野山の花を掲載してきたブログじゃが、花爺の動きが変わりないため掲載の花も繰り返しじゃ。 流石に掲載の意味も薄れてきたように思ったんじゃよ。 多くの皆さんに訪問いただいたのじゃが、そろそろこのブログも閉じようと決めたんじゃ。 本家のブログはもちろん継続するが、花たちの詳細説明は減るじゃろう。 まぁ花図鑑じゃないんで特に大きな変化も無いと思っておる。 さすがに高齢化してきたので、山歩きもいつまで継...
山歩き・ウォーキングで見た、野の花・山の花を紹介していきます。
北海道オホーツク圏で、週に1-2回の近郊山歩きとウォーキングで毎日7-8km歩きながら、季節の花々を切り撮って紹介するブログです。
今回は「サラシナショウマ」&「ホソバウンラン」についてじゃ。 「サラシナショウマ」(晒菜升麻)は北海道~九州の山地などで見られる多年草の植物。 山菜で利用され、さらに漢方薬でもあります。「ヤマショウマ、ヤサイショウマ」等とも呼ばれる。 「ホソバウンラン」(細葉海蘭)はヨーロッパからシベリア・中国の原産の植物じゃ。 大正時代に薬用や観賞用に導入されたものが、逸出して野生化しておる。 先ずは「サラシナシ...
今日は晩夏に多く見られる「ミゾソバ」&「ヤブマメ」の記事じゃ。 「ミゾソバ」(溝蕎麦)は北海道~九州の山地の小川沿いや沼沢地、湿地、水田、湖岸などに自生する。 その見た目が蕎麦に似ていることが和名の由来になっている。 「ヤブマメ」(藪豆)はほぼ全国で見られるツル性の一年生草本。林縁や草原などに生育する。 地上花に加え、地下にも閉鎖花をつけて結実する。 先ずは「ミゾソバ」(タデ科)についてじゃ。 花が...
今回は「ツリフネソウ」とその仲間の記事じゃ。 「ツリフネソウ」(釣船草)は北海道~九州の低山から山地のやや湿った薄暗い場所に自生する。 ツリフネソウは変化も多いようで、地域による種類もあるようじゃな。 基本は紅紫色の花の「ツリフネソウ」じゃが、色などで名前も変わるんじゃ。 ツリフネソウ科ツリフネソウ属に分類される一年草。 紅紫の花は「ムラサキツリフネ」との別名もある。 草丈は40-80 cmほどで、茎は...
今回は怖い「エゾトリカブト」&邪魔な「ミヤマニガウリ」の話じゃ。 「エゾトリカブト」(蝦夷鳥兜)は猛毒の植物で知られるのぅ。 トリカブトの中でも世界最強の毒を持つ種類で、北海道内に自生しておる。 「ミヤマニガウリ」(深山苦瓜)は北海道~九州で見られるつる性の1年草じゃ。 ツル性で他の植物に絡み延びるが、周辺の植物を覆い尽くすほど広がったりする。 先ずは「エゾトリカブト」(キンポウゲ科)についてじゃ。 ...
今回は「ノブキ」と「オオアワダチソウ」の話じゃ。 「ノブキ」(野蕗)は北海道から九州までに分布し、山地の木陰や谷間などに生える。 ノブキ属は世界に4種があるが、日本に産するのは本種のみと言われる。 「オオアワダチソウ」(大泡立草)は北アメリカ原産で、日本では帰化植物として全国に定着している。 要注意外来生物に指定され、日本の『侵略的外来種ワースト100』にも選定されている植物じゃ。 先ずは「ノブキ」(キ...
今日は「ヤブカンゾウ」と「トゲチシャ」の掲載じゃ。 「ヤブカンゾウ」(藪萱草)は「ワスレグサ」とも呼ばれ、どちらが正式名称か不明じゃな。 ワスレグサ属の多年草の一種で北海道~九州に自生する植物じゃ。 「トゲチシャ」(刺萵苣)はヨーロッパ産の植物で「トゲヂシャ」とも呼ばれる。 葉裏の中央脈に1列に刺が並ぶのが特徴で、葉の形も変化が多いようじゃな。 先ずは「ヤブカンゾウ」(ツルボラン科)についてじゃ。 ...
