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2018/11/23

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  • 母親になって後悔している

    オルナ・ドーナト 訳・鹿田昌美 新潮社 2022.3.25読書日:2023.6.26 自分は母親になるべきではなかったし、別の人生を与えられたら子供は産みたくないと考えており、母親になったことを後悔している女性がいることを述べた本。 わしは母親になったことを後悔している女性がいても不思議とは思わないが、世間的にはそのことを公言しづらいことは理解できる。なにより母親は、父親と違って、自分が産めば確実に実の子なのだ。血がつながった実の子に対してそのような感情を持つということは理解されづらいだろう。 少々ややこしいが、このような後悔をしている女性が、子供を愛していないというわけではないのである。大部…

  • 捨てられる日本 世界3大投資家が見通す戦慄の未来

    ジム・ロジャーズ 監修・翻訳 花輪陽子 SBクリエイティブ 2023.2.15読書日:2023.6.21 冒険投資家のジム・ロジャーズが、日本はこのままでは世界から捨てられるとし、日本人は国を当てにしないで生きていかなくてはいけないと主張する本。 ジム・ロジャーズはポジショントークばかりする人のような気がしていたが、今回はあまりそんな話は少なかった。日本が好きだと公言しているから、本気で日本のことを心配しているのかもしれない。 ジム・ロジャーズがあげる日本の今後のリスクは、よく知られているものだ。国の借金、少子高齢化、デジタル化の遅れ、技術革新の停滞、食料危機、米中激突などの地政学的リスクなど…

  • 叛逆航路

    アン・レッキー 訳・赤尾秀子 東京創元社 2015.11.20読書日:2023.6.21 (ネタバレ注意) 星間国家ラドチの戦艦<トーレンの正義>は艦にも属躰(アンシラリー)と呼ばれる人間の死体を利用した兵士にも同時に存在するAIであったが、好意を寄せる副官オーンをラドチの独裁者アナーンダ・ミアナーイの命令により殺さざるを得なくなり、さらに自らもアナーンダに破壊され、生き残ったのはアンシラリーの1体のみとなってしまう。1体だけ生き残った<トーレンの正義>のアンシラリーはブレグと名のり、アナーンダ・ミアナーイへの復讐を誓う。 この作品、とても評判がいいので、読まなくてはと思っていたが、ずっと後回…

  • 千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話

    済東鉄腸 左右社 2023.2.10読書日:2023.6.18 大学を卒業したものの就職しないまま引きこもりになり、膨大な映画を見て英語をマスターして未公開映画を中心に紹介するオンラインメディアを運営し、ルーマニア映画にハマってからはルーマニア語の勉強を始め、ついにはルーマニア語で書いた小説がルーマニアの雑誌に掲載されるようになった体験を書いた本。 引きこもっているくせに、やたらアクティブな人がいるが、済東鉄腸さんはまったくもってそんな人。 大学のときに失恋したことがトリガーになって、心が折れてしまって引きこもってしまったのだという。就職活動はもちろんできなかった。2015年のことである。 そ…

  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

    カイフー・リー(李開復)、チェン・チウファン(陳楸帆)、訳・中原尚哉 文藝春秋 2022.12.20読書日:2023.6.21 グーグルでAI研究をしていたカイフー・リーが2041年のAIが世の中に広がった世界を、実際に起こり得る10の未来を予想・解説し、それに基づいて元グーグルの同僚のSFサ作家チュン・チウファンがSF短編を10編書いた本。 カイフー・リーの20年後の世界の予想は、それほど衝撃的ではなく、かなり現実的。人間を超えるような知能が出現する、シンギュラリティが起こることについては否定的だ。 わしも21世紀に入ってすぐにシンギュラリティについて知ったころは、もしかして本当にあり得るん…

  • 静かな人の戦略書 騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法

    ジル・チャン 訳・神崎朗子 ダイヤモンド社 2022.7.12読書日:2023.6.8 内向的な人には内向的な人なりの戦略があり、内向的な人でもリーダーシップを発揮することは可能だし、内向的な人こそ力を発揮する局面も多いと主張する本。 わしは自分が内向的なのかどうかよく分からない。内向的というのはどういう人なんだろうか。 ジル・チャンのあげる例をみると、知らない人と一緒にいると疲れてしまい、何か話してと言われると頭が真っ白になってしまい、マンションにずっと暮らしているのにマンション内で知り合いは1人か2人でしかもちょっと駐車場で話したくらいだという。 まあ、全部だいたい自分に当てはまるんだけど…

  • 語学の天才まで1億光年

    高野秀行 集英社インターナショナル 2022.9.10読書日:2023.6.7 辺境冒険家の高野秀行が、これまで巡ってきた語学遍歴を披露して、人間の言語はどれも同じだと達観するに至った経緯を書いた本。 この本は図書館に驚くほどたくさんの予約が入っていた。高野秀行の本でこんなに予約が入っているのを初めて見た気がする。日本人の語学に対するコンプレックスがいかに強いかがわかる気がする。 高野さんによれば、日本語は日本語族といって、世界からまったく孤立した言語なんだそうだ。そうだっけ? わしが学校で習ったのは、日本語はアルタイ語族に属していると思ったが。調べてみると、日本語がアルタイ語族というのはまだ…

  • 寿命が尽きるか、金が尽きるか、それが問題だ

    こかじさら WAVE出版 2022.11.19読書日:2023.6.2 千葉に帰って90歳代の老父母と老叔父叔母の面倒を見ることになったライターの日々の嘆きを書いた本。 90代でも、みなさん、かなり元気なんですね。もちろん人間としては劣化が著しいのですが、とりあえず90歳までなんとか自活できていたというのは、なかなかよくやっていたのではないかという気がします。 著者の言うには、崩壊していく過程では、本人がこれまで歩んできた人生が如実に表れるんだそうです。 著者の老母は、自分の人生を自分で仕切ってきた人なんですね。なので、何もできなくなっても、自分で仕切ろうとする。そして、私がいないと何もできな…

  • 生殖細胞の遺伝子編集の倫理について考える コードブレーカーを読んで考えたこと

    コードブレーカーでは、中国の賀建奎(フー・ジェンクイ)がクリスパー・キャス9の技術を使って受精卵のゲノムを編集して、双子の赤ちゃんを誕生させた事件が登場する。 このときの遺伝子操作の名目は、この赤ちゃんのHIVウイルスへの感染を予防する、ということだった。実際にはゲノム編集をしなくても目的は達成できるので(受精卵を選ぶときに、その不利となる遺伝子を含まない受精卵を選択できるから)、たちまちスキャンダルになり、倫理的な手続きをきちんと取らなかった賀建奎は後に有罪判決を受ける。 しかし、この事件は、受精卵に対するゲノム編集の倫理問題を世界に突きつけることになった。コードブレーカーの主人公のダウドナ…

  • コードブレーカー 生命科学革命と人類の未来

    ウォルター・アイザックソン 訳・西村美佐子・野中香方子 文藝春秋 2022.11.10読書日:2023.6.1 遺伝子を任意の場所で切断するクリスパ−・キャス9の発見で2020年のノーベル化学賞を受賞した女性科学者ジェニファー・ダウドナを主人公に、遺伝子編集の最前線とその影響を描いた本。 アイザックソンはたぶんクリスパ−・キャス9に衝撃を受けて取材を開始したのだと思うが、その後次々といろいろな事件が起きて、扱う材料には事欠かないという状況になった。 2018年にはこの技術を使って受精卵を編集するという倫理上の大問題となる事件が中国で起き、さらにコロナ・パンデミックが発生し生命科学者が対応に駆り…

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