【映像制作】映像クリエイター必見:偶然を制作に活かす10の方法 解説記事
はじめに:偶然は創造の扉を開く映画や映像制作の世界において、私たちは綿密な計画や脚本、撮影スケジュールに基づいて作品を仕上げていきます。しかし、実際の制作現場では、多くの予想外の出来事や「偶然」の積み重ねによって新たな可能性が切り開かれるこ
【映画】考察『シャークネード』(2013)監督:アンソニー・C・フェランテ
『シャークネード』:サメ映画の反逆児ひと言で言うなら、『シャークネード』は「サメ映画の反逆児」と言えます。観る前はただのB級映画かと思っていましたが、その内包する熱量と、予想を遥かに超える創意工夫には心を打たれました。本作はそのユーモラスな
【1】はじめに:SDカード選びは映像制作の基礎ビデオカメラやデジタルカメラで映像制作を始めるとき、多くの方が最初にぶつかるのが「どんなメモリーカードを使えばいいのか?」という疑問です。とくに「4K撮影」に挑戦するときは、SDカードの性能が映
【コラム】日本人がもっとも好む物語の構成とは?―書籍、舞台、古典芸能、映画、アニメ、マンガの文脈から考える
日本の物語世界は多岐にわたるジャンルと媒体が存在し、長い歴史の中で培われてきた独自の構成や美意識が、多くの読者・視聴者の心を掴んできました。なかでも日本人が「好む」とされる物語の構成や特徴には、諸外国とは異なる繊細な要素が見え隠れします。今
【徹底考察】「海外から評価された日本映画の巨匠:溝口健二の軌跡と映画界への影響」
はじめに日本映画史における巨匠の一人として、多くの映画ファンや映画評論家から長きにわたって絶大な支持を集める溝口健二。彼は黒澤明や小津安二郎と並んで世界的に高い評価を受け、現在でも多くの映画人や映画研究者に影響を与え続けています。溝口健二は
【映画】YouTuber映画と劇場集客力:登録者数の壁を越えるには?
現代の映画界において、YouTuberの映画進出はすでに目新しい話ではありません。しかし、多くの関係者が抱える疑問があります――「チャンネル登録者数が何百万人、何千万人といるYouTuberの映画なら、大ヒット間違いなしでは?」答えは、"N
【映像制作】MCUの戦略をインディペンデント映画に活かす: 世界規模の成功要因から学ぶ新潮流
近年の映画界を語る上で、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の存在を無視することは不可能といえるでしょう。2008年の『アイアンマン』から始まり、多数のヒーローをクロスオーバーさせる壮大な世界観によって、エンターテインメントの歴
【映画】ルッソ兄弟の製作手法に迫る:テレビから世界的ヒット作へ飛躍した二人の秘訣とは
はじめにルッソ兄弟(アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ)は、近年のハリウッド映画界で最も注目されている監督コンビです。彼らは「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」「アベンジャーズ/エンドゲーム」など、世界的なメガヒットを連発し、多くの映
【完全保存版】戸隠神社の歴史と日本史における役割――神話誕生から現代ミライまで
長野県長野市の北西、標高1,904メートルの戸隠山。その麓に鎮座する戸隠神社は、神話の時代から現代まで脈々と続く霊域であり、日本史の裏と表を映し出す鏡でもある。本稿では、岩戸開き神話から修験道、武士の信仰、江戸期の修験三千坊、神仏分離による
【映画】徹底考察『アラビアのロレンス』脚本構成の妙とシンボリズム
はじめに1962年に公開された映画『アラビアのロレンス(Lawrence of Arabia)』は、イギリスの陸軍将校であるT.E.ロレンス(T.E. Lawrence)の半自伝的著作『知恵の七柱(Seven Pillars of Wisd
映画や映像作品の制作は、多くの人や工程が関わり、そして何より“成果”が非常に不確定なものです。どれだけ良い脚本や優秀なスタッフ、魅力的なキャストを揃えたとしても、必ずしも成功が約束されるわけではありません。興行成績、評価、観客の反応――それ
【映像制作】世界のファンタスティック映画祭ガイド ~日本インディーズ映画制作者のために~
はじめにホラー、SF、ファンタジーなど「ファンタスティック系」映画に焦点を当てた映画祭は世界各地に存在し、独自の盛り上がりを見せています。こうした映画祭は大手の国際映画祭とは一線を画し、作家性あふれるジャンル映画を積極的に扱うのが特徴です