今日は「ウシタキソウ」と「ミミコウモリ」についてじゃ。 「ウシタキソウ」(牛滝草)は北海道~九州に分布し、山地の湿り気のある林内に生育しておる。 発見された山の名の「牛滝山」に由来するが、大阪府と富山県に同名の山があり、どちらの山かは不明じゃ。 「ミミコウモリ」(耳蝙蝠)は低地から山地の林縁や渓流沿いに生育する多年草で、 北海道と東北に見られ、葉の基部が耳状で、葉の形が蝙蝠に似るところから名づいたよう...
今日は「エゾノキツネアザミ」と「アメリカ(セイヨウ)オニアザミ」についてじゃ。 「エゾノキツネアザミ」(蝦夷狐薊)はエゾと名づいておるが、本州北部でもみられる。 平地の河川敷や海岸の草地、林縁、畑の縁などに生えておる。 「アメリカオニアザミ」はヨーロッパ原産のアザミであり「セイヨウオニアザミ」とも呼ばれる。 日本には、北海道、本州、四国に移入分布しておる。北海道ではブルーリストにも指定されておるのぅ...
今日は「ホザキナナカマド」と「(エゾ)ゴマナ」の花についてじゃ。 「ホザキナナカマド」(穂咲七竈)は北海道、下北半島及び本州中北部の山地に分布しておる。 低地~山地の林縁などに生え、幹の高さが2~3メートルになる落葉低木じゃな。 「エゾゴマナ」(蝦夷胡麻菜)は北海道、本州(東北地方北部)に分布と言われるが、 本州の「ゴマナ」との差はほぼ無く、近年は同一植物と判断されて「エゾ」が付かないようじゃな。 先...
郊外の野原や低山で見かける「ヨブスマソウ」と「ヤブジラミ」についてじゃ。 「ヨブスマソウ」(夜衾草)は北関東以北~北海道に自生し、背丈は3mにも達する大きな植物じゃ。 春の若いときには食用にもなり、花爺は天ぷらで食べるのが大好きなんじゃよ。 「ヤブジラミ」(藪虱)は日本全土の野原や道ばたにふつうに生える植物じゃ。 果実の形がシラミに似ること、果実がシラミのように人に付着して離れなくなることで名づいたも...
今回は名前が親戚みたいな植物「ミズヒキ」&「キンミズヒキ」じゃ。 「ミズヒキ」(水引)は日本全国で見られる可愛らしい花じゃが、種は「引っ付き虫」。 種も多いので放置すると一気に群生となり広がってしまう花じゃ。 「キンミズヒキ」(金水引)はミズヒキと分類も見た目も異なっておるのぅ。 分布は北海道~九州に分布し、花後の種はミズヒキより「引っ付き虫」感が強いんじゃ。 先ずは「ミズヒキ」(タデ科)についてじ...
今日は花爺が普段通う山で見る「チシマオドリコソウ」と「ヤマハハコ」の記事じゃ。 「チシマオドリコソウ」(千島踊子草)は北海道、本州(中部以北)に自生する帰化植物じゃが・・・ 一部の節では北海道、本州(中部以北)のものは在来種ともいわれておる。 「ヤマハハコ」(山母子)は本州北部~北海道で見られる多年草じゃ。 山地に生え「ハハコグサ」に似ることでヤマハハコと名づいたようじゃな。 先ずは「チシマオドリコソウ...
今日は「オオウバユリ」と「ハエドクソウ」についてじゃ。 「オオウバユリ」(大姥百合)は本州の中部以北、北海道に分布しておる。 「ウバユリ」の変種とも言われるが、北海道ではアイヌの食料でもあった。 「ハエドクソウ」(蠅毒草)は植物全体に有毒成分があり、根を煮詰めハエ取り紙に使われていた。 北海道から九州に分布し、別名はハエトリソウ、ハエノドク、ハイドクソウなど。 先ずは「オオウバユリ」(ユリ科)について...
