図書館司書の書く書評や、本の感想。本との出会いや、備忘録。読書記録。
図書館司書の資格を取りました。本を読むようになったのは大学を出てからです。もっと早く本と出会ってたらなぁって思います。読書家と呼ばれるように、本を片手に頑張ります。
認知神経科学の第一人者マイケル・S・ガザニガの本である。私たちは脳がその判断をし行動するが、実際に脳のどの部分がどのように働くのか。そして、科学と倫理と宗教の中で、私たちの責任や道徳はどのようにとらえられているのか。 ながーーーい時間をかけて読んだ本なので、詳細の内容を覚えていない。 それでもなんとか最後まで読み切ったという本である。 脳を薬で鍛えることは、ある時は治療であり、ある時は倫理的にどうとらえられるのか。 IPS細胞で治療するのと、クローンをつくるのとはどこに違いがあり、どのように倫理とバランスをとるのか。 記憶は、本当に正しいのか?何のために記憶するのか。忘れたことが私たちにどのような影響を及ぼすのか。 道徳的な信念は人類共通なのか?どのように判断されるのか。 一見興味深いが、その一つ一つを脳科学やニューロンの話として聞くと、思考停止になってしまう自分がいた。..
読書日和が続く今日この頃。 こんな季節は芝に寝転がって読書を楽しみたいものであるが、年度の変わり目はそうも言っていられない。 原田マハの薄い文庫を手に取った。 短編集である。キュレーターとしての経験を活かした作品である。 リアルな部分が豊富なゆえに、なんとも小説らしからぬところを感じてしまうくらいだ。 個人的には、もっと物語らしい物語を求めてしまう。 ニューヨーク近代美術館(MOMA)をその舞台に繰り広げられる物語は、原田マハらしく史実と空想を織り交ぜたものだった。 私も学生時代に、ニューヨークに行ったことがある。その時にMOMAに訪れたが、その大きさに驚く一方、美術品の価値や感動がわからずに、足早に歩いて、結果的には行ったという記憶しかない。 今の自分が行ったら違うのか?それとも同じなのか…。どうもそんなことを考えながら読んだ一冊だった。 モダン (文春文庫) ..
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