2025.07.20 一日一季語 熱帯夜(ねったいや《ねつたいや》) 【夏―天文ー晩夏】 海原に亡者漂ふ熱帯夜 川村智香子 俳句界 8月号 2025年新…
2023.6..1一日一季語 青蔦(あおつた《あをつた》) 【夏―植物―三夏】
2023.6..1一日一季語 青蔦(あおつた《あをつた》) 【夏―植物―三夏】 青蔦を目印にして商へる 若本彰子 先日の小樽では、煉瓦の建物に青蔦…
2023.5.31一日一季語 仙人掌の花(さぼてんのはな) 【夏―植物―晩夏】
2023.5.31一日一季語 仙人掌の花(さぼてんのはな) 【夏―植物―晩夏】 これ見よがしに仙人掌の一花かな 小川匠太郎 自転車で通りがかりの家…
2023.5.30一日一季語 昼顔 (ひるがお《ひるがほ》) 【夏―植物―仲夏】
2023.5.30一日一季語 昼顔 (ひるがお《ひるがほ》) 【夏―植物―仲夏】 昼顔や縁側広き祖父の家 高倉和子 夏になると、頼みもしないの…
2023.5.28一日一季語 団扇(うちわ《うちは》) 【夏―生活―三夏】
2023.5.28一日一季語 団扇(うちわ《うちは》) 【夏―生活―三夏】 やはらかに人を否める団扇かな 長谷川櫂 儀式などに用いられた物が、江戸…
2023.5.29一日一季語 梅雨茸(つゆだけ) 【夏―植物―仲夏】
2023.5.29一日一季語 梅雨茸(つゆだけ) 【夏―植物―仲夏】 白樺の根方にあまた梅雨きのこ 濱谷和代 切株をみると、こうした梅雨菌がびっし…
2023.5.27一日一季語 金魚(きんぎょ《きんぎよ》) 【夏―動物―三夏】
2023.5.27一日一季語 金魚(きんぎょ《きんぎよ》) 【夏―動物―三夏】 一番に愛称を得て屑金魚 土生重次 夏祭りで先ず目に付く「金魚すくい…
2023.5.26一日一季語 水馬(あめんぼ) 【夏―動物―三夏】
2023.5.26一日一季語 水馬(あめんぼ) 【夏―動物―三夏】 水馬流され水輪流されし 倉田紘文 足先の毛だけを水面につけて、毛が水を撥…
2023.5.25一日一季語 桑の実(くわのみ《くはのみ》) 【夏―植物―仲夏】
2023.5.25一日一季語 桑の実(くわのみ《くはのみ》) 【夏―植物―仲夏】 桑の実や餓鬼大将でありし頃 大西よしき 昭和40年ころ、現在の我…
2023.5.24一日一季語 枇杷(びわ《びは》) 【夏―植物―仲夏】
2023.5.24一日一季語 枇杷(びわ《びは》) 【夏―植物―仲夏】 この町はみな出払って枇杷熟れて 寺田良治 ビワの出荷量が一番多いのは長崎県…
2023.5.23一日一季語 迎へ梅雨(むかえづゆ/むかへづゆ) 【夏―天文―初夏】
2023.5.23一日一季語 迎へ梅雨(むかえづゆ/むかへづゆ) 【夏―天文―初夏】 手習の文字の滲めり走り梅雨 林佳枝 気象庁は5月20日か…
2023.5.22一日一季語 新緑(しんりょく《しんりよく》) 【夏―植物―初夏】
2023.5.22一日一季語 新緑(しんりょく《しんりよく》) 【夏―植物―初夏】 新緑の雨けぶる湯にひとりゐて 入船享扇橋 2023年は5月6日…
2023.5.21一日一季語 栗の花(くりのはな) 【夏―植物―仲夏】
2023.5.21一日一季語 栗の花(くりのはな) 【夏―植物―仲夏】 一村を圧して匂ふ栗の花 三村純也 長い穂の白い花は雄花で、実をつける雌花は穂…
2023.5.20一日一季語 翡翠(かわせみ《かはせみ》) 【夏―動物―三夏】
2023.5.20一日一季語 翡翠(かわせみ《かはせみ》) 【夏―動物―三夏】 翡翠の一閃湖を彈ませて 小澤克己 渓流や池沼などを見下ろす木…
2023.5.18一日一季語 睡蓮(すいれん) 【夏―植物―初夏】