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野山の花を掲載してきたブログじゃが、花爺の動きが変わりないため掲載の花も繰り返しじゃ。 流石に掲載の意味も薄れてきたように思ったんじゃよ。 多くの皆さんに訪問いただいたのじゃが、そろそろこのブログも閉じようと決めたんじゃ。 本家のブログはもちろん継続するが、花たちの詳細説明は減るじゃろう。 まぁ花図鑑じゃないんで特に大きな変化も無いと思っておる。 さすがに高齢化してきたので、山歩きもいつまで継...
今日の高山植物は日本全土で見られる「シロバナニガナ」(キク科)じゃ。 山地や亜高山の日照の良い林縁や草原に生育する多年草。 「ニガナ」より大きく、上部で分枝して高さ40-70cmになる多年草。 茎や葉を切ると苦みのある汁が出る。 茎は細く直立しよく分枝する。 葉は長さ3~10㎝、幅1~3㎝。茎葉の基部は毛状の鋸歯があり、茎を抱く。 花は直径1.5-2cmで舌状花は白色。ニガナの5個に比べ8-11個と数が多い。 舌状...
今日の高山植物は...ラン科の「ホソバノキソチドリ」じゃ。 本州の中部地方以北~北海道の亜高山の日当たりのよい草地、林内などに生えておる。 似た花が多い緑色のラン科でとっさの判断が難しいと思うが・・・ 亜高山帯の日当たりの良い草地に生える、高さ20〜40cmの多年草。 花色は黄緑色で、あまり目立つ方ではないじゃろう。 草地での緑色の花が見逃しやすいとも言えるじゃろう。 ラン科の中には同様の色や形に似...
今日の高山植物は、クモマリンドウとも呼ばれる「リシリリンドウ」じゃ。 北海道の利尻山、大雪山、夕張山系の高山の湿った草地や砂礫地に生える多年草。 大雪山の一部では「ミヤマリンドウ」と同じ場所で見られることもあるんじゃ。 高山の斜面、道端、石の多い場所に生え、高さ10~20㎝、匍匐枝は短い。 茎は上部で枝分かれをし、下部で地面を這うように横に広がる。 葉は多肉質で長さ7~15㎜の広披針形~長楕円形で...
今日の高山植物はキキョウ科の「チシマギキョウ」じゃ。 名前の元になった千島列島やカムチャッカ半島、アジア北東部及び北アメリカでも見られる。 そして国内では北海道、本州中部地方以北の高山帯の岩場や砂礫地に分布しておる。 高山帯の岩礫地や岩場の割れなどに咲く高さ5-15cmの多年草で、根茎は横にはい、よく分枝して株をつくる。 葉は互生、根生葉は束生し、濃緑色で光沢があり、長さ2-8cm、幅0.5-1.5cmの倒披針形...
今日の高山植物は「ミヤマアズマギク」(キク科)についてじゃ。 北海道・本州(中部以北)の亜高山から高山帯の岩礫地などに生育する多年草じゃ。 キク科ムカシヨモギ属の多年草で「アズマギク」の高山型の亜種でもある。 高さ15~35cmになる多年草。 根茎は短く、やや株状となり数本の長軟毛を持つ茎を叢生する。 根出葉はへら形で、全縁またはまばらに鋸歯があり、まばらに長軟毛がある。 7-8月に茎の先端に径3-4....
今日の高山植物はハマウツボ科の「ヨツバシオガマ」じゃ。 (別名:キタヨツバシオガマとも呼ばれる) ヨツバシオガマ(四葉塩釜)は日本固有であり、シオガマギク属の中で最もよく見かける花じゃな。 北海道から本州の中部地方以北の高山帯に分布すると言われる。 和名はシオガマの仲間で葉がおおむね4個輪生することからついたもの。 北海道から中部地方以北の高山帯に生育し、シオガマギクの仲間では最もよく見られる...
