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お気楽先生のほぼ毎日私感 https://okiraku.fc2.net/

小学校の先生をやっています。教育の現場で日々思うことから、子どもが明るく楽しく学校生活を送るためには親として教師としてどう接していったらよいか、深く考えていきたいと思っています。

小学校の先生をやっています。 無駄にキャリアが長いわけですけど、 日々思うことを広く発信できたらな…と思い ブログを立ち上げました。

お気楽
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2016/05/05

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  • 自分はダメなんだーって思う苦しみから逃れられる方法

    シュン君とクラスに話したこと つづき『自分の才能や能力は生まれつき決まっている』という思考の癖がある人は、自分の才能や能力は、人と比べてどの位置にあるんだろう?っていうのをいつも気にしてしまいます。じゃあ、ケン君やケイちゃんのように『人は努力によって能力を伸ばせる』という考え方の人は、何と比べているのか? それは、過去の自分と比べているってことです。昨日の自分、1時間前の自分でもいい。もっと短...

  • 自分の考え方の癖を変えたら人は何でもできるようになる

    シュン君とクラスに話したこと つづき「自分はダメなんだー!っていう思いは、とても苦しいよね。でも、その苦しみの原因は、『自分の才能や能力は生まれつき決まっている』という思考の癖なんだから、その癖を変えていくことが必要になっていきます。癖なんだからね、直せばいい。『自分の才能や能力は生まれつき決まっている』から『人は努力によって能力を伸ばせる』に変える。例えば、ボール投げやドッジボールが得意なケン君...

  • 人と比べて自分の立ち位置を決める癖は自分自身を苦しくする

    シュン君とクラスに話したこと つづき「例えばね、ボール投げはケン君が凄いじゃない。ケン君が一番遠くまでボールが飛んでいくよね。『自分の才能や能力は生まれつき決まっている』という思考の癖がある人は、ケン君はいいな、ボールを遠くまで飛ばせる。それに比べて僕は才能が無いから、ケン君みたいに飛ばせない。僕はダメなんだなって思ってしまう。これはボール投げだけじゃなくて、どんなモノでも同じなんだよ。例えば絵な...

  • いつもいつも自分はダメだダメだって思ってしまう癖

    シュン君とクラスに話したこと「人には思い込みや考え方の癖があります。その癖の中に、『自分の才能や能力は生まれつき決まっている』という考え方と、『人は努力によって能力を伸ばせる』という考え方があります。以前の私は『自分の才能や能力は生まれつき決まっている』という考え方の癖があって、今から思うと、ずいぶん苦しかったなーと思います。そりゃぁね、この考え方の癖がある人は、いつもいつも自分はダメだ、ダメだっ...

  • 単純に「褒める」のは、子どもを不安定にさせる

    私が言えなかった「君は力もあるし運動だって出来てるよ。」という言葉。これも、実際にはシュン君に対する評価です。君は力のある子だよ、運動ができる子だよ。それを私が認定したって意味がないように思えたのです。むしろ、そういう評価に疲れ切ってしまっている。それがシュン君じゃないか?真の自己肯定は、人から評価されたところからは生まれない。これはずっと考えていることで、自分で努力して成果を得た経験があってこそ...

  • 人様を品定めする権利は、あるはずがない

    人様を評価する、値踏みする権利なんて、誰も持っているはずはありません。でも、学校の教員は、通知表を書かなければならないので、子どもを「評価」することに慣れきっているように思うのです。会社で何らかのプロジェクトに取り組み、努力して成果を得ることができ、その成果に対して周囲から認められる。こういう評価は当たり前のことだと思うのですが、学校では、努力の結果の成果が出る前の早い段階でテストをして評価してい...

  • 大人からの「評価」に苦しめられてきたんじゃないか…

    自分は何もできないから、何もやりたくないんだと泣いて訴えるシュン君。そんなシュン君に「そんなことはない。君は力もあるし運動だって出来てるよ。」と言うのは簡単なことです。実際に、シュン君は人並以上の体力も知力もありました。でも、その言葉を私は口にすることができませんでした。それが、私がシュン君を「評価」する言葉のように思えたからです。最近、とても気になっているのは「評価」という言葉です。【評価】→ど...

  • 自己肯定感が極端に低い状態

    ふぅ。。。。これからシュン君をどうするか。。。。と、掃除をするシュン君を見ながら、考えてしまいました。自己紹介カードや観察カードが書けないシュン君。図工や作文が苦手なのも、”自分はできない”という自己否定というか自己肯定感が極端に低い状態だということは容易に想像できていました。でも、教室では”できるようになる道”が大切だと、日々、話をしてきていました。それも、シュン君には届いていなかったということ。。...