【映画】徹底解剖『アラビアのロレンス』時代を超える孤高の英雄譚
1. はじめに:砂漠に刻まれた英霊映画史を語るうえで、必ずと言っていいほど話題に上る作品のひとつが、デヴィッド・リーン監督の『アラビアのロレンス』(原題: Lawrence of Arabia)です。1962年に公開され、その後の映画製作全
リンク→ 十七条の憲法0.十七条の憲法の歴史的背景と本質的特徴「十七条の憲法」は推古天皇の時代、摂政を務めていた聖徳太子(厩戸皇子)が604年に制定したとされるものです。当時の日本は、飛鳥時代の初期にあたり、大陸文化の影響を受けながらもまだ
はじめにベトナムという国名を聞いて、あなたは何を思い浮かべるでしょうか。世界的に知られた「ベトナム戦争」、あるいはエスニック色豊かな食文化、フランス植民地時代の面影を今なお残す街並み、さらには急激に発展を遂げつつある東南アジアの新興国として
はじめに日本のエンタテインメント史を振り返ると、怪獣という存在は、長年にわたって大衆の心を魅了し続けてきました。映画や特撮、テレビシリーズなど、その活躍の舞台は幅広く、国内のみならず海外にも影響を与えてきたほどです。一方で近年、日本各地では
はじめに映画やドラマの脚本づくりにおいて、長年愛用されてきたのが「三幕構成(3-Act Structure)」です。物語を「導入(第1幕)」「葛藤(第2幕)」「解決(第3幕)」の3つに分割することで、ストーリーの骨格をつかみやすくなり、観客
【映像制作】映像制作者が利用しているクラウドサービス~効率的な動画編集・管理・コラボを実現する秘訣~
はじめに近年、映像制作の現場ではクラウドサービスの活用が当たり前になりつつあります。大容量データの保存、複数拠点や多国籍チームとのリモートコラボレーション、バックアップの確保やセキュリティ対策など、さまざまなニーズを満たす手段としてクラウド
【映画】考察『X エックス』(2022) 監督:タイ・ウェスト
「青春と肉体の活力」「老いへの恐れ」「性と暴力」。映画『X エックス』(2022)を観終わった直後、私がまず感じたのは、この三つのテーマが複雑に絡み合う妙な後味の残る感覚でした。一見するとただの“セクシー・スラッシャー”に思えますが、じわり
はじめに九州の中央部に位置する熊本県は、雄大な自然と長い歴史をあわせ持つ、非常に魅力的な地域です。阿蘇山をはじめとする火山活動がもたらす地形的特徴と、それに付随する豊富な温泉資源は、数多くの観光客を引きつける要素であり、映像制作においても魅
はじめに九州は、日本を構成する主要な島の一つであり、本州・四国・北海道とともに「四島」の中でも歴史的・文化的に特にユニークな位置づけを有しています。古代から外国との交流の窓口として重要な役割を果たし、また国内各地へ多様な文化を広めた起点とし
【映画】インディペンデント映画制作の録音担当必見!機材選びからロケ・スタジオ録音、データ管理、スキルアップのポイントを徹底解説
1. はじめに:インディペンデント映画における録音担当の重要性インディペンデント映画制作において、録音担当は作品のクオリティを左右する非常に重要なポジションです。大手の映画スタジオと異なり、限られた予算や人員で進められることが多いインディペ
【脚本の構成】脚本は、溝口健二と依田義賢の共同作業によって練り上げられている。原作である森鴎外の短編小説と古い伝承を下敷きにしつつも、映画という媒体に相応しい形でドラマ性が強調されている点が特徴とされる。大きく分けて、「序盤の家族離散」「中
【映画】考察『ゴジラの逆襲』(1955)人気を継続させたいため約半年後という短期間で本作が制作・公開された
1. 概要『ゴジラの逆襲』(1955年)は、東宝が製作・配給した「ゴジラ」シリーズの第2作目にあたる特撮映画である。監督は小田基義、特撮パートは前作『ゴジラ』(1954年)と同様に円谷英二が手がけた。本作では、最初のゴジラとは別個体の“2代
1. スーパーマリオはなぜここまで愛されるのかスーパーマリオは、任天堂が生んだ世界的に有名なゲームキャラクターです。1985年にファミリーコンピュータ向け『スーパーマリオブラザーズ』が発売されて以来、何十年にもわたって世界中の子どもから大人
【書籍】シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカントに学ぶ「情報発信」の大切さ
はじめに:ナヴァル思想と情報発信の接点前回までの記事で私たちは、「シリコンバレー最重要思想家」と称されるナヴァル・ラヴィカント(Naval Ravikant)の思想を、インディペンデント映画や映像制作の文脈でどのように活かせるかを考察してき
