1〜3話程度の短い小説や、日常の光景からの妄想。ときめき補給にどうぞ。
短い小説や、日常の光景から浮かんだ妄想を載せています。 時にくっさい台詞やベタな展開で、あなたをきゅんきゅんさせたり恥ずかしがらせたり苦笑いさせたりすることが目的です。 暇つぶしに、ときめき補給に、少しでもお役に立てれば幸いです。
いつもお読みいただきありがとうございます。 またはいつもじゃないけど、何らかの導きで当ブログにたどり着き、作品を読んでくださった方ありがとうございます。 今日でブログを始めて1年になりました。 あっという間だー。 始めた頃は続くのかなーと思いつつ、でも始めたんならちゃんと続けようと、この1年は更新日を決めてやってきました。 結果、ずる休み(?)することもなく、ちゃんと1年続きまして、ほっとし…
秋山、阿部、飯尾、上杉——。 (あった…) 3組の、上から5番目。 「江村奈々恵」の文字を見つけて少しほっとする。 毎年のことだけど、クラス替えの発表はドキドキする。 仲がいい子と一緒になれるかはもちろんだけど、そもそも、自分の名前がちゃんと忘れられずに入っているだろうかとか、名前を見つけるまでは、そんなことまで心配になる。 2年3組、出席番号5番。 これからの1年は、そこがあたしの定位置…
「シュウ」 信号が黄色に変わった時だった。 デッサン教室の講師の個展を見に行った透子を、駅に迎えに行った帰り道。 先週開花した桜は、すでに盛りを迎え散りかけている。 個展の様子や昼ご飯を食べた店の話をした後、透子から改まって名前を呼ばれた。 ブレーキを踏みながらスピードを落とす車は、まるでそのまま時間が止まればいいのにと思う俺の重い気持ちを表しているように思えた。 「あたし、あなたと別れよ…
卒論も提出し終わった2月。2人とも互いの友人との卒業旅行や引越し準備に忙しくて、ゆっくり顔を合わせる時間も少なくなっていた。 その頃俺は少し焦っていた。 卒業を間際に、別れるカップルは急増していた。それは大抵勤務地が離れて遠距離になることが原因だったり、マンネリ化したカップルがこれからの新たな出会いに備えて、区切りのいい今別れておこうという算段が要因だったりした。 俺と透子の間にそんな話題は一…
それからの透子との交際は、いたって順調だった。 喧嘩をすることもなく、束縛することもない。 同じ音楽を聴いたり、映画を見たり。俺が夏の間友達と1週間くらい旅行に行って、その後実家に帰るからと2〜3週間くらい会えない時も、逆に透子のほうがゼミ合宿で長期間会えなくなる時もあったが、互いに文句1つ言わなかった。 でもそれは決して冷めてるわけじゃなくて、そのスタンスが2人に合っていたからだ。 2人とも…
「この曲、いいよね」 「ん?」 透子の視線を追って、テレビを見た。 ベッドに寝そべって漫画を読んでいる俺の横で、透子は録画していた映画を見ていた。 放送日は友達とご飯に行っていて見れなかったやつだ。 久々に会えた子供と別れなきゃいけない場面で、子供の背中を見送っている母親が、子供に気付かれないように、声を殺して泣いていた。 先週俺が一人で見ていて、うるっときた場面だ。 透子はその背景に流れる…
ココアを入れたマグカップを宗介に渡し、椅子に腰を落ち着ける。 飲もうと口をつけてみたけれど、熱くてまだ無理だった。 カップの縁に手を添え、宗介に話しかける。 「そういえば、今日ニュース見た?」 「何の?」 「地球と似た惑星が見つかったってやつ」 「ああ…」 熱いのが平気な宗助は、相槌のあとずずっとココアをすすった。 「すごいね」 「何が?」 「いるかもね、宇宙人」 「…そうだね」 宗助…
以前書いた「8月31日」の2人のその後です。 未読の方はそちらからどうぞ → こちら ======================================== 改札を出てあたりを見回すと、壁際に立つ先輩を見つけた。 合格したことは、発表の後すぐに電話で知らせていた。 予想通りというか、テンション上がって叫ぶとか、嬉しくて泣くとか、そんな反応はなかっ…
「俺もうちょっと手とかつなぎたいんだけど」 「いや」 「たまには2人で写真撮りたいんだけど」 「いや」 「友達に紹介させてよ」 「いや」 「じゃあ好きって言って?」 「いや」 「……」 「……」 「俺のこと嫌いなの?」 「……」 「……」 「……」 「……」 「…………嫌いなら、付き合ってないよ」
「…っくしゅ! は……くしゅん! …ちょっとごめん」 言うとレジに背中を向け、ずびーっと鼻水をかんで、ティッシュをゴミ箱に捨てた。 手鏡で鼻の頭をチェックすると、少し赤くなっている。 鏡をポケットにしまいながら、体の向きを戻す。 相変わらず店内には、雑誌の立ち読みをしている男性客が1人だけだ。 今かんだばかりなのに、もう鼻水が垂れてきそうで、思いきり鼻をすすった。 「もうしんどい。もう嫌だ…
「ネクタイで遊ぼう(初級編)」の番外編です。 未読の方はそっちからどうぞ。 → こちら ============================== 「そういえばさ、ネクタイ」 「え?」 お互いのネクタイを交換して、1週間と少し。 学校帰りに寄ったファーストフード店でポテトを分け合っていると、先輩が切り出した。 「最初は交換する意味がよくわ…
「ねえねえ、ネクタイの上級者の使い方教えてくれって言われたんだけど」 「は? 何それ」 「初級が恋人と制服のネクタイを交換することで、中級がネクタイを掴んでキスなんだって」 「だから?」 「上級だとどうなるのかなって」 「縛る?」 「え? 急にハードル上がってない?」 「じゃあ目隠しプレイ?」 「それ完全にR指定入るじゃん」 「裸にネクタイ?」 「裸にエプロンみたいな言い方やめれ」 「じゃあ何…
「涌井ー…って、寝てんじゃん」 担任との面談が終わって、次の順番の涌井を呼びに来ると、涌井は自分の机に突っ伏していた。 机の上で組んだ腕を枕に、顔を外の方に向けている。 「涌井」 「……」 「涌井ー、終わったぞ」 「……」 自分の机に向かいながら声をかけても、身じろぎひとつしない。 机に置いていた鞄を取り、仕方なく涌井の方に向かう。 回り込んで覗き込むと、涌井はやはり寝ていた。 その寝顔…
高校に入って、いつか自分も、と憧れていたことがある。 その1つは、彼氏を作ること。 そしてその彼氏と、ネクタイを交換すること。 うちの学校の制服は、男子も女子もブレザーにネクタイだ。 彼氏彼女になったら、ネクタイを交換して、相手のネクタイを着ける。 男女のネクタイは幅が少し違うだけで、交換してもぱっと見はわからない。 けれど、自分にだけはわかる確実な変化。 それは擬似的にでも相手がいつもそば…
さて、前回の答え合わせです。 そんなことするまでもなくわかったとは思いますが、一応。 前回の問題編を読んでない方はそちらからどうぞ → 「チョコレート・ロジック」 問題:千代子ちゃんからチョコをもらったのは誰か。 16 16:30 17 17:30 18 黒田 | �@ | �A | �B | �C | 白井 | …
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