  • 「いつも僕はやりたくないことをやらされてきたんだ!」

    学級でいろいろな話をするうちに、シュン君は授業をちゃんと受けられるようになっていきました。でも相変わらず笑顔はありません。そんな中、事件が起りました。掃除の時間、女子が「シュン君が教卓の下に入っていて掃除をしない」と訴えてきたのです。拗ねて教卓の下に入っていたのではなく、遊び半分で掃除の邪魔をしていたようです。「今日は掃除をやらなくても良いから、みんなが掃除をするところを見ていなさい」と、教室の隅...

  • 自分の心は、どんな色に見ているのだろう…

    子供たちに話したこと。 つづき「例えばシュン君は自己紹介カードが書けませんでした。でも、シュン君の好きな食べ物とか、好きなスポーツなんていうのは私には『不可知』の部分なんだから、そういうものを知ることができるっていうのは、めちゃくちゃ楽しいし嬉しいことなんだよ。図工でも君たちが思ったことを表現する。へ~~こんな風に考えているのか、こんなことを頭の中で考えているのかって作品から感じる時がある。それが...

  • 「みんなは、『可知』と『不可知』がごっちゃになっているね。」

    子供たちに話したこと。 つづき「今回は観察カードだったけれど、『不可知』っていうのは、いろいろな教科でもあるよね。図工とか作文とかも不可知の部分があるでしょう。例えば作文なら、その学年で学ぶ作文の書き方っていうものがあります。これは教科書を真似して書いて出来るようにする。それは『可知』の部分だよね。でも、自分の思ったこととか感じたことっていうのは自分にしか分からないことだから、君たちの思いは先生に...

  • 少しでも『不可知』な物に近づけるように努力する

    子供たちに話したこと。 つづき「観察カードの書き方は教えたことだから『可知』です。でも色や形は、本当の本当のところは分からない『不可知』なんだから、その『不可知』の部分って何なんだろうな?って考えて目指していくことが、凄く大事になります。例えば、私は今、車の運転の練習をしています。上手に安全にカーブを曲がりたいと思うけれど、何が本当の上手な曲がり方か?って考えたら、結局のところ、『不可知』で分から...

  • シュン君は観察カードが書けるようになる道を歩んでいる

    子供たちに話したこと。 つづき「〇〇さんの観察カードを見てください。〇〇さんの観察カードは、別に上手じゃないよね。でも、絵の部分は全体の形を書いて、色を塗って、大きさを測って記入してあります。文書のところは、ちゃんと葉の色と形、そして気づいたことも書いてある。これらは私が指示したことで、〇〇さんはちゃんと指示したことが書けているってことなんだよ。そりゃぁね、□□さんのように、細かく本物そっくりに絵が...

  • 人は、自分の思いという色眼鏡で物事を見ている

    子供たちに話したこと。「『不可知』という言葉があります。人は、色眼鏡を掛けて物を見ていると言われます。自分の思いという色フィルタで物事を見るから、その物事から感じる事も、人それぞれってことになります。例えば、友達2人が話をしていて、ちらっと私の方を見た。その時に、見たのは私じゃなくて時間割表だったかもしれないのだけど、私の方を見たという現象の受け取り方は、人によって全然違います。友達の事で悩んでい...

  • ×を付けられて傷ついた子ども

    シュン君の観察記録には、『葉の色・・・??? 葉の形・・・???』と書かれていました。私(教員)が求める正解が分からないから『???』と書いたのだろうと思っていました。学校というところは、テストで〇か×を付けられる場所です。先生の言う事と同じでなければならない。×を付けられて傷ついた子どもは、先生の考える正解を書かなければならないという強迫観念を植え付けられてしまうのかもしれません。単純に見たとおり...

  • 色の本質は『不可知』

    最近、『不可知』という言葉を教えて貰いました。不可知論というのは、「事物の根本的な本質といえるものを我々は認識することができず知る余地がない」という考え方なのだそうです。私たちは、様々な物や事象に囲まれて生活していますが、それらの認識は、「私」というフィルタを通して認識することになります。例えば、目の前にリンゴがあったとして、リンゴが好きな私なら「美味しそう」と思って、色艶などを見て食べ方を考えま...

  • 正解を書かなければならないという呪縛

    シュン君の苦しみを、どう解決していくか・・・そんなことを考えながらも、日々は進んでいきます。学校では、子供たちの思考力を伸ばすために、自分の考えや思いを書く活動が、かなりあります。その日は、理科で植物の観察をしていました。シュン君のように正解を求めてしまう子を救うために、書くべきことを事前に具体的に知らせるようにしています。その日は、植物の葉の色、形などを書くように指示しました。でも、シュン君はな...

  • 「さようなら」が言えない。

    ある日の帰り、シュン君は帰りの支度に手間取っていて、他の子より「さようなら」を言うのが遅くなってしまいました。シュン君だけでなく、他にも数人遅い子がいます。その子たちの準備ができたので「さようなら」と言いましたが、どの子も礼儀正しく言えなかったので、やり直しをさせました。声が出ていないような気がしたので、「ちゃんと声を出して言いましょう」とやり直しをしました。すると、シュン君は口を動かしてはいます...

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