【書籍】シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカントから学ぶクリエイターの視座
もうひとつの切り口から見るナヴァル・ラヴィカント前回の記事では、ナヴァル・ラヴィカント(Naval Ravikant)という人物について、シリコンバレーを代表する起業家・投資家・哲学者としての横顔や、その主要な概念である「レバレッジ」「富の
序章:ナヴァル・ラヴィカントとは誰か?シリコンバレーという場所は、世界中のスタートアップやテック企業が集い、革命的なアイデアが誕生する温床として名を馳せています。そんなシリコンバレーで「最重要思想家の一人」と称される人物こそ、ナヴァル・ラヴ
【映像制作】アイディアメモ:インディペンデント映画のための照明コスト徹底削減テクニック
はじめに映画制作において照明は非常に重要な要素です。しかし、インディペンデント映画では限られた予算の中で映像のクオリティを維持しながら、コストを抑えなければなりません。本記事では、基本的な節約術から、ラテラルシンキング(水平思考)を活用した
黒澤清の代表作や海外映画祭での評価要因、そのスタイルの変遷などを盛り込み、彼が日本映画界でどのような地位を占めているかを詳細に論じます。はじめに黒澤清(くろさわ・きよし)は、日本が誇る映画監督の一人であり、ホラー映画やサスペンス、SF、ファ
【映画】徹底考察「バグダッド・カフェ」長年愛され続けるその理由
「バグダッド・カフェ」の魅力へようこそ1987年に公開されたドイツ人監督パーシー・アドロンの作品『バグダッド・カフェ (Bagdad Café)』。公開から長い年月がたった今でも、その独特な世界観と心温まる人間模様が多くのファンに愛され続け
【映画】徹底考察『ウォー・ゲーム(WarGames)』冷戦と子どもたち
1. はじめに1983年に公開された映画『ウォー・ゲーム(WarGames)』は、冷戦下のアメリカを舞台に、核戦争の危機とコンピュータ・ハッキングを巧みに描き出し、エンターテインメント性と社会的メッセージを両立させた名作として知られています
フランク・ハーバートのSF大作『デューン』シリーズは、銀河規模の政治・宗教的構造と、砂漠惑星アラキスを巡る人類の運命を壮大に描き出す作品群です。その中でも第3作にあたる『デューン 砂丘の子供たち(Children of Dune)』は、前作
【熱海駅開業:100周年】日本史の中で熱海がどのように観光地・温泉地として発展してきたか?
熱海の魅力と熱海駅100周年2025年、熱海駅は開業からちょうど100周年を迎えます。静岡県東部に位置し、東京からのアクセスも非常に良好な熱海は、温泉地として全国的に広く知られているだけでなく、海と山に囲まれた豊かな自然や歴史的建造物、神社
【映像制作】海外で映画を制作する人必見!知らないと損する会計・税務の落とし穴と契約のポイント
はじめに海外でインディペンデント映画を制作することは、多くのクリエイターにとって夢のような挑戦です。異国の地でしか得られない魅力的なロケーションや、多様なカルチャーに触れながら映像作品を作る体験は、なにものにも代えがたい刺激とチャンスをもた
【映画】徹底考察:映画『もののけ姫』ストーリーを読むための基礎知識とラストの真意
50代の男性で、ジブリ映画の多くを劇場公開時に観てきた世代です。宮崎駿監督の作品群は、初期の『ルパン三世 カリオストロの城』や『天空の城ラピュタ』をリアルタイムで体験してきた私にとって、まさに青春の思い出の一部でもあります。そんな私が、『も
1. シミュレーション仮説を調べてみることに映像製作というお仕事をしていると「どんなテーマで作品を作るか」ということがいつも大切になります。作品の設定によっては、登場人物の生死や運命、ストーリーの展開まで、大きく左右されるからです。シミュレ
【映像制作】インディペンデント映画制作者が海外のクリエイターとタッグを組んで作品を制作するには
1. はじめに近年、日本のインディペンデント映画制作者が海外のクリエイターとタッグを組んで作品を制作するケースが増加傾向にあります。ハリウッドのような大手スタジオ作品ではなく、資金面やスタッフ数でハンディキャップのあるインディペンデント映画
【書籍】徹底考察:コロンビアの歴史的背景と『百年の孤独』に見るコロンビア人のメンタリティ