今日の高山植物はサクラソウ科の「エゾコザクラ」じゃ。 北海道特産の小型のサクラソウ。 高山帯の雪田などの湿り気のある場所に生える多年草じゃな。 高さ2~15センチ多年草。葉は厚みがあり鋸歯は3~13個。 小型で葉も小さく、葉の上部に4~6個の3角形に歯牙がある。 特に大雪山では広大な群生も数か所で見られる。 花期は7~8月。茎頂に鮮やかなピンク色(紅紫色と表記する資料もあり)の花を1~10個ほど...
今日は高山植物とも言えるが樹木の花「オガラバナ」じゃ。(別名、ホザキカエデ) カエデ科の分類じゃったが、今はムクロジ科カエデ属の落葉小高木。 高山に見られるカエデの一種で、同じ株に両性花と雄花が出る雄性同株。 北海道、本州(中部地方以北、三重県、奈良県)などで見られる小高木。 樹高は3m~10mに達する。 冬芽の鱗片は2-3対ある。今年枝には黄褐色の短毛が密生する。 葉は対生でほぼ円形に近く、掌状に5...
今日の高山植物はラン科の「ガッサンチドリ」じゃ。 日本固有種で「ミヤマチドリ」を基本種とする変種と言われる。 北海道、本州の中部地方以北に分布し、日本海側の高山の林縁や草原に生育する。 ラン科の◯◯チドリと呼ばれる花は種類が多いが、緑色系なため目立たず見逃しが多い。 花爺もこれが初の掲載となったが、同じ記事に何度か登っている山で見た花じゃ。 つまり、一昨年までは見逃し続けていたわけじゃな。 本...
今日の高山植物は...「フキユキノシタ」(ユキノシタ科)じゃ。 日本の固有種の一つで北海道、本州福井県以東、四国に分布する植物じゃ。 低山帯から亜高山帯の渓流沿いの岩上や砂礫地に生育しておる。 径 1 cm 内外の地下茎が短く這い根出葉には長い柄がある。 葉身は卵形から卵円形で,径3-15cm,やや不ぞろいの3角状広卵形で鋭尖頭の鋸歯がある。 基部は心形,ほぼ無毛。花茎は高さ 20-80cm,軟毛がまばらに生える。 ...
今日の高山植物はスミレ科の「キバナノコマノツメ」じゃ。 和名で「◯◯スミレ」とスミレがつかないのは稀で、コマノツメの仲間くらいかのぅ。 北海道・本州(東北,関東,中部,近畿)・四国・九州とほぼ全国の高山で見られる。 黄色の花で葉の形状が馬の蹄(駒の爪)に似ていることから名付いたようじゃ。 茎は細く、高さ5-15cmになる地上茎をもつスミレ。 長い柄のある根生葉を1-2個出し、腎形~円形の茎葉を2-4個つける...
今日の高山植物は「エゾツツジ」(ツツジ科)についてじゃ。 本州北部と北海道に見られるツツジの仲間じゃが、北海道で最初に採集されたことから名付いた。 まれに白花品があり、シロバナエゾツツジと言われる...花爺は見たことがない。 高山帯の風当たりの強い岩礫地や草地に生える高さ5-30cmの落葉小低木。 枝は開出毛が生え分枝して岩上を這い、地についたところから根を出し、上部は斜上して細い枝を出す。 葉は互生し...
今日の高山植物は「タカネシオガマ」(ハマウツボ科)じゃ。 別名で「ユキワリシオガマ」とも呼ばれ、本州の中部地方から北海道の高山帯に分布する。 高山植物では珍しい一年草で、カヤツリグサの仲間の根から栄養をもらう半寄生植物なんじゃよ。 砂礫地や草地に生え、高さは5-20cmほどの半寄生の1年草。 茎は叢生し4稜があり、白い長軟毛が密生する。 茎葉はごく短い柄があり、ふつう4個が数段輪生するが、3-6個のこともあ...
