chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
Novel life musashimankuns blog https://musashimankun.hatenablog.com/

小説「闇が滲む朝に」を週刊で連載しています。 小説第1弾「海に沈む空に」を電子書籍として発売。

天野響一
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2018/07/28

arrow_drop_down
  • 闇が滲む朝に」第☆章17回(最終回)「人は死なない。苦しみ他界して死者となる」

    あらすじ 片山と良子たちは客の柴田たちを送ると料亭に戻った。そこで片山が意外な柴田の状況を聞かされる。第☆章の最終回。 客の柴田の意外な容態 「今日、四階に来たお客さん」 ふと良子が言った。「柴田さん・・・ですか」 片山がボードに記入されていた名前を思い出した。「そう柴田さん。ご家族でいらっしゃった」「奥さん、綺麗ですね」 片山が冗談ぽく言った。「片山さん好み、ゆかりさんみたいな人?」 良子も冗談を返す。 「でも柴田さんね。ガンなの」 良子が話しを戻した。「だんなさんの方ですか」「そう、紀夫さんね」 片山は柴田を料亭で初めて見た時、少し痩せ具合が気になっていた。初めて会う人でも何か病的な痩せ方…

  • 闇朝第☆章16回「ただ笑顔で、花束をあなたに」

    料亭「鈴音」での土曜の自動車メーカーの宴会は終了した。続いて4階のお客である柴田の食事会も終わろうとしている。片山は女将の良子に頼まれた通り、マーガレットの咲く庭に出て、花を切り始めた。 料亭の庭に咲くマーガレットとコスモス 片山は「鈴音」の外に出ると料亭の右側に回り庭に出た。20メートル四方の庭には白のマーガレットとピンクのコスモスが所狭しと咲き乱れている。片山は一瞬、深呼吸した。ゆっくりと庭に入ると手にしていたハサミで、マーガレットを切り始めた。 「片山ちゃん」 鶴子の声が聞こえてきた。「そろそろ引き上げるよ。今日は直帰するから」「お疲れさまです。自分はもう少しいます」「女将さんから花を頼…

  • Novel「闇が滲む朝に」第☆章15回「マーガレット・・・・花言葉は真実の愛と信頼」

    「鈴音」では自動車会社の客たちの宴会が終わり、片山たちは「ひまわり」の部屋に清掃に入った。今日はもう一軒、客が来ている。4階の「紅葉」には柴田紀夫が家族を連れてきていた。良子は柴田にメニューの説明を始めた。 庭に咲くマーガレットの意味 「鈴音」入口付近が騒がしくなった。次々に2階から客人らしい者たちが下りてくる。良子は玄関で客人たちを見送り始めている。鶴子が清掃用具を持ちながら2階へ向かう。片山も掃除機を左手に持ち続いた。「じゃあ、今日は洗面とトイレは私がやるから」 鶴子が言う。「お願いします」 片山が返事をしながら「ひまわり」の部屋に入る。 すでに15人ほどの客たちはもういない。 片山は部屋…

  • Novel「闇が滲む朝に」第☆章14回「何があっても挫けない、諦めない、思いが現実を作る」

    土曜日の午後2時、片山は「鈴音」に着いた。ビルの中では昼から自動車会社の宴会が開催されていた。今日はもう一件、予約が入っているという。まだ、宴会が終了するまでには時間がある。片山は鶴子と倉庫で立ち話を始めた。九州には台風が上陸し、やがて関東地区にも上陸する恐れがあるらしい。 夏の盛りなのに台風が心配 土曜の日、時計が午後3時になりかけた頃、片山二郎は人通りの少ない◎◎ 駅からの通りを抜け「鈴音」ビルの玄関先に着いた。入口付近の看板の予約看板には2階「ひまわり」の部屋に◎◎自動車会社様、3階「かえで」に柴田様と記入されている。 自動車会社とは別にもう一人客が入っていたのだ。いつも通り入口から外側…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、天野響一さんをフォローしませんか?

ハンドル名
天野響一さん
ブログタイトル
Novel life musashimankuns blog
フォロー
Novel life musashimankuns blog

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用