はじめに:コロンビアを知る扉としての『百年の孤独』コロンビアという国名を聞いたとき、多くの方がイメージするのは豊かなコーヒーの産地、あるいはラテンアメリカ特有のリズムを刻む音楽やダンス、近年はノーベル文学賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケス
【書籍】映画的視点で紐解く「百年の孤独」読了ガイド: 登場人物の迷宮を抜け出し、名作を完走するためのポイント
はじめに:映画のように物語世界を体感するためにガブリエル・ガルシア=マルケスの代表作『百年の孤独』は、その独特な世界観とマジックリアリズムの手法によって、世界文学の金字塔と称されてきました。しかし、初めてページを開いた人の中には、「登場人物
【映画】徹底考察『ターミネーター』シリーズの軌跡と「なぜ成功を継続できなかったのか?」
映画『ターミネーター』シリーズが辿ってきた軌跡と、その中で生まれた「なぜ成功を継続できなかったのか」という問題点を多角的に振り返ります。大ヒットを記録した『ターミネーター2』の存在感はとてつもなく大きいですが、そこからの続編が多くの批評家や
【映画】徹底考察『ターミネーター2』SF映画の歴史を変えた続編
1. SF映画の歴史を変えた続編前作『ターミネーター』(1984年)は、低予算ながらも圧倒的なアイデアと革新的な演出によって大ヒットを記録し、ジェームズ・キャメロンという才能を世に知らしめた記念碑的作品でした。その後、7年の歳月を経てリリー
【映画】徹底考察『ターミネーター』成功の秘密:圧倒的な魅力と時代を超える革新性
1. はじめに:『ターミネーター』とは何か?映画『ターミネーター』(原題:The Terminator)は、1984年に公開されたSFアクション作品です。監督はジェームズ・キャメロン、主演はアーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルト
映画制作において、ロケーション選びは作品の世界観を大きく左右する重要な要素です。近年、東南アジア諸国の中でもベトナムがロケ地として注目を集めています。豊かな自然や文化的背景、歴史を感じさせる建造物、急速に近代化が進む都市風景など、多面的な魅
【映画】アメリカ建国の歴史から振り返る、なぜハリウッドが映画の聖地になったか?
第1章:アメリカ合衆国の建国と文化的背景アメリカ合衆国の建国は、ヨーロッパからの移民と植民地時代、そして独立戦争へと続く長い歴史によって支えられています。イギリスやフランスといった列強の北米大陸への進出から始まり、その後のアメリカ独立戦争(
はじめに溝口健二監督の代表作の一つとして、日本映画史に深く刻まれ、海外でも高い評価を受けてきた「山椒大夫」(1954年)。その制作背景や物語構造、映像演出を紐解いていくと、単なる時代劇の域を超えた普遍的なテーマが浮かび上がってきます。すなわ
はじめにフランク・ハーバートによるSF小説『デューン』シリーズは、壮大な銀河帝国の歴史や宗教的・政治的な陰謀を背景に、未来社会の動向と人間の本質を描き出す名作です。その第2作目にあたる『デューン 砂漠の救世主(Dune Messiah)』は
【徹底考察】Vtuberの魅力とは何か?社会・技術・コミュニケーションから紐解くバーチャルの未来
はじめに近年、「Vtuber(バーチャルYouTuber)」という言葉を耳にする機会が増えています。3Dアバターや2Dキャラクターを用いながら動画配信やライブ配信を行う「バーチャルタレント」は、エンターテインメントの新たな形として世界中で注
【書籍】『デューン 砂の惑星』徹底考察 ~銀河帝国と救世主伝説の原点~
はじめにフランク・ハーバート(Frank Herbert)の代表作『デューン 砂の惑星(Dune)』は、SF史において不朽の名作と評される大作シリーズの原点です。1965年の出版当初、複雑に入り組んだ政治的・宗教的・生態学的要素を盛り込みな
【映像制作】初心者からプロまで支持されるSONY α7S IIIの魅力:海外クリエイターも絶賛する5つの理由
はじめに映像制作が注目される現代、YouTubeやSNSを通じてクリエイターとして活動する人が急増しています。そんな中で大きな注目を集めているのがSONYの一眼カメラα7S IIIです。海外の映像クリエイターのブログや動画でも「最強のミラー
【映像制作】脚本からコンテを作る:初心者が知っておくべきステップとポイント
映画や映像作品をつくるうえで欠かせない工程のひとつに「コンテ作り(ストーリーボード制作)」があります。この記事では、脚本を元にコンテを作り、実際の撮影へと進めていくための具体的な手順や注意点について、できる限りわかりやすく解説していきます。
