運命的な出会いからつきあいがはじまった航平と由美であったが、ある日、ふいに由美から別れをほのめかすメールが届いた。約束していた1週間後のフラワーパーク行きが、よんどころない理由で行けなくなった、というのだ。しかも、そのメールは京都からで、今、ツアー旅行を楽しんでいるところだという。予定していたフラワーパーク行きを断っておいて、その直前に京都旅行をしているとは。航平は由美に不信の念をいだいた。航平は由美とともに旅行しているだろう男の影を感じた。そのように思えば思うほど、由美が愛おしくも憎らしくも思えてきた。航平にとってはまったく予想もしないことだった。航平は絶望的になり、打ちのめされて、由美が自分から離れないでくれと切に懇願したい気持ちだった。航平は由美なしには生きてゆけない、と思いつめた。航平は今、思い返...突然の・・・