2023.5.18一日一季語 睡蓮(すいれん) 【夏―植物―初夏】 睡蓮や鯉の分けゆく花二つ 松本たかし 岐阜県関市板取にある名もなき池(通称 …
2023.5.17一日一季語 山法師の花《やまぼふしのはな》 【夏―植物―晩夏】
2023.5.17一日一季語 山法師の花(やまぼうしのはな《やまぼふしのはな》) 【夏―植物―晩夏】 ゆきあひの谷をうづめて山法師 山口登 夏…
2023.5.16一日一季語 夏の旅(なつのたび) 【夏―生活―三夏】
2023.5.16一日一季語 夏の旅(なつのたび) 【夏―生活―三夏】 何もかも散らかして発つ夏の旅 大高翔 松尾芭蕉が歩いたとされる奥の細道…
2023.5.15一日一季語 蛇苺(へびいちご) 【夏―植物―初夏】
2023.5.15一日一季語 蛇苺(へびいちご) 【夏―植物―初夏】 蛇苺ほどの嘘つく齢かな 長谷川鉄夫 小さな小さな蛇苺。これに対して作者の年齢…
2023.5.14一日一季語 薔薇(ばら) 【夏―植物―初夏】
2023.5.14一日一季語 薔薇(ばら) 【夏―植物―初夏】 やや冷えて薔薇の五月のはじまりぬ 岡本眸 GWを過ぎて、雨の日があり、やや寒くなった…
2023.5.13一日一季語 十薬(じゅうやく《じふやく》) 【夏―植物―初夏】
2023.5.13一日一季語 十薬(じゅうやく《じふやく》) 【夏―植物―初夏】 測量の人十薬に踏み込みぬ 稲畑汀子 測量とは、土地の形や高さを正…
2023.5.12一日一季語 牡丹(ぼたん) 【夏―植物―初夏】
2023.5.12一日一季語 牡丹(ぼたん) 【夏―植物―初夏】 本ひらくやうに牡丹の崩れけり 金子敦 先日贈呈いただいた、金子敦句集(現代俳句文庫…
2023.5.11一日一季語 桜の実(さくらのみ) 【夏―植物―仲夏】
2023.5.11一日一季語 桜の実(さくらのみ) 【夏―植物―仲夏】 桜の実紅経て紫吾子生る 中村草田男 桜の実の季語は、観賞用の桜の花の後…
2023.5.10一日一季語 愛鳥週間《あいてうしうかん》 【夏―行事―初夏】
2023.5.10一日一季語 愛鳥週間(あいちょうしゅうかん《あいてうしうかん》) 【夏―行事―初夏】 愛鳥日まだ封切らぬ映画あり 皆吉司 日本野…
2023.5.9一日一季語 燕の子(つばめのこ) 【夏―動物―三夏】
2023.5.9一日一季語 燕の子(つばめのこ) 【夏―動物―三夏】 子燕のこぼれむばかりこぼれざる 小澤實 日本野鳥の会「子育て状況調査」では、…
2023.5.8一日一季語 紫蘭(しらん) 【夏―植物―初夏】
2023.5.8一日一季語 紫蘭(しらん) 【夏―植物―初夏】 局塚その面影の紫蘭咲き 下村ひろし 一ノ谷合戦で討取られた平通盛の妻・小宰相(こ…
2023.5.7一日一季語 豆の花(まめのはな) 【春―植物―晩春】
2023.5.7一日一季語 豆の花(まめのはな) 【春―植物―晩春】 つむじまで同じふた子や豆の花 朝妻力 長いつるをどんどん伸ばし、たくさん実…
2023.5.5一日一季語 端午(たんご) 【夏―行事―初夏】
2023.5.5一日一季語 端午(たんご) 【夏―行事―初夏】 裸体拭く菖蒲湯の香を惜しみつつ ことり 菖蒲湯を堪能したようです。菖蒲は薬効成分が…
2023.5.4一日一季語 馬鈴薯の花《じやがいものはな》【夏―植物―初夏】
2023.5.4一日一季語 馬鈴薯の花(じゃがいものはな《じやがいものはな》) 【夏―植物―初夏】 わが教卓馬鈴薯の花を誰か挿す 福永耕二 196…
2023.5.3一日一季語 行く春(ゆくはる) 【春―時候―晩春】
2023.5.3一日一季語 行く春(ゆくはる) 【春―時候―晩春】 行く春の天にまかせて大手術 伊藤光子 大手術とはすべての腹部手術あるいはその他…
2023.5.2一日一季語 八十八夜《はちじふはちや》【春―時候―晩春】