全体概要アニメ『シュタインズ・ゲート』は、5pb.とニトロプラスの共同制作による同名の科学アドベンチャーゲームが原作です。アニメ化にあたっても原作ゲームが持つ「時間跳躍(タイムリープ)」や「世界線(ワールドライン)」といったSF的設定と、「
【映画】インディペンデント映画のロケ撮影を成功させるために【制作ノウハウ】
~脚本解釈からスタッフ連携、当日の動きまで徹底解説~インディペンデント映画制作において、ロケ撮影は作品の雰囲気を大きく左右する重要な要素です。特に低予算や限られたスタッフで制作する場合、ロケーションの選定やスケジューリングの巧拙が作品の完成
【徹底解説】映画『コンスタンティン(2005年)』の魅力と深読み考察!後半ネタバレあり
「超常現象 × ダークヒーロー」が交差する刺激的な世界観を味わおう2005年に公開された映画『コンスタンティン』は、DCコミックスの人気作品「ヘルブレイザー(Hellblazer)」を原作とするダークヒーロー映画です。キアヌ・リーブスが主演
【映像制作】ベトナム・ダナンでの映画ロケハン・ロケ準備徹底ガイド
はじめまして。映画制作のプロダクションプロデューサーとして、これまでさまざまな国でのロケを手掛けてきました。海外ロケは魅力が多い一方、事前準備や異文化対応など、プロダクション側がカバーすべき項目も膨大です。今回は、ベトナム中部に位置する都市
【映画】インディペンデント映画制作者がスター・ウォーズの「失敗」から学べること
はじめに映画史上、ここまで大規模に世界中のファンを獲得し、同時に議論を巻き起こしてきた作品は多くありません。その代表格のひとつが『スター・ウォーズ』シリーズです。1977年にジョージ・ルーカスが生み出した第一作『スター・ウォーズ エピソード
【映像制作】監督が作品にとってもっとも大切なファクター10選
映画は総合芸術と呼ばれ、脚本、撮影、美術、照明、編集、音響、演技など、数多くの要素が組み合わさって完成する作品です。しかし、たとえ同じ脚本・同じスタッフ・同じ撮影環境であっても、監督が変わるだけで作品の質や方向性がガラッと変わることがよくあ
【第1章:壮大なプロジェクトを“粒度”で捉える】まず押さえておきたいのは、『新たなる希望』という巨額予算(当時としては十分大きな額)の大作映画においてさえ、その黎明期は“インディペンデント”に近しい状況だった、ということです。実際、ジョージ
【映画】『スター・ウォーズ 新たなる希望』の制作過程をヒーローズジャーニーで語る
スター・ウォーズ エピソード4『新たなる希望』(以下、『新たなる希望』)は、ジョージ・ルーカス(George Lucas)の独創的なビジョンによって生み出されたSF映画の金字塔といえます。その制作過程は当初から困難の連続でしたが、最終的には
【映像制作】VLOGで観光地をレポートするときのポイント:DJI OSMO Pocket 3 & ピンマイク編
はじめに近年、VLOG(ビデオ・ブログ)は多くの人々が日常的に楽しんでいるコンテンツのひとつとなっています。特に旅先での体験を映像と音声を通じて共有することは、視聴者に対して臨場感を与え、魅力的な旅のストーリーを生み出す絶好の方法です。今回
【映像制作】ショート動画の作り方の考え方 〜 TikTok・Instagramリール・YouTubeショート共通の戦略と運用 〜
近年、ショート動画の人気が爆発的に高まっており、多くのクリエイターや企業がTikTok、Instagramリール、YouTubeショートなどを活用し始めています。わずか数十秒、あるいは1分にも満たない短尺の動画であっても、その拡散力やインパ
【映画】『ロスト・キング 500年越しの運命』(2022)監督:スティーヴン・フリアーズ
「失われた心を取り戻す旅」――映画『ロスト・キング 500年越しの運命』を観終わったとき、私がまず思い浮かべたのは、この一文でした。どこかで取りこぼしてしまった“何か”を、懸命に探し求める人間の姿は、私たちの胸にどうしてこんなにも響くのでし
【映像制作】小さな劇場での舞台撮影:確実に記録を残すための徹底ガイド
はじめに小規模な劇場で行われる小演劇は、大規模な商業演劇や映画とは異なり、俳優と観客の距離が近く、その場限りの熱量や緊張感が魅力です。その一方で、広報や記録のためにきちんと撮影を行うことが難しい場合も少なくありません。設備が限られている小さ
【ゲーム】徹底考察:30年の時を経て――『ときめきメモリアル』
