第二章ふたりのラスト・ドライブ海へ①ふたりの最後のデート。彼は二つ星レストランで豪華なディナーにしようと言ったが、イエス・キリストとその弟子たちの「最後の晩餐」のようで気が進まず、結局ドライブに行くことにした。わたしが海が見たいと言って、それならふたりで初めて行った葉山にしようと夫が提案したのである。三浦半島をぐるっと回り、逗子から湘南へ抜け、陽光に煌めく海を左手に見ながら茅ヶ崎まで・・・。夫とわたしのラスト・ドライブ。そしてこの人を夫と呼ぶのもこれでお終い。離婚する前から別居してもう二度と会わないという夫婦もいると聞く。でもわたしはそういうのは嫌だった。きちんと終わりにしたいという、わたしの強い想い。なぜなら・・・。「本当にこんな普通のドライブで良かったのか。もっと豪華な旅行だって出来たのに」わたしの物思いは...小説「愛の終わりは最高のデートで幕を下ろそう」2
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