思い出は、なぜきれいに見えるのだろう。 思い出は、なぜセピア色なのだろう。 思い出は、なぜ私の胸を締め付けるのだろう。 思い出は、なぜ手を伸ばしても届かないのだろ。 私の頭の中には、なぜ妻の思い出しかないのだろう。 頭の中を隅々見渡すと、 端っこに、ほんの少しだけ妻以外の思...
思い出は、なぜきれいに見えるのだろう。 思い出は、なぜセピア色なのだろう。 思い出は、なぜ私の胸を締め付けるのだろう。 思い出は、なぜ手を伸ばしても届かないのだろ。 私の頭の中には、なぜ妻の思い出しかないのだろう。 頭の中を隅々見渡すと、 端っこに、ほんの少しだけ妻以外の思...
スーパーで、 何を買おうか ということだけに向いていた意識が、 流れていたBGMが耳に入った途端、 そちらの方に、意識が移った。 その曲は、 曲名を知ることなく、テレビなどで、時々耳にする曲であり、 パリの町並みを歩いている気にさせられるメロディーだ。 これまでは、何気なく...
死別経験者が今の心情を、 「身体の半分を失っている状態」と表現することがよくある。 私も、正にそのような心の状態であり、 毎日、何か足りないと感じながら生きている。 2分の1あった妻が、 私の身体から離れて行ったことが原因なのは明らかだ。 当たり前だが、 体重が半分になった...
現在、パックご飯が食器棚に30個(5袋×6)ほどある。 それはそれで、何ら問題ではないのだが、 正味期限が、全て今年の4月と表示されている点が問題なのだ。 消費期限ではないので、食べても問題はないのだろうが、 今、4月なので、今食べないと、味がどんどん落ちていく。 なぜここ...
私が持っている “人との交流円” の直径が、 小さくなっていると感じている。 “普通の人”は、 もっと直径が大きい円を持っているようだ。 かつての私は、 普通の人並みの大きさの円を持っていた気がする。 大きい円を持っていると、 他の人の円と交わる部分が出来やすくなり、 人と...
一昨日、歯を抜いた。 7年ほど前のブリッジ療法における土台となっている歯が割れたためで、 これで、2本歯を失ったことになる。 あと、20年以上前に、親知らず を1本抜いている。 その時の痛さの記憶があったため、 抜くことに抵抗があったが、 抜いてみると、1時間ほど微妙な痛さ...
昼食を終えて、自転車で自宅へ向かっている時、 前方に見える桜の木から、花びらが舞って落ちるのが目に入った。 桜が満開の景色もいいが、 花びらか散っている景色も、風情があって悪くない。 でも、その光景は、命を感じさせ、 すると、妻の姿が脳裏に映し出される。 そして、胸が痛くな...
3日水曜日、 9年前に辞めた会社のメンバーの飲み会に参加した。 私を除いた7人の内訳は、 2人が、妻が亡くなった翌年の2018年5月以来、 2人が、私の退職直後に飲んで以来、 3人は、いっしょに飲むのが初めての人 というメンバー構成だった。 18時半に始まり、3時間半の飲み...
前日、2つの終活関係のものが片づいた。 一つは、 契約している生命保険2つの内の1つの解約を、 生命保険会社に電話で伝えた。 解約手続きの書類を送付してくれるとのこと。 解約返戻金の額は、一括払いの金額とトントンであった。 もう一つ入っている生命保険は、夏に5年満期となる予...
私は人から、 やさしいとか、やさしそう か言われることが多い。 でも、 私は、やさしい人間ではない 自分のことを一番知っている私が言うのだから、間違いない。 私は、妻に対してだけやさしい人間だ。 ほかの人に対しては、可もなく不可もなく接していて、 特別にやさしくしたいとは思...
私は最近、外に出かけた時の楽しみを見つけた。 それは、 小さな子供を見る楽しみだ。 何が楽しいのか。 子供は、予測不能な動きをする。 昆虫も、予測不能な動きをする。似てる。 妻も、予測不能な動きをよくしてた。 子供は無垢で純粋。濁ってない。 ゴミボックスの穴の中を、頭が中に...
妻の画像や動画を時々見る。 頭の中に映し出される“妻”と、 画像や動画に映っている“妻”との間に ズレがないと感じた時、 ホッとするところがある。 どういうことかと言うと、 自分の妻に対する記憶が、 まだ衰えていないことを確認出来た安堵感とでもいうのだろうか。 妻は間違いな...