2023.5.2一日一季語 八十八夜(はちじゅうはちや《はちじふはちや》) 【春―時候―晩春】 海に降る雨の八十八夜かな 大石悦子 大石悦子さん(…
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2025.07.20 一日一季語 熱帯夜(ねったいや《ねつたいや》) 【夏―天文ー晩夏】 海原に亡者漂ふ熱帯夜 川村智香子 俳句界 8月号 2025年新…
2025.07.19 一日一季語 跣足(はだし) 【夏―生活―三夏】 千手観音ぺたぺたぺたと跣 野口る理 京都・東山の三十三間堂の千手観音千体は、後白河…
2025.07.18 一日一季語 プール 【夏―生活―晩夏】 緩慢な絶滅あおむけにプール 神野紗希 俳誌noi VOL.3 野々草々 掲載句 「夏…
2025.07.17 一日一季語 籐椅子(とういす) 【夏―生活―三夏】 籐椅子に無言の行のひと日かな いさ櫻子 月刊―俳句界 2025年7月号新作巻頭…
2025.07.16 一日一季語 洗膾(あらい《あらひ》) 【夏―生活―三夏】 ひた殴る映画の彼等洗ひ鯉 彌榮浩樹 鯉の養殖には4つの方法があり、それぞれ…
2025.07.15 一日一季語 草刈(くさかり) 【夏―生活―三夏】 草を刈る関東平野の一部分 金子敦 日本一広い平野である関東平野では、昔から野菜の…
2025.07.14 一日一季語 山椒魚(さんしょううお《さんせううを》) 【夏―動物―三夏】 つわり悪阻つわり山椒魚どろり 神野紗希 痛みを人と共有する…
2025.07.13 一日一季語 舟虫(ふなむし) 【夏―動物―三夏】 船虫をぞぞぞ生み出す捨てバイク 佐山哲朗 主に海岸の波打ち際や、湿った岩場、木の下…
2025.07.12 一日一季語 玉葱(たまねぎ) 【夏―植物―三夏】 肉うどん煮る玉葱の青き葉も 村上佳乃 玉ねぎは、生食ではサラダやマリネなどによく…
2025.07.11 一日一季語 盛夏(せいか) 【夏―時候―晩夏】 伏見には千の鳥居や夏旺ん 牧内登志雄 篠 2025 VOL.213ご恵贈いただき、…
2025.07.10 一日一季語 扇風機(せんぷうき) 【夏―生活―三夏】 こころざし低く首ふる扇風機 佐山哲朗 扇風機といえば夏の暑さを潤すのに欠かせな…
2025.07.09 一日一季語 ががんぼ 【夏―動物―三夏】 がゞんぼの踊るかたちに果てゝをり 杉山久子 「々」「〃」「ゝ」「ゞ」などの記号の名称くり返…
2025.07.8 一日一季語 夏蒲団(なつぶとん) 【夏―生活―三夏】 三笠山ほどの膨らみ夏布団 岡田由季 岡田由季句集『中くらゐの町』第1回 日本俳…
2025.07.7 一日一季語 冷し中華(ひやしちゅうか《ひやしちゆうくわ》) 【夏―生活―三夏】 仮通夜や冷し中華に紅少し 櫂未知子 空飛ぶ冷し中華 全…
2025.07.6 一日一季語 斑猫(はんみょう《はんめう》) 【夏―動物―三夏】 斑猫の歩に砂粒の転がれる 若林哲哉 若林哲哉 第一句集 『漱口』山地の…
2025.07.5 一日一季語 穴子(あなご) 【夏―動物―三夏】 流し針仕掛け夜舟の穴子釣る 鵜飼紫生 北海道でアナゴが良く釣れる釣り場は内浦湾(北海道…
2025.07.4 一日一季語 冷房(れいぼう《れいばう》) 【夏―生活―晩夏】 冷房の今際忙しき音立てて 阪西敦子 阪西敦子 第一句集『金魚(きんぎょ…
2025.07.3 一日一季語 麦飯(むぎめし) 【夏―生活―初夏】 麦飯や拭ひて卓に水のすぢ 若林哲哉 2023年、第14回北斗賞第1句集 漱口 …
2025.07.2 一日一季語 木下闇(こしたやみ) 【夏―植物―三夏】 哲学の小径凸凹青葉闇 杉山加織 現代俳句 2025年7月号翌檜篇 青年部編 達磨…