いまから振り返ること30年前の1994年。ゲーム史の中でも特筆される一つの大きなエポックが訪れた。コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)からリリースされた『ときめきメモリアル』は、当時としては異色ともいえる学園恋愛シミュレーション
【ゲーム】徹底考察:日本のゲーム文化における『ドラゴンクエスト』誕生の背景
【はじめに:ドラゴンクエストとは何か?】日本の家庭用RPGの代表的存在として、1986年にエニックス(現スクウェア・エニックス)から発売された『ドラゴンクエスト』。ゲームデザインは堀井雄二、音楽はすぎやまこういち、キャラクターデザインは鳥山
【映画】考察『故障 Jestem REN』(2019) 監督:ピョートル・リチコ
『故障 Jestem REN』「人間とは何か」「アイデンティティとはどこから生まれるのか」。映画『故障 Jestem REN』(2019)を観終わった後、私がまず感じたのは、こうした根本的な問いに対する混乱と不安、そして同時に妙な親近感でし
【映画】継がれる映画を制作するために 人類の英知である神話とシンボリズムについての概論
映画の脚本を書くうえで神話やシンボリズムを効果的に活用することは、物語に普遍性と深みを与え、観客の心に強い印象を残すうえで非常に重要です。古代から人々の精神や世界観に多大な影響を及ぼしてきた神話の構造や象徴表現は、現代のフィクション作品にも
【映像制作】DJI Pocket 3 レビュー:映画制作に活かせる小型カメラの実力とは?
DJI Pocket 3映画制作をしていると、「今すぐ撮りたい」 と思う瞬間が多々ある。ドキュメンタリーの撮影でも、プロモーション動画でも、「この瞬間を逃したくない」と思う場面に遭遇する。しかし、大掛かりなカメラセットを用意するのは時間と労
【映像制作】縦型ショートドラマ制作のコツ:テレビディレクターが固定観念を乗り越えるために
縦動画、特にショートドラマというフォーマットは、ここ数年で急速に注目を集めています。TikTokをはじめとしたSNSプラットフォームの台頭によって、スマホでの視聴が当たり前になり、もはや多くの人にとって、縦型の画面レイアウトに触れる機会は日
【映画】『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの押さえておきたい小ネタ(トリビア)50
【はじめに】1985年に第1作が公開された『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(Back to the Future) は、スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮、ロバート・ゼメキス監督によるSFコメディの金字塔です。マイケル・J・フォックスが
はじめに1957年に公開され、デヴィッド・リーン監督によって世に送り出された戦争映画の金字塔、『戦場にかける橋(The Bridge on the River Kwai)』。第二次世界大戦下の日本軍捕虜収容所での実話をもとにしたピエール・ブ
【映画】脚本作りにおける「失敗しがちな設定や構成」とその回避策
はじめに、本記事では「映画脚本でよくある失敗」について、具体的な事例とともに掘り下げていきます。脚本段階での失敗は後工程に大きな影響を与え、作品の品質を左右するため、その兆候を早期に察知し修正することが極めて重要です。ここでは、よく陥りがち
はじめに近年、テレビをつけると全国ネットの情報番組やバラエティー、旅番組などで熱海を目にする機会が増えたと感じる方は多いのではないでしょうか。静岡県東部に位置する熱海市は、古くから温泉地として有名でありながら、バブル崩壊後の観光不振や大型施
【映画】幻の超大作ミュージカル映画『失われた地平線』(1973年)
はじめに1973年にアメリカで公開されたミュージカル映画『失われた地平線』(原題: Lost Horizon)は、作家ジェームズ・ヒルトン(James Hilton)の同名小説と、1937年の同作を映画化したフランク・キャプラ監督作品のリメ
脚本開発に迷ったときのヒント:8つ導入:なぜ「ルール」が必要なのか?脚本を書くのは楽しい反面、ときには悩みの連続です。「どうすればキャラクターに観客が感情移入してくれるのか?」「物語をもっと面白くするには?」といった疑問にぶつかるのは当然の
【映画】考察『お早よう』(監督:小津安二郎)テレビ黎明期の家族模様