19日火曜日、 パソコン教室で動画に音楽を付ける作業をしている時、 スマホが鳴った。 スマホに耳を当てると、○○ですと言うので、 最初、私はてっきりマンションの管理会社の人かと思った。 (去年、マンションの理事に選任されて、仕方なく毎月理事会に出席している) 「今、忙しいで...
今の自分にとって怖いものは何なんだろう。 以前であれば、 怖い順に並べると、 妻の死、自分の死、両親の死、認知症、がん、地震、おばけ 嫉妬・妬み 現在はというと、怖いものはグッと減り、 以前に挙げた、妻の死、両親の死、は消え、 しいて挙げれば、 認知症くらいか。 自分の死、...
外を歩いていると、前方に 夫婦と思われる80歳くらいの二人が歩いているのが見えた。 杖をついているご主人を奥さんが支えながら歩いている。 歩き方から、ご主人はだいぶ体が弱ってるように見える。 それを支えながら歩いている奥さんも、 ご主人と同じように体が弱っているように見えた...
「生活」と「人生」 一見似ているが、違いはある。 文字としては。 「生」は共通で、「活」と「人」が違っている。 「生活」に目を向けている人は、 生きるため、いかに毎日の活動をするかを考え、 そのため、お金、付き合い、健康等に気を使っている。 イメージとしては、水平に目を向け...
妻を「水」に例えて考えてみた。 水は、電気を起こす力がある。 水は、美しい景色を生み出す。 水力発電 水が高い所から低いところへ落ちる力を利用することで、電気が生じる。 水の干上がりによるダム湖の水位の減少が起ると、 電気を起こせなくなってしまう。 水を、酸素と水素に分解...
私は、 倹約家なのか、節約家なのか、それともケチなのか。 スーパーでの買い物は、 しっかりチラシでチェックしたうえで買っているし、 複数のスーパーのレシートで、商品別の価格を比較して、 傾向を掴むこともしている。 なるべくコンビニでは買い物をしないようにしている。 外食の時...
妻がいない現実を、やっと認めるようになってきているのだが、 たまに、 予期せぬタイミングで、無性に妻に会いたくなる時がある。 その様なこころの状態は、 しばらく時間を置くと収まってくるのだが、 今後も、このようなパターンは繰り返すと思われる。 妻と、物理的に会うことが叶わな...
木曜日はテニススクールの日。 いつものように、20分自転車を漕いでテニスコートにたどり着いた。 受付に行くと、受付の人から、「今日は休みです」と言われた。 私が、「えっ」というと、その人は「すみません」と言った。 年末年始、お盆の時期の休校以外、年に2回ほど休みの日があるが...
妻を体の感覚機能で感じたい。 目、耳、鼻、口、脳、心、神経 妻の目を見て妻の表情が→私の目に入り→私の脳が妻の表情を認知する、 妻が口を使って出た言葉→私の耳に入り→私の脳が反応する、 妻の肌に→私の肌が接することで→私の脳内にアドレナリンが発生する 妻からだけでなく、私か...
今回の文章は、SFチックなものになりました。 亡くなった人を、存在しているように描こうとすると、 SF 風な文章になります。 今、私は、 “現実世界” と “妄想世界” の間を、 行ったり来たりの生活をしていますが、 今回の文章を書いている時期は、妄想世界にいる時期に当たり...
19日、 夜中2時頃から、照明とテレビをつけたまま、寝てしまい、 4時頃、目を覚ました。 夢を見て、 起きる寸前の短い部分の内容は覚えている。 何かのイベントに参加していて、 帰ろうとすると雨が降り出し、タクシーで帰ることになった。 家に着き、会場に忘れ物をしたことに気付き...
「死」を怖いと思うか。 結論を先に言うと、 妻との生活があった時は、怖かった。 妻を喪った後は、それほど怖いものではなくなっている。 (実際に、死に直面した時は、やはり怖いと思うかもしないが・・・) 失うものがなくなった状態が、 そう思わせるのかもしれない。 妻の死が、 「...
大量の文章データを学習して、 そのデータから自然で高度な文章で答えてくれる チャットGPT という対話型AIが話題になっている。 利用者が2ヶ月で1億人を超えたとのこと。 自動車が出てきた時や、インターネット、SNSの出現時のように、 社会が大きく変る分岐点となる予感がする...
私の今の生活は、 「ねばならない」から開放されたものとなっている。 それまでは、 老後のためにお金を増やさなければならない、 糖尿病予備軍から脱却するため、 食事に気をつけなければならない、運動をしなければならない、 会社で働かなければならない、朝早く起きなければならない、...
