闘病の心と言葉

【2019年あけましておめでとうございます】言葉の力、言葉による支え言葉は、頑張ろうとする心の力になったり、くじけそうになった時の心の支えになってくれます。多くの人が「座右の銘」を持ち、日々反芻し、人生の針路としています。私自身、「余命、良くて一年」という追

旅立たれた方々への感謝と残された皆さまへのお悔やみ

【2018年も押しせまってきました。大切な思いを書きます】旅立たれた方々への感謝多くの方々が膵臓癌で、そしてその他の癌で、今年旅立たれました。ご自身ないしはご家族がブログで貴重な闘病情報を提供いただいてきたケースも多く、たくさんの方が力をいただいたものと思い

来年の治療、どうする？ その2（切除に挑戦？）

【2019年の治療に向けたシナリオ。今日は「その2」（癌が縮小した場合など）です】4．PR、切除不可の場合PR - 部分奏功（病変径和が30%以上減少）PD - 進行（20%以上5mm以上増加）SD - 安定（上記以外）癌が縮小しても切除は不能の場合、対応は昨日記載のSD（変化なし）の場

来年の治療、どうする？ その1

【昨日の記事の「反省と2019年に向けて」と題した部分、ほとんどが「こころ」に関するものとなりました。今日は、肝心の治療についての考えを書いてみたいと思います】現時点の「シナリオ」ですこれまで何度か、生き抜くための「シナリオ」について触れてきました。何事かが

2018年の闘病 - 時間をどう使ったか？

【闘病とは時間の使い方、そして結局は命の使い方と書きました。2018年の闘病、即ち時間の使い方をふりかえってみます】「治療だけが闘病ではなく、また、闘病は人生の中にある」ものと思います闘病を次の5つの層に分けて考えてみました。（上記青字部分のクリックをお願いし

今年最後の病院となればよいのですが・・

【今日は造影CT検査。膵臓癌罹患以来12回目、2018年に入って7回目です。入院・通院、全体では何回病院にお世話になったのでしょうか】抗癌剤投与のための入院2017年6月以来、mFOLFIRINOX療法を続けています。原則として2週間ごとの投与となり、1回につき3日間入院しています

「そだねー」とマリリンの言葉

【今年の流行語大賞は「そだねー」とのことです】カーリング女子チーム躍進の鍵 「そだねー」2018年ユーキャン新語・流行語大賞の「年間大賞」は、平昌冬季オリンピック カーリングで銅メダルを獲得した日本女子チームの「そだねー」だそうです。受賞はチーム「ロコ・ソラー

50年前に歌をうたった仲間と

【1968年4月、ある混声合唱団に入りました。大学のサークルのひとつです。昨日、当時の仲間に会いました】50年が過ぎて・・合唱団は戦後すぐに活動を開始し、今も継続しています。1970年前後に活動していた仲間が、ここ数年は定期演奏会の時期に合わせて旧交を温めています。

投与時間の短縮と土曜日に活動できる喜び

【22日（土）午前9時30分に 第39回目のmFOLFIRINOX療法を終了しました。土曜日を有効に使えることはありがたい！】5-FU投与を44時間30分で終了インヒューザーが変更され、投与時間が短縮されました。公称「46時間」には変更ありませんが、今回は44時間30分で終了しました。最

少しだけ良い話、気をつけたい話

【腫瘍マーカーの数値、内臓機能の状況、胃痛の原因など、19日の主治医による診察結果。今日は少しだけ良い話、何とも言えない話、気をつけたい話です】DUPAN-2 数値の改善（少しだけ良い話）9月から基準値を超えて上昇し、前回11月には258となつていたDUPAN-2の数値、今回更

悪い話、心配な話 - 検査の結果

【腫瘍マーカーの数値、内臓機能の状況、胃痛の原因など、19日の主治医による診察は不安な点が一杯です。今日は悪い話、心配な話です】胃痛の原因（悪い話 その1）ブログ記事「胃痛のその後と闘病の形」に、「医師としっかり話すことが基本ですが、へこたれず粘り強く闘って

胃痛に効くヨーグルト

【妻が胃痛によいというヨーグルトを買ってきてくれています】LG21 乳酸菌ヨーグルトは「栄養補給＋乳酸菌」のさまざまな効果をもたらし、胃腸にもよいとされていて、たくさんの人が飲用しています。LG21乳酸菌は特に胃によいのだそうです。「善玉菌BLOG」によれば、乳酸菌LG

胃痛のその後と闘病の形

【胃痛は続いていますが何とか持ちこたえています。これも癌との闘いのひとつですが・・】胃痛の現状8月にイリノテカン（カンプト）の投与を終了し、同時にデカドロン（ステロイド剤）の抗癌剤投与後服用もやめました。それとタイミングがあっているように思えるのですが、胃

衰弱（フレイル）に対する闘い

【14日の記事「治療だけが闘病ではない」の見出しで、「衰弱（フレイル）」という言葉を説明もなく使ってしまいました。少し補足させていただきます】闘病を続ける条件は健康であること現時点で私の唯一の治療法は抗癌剤です。長期にわたって継続するには、健康状態の維持が

初心忘れるべからず - 闘病のひとつの形

【老・病・死を同時に感じる今は、あるべき姿へ近づく努力をする最後の機会、詳しくは後ほど・・と書きました。14日の記事です】老後の初心を忘るべからず「初心忘れるべからず」はもともと世阿弥の言葉です。現在言われているものとは少し違って、「老（おい）」の段階では

