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お気楽先生のほぼ毎日私感 https://okiraku.fc2.net/

小学校の先生をやっています。教育の現場で日々思うことから、子どもが明るく楽しく学校生活を送るためには親として教師としてどう接していったらよいか、深く考えていきたいと思っています。

小学校の先生をやっています。 無駄にキャリアが長いわけですけど、 日々思うことを広く発信できたらな…と思い ブログを立ち上げました。

お気楽
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2016/05/05

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  • シュン君も、正解を目指してしまう子ではないか?

    シュン君の場合、自分の思いを表現するような課題が苦手なのだろうと考えていました。だから、図工が苦手。自己紹介カードやペアへのカードも、ひょっとしたら何を書いたら良いのか分からないのかもしれないと思いました。以前、担任した子で、図工の絵をなかなか描けない子がいました。工作は取り合えずはするのですが絵は筆が止まってしまって時間内に完成させることができません。ある時、感想画を描いていたのですが、どうにも...

  • シュン君のトコロだけが空っぽ

    シュン君は、算数はとても得意なのですが、図工は取り組めないと話を聞いていました。4月の学級開きの後、自己紹介カードを書きました。自分の好きな事などを書いて、クラスのみんなに自分を紹介するものです。でもシュン君は、なかなか提出できません。「もういい加減提出しないとね」と叱ったりもしましたが、結局提出せずに終わってしまいました。掲示するフォルダはシュン君のトコロだけが空っぽです。私の学校では、異学年の...

  • 『シュン君は、授業をちゃんと聞かない。』

    ◆『シュン君が笑った』『シュン君は、授業をちゃんと聞かない。』昨年度の担任から、そんな申し送りがありました。1年生の頃から、そんな状態が続いているようでした。授業中は、ずっとよそ事をしている状態で、授業をちゃんと受けられない。ただ知能がとても高く、算数はよく出来るとのことでした。実際に担任してみると、確かに、授業中はよそ事をしている事が多く、居眠りはしていないのだけど、机にうつ伏せて授業に参加しな...

  • 世の中は好きと嫌いだけじゃない。もっと別のモノがある。

    新学期から10日目。怒りの爆発が激減したサトル君でしたが、やはりトラブルを起こしてしまいました。そして、どうしても相手に謝れません。次が体育だったのですが、動かそうと思っても動かない。少し冷静にさせるか、、、と思って、彼を教室に置いたまま、取り合えず体育の準備に向かいました。急いで準備をして、教室に行こうとすると下駄箱のところでサトル君が立っていました。ちゃんと体育に行こうとしていたのです。以前の...

  • 一瞬、机を蹴ろうと足が動いた。けれど、、、

    嵐のようなサトル君との2週間でしたが、外に飛び出していくことも、怒って狭いところに入り込んで拗ねることも、机をガンガン蹴ったり、物を投げたりすることも、気が付けば、ほとんど無くなって行きました。教室の外にでるな、怒って拗ねるな、机を蹴るな、物を投げるな、怒るな、今から思うと、かなり厳しく言ったように思うのですが、驚くことに、サトル君は私の言うことに従って、やらなくなっていったのです。机を蹴ったこと...

  • 勉強ができるようになるために大切なこと

    子供たちにした話 つづき私は、みんなができるようになるために、いつも真剣に授業をやっています。少なくとも、たった10年しか生きていない君たちより宇宙船地球号のルールや世の中のことを沢山知っていて、そういう広い見方から君たちに必要なことを教えています。そしてその責任を負っています。じゃぁ、そういう人、、、親切な人、自分の為にやってくれている人がいるのに、その人の話をきかない、言うことを聞かないってい...

  • 勉強がわからないという結果は、自分の選択の結果

    子供たちにした話 「授業をよく聞きなさい。聞けば勉強は分かるようになります。聞かないから分からない。こんなことを当たり前のことです。自分がよそ事をしたいかもしれない。自分勝手な事を優先したいっていうのなら、それは自分の選択ってことになるけれど、でも、そんな選択をしての結果は自分が責任をとらなきゃいけないからね。勉強がわからないという結果は、自分の選択の結果だよ。先生の言うことをききたくないという人...