今日の高山植物は「チシマノキンバイソウ」(キンポウゲ科)じゃ。 北海道の大雪山系・知床山系でなどで見られるが、意外と狭い範囲の分布じゃな。 チシマキンバイソウ、チシマキンバイなどとも呼ばれるが、似た花も多い。 高山帯の湿った草地などに生え、茎の高さは20~80センチで群生も多い。 長い柄のある数枚の根生葉は,3全裂で掌状に裂けており左右の小葉は2裂する。 茎頂、葉腋から花柄を伸ばし、直径3~5cm...
今日の高山植物は...「ハクセンナズナ」(白鮮薺)じゃ。 ブラシのように見える姿からは、アブラナ科の花とは思えないのぅ。 北海道~本州の中部以北の高山帯の湿った草地や砂礫地に映える植物じゃ。 茎は分枝しないで直立し、高さは30cm~100cmになる。 茎につく葉は、下部のものには葉柄があるが、上部のものにはほとんどない。 茎葉は長さ5-12cm、幅1-5cmの長卵形から広披針形で、先端は鋭尖形、基部は心形からくさび形...
今日の高山植物は「ミヤマリンドウ」(深山竜胆)じゃ。 リンドウ科リンドウ属の多年草の高山植物で、北海道&本州の中部以北に分布しておる。 リンドウ属の花はみんな綺麗な色合いと形をしており、多くの山で見られる。 やや赤紫色を帯びた茎は、基部が長く這い茎先が立ち上がり、数本まとまって株をつくる。 高さは5-10cmになる。 葉は茎に対生し葉の形は小型の卵状長楕円形で、長さは5-10mmでやや厚め。 7-9月頃に茎...
今日の高山植物は「エゾオヤマノエンドウ」(蝦夷御山豌豆)じゃ。 見た目も「マメ科」そのものじゃな。 「オヤマノエンドウ」の北海道版とも言え、表大雪と北大雪の礫地に生える矮小低木じゃ。 表大雪や北大雪の岩場や礫まじりの草地に生える高さ約10センチの小低木。 茎は地を這って伸び長さ5~10cmで、茎や葉、花序には白い軟毛が多く全体に白っぽく見える。 葉は奇数羽状複葉で、小葉は狭卵形で表面には軟毛が散生...
今回の高山植物は「ホソバウルップソウ」(細葉得撫草)じゃ。 オオバコ科の植物で、大雪山のみで見られる種類じゃ。 (ウルップソウは北海道の一部と本州の白馬岳と雪倉岳、八ヶ岳の硫黄岳、横岳に隔離分布) 国内では大雪山のみで見られる絶滅危惧種の花じゃな。 大雪山の砂礫地や草原に生える多年草で、全体に無毛で滑らか。 葉は肉質で光沢があり、根出葉は長楕円形で大きく先は尖り、縁には波状の鋸歯がある。 高さは...
今日の高山植物はスミレ科の「エゾタカネスミレ」じゃ。 タカネスミレの仲間で北海道の大雪山、夕張山地、日高山脈、羊蹄山などの高山の礫地に生育する。 他にクモマスミレやヤツガタケキスミレなども仲間じゃな。 葉は腎形で厚く毛がなく光沢もない。葉は表側に巻き込む。 托葉は全縁か浅い鋸歯がある。 花期は6月下旬-7月。基本亜種にある花柱の毛がない。 スミレは地上の茎が無い無茎種と、ある有茎種の2種類に分けら...
今日は同じ仲間の「アケボノセンノウ」と「マツヨイセンノウ」の2種じゃ。 「アケボノセンノウ」(曙仙翁)は別名で「レッドキャンピオン」とも呼ばれる花じゃ。 以前は「ヒロハノマンテマ」と呼ばれ、ヨーロッパ原産で観賞用が自然界に流出したものじゃ。 同じ仲間で白花の種類じゃが、名前が異なり「マツヨイセンノウ」(待宵仙翁)という名じゃ。 明治時代に移入され、逸出したものが帰化植物として定着した。 日本での分布...