テレビが騒がしい今だからこそみたい映画『お早よう』。テレビが、日本のお茶の間に現れたらどうなる?小津安二郎が描く楽しい映画をご紹介します。1. はじめに:作品概要と本考察の視座映画『お早よう』(英題:Good Morning)は、1959年
【映画】脚本考察『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年公開、監督:ロバート・ゼメキス)
1. 作品概要と世界観の設定1.1 映画の基本情報と公開当時のインパクト『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(Back to the Future)は、1985年にスティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務め、ロバート・ゼメキスが監督、ボブ・
【映画】「ゴーストワールド」が世界中の人に支持される魅力 ――社会性・時代性・ジェンダー的文脈から多角的に読み解く
はじめに2001年に公開された映画「ゴーストワールド (Ghost World)」は、ダニエル・クロウズ(Daniel Clowes)の同名グラフィックノベルを原作とし、テリー・ツワイゴフ(Terry Zwigoff)が監督を務めました。主
【第3回】徹底考察:社会性と時代性、そして普遍性──なぜ「セブン」は色あせないのか
1. はじめにこれまでの2回にわたって、「セブン」の世界観や監督デヴィッド・フィンチャーの作家性、登場人物と宗教的モチーフの深い関係性について探ってきました。最終回となる今回は、この映画が作られた時代背景と社会的な文脈を踏まえながら、なぜ今
【第2回】徹底考察:登場人物と宗教的モチーフの深掘り──「セブン」に見る人間の闇
1. はじめに映画「セブン」は、主軸となる二人の刑事、そして犯人であるジョン・ドウとの攻防によってストーリーが展開していきます。しかし、その構造は単純な「善 vs. 悪」ではなく、それぞれが内面に抱える欲望や挫折感、そして社会に対する観方が
【第1回】徹底考察:映画「セブン」の世界観と監督デヴィッド・フィンチャーの作家性
1. はじめに映画「セブン」は、1995年に公開されて以降、「衝撃のラスト」「陰鬱でいて緊迫感のあるムード」「究極のサイコスリラー」という評判とともに、多くの観客を魅了してきました。なぜこれほどまでに強烈な印象を残し、今日まで語り継がれてい
【徹底解説】2万文字:ローランド・エメリッヒ監督と「スターゲイト」
【1. ローランド・エメリッヒ監督と「スターゲイト」の概要】1-1. ローランド・エメリッヒという監督の位置づけローランド・エメリッヒ(Roland Emmerich)は、ドイツ出身の映画監督であり、1990年代以降のハリウッド大作映画を語
はじめに:映像製作・映画製作の魅力と概要映像や映画というものは、私たちの日常を彩る娯楽のひとつでありながら、実は多くの人にとって「見る側」で終わっていることがほとんどです。しかし、スマートフォンやパソコンで映像を撮り、編集することが身近にな
【完全版】auの家族プランから楽天モバイルへ!スムーズに乗り換える方法
はじめに「家族でスマホのキャリアを乗り換えたいけど、手続きが面倒そう…」そんな不安を抱える方も多いのではないでしょうか?本記事では、auの家族プランから楽天モバイルへ乗り換える方法を 初心者でも分かりやすいように まとめました!「手続きが分
【映画】考察『死霊館』(2013)監督 : ジェームズ・ワン
映画『死霊館』(The Conjuring)は、ホラー映画の歴史において重要な位置を占める作品です。本考察では、物語構造、演出手法、テーマ、映画史における位置づけ、さらにはヒーローズジャーニーとの比較を通じて、映画製作者の視点から俯瞰的な考
【保存版】映像制作フリーランスの理想的な1日ルーティンと1年間の過ごし方
~仕事の効率とクリエイティビティを高める心構えと実践~1. はじめに:映像制作フリーランスにおける“理想の1日”とは?映像制作のフリーランスという働き方は、自由度が高い反面、自分自身をマネジメントする能力が求められます。企業勤めのように定め
【映画】映画の聖地ハリウッドの山の上にあるハリウッドサインについて
1.はじめに映画ファンのみならず、世界中の人々にとってハリウッドのイメージを代表するもののひとつが、あの丘の上にそびえ立つ「HOLLYWOOD」のサインです。白い巨大な文字が山肌に並ぶ光景はあまりにも有名で、観光写真やハリウッドを舞台にした
