掴んだ手を何故か離さないメル。思いっ切り邪魔な顔をしてみた。「反応がない、ただの屍のようだ。」マジで反応がなくなった。しばらく、放っておくと、背筋の凍る様な目をしながら口を開いた。「ねぇ。知ってる?私たちの星ではね、一目惚れこそが本当の恋だと言われてきたの。一回ビッビっと...
朝起きると目の前には寝て居る少女が一人…理解しがたい状況だった。僕はそっと布団から出ようとしたが、抱き枕代わりの僕には逃れるすべが無かった。レモン色の長い髪が僕の鼻を突っついた。匂いの仕業か、寝起きだったからか、抱き着き返してしまった。とても柔らかい…そして暖かく、ピリピ...
「ご飯よー降りてらっしゃいー。ツカサ、カナ、降りてらっしゃいー!」母の何故か二回繰り返した「降りてらっしゃいー」に違和感を覚えながらリビングに向かうといつもより明らかに豪勢なご飯が並んでいて、母とメルはもうすっかり打ち解けている様子だった。「メルちゃんとっても可愛いし、...
1時間がたち、東京駅に着いた僕は、人混みをかき分け噴水公園を目指した。家にホームステイする人は既について待っているのだろうとは思いつつも、僕は予定通りに着くように歩いて行った。 手を噴水に向かって伸ばす僕と同じくらいの女の子がそこにはいた。「すみません。星野ですが、メル...
1998年 オーストラリアで11光年先の星からメッセージが届いた。 2015年 解読に成功した。 内容は身体の大半を電気が占める、形は人間によく似た生物らしいものだった。 そして… 2×××年 通信技術の進歩により光を超えるスピードでの通信が可能になった。 その宇宙人からテ...
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