『あんぱん』、先週(「逆転しない正義」)は主人公ののぶがあまり登場せず、嵩の戦地での日常が描かれることが多かったです。戦地での毎日を、兵士目線で描いたドラマはこれまであまりなかったというところ、そして、主人公が登場しなくても、これだけ見る人(たぶん若い人も)を引き込んで、戦争というものについて考えさせているというところが、早くも評価されているようです。嵩が派遣されたのは中国福建省。うちの父が上海から召集されて行ったのは南京あたり。場所は違うものの、あー、父が耳を殴られたという「ローカルな地上戦みたいなの」はこういうところで起こったんだろうか、と思う場面が何度かありました。父が、単語レベルだけれど中国語も覚えて帰って来ていてたのは、現地の人と(敵対するばかりでない)日々の交流もあったということなのだろう、と...『あんぱん』考:家族の高知大空襲と終戦