書評、映画評、時々語学学習や時事ネタなど書き綴りたいと思います。
映画レビューを中心に書いています。ヨーロッパ映画、ハリウッド映画、邦画、なるべく好き嫌いなくご紹介します。
2019年アカデミー賞外国語映画賞・監督賞・撮影賞を受賞した作品をご紹介します。 映像の美しさと静かなストーリーが相まって、何とも余韻が染みる映画です。 アメリカ映画なのですが全編スペイン語で、一部ミシュテカ語が話されています。 最後までネタバレします。 あらすじ 映像の美しさ アルモドバル作品との類似点 出産と男女 海辺の抱擁 おわりに あらすじ 1970年代初頭のメキシコシティ・ローマ地区。 医師のアントニオとその妻ソフィア、4人の子供、ソフィアの母テレサが暮らす家で、クレオとアデラという2人の家政婦が働いている。 クレオはある日、恋人と関係を持ち妊娠するが、事実を告げると相手は失踪してし…
Netflix制作のドラマ、『ザ・クラウン』をシーズン1からシーズン3までコンプリートしたのでご紹介します。 最序盤では「同じ英国ドラマの『ダウントン・アビー』の方が面白かったかな?」と思っていましたが、だんだんと視聴ペースが上がっていきました笑 『ダウントン・アビー』とは違った良さがあり、こちらも大好きになりました。 総評と、各シーズンへのコメントに分けてご紹介します。 あらすじ 総評 シーズン1 シーズン2 シーズン3 おわりに あらすじ 1947年・英国。 エドワード8世が1936年に王位を放棄して以来、英国王は彼の弟・ジョージ6世務めている。 将来、彼の王位を継承することとなる長女エリ…
北欧を代表する児童文学作家、アストリッド・リンドグレーンの若き日を綴った映画のご紹介です。 原題は原語(スウェーデン語)で"Unga Astrid"、英語で言うと”Young Astrid”(若き日のアストリッド)だそうです。 基本的には彼女の本を読んだ人を対象にした映画かと思うのですが、作品未読の方が観たらどう思うか気になったりします。 ネタバレしながらお送りします。 あらすじ リンドグレーンの作品 アストリッドの人生 窮地と再起 アストリッドの個性 映像や音声の表現 おわりに あらすじ スウェーデンの片田舎で生まれ育った少女アストリッド。 好奇心旺盛で活動的なアストリッドの世界は、厳格な父…
ドイツ留学中に現地で観て、今般再鑑賞した映画です。 数奇な恋愛の話かと思いきや、ナチスドイツの罪を問う重々しい展開に後半は圧倒されがちになります。 最後までネタバレします。 あらすじ ハンナの葛藤 ハンナの秘密 マイケルの反省 ハンナと本 ナチスの罪を裁く おわりに あらすじ 1960年代のドイツ。 15歳の少年マイケルは、突然具合が悪くなり道端で動けずにいたところを、21歳年上の女性ハンナに助けられる。 熱から回復した後、お礼にハンナを訪ねたマイケルは、彼女と男女の関係になり、足しげく家に通う。 やがて、ハンナに頼まれて『オデュッセイア』などの物語を読み聞かせるようにもなる。 しかし、ある日…
ある夫婦の離婚を描いた秀作映画をご紹介します。 離婚未経験の既婚者、という状況で観てみて出てきた感想を、ネタバレしながら率直に綴っております。 あらすじ 離婚というテーマ チャーリーの苦悶 ニコールが望んでいたこと 対等なパートナーでいるには おわりに あらすじ ニューヨークで舞台監督として生計を立てるチャーリーは、女優の妻ニコールと二人三脚で、息子ヘンリーを育てている。 公私ともにパートナーの二人だったが、カリフォルニアで暮らしたいニコールと、ニューヨークで働き続けたいチャーリーの間で方針が合わず、離婚手続きに踏み切る。 調停の最初のステップでつまずいたニコールは、当事者同士の協議で離婚を完…
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