人と初めて会った時、当然、その人は初めて会う人である。 しかし、 妻と初めて会った時、 どこかで会ったような不思議な感覚があった。 その後、付き合い始めて、 一緒にいると、 妻に対し、懐かしいという感覚さえもあったような気がする。 間違いなく初対面なのに、この不思議な感覚は...
“妻と私の物語”は、 24年半かけて、二人で作り上げられてきた。 しかし、 共同制作者である妻の離脱により、物語の制作は途絶えた。 あと30年ほどかけて、 それまでの物語の修正すべきところは直して、 いいところは更に良くして、 ブラッシュアップをした物語を作って行くつもりだ...
自然番組で南極大陸の特集をやっていた。 私は、このような自然を映す番組や、 生きものを扱った番組を見ることが多い。 ドラマのように、 人間が主役となり、今を描いている番組も嫌いではないが、 自然番組を見ていると、 地球の歴史や、生物の進化などに、こころが及んで行き、 時間軸...
私は2人の妻を知っている。 1人は、生きていた時の妻、 もう1人は、姿のない今の妻だ。 どちらが好きかと聞かれたら、 どちらも好きだと答えるしかない。 生きていた時の妻の姿は、 目から入って、脳に映し出され、 その映像はまさに妻であり、 容易に妻を感じることが出来ていた。 ...
24日、 チラシ広告で知った今春オープン予定の介護付有料老人ホームの 見学に行ってきた。 有料老人ホームの見学は初めてで、 終活活動の一環として、一度見学してみようと思っていたものの、 まだ先のことなので、後回しにしていた。 ただ、健康寿命が男性の場合、70代前半と聞いてい...
人間は、 毎日、体を動かし、脳で考え、心で感情を動かしている。 「体」や「脳」に関しては、 ロボット技術や、AIの進歩により、 将来、 「肉体労働」は、機械が、 「頭脳労働」は、AI が代わりにやってくれるのではないか。 これに対し、 「心」については、 ロボットや、AI ...
昔があったから、“今”がある 妻との生活があったから、今の私がいる。 妻と24年半暮らしたという事実を変えることは出来ない。 過去であっても、一緒にいた人から受ける影響は大きい。 私の今後は、 妻から受けた影響を持ちつつ、生きて行くことになる。 妻以外の人と結婚していたら、...
妻はもうどこにもいないのか。 骨だけを残して、 完全に消えてしまったのか? いや、そんなことはない。 どこかにいるはずだ。 なら、 どこに行ったのだろう。 天国へ行った 月に帰った 宇宙に帰った 星になった オバケになった? オバケだったら、近くにいるはず。 常に私は、妻...
“お金”。 持っていて、損するものではない。 (それによって、相続問題で、親族間の争いが起こることもあるが・・・) と言っても、 使うまでは、ただの、紙、銅、アルミ、ニッケルにすぎない 「使うこと」によって、初めて価値が出る性格のものだ。 何に使う? 自分のために使う? 誰...
花粉症の時期に入ってきた。 私は、40代後半に3、4年ほど花粉症になっていたが、 現在は治っている。 花粉症は、体のアレルギーだが、 私は、最近、心のアレルギーを感じるようになった。 それは、 「はしゃぎ」に対するアレルギーだ。 はしゃいでいる様子を見ると、気持ちが悪くなっ...
自分の周りの人との関係性を、同心円で考えてみた。 中心に、“点”としての自分がいて、 その“点”を最初に囲む円に入る人は、自分にとって大事な人。 外側に描かれる円に入るほど、関係性は薄くなる、 中心に一番近い円に入るのは、 何でも気兼ねなく話せる友人であり、 現在二人いて、...
妻と私が、結婚式を挙げた時、 私が38歳、妻が33歳だった。 当時では、二人とも、晩婚だと見られる年齢だった。 妻と出会うまでに、私は、 見合いも、恋愛も何回か経験している。 20代後半では、帰省する度に、母親は”見合い”を用意していた。 しかし、全部、お付き合いには至らな...
先日、 よく利用している共用スペースのあるビルのトイレに入り、 手を洗っていると、70歳半ばに見える男性が用を済ませ、 隣で手を洗い始めた。 そして、ちらっとこちらを見た後、 話かけてきた。 先日、この水栓からの水の出が悪いので、 ビルを管理している会社に連絡したら、 若い...
見えるもの お金、洋服、マンション、車、肩書き など。 見えないもの 時間、夢、愛、心、座敷わらし(?) など。 これらは、目では見えないけれど、感じることは出来る。 見えるものに比べて、崇高な印象だ。 そして 以前は見えるものだったが、今は見えないものとなったものがある。...