  • 勉強は、多くの人の心に触れて人々の心が分かるようになる為にある

    子供たちに話したこと つづき「毎朝、交通のボランティアの方が登校中に立って見守ってくださっている。優しくて親切な方々です。自分に優しく親切にしてくれる人に挨拶をしないとか言うことを聞かないとか、それって、人としてどうなのかな? そんな風に自分中心で良いのかな?友達が親切に教えてくれても、それを攻撃だと思う人がいます。先生がバツをつけたら、それを攻撃だと思う人がいます。(サトル君のことですが。。。)...

  • それって、人としてどうかな?

    子供たちに話したこと つづき「以前担任した子ですが、とても力の弱い子がいました。全然ボールが飛ばない。漢字もミミズが這ったようにまっすぐな線が書けない子でした。その子が、3月にはボールがある程度飛ぶようになり、漢字もしっかりした字を書くようになりました。ボールは、毎日庭でボールを上に投げてキャッチする練習をしたそうです。漢字はお母さんにも協力してもらって、宿題以外にも毎日練習したそうです。この子は...

  • 漢字の学習を通して自分勝手を無くしていく

    漢字の学習というのは、子どもの自分勝手を無くしていくためにかなり有効だと思っています。自分は早く終わらせたい、ちゃんと書くのは面倒だ、といった自分勝手な思いを排除しなければ、丁寧に書くことができないのです。しかも、先生の言ったように止めやハネ、払いを書かなければいけない。自分勝手に書いていては、丸はもらえません。漢字には許容範囲というものがありますが、漢字の正誤に焦点を当てているのではなくて、自分...

  • 選択の分かれ道には簡単な方より難しい方を選ぶ

    クラスの子供たちに話したこと。「撰難楽という言葉があります。人生は選択の連続です。選択の分かれ道に立った時に、簡単な方より難しい方を選びなさい。その方が、人生が楽しくなるよって言葉です。簡単な事って何ですか? それは、自分のできること、わかることだよね。自分のできることをやっていたら、そりゃぁ楽で良いです。じゃぁ、難しい事って何だろうね? それは、自分のできないこと、分からないことです。人生の分か...

  • 漢字のテストに対しても不満を私にぶつけるばかり

    子供たちの心を育てるために、色々な話をするのですが、サトル君は、やはり幼いのでしょう。漢字のテストに対しても不満を私にぶつけるばかりでした。あまりに漢字再テストの取り組みが悪いので、雨の日の休み時間に漢字再テストをさせました。すると、当然のようにサトル君は点数が取れません。それだけで「なんでー!」と怒り始めました。「たった10問なんだから、ちゃんと覚えたらできるよ」と励まして、再び再テストをやらせ...

  • 「行動が未来を変える」

    新学期が始まって2週目。漢字の勉強も、どんどん進んでいき、サトル君は小テストの不合格が溜まっていきました。一部の子どもは、小テストを合格するために何度も再テストをして合格を目指して努力していました。でもサトル君だけでなくクラスの大部分の子どもは、再テストで合格するなんて目標は全く考えていない様子でした。人から強制されて勉強することに慣れすぎていて、自分で成果を勝ち取っていく行動様式に慣れていないの...

  • 我が強すぎて人の話が聞けないのであれば、何も学べない。

    自分中心を減らすには、礼儀を身につける事が重要になります。例えば、自分の感情が大きく揺さぶられるようなことがあったとして、それでも人と会えば、挨拶をしなければなりません。笑顔を見せなければなりません。そんな時に自分は気分を害しているのだから、挨拶はできない、笑顔で対応できない、というのであれば、それは無礼な人ということになります。相手にとっては、こちらの状況は関係ない話なのですから。サトル君は自分...

  • 礼儀は我儘や自分勝手を減らす訓練

    自分の正しさや、自分勝手な考えが強すぎて謝ることができなかったサトル君。謝罪やお礼、挨拶といった礼儀は、自分勝手な考えを減らしていくためには、かなり必要なことだと思っています。例えば、授業の始めと終わりには、「起立」「礼」「着席」をします。この時、「起立」の号令がかかれば、ちゃんと立たなければなりません。後に続く「令」「着席」の号令も同様です。でもこれがなかなか子供たちはできない。何か理由をつけて...