2025.07.1 一日一季語 山開(やまびらき) 【夏―行事―晩夏】 山開き神酒「富士山」のひとしづく 百合山羽公 霊峰富士山の名を冠する地酒静岡県/牧野…
2024.7.22一日一季語 大暑(たいしょ《たいしよ》) 【夏―時候―晩夏】 全開に蛇口をひねる大暑かな 羽賀恭子 西日本、東日本は夏空の広がる所が多…
2024.7.21一日一季語 盛夏(せいか) 【夏―時候―晩夏】 塩舐めて酒酌む夏の盛りかな 斎藤信義 斎藤信義第5句集『光る雪』(文學の森)掲載句。日本…
2024.7.20一日一季語 蓮の花(はすのはな) 【夏―植物―晩夏】 不忍池ぽつぽつ蓮の花見えて 保坂加津夫 池の中から真直ぐに伸びて花を咲…
2024.7.19一日一季語 夕焼(ゆうやけ《ゆふやけ》) 【夏―天文―晩夏】 手の甲の青き血潮や大夕焼 辻村麻乃 この句から思い浮かぶのは、「手の…
2024.7.18一日一季語 尺蠖(しゃくとり《しやくとり》) 【夏―動物―三夏】 尺蠖の道ひろびろと使ひけり 堀切克洋 堀切克洋句集『尺蠖の道』堀切…
2024.7.17一日一季語 万緑(ばんりょく《ばんりよく》) 【夏―植物―三夏】 万緑に埋るる御師の句碑を祝ぐ 粕谷容子 神代植物園に写真の会の方と…
2024.7.16一日一季語 仙人掌の花(さぼてんのはな) 【夏―植物―晩夏】 サボテンの花ばかり見て行水す 仙田洋子 俳句の基本は定型と季語。季語は…
2024.7.15一日一季語 登山(とざん) 【夏―生活―晩夏】 臍固め山頂仰ぐ登山口 荻巣純子 6月30日、富士山の山梨県側で、7月1日山開きとな…
2024.7.14一日一季語 巴里祭(ぱりさい) 【夏―行事―晩夏】 巴里祭乳房の美しき女神像 岡本尚子 この句の女神像からは、民衆を導く自由の女神(…
2024.7.13一日一季語 五月富士(さつきふじ) 【夏―地理―仲夏】 見て育つ文化遺産の五月富士 小島禾汀 日本人の自然観や日本文化に大きな影響を…
2024.7.12一日一季語 アイスクリーム 【夏―生活―三夏】 本はあとがきソフトクリームは頭から 石寒太 「炎環」主宰・石 寒太「炎環」のモットーは…
2024.7.11一日一季語 青芒(あをすすき) 【夏―植物―三夏】 その若さ昔の我か青芒 林翔 若き日の想い出を青芒に託しているのであろう。*…
2024.7.10一日一季語 鬼灯市(ほおずきいち《ほほづきいち》) 【夏―行事―晩夏】 鬼灯市どこも葭簀の裾濡れて 岡本眸 7月9日・10日、浅草寺境…
2024.7.9一日一季語 ピーマン 【夏―植物―三夏】 ピーマンの中のみづみづしき山河 辻美奈子 独特の苦味があるピーマンには、ビタミンC・ビタミンK…
2024.7.8一日一季語 兜虫(かぶとむし) 【夏―動物―三夏】 思ひ出は過ぎてゆくもの兜虫 稲畑汀子 “ビートルズを解雇された男”が語るバンドの…
2024.7.7一日一季語 浴衣(ゆかた) 【夏―生活―三夏】 並べられ宿浴衣選る旅心 片野光子 7月7日は、日本ゆかた連合会が1981年に制定した…
2024.7.6一日一季語 朝顔市(あさがおいち《あさがほいち》) 【夏―植物―仲夏】 市へ出す朝顔車夜をこめて 水原秋櫻子 朝顔はその名前から、朝に…
2024.7.5一日一季語 夏の風邪(なつのかぜ) 【夏―生活―三夏】 夏風邪や倒れやすくて空気入れ 杉山久子 身体の不調、弱々しさの響きあい。今日の杉…
2024.7.4一日一季語 水虫(みづむし) 【夏―生活―三夏】 水虫や客の話へ空答へ 長山順子 私はこのように辛い水虫にかかったことがないが、かゆ…
2024.7.3一日一季語 サンダル 【夏―生活―三夏】 お揃ひの白きサンダル双生児 斎藤夏子 サンダルは古くからある履物の種類で、動物の皮革、天然…