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  • 今日も仕事はさぼった。

    朝を待つ夜がある。そんな夜に俺はジン・ソニックを作る。ジン・トニックではない。ジン・ソニック。ソーダとトニックで作るから、ソニック。下らない洒落。 夕暮れとともに、ライムを1個手にして帰宅した。トニックもソーダも家の冷蔵庫にたっぷりあった。だから俺がこれからすべきことは、ただひとつ。キューブ・アイスでグラスを満たし、そこにジンとライム・ジュースを注ぎ、最後にシュウェップスとウィルキンソン・ソーダでグラスを目いっぱいにすれば良い。 適当に作ったジン・ソニックを飲みながら東の空を見る。 朝を待つ夜がある。それはこんな夜のせいだった。 昔住んでいた町には、東に大きな山脈があった。この時期だと、そう、…

  • 本当は8時くらいに起きて一回吐いた

    目が覚めたら午後9時を過ぎていた。やばい、と一瞬、思う。うちの職場は9時始業だ。手元のスマホには、無断欠勤を問うラインが来ている。 一瞬うろたえて、しかし、すぐさま平静を取り戻す。 そもそも今日は仕事を休むと(勝手に)決めていた日だ。だからやがて陽の昇る朝方5時くらいまで、4件くらいハシゴしながら飲み歩いていたのだ。もともと、今日は休む(と昨夜飲み歩きながら決心した)予定だった。なんら恥じることはない。 スマホを手に取り、職場の電話番号を入力する。そしてベッドの上で土下座の体制を取りながら、一息入れて、発信ボタンを押す。 この土下座の体勢に謝罪の意味など一切ない。ただこういう体勢を取りながら電…

  • 目玉の話によせて

    高貴なものを汚すというのは快感だ。フランスの誰だかいう哲学者を引くまでもなく、誰しも知っている真理だ。 でもそれは決して高貴であることが必要なわけではなくて、要は自分と程遠いもの、手の届かないものであれば良いのだ。たとえば人妻モノを好む人たちに訊ねてみれば、きっと「もう誰かの妻になって手の届かない女性をお持ち帰りしたいのだ」という熱い思いを吐露してくれるだろう。また逆に、ロリを専門とする方々に「ロリとは何ぞや」と問えば、「かつて持っていた、しかし今はもう手の届かない真っ白なイノセントに性的興奮を覚える」とかなんとか、そのまま取調調書に記せそうな供述を得られるに違いない。 高貴なものを汚すことは…

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