映画『羅生門』
白黒映画史上屈指の映像美と、人間のエゴを浮き彫りにする脚本が国際的な注目を浴びた黒澤明監督作品のレビューです。 今は亡き三船敏郎さんの名演も特筆すべき特徴です。 ネタバレしながらお送りします。 あらすじ 映像の美しさ 脚本の妙 おわりに あらすじ 疫病や戦乱、天災で町も人心も荒廃した、平安時代の京の都。 朽ち果てた羅生門で雨宿りをする下人は、居合わせた杣売りと旅法師から奇妙な話を聞かされる。 山中で武士・金沢の遺体を発見した杣売りは、検非違使に届け出た。 金沢が妻の真砂といるところを見かけた旅法師もまた、検非違使に事情を訊かれる。 調べの結果、金沢は盗賊の多襄丸に騙され、妻を目の前で犯された上…
2020/07/30 10:34