玉三郎さんの「阿古屋」で感じたこと

【昨日は玉三郎さんの歌舞伎「阿古屋」鑑賞。純粋に見たいから・・ですが、心の活性化にも役立ってくれるでしょう】「阿古屋」って？歌舞伎に興味をお持ちの方は限られていると思いますし、Webで簡単に情報入手できますので、あらすじなどの掲載は控えさせていただきます。松

治療だけが闘病ではない

【結局は「命の使い方」と思います。闘病のさまざまな形を整理してみます】闘病1 - 治療、副作用との闘い闘病の中心となるのは癌を弱体化し死滅させる、あるいは切除して体外に排除する「治療」です。私の場合は強力な抗癌剤の継続投与です。抗癌剤投与に副作用は避けられま

膵臓癌闘病一年半、治療法はひとつだけ

他の花すべてを枯らさない何がなんでも命を延ばすこと、それだけを考えて、いのちの一つひとつに美しさを求める、そのことを忘れたくない・・と書きました。治療に関しては次のように考えました。6月に「心についてのあれこれ  その1」に掲載したことです。私のがんは切除不

膵臓癌宣告の時に家族に伝えたこと

【「先進医療や臨床試験にどう向き合うか？」で述べたことについては、「私自身の治療に対する考え方にも関係します。次回以降に触れたいと思います。」と書きました】2017年5月21日に伝えたこともう1年7か月前になります。この時点で確定診断には至ってませんでしたが、膵臓

77777 で上向きへ！

【5月にはじめた当ブログ、先日総訪問者数 77,777名を記録しました。ラッキー7が5つ連なって、心身の疲れを感じる日々から脱却するきっかけとなってくれれば良いと思います】77777名の訪問者さまへ私のブログ、読んでいただいてあまり面白いものではないことはないことは自

看護師さんと同志になるために・・総集編

【これまでに9回掲載した「看護師さんと同志になるために」シリーズ。今回は総集編です】心にとめたい 20の項目9回にわたって掲載した「心にとめたいこと」「自戒」は 20項目となりました。以下にまとめてみます。普通のあいさつを欠かさない一言を加えるジェスチャーもあり

衰弱の中に回復のきっかけを求めて

【各種検査の結果に心配の種が増えてきて、mFOLFIRINOX療法38回の蓄積疲労もあり、胆管炎もいつおきるかわからない・・身体がそして心が徐々に衰弱していく感覚は否めません】ひさしぶりに飲み会へ最近は外出することも減ってきました。体調の悪さが意欲を削ぎ、そのことが身

じわじわと衰弱しているのかな？

【インヒューザーの変更と関係があるのかどうか、5-FU投与が46時間以内で終了しました。これだと大切な土曜午後が有効に使えます。38回目のmFOLFIRINOX療法開始前の検査を中心に書きます】じわじわと悪化する数値肝機能：AST/ALTは35/38、前回は20/17でした。ALPは454、前回3

「暗雲たれこめて」についての主治医の見解

【本日抗がん剤を抱えて退院しました。自宅で38回目のmFOLFIRINOX投与中です。入院中の診察で、過去記事「暗雲たれこめて - 膵胆専門医の診断」に書いた不安についての主治医（腫瘍内科）の見方をお聞きしました】腫瘍マーカーについて12月5日の CA19-9の検査結果は、9.9。前

先進医療や臨床試験にどう向き合うか？

【抗癌剤の継続、休薬、切除手術・・これらのシナリオについては、既にあれこれ考えてきました。先進医療や臨床試験/治験などにはどのように向き合うのが良いのでしょうか？】＊＊重粒子線、ペプチドワクチン、ナノナイフによる治療については2017年5月に膵臓癌が発覚した時

ステント詰まりから逃れる方法 - 膵胆専門医の回答

【昨日のブログで、ステント二重化案について膵胆管専門医の先生に相談したことについて書きました。先生の答は・・】胆汁の排出方法胆管狭窄を起こしている場合の胆汁の排出経路は、ERCPによる胆管内ステント留置によって確保するのが一般的だが、内視鏡下で他の経路を設け

ステントの詰まりから逃れる方法はないのか - 膵胆専門医へ相談

【8月と9月、胆管ステントが詰まり胆管炎を起こしました。寒気がひどくぶるぶると震え、夏というのにホカロンを抱えました。高熱を発し、形容しがたい苦しさでした。8月は8日間、9月は4日間の入院となりました。予兆を把握するのは難しく、次にいつ詰まるかわかりません】胆

暗雲たれこめて - 膵胆専門医の診断

【今日は膵胆専門医（確定診断を下した 前の主治医）の診断を受けました。危険信号と思われるいくつかのポイントがあり、全体として暗雲がたれこめてきたといったところです】DUPAN-2 数値の上昇過去10回（2〜11月）まで遡って推移を確認します。DUPAN-2の数値: 94→87→82→

切除者生存率と2年生存者サバイバー生存率

【私自身の身体や病気の現状で、切除手術を選択するというシナリオは成立するのでしょうか？】サバイバー生存率の検討私はmFOLFIRINOX療法を1年半にわたって継続していて、SD（Stable Disease、安定）の状態です。がんの状態は「切除不能」。手術の可能性を検討すると言って

膵臓癌切除手術した患者さん、しなかった患者さん

【生存率などにどのような違いがあるのでしょうか？】手術後の生存率手術した患者さんの生存率を、再度整理してみます。3年生存率は42.3%（実測 39.9%）、5年生存率は30.1%（27.2%）です。（2018年9月、国立がん研究センター発表のデータ）34%、26% のデータもあります。（が