【映画】考察『哭声/コクソン』(2016) 監督:ナ・ホンジン
韓国映画『哭声/コクソン』(2016)は、その公開当時から異様なまでの不気味さと奥深い寓意を含む作品として大きな話題を呼びました。タイトルに含まれる「哭(こく)」という字は、そのまま「泣き叫ぶ」「嘆き悲しむ」という意味を持ちますが、実際に作
【映画】日本のインディペンデント映画興行の成功要因をめぐる諸論点【コラム】
序章:インディペンデント映画を取り巻く状況本稿では、日本のインディペンデント映画の興行を成功させるために必要な要素を考察するとともに、世界のインディペンデント映画の状況や日本の社会的文脈を踏まえた分析を行ってみたいと思います。さらに最後には
1.概要『キングコング対ゴジラ』(1962年)は、東宝が製作・配給したゴジラシリーズの第3作目にあたる特撮映画である。監督は本多猪四郎(ほんだ・いしろう)、特撮パートは円谷英二(つぶらや・えいじ)が担当し、脚本は関沢新一(せきざわ・しんいち
【映画】考察『ジョーカー』(2019年)が描いた“歪んだ旅”
2019年に公開され、ヴェネツィア国際映画祭での金獅子賞受賞など大きな話題を集めた映画『ジョーカー』は、DCコミックスに登場するバットマン最大の宿敵“ジョーカー”の誕生譚を、社会問題の文脈と主人公の内面葛藤を通じて描き出す。従来はコミック原
【熱海】神奈川県ではなく静岡県 その理由を廃藩置県の歴史から紐解く
熱海は日本を代表する温泉地として広く知られています。その地理的な特徴から、静岡県と神奈川県の境界近くに位置し、多くの人が「熱海は神奈川県?」と勘違いすることも少なくありません。しかし、熱海市は現在、静岡県に属しています。この地理的な違和感を
【映画】考察『お! バカんす家族』(2015)監督:ジョナサン・ゴールドスタイン
「くだらない笑いの中に家族愛」―映画『お! バカんす家族』映画『お! バカんす家族』(原題: Vacation)を観終わった直後に思ったのは、「こんなにもくだらないのに、どうして胸が温かくなるんだろう?」ということでした。下ネタやドタバタコ
【映画】考察『タクシードライバー』(1976年)とアンチ・ヒーロージャーニー
マーティン・スコセッシ監督の代表作とも言える『タクシードライバー』(1976年)は、ベトナム帰還兵でありニューヨークのタクシー運転手であるトラヴィス・ビックル(ロバート・デ・ニーロ)の孤独と狂気の物語だ。彼は不眠症を抱え、深夜のニューヨーク
人類の根源を揺さぶる物語ヒーロージャーニー(Hero’s Journey)、あるいはジョセフ・キャンベルが『千の顔をもつ英雄』の中で提唱したモノミス(Monomyth)は、さまざまな物語作品に通底する“原型的なストーリーパターン”を示す概念
【コラム】海外から日本への旅行者増加とコンテンツ輸出の関係─「新しいIP開発」の方向性
インバウンド客の増加近年、日本に訪れる海外からの旅行者数(インバウンド客)は右肩上がりの傾向にあります。新型コロナウイルス感染症の影響で一時的に落ち込みはありましたが、2019年には約3,188万人(日本政府観光局調べ)もの外国人が日本を訪
映画制作の世界でよく話題にのぼる教科書『SAVE THE CAT(セイブ・ザ・キャット)の法則』。この本は、ハリウッドの脚本家ブレイク・スナイダーにより、「売れる映画」を作るためのプロセスを詳細に解説した一冊です。今回は、この書籍の概要や個
【考察】カルト人気の秘密を探れ『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』(1978)
『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト (Attack of the Killer Tomatoes)』【1. 作品概要と製作背景】1-1. 映画タイトルと基本情報『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト (Attack of the Kille
【映画】映画『E.T.』(1982)における「ヒーローズ・ジャーニー」構造と登場人物の立ち位置・関係性
映画『E.T.』(1982)における「ヒーローズ・ジャーニー」構造と登場人物の立ち位置・関係性を総合的に分析し、物語作りの参考になるよう徹底的に掘り下げます。本稿は特に「各キャラクターが物語のどのフェーズに貢献しているのか」「主人公エリオッ
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