  • クラス全員で「ごめんなちゃい」作戦

    「ごめんなちゃい」なんて言うのは、ふざけていると思われるかもしれません。でも、これがサトル君の謝る練習の一歩になったのは確かです。その頃のサトル君は、授業中にも自分勝手なことをすることが多くあり、注意をすると不貞腐れて怒るのが日常でした。でも、この「ごめんなちゃい」作戦からは、少し様相が変わってきました。注意をすると、しばらくたってからわざわざ私の近くまでやってきて、耳元で「ごめんなちゃい」と言う...

  • 大した失敗でない時に使う手

    机拭きの係の子には「サトル君が拭けてないっていうから、拭いてあげてくれる? それが相手の気持ちに寄り添うってことだよ。」と話しました。サトル君には、「やってくれるんだから、ありがとうって言う。君が勝った負けたじゃなくて、僕の主張を汲んでくれてありがとうって意味でね。そして、大きな声で怒鳴ってごめんって謝らないとね」私が叱ったままの顔で謝らせては、サトル君の「僕はダメだ」に拍車が掛かると思って、今回...

  • 無駄な争いを避けるってことも大事なこと

    サトル君がちゃんと謝れた! といっても、まだ学校が始まって1週間しか経っていません。そんなに簡単には人は変われません。毎日のトラブルと筋肉痛と青あざと遅くまでの残業で私もヘロヘロになっていました(笑)この日もトラブルです。教室の外に飛び出していかないだけ、心は安らかですけどね(笑)サトル君が突然怒りだしたのです。それは給食の片付けの時間に、机拭きの当番がサトル君の机の隅を拭かなかったことを責めてい...

  • 教室に踏みとどまらせたことは間違ってなかった

    サトル君に話したことのつづき「君、このままで良いの?」と話したあと、しばらくサトル君に考える時間を与えました。怒りの表情はいつの間にか消えていました。「何度も言っているけど、君は10年生きてきて、自分が勝手に思ってきた正しさで生きてきたんだと思う。でも、それじゃぁ楽しい学校生活は送れなかった。友達とも上手くやれないし、お父さんやお母さんとも上手くいかなくって、いつも怒ったり泣いたりしてきた。だから...

  • 自分中心だと自分の怒りの声や泣いている声ばかり聞いている

    サトル君に話したことのつづき「君は、また怒れてきているよね。先生は、君が宇宙船地球号のよき乗組員になるために必要なことを話しています。サトル君がダメな子だなんて、ひと言も言っていないよ。君がこれからどうしていったら良いか。どうしていったら、この苦しみから抜けられるようになるかを話しているんだ。それが聞けないっていうんじゃ、君、これからどうしていくつもりなのかい?」ここまで話をすると、彼は目を見開い...

  • 誰も彼を動かそうとしない。慰めようとしない。

    子供たちが、サトル君の姿を無いものかのように給食の準備をし始めました。誰も彼を動かそうとしない。慰めようとしない。1年生の頃から見慣れた風景だったのでしょう。そして優しく声を掛ける子の手を振り払ってしまうのが彼の常でもありました。案の定、給食の準備が始まって数分でサトル君は、ロッカーの隅から出てきました。前回、掃除の件で教卓の下にもぐりこんでしまったときには、謝ることなく外に遊びに行ってしまってい...

  • 今度は隙間の中

    何か注意をすると、すぐ怒りだし拗ねるサトル君。誰かを叩いたとか、すべきことをしないとか、そういったトラブルは日に何度も続いていました。でも、教室から飛び出すことは無くなりました。それでも一歩前進です。教室から飛び出そうとした翌日も、女子が叩かれたと訴えてきました。背の低い、おとなしい女の子です。「サトル君、女の子が叩かれたと言ってきたのだけど、叩いてしまったの?」と聞くと、手に持っていた筆箱や教科...

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