今回は「ノビネチドリ」(延根千鳥)と「オオヤマオダマキ」(大山苧環)の花じゃ。 「ノビネチドリ」はラン科の花で北海道、中部以北の本州、さらには四国に分布しておる。 低山帯~亜高山帯の草地や明るい林などに自生する多年草じゃな。 花は白とピンクの双方があるが、地域などで偏ったりすることもある。 「オオヤマオダマキ」はオダマキの一種で北海道~九州に自生しておる。 山地の林縁や道端の草地などに自生するが、...
今日は野山に自生する「ミヤマハンショウヅル」と「ユキザサ」じゃ。 「ミヤマハンショウヅル」(深山半鐘蔓)は亜高山帯~高山帯に生える高山植物の一つじゃ。 鐘形で紅紫色の花を咲かせる変わった形の花でもあるのぅ。 「ユキザサ」(雪笹)は現物を見れば「なるほど名前のとおりかも」と思うじゃろう。 雪のように白い花を咲かせ、花の後には実をつけるが熟すれば真っ赤になる。 先ずは「ミヤマハンショウヅル」(キンポウゲ...
今回は「オオアマドコロ」と「シャク」についてじゃ。 「オオアマドコロ」(大甘野老)はユリ科であったが、その後はキジカクシ科、今はクサギカズラ科じゃ。 現代は科学的な分析により分け方も変化しておるでのぅ。コロコロ変わるのはユリ科が多いんじゃ。 この仲間も見た目でそっくりさんが多くて、ポイントを把握しなきゃ難しいのぅ。 そして「シャク」(杓)はいかにもセリ科と言えそうな花を沢山付けるんじゃ。 別名も多く...
今日は「クリンソウ」(九輪草)と「オドリコソウ」(踊子草)についてじゃ。 クリンソウは北海道、本州、四国に生育し、せせらぎや渓谷の湿地などに時に群生する。 高さ30-90cmほどになり、日本に自生するサクラソウ科の植物では最も大型なんじゃ。 そしてオドリコソウは北海道から九州で見られるよく知られた花じゃな。 群生が多く見られシソにそっくりな大きめな葉の間に花を付ける。 先ずは「クリンソウ」(サクラソウ科)...
今回は双方とも白い魅力的な花をつける「シウリザクラ」と「ツバメオモト」じゃ。 シウリザクラ(シウリ桜)はアイヌ語由来なためシウリは漢字は使っておらん。 新しい枝の先に長さ12~20 cmの総状花序をつけ、ブラシ状に多数の花をつけるのぅ。 そして「ツバメオモト」(燕万年青)は花は白く、開花時にはやや下を向く。 花後の実は瑠璃色でとても特徴的じゃが、自然界にこの色の実は稀じゃな。 先ずは「シウリザクラ」(バラ科...
今日は「クルマバツクバネソウ」&「マイヅルソウ」の花で、どちらも北海道~九州で見られる。 「クルマバツクバネソウ」(車葉衝羽根草)はあまり知られていないとも思える花じゃな。 花というイメージから少しズレておる姿なので、納得はできるのぅ。 「マイヅルソウ」(舞鶴草)は白く可愛い花を付け、群生も見られるため知る人も多いじゃろう。 先ずは「クルマバツクバネソウ」(シュロソウ科)の画像からじゃ。 茎の...
今回はフデリンドウ(筆竜胆)とクルマバソウ(車葉草)の2種じゃ。 フデリンドウは開花時は2-3cmしか無いものも多く、見過ごしたり踏みつけたりしがちじゃな。 最終的には10cmほどになるものもあるが、色合いがとても気に入られる可愛い花じゃ。 そしてクルマバソウは茎が直立し高さは20-30cmになり群生もよく見られるのぅ。 断面は四角形で毛は無く、葉は6-10個が輪生するので名前の通りじゃな。 先ずはフデリンドウ(リ...
分布が限られる「クシロワチガイソウ」(釧路輪違草)はか細い感じの植物じゃ。 青森県・岩手県・栃木県の一部と北海道に分布する白く小さな花じゃな。 「ハルザキヤマガラシ」(春咲山芥子)はヨーロッパから入ってきた黄色の花で全国に帰化しておる。 ヤマガラシ、フユガラシとの別名のとおり、辛味があって食用となる「菜の花」じゃな。 先ずは「クシロワチガイソウ」(ナデシコ科)じゃ。 高さは25cmほどになるナデ...
レンプクソウは別名「ゴリンバナ」とも言われ、茎頂に微細な花を5つ付けておる変わった花じゃ。 長い地下茎に「福寿草」が続いて来たのを見た人が「連福草」と言い出したといわれておる。 ヤブニンジンは花と種の付き方が線香花火に見えたりするセリ科の花じゃ。 地域によって「ウマゼリ」とか「ナガジラミ」などとも呼ばれておる。 先ずは「レンプクソウ」(レンプクソウ科)じゃ。 細く長い地下茎があり、それを横に伸...
今日は「ズダヤクシュ」(喘息薬種) & 「オオバナノエンレイソウ」(大花延齢草)じゃ。 ズダヤクシュは漢字和名を見るとわかるが「喘息に効く薬草」から名づいたものじゃ。 森林内や山の麓などでもよく見かける花じゃな(北海道~九州で自生) エンレイソウの中でも大きく上向きの花をつけるのが「オオバナノエンレイソウ」じゃ。 エンレイソウ(アズキ色)やミヤマエンレイソウ(白)は花を横・下向きに付けておる。 先ず...
今回は樹木の「エゾノウワミズザクラ」(バラ科) & 小さな草花「コミヤマカタバミ」(カタバミ科)じゃ。 エゾノウワミズザクラ(蝦夷上溝桜)はバラ科樹木で高さ15mほどになる。 シウリザクラにも似た白い穂状に花をつけるタイプじゃな。 そして陽射しが無ければ閉じている「コミヤマカタバミ」は華奢な草本じゃ。 先ずは「エゾノウワミズザクラ」じゃ。 花は強い芳香を放ち、樹皮は染料に用いられるほか、鎮咳効果を...
今回は「センボンヤリ(千本槍)」 & 「ノハラムラサキ(野原紫)」じゃ。 「センボンヤリ」の頭花は春型と秋型の2型ある。(別名は「ムラサキタンポポ」) 「ノハラムラサキ」は似た花をよく見るため、区別に迷ってしまうんじゃ。 先ずは「センボンヤリ」(キク科)からじゃ。 花を見たら、いかにも「キク科」の花と思えるじゃろう。 春型の花茎は高さ10cmくらいになり、4-6月頃、径1.5cmの頭花をつける。 春型の頭...
今日は低木の「ツルシキミ」と春山に多い「コキンバイ」の花じゃ。 ツルシキミ(蔓樒)はミカン科の低木で雌雄異株で花も雄花と雌花は異なっておる。 コキンバイ(小金梅)は黄色いバラ科の花で、山地のブナ帯より高い森林の開いた土地で見られる。 まずはツルシキミの画像からじゃ。 雄花と雌花は見た目が違い、雄花は派手で雌花は控えめと見えるじゃろう。 茎の下部が地を這い、高さは30-100cmほどで枝はしなり、折れにく...
今回はセンリョウ科の「ヒトリシズカ」と、スグリ科の「トガスグリ」という花じゃ。 ヒトリシズカは名前では知られておる花じゃろうが、トガスグリの花はあまり意識しないと思われる。 花爺の地域ではどちらも4月末~5月末頃に見られる花じゃな。 先ずはヒトリシズカ(一人静)からