図書館司書の書く書評や、本の感想。本との出会いや、備忘録。読書記録。
図書館司書の資格を取りました。本を読むようになったのは大学を出てからです。もっと早く本と出会ってたらなぁって思います。読書家と呼ばれるように、本を片手に頑張ります。
原田マハの小説。原田マハといえばアートを題材にした物語が多いが、そればかりではないことを感じられるとても面白い内容だった。 売れない元アイドルが、旅する中で出会い、状況を変えていく。そういう姿を見て楽しい気持ちになる。物語の最後に向かって何気ない一つ一つのエピソードが絡み合っていく。よくできた物語だと言わざるを得ない。しんみりとしながら、明るい人柄を感じながら、ああこんな旅ができたら楽しいだろうなとおもう。 芸能人が旅する番組を見るのは楽しい。そして、そんな芸能人にぜひここに行ってほしいという思いもよくわかる。 そして、私も旅が好きだ。下調べしているときから旅は始まる。いろんなことをいっぱい詰め込んで忙しいくらいの旅が好きだ。なんとなく、芸能人の旅番組のようにスケジュールをたくさん詰め込んだたびにいつもなってしまう。 旅をするということだけで、多くのものを吸収できるし、そこでこんな..
ぞくぞくするような小説だと言われて紹介された。 その通りにゾクゾクしながら読み進めたミステリー。 ありがたいことは、死んだ人が小動物に宿ってしゃべりだすという現実では起こらないことをあっさりと何の疑いもなく書いてくれたことだ。おかげでリアルな恐怖を感じずに物語の中でドキドキすることができた。 主人公は小学生…でも、本当にそうなのだろうか…。読み終わってもスッキリしない。 この読書後の残る重い空気は何だろうか…。しっかりと後味まで悪くしてくれた。 親戚の家に引き取られるということは、死んでしまったのだろうか。そして、それでも会話しているということは、小動物に宿ったのだろうか。 気持ち悪いなぁと思いながら、ページをめくるのがやめられなくなる。 この気持ちは、クモの居る瓶に、女郎蜘蛛を入れた気持ちと同じなんだろうか。 人の持つ、とても醜いものがたくさん詰まった小説だった。 ..
新聞の広告をみて、図書館で探した。 読んでみると、どこかで聞いたのかな?見たのかな?読んだのかな? なんとなく既読感のある内容であったが最後まで読み切った。 内容は高校生を主人公としたミステリー。書き方はすごくあっさりとして、細かいことに深く立ち入らないような文章でありながら、おおそんなことが身近で起きるのかぁという内容であった。 そして、最後は中途半端な形で終わっていく。ミステリーの一番いいところはご自由に想像してくださいという内容であった。 高校の図書委員が主人公であるからか、図書館の知識が謎の解決に利用されたり、図書館豆知識がたびたび登場する。図書館に興味のある人にも興味を持たれる小説であろう。 本と鍵の季節 [ 米澤 穂信 ]ショップ: 楽天ブックス価格: 1,540 円 本と鍵の季節 (集英社文庫)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 集英社発売日: ..
湊かなえの小説を図書館で借りてきた。小説は買うのは文庫だと決めているが、借りるならハードカバーでも構わない。持ち歩けばトレーニングにもなる?(笑) 湊かなえらしい小説だった。いくつかのエピソードが一つになる。それぞれの視点があり、行ったり来たりする。途中、やるせない気持ちになるし、こんな強く生きれたらいいのになぁと思ったりもする。今回は未来からの手紙が届いたことから始まる。自分にとっては遠い世界の話だと思う虐待やいじめ…でも実際には思った以上に起こっているんだろうなぁ…ああこんな悲惨なことが実際にあるのかと、目を背けたくなるような内容で、でも怖いもの見たさで読み進める。 人間らしいところの描写に頷いたりしながら、ページをめくるたびに沼に深く足を取られるような気持ちにもなる。 一つ言わせてもらえば最後の終わり方が気に入らない…そんな中途半端に終わってしまうのか…この後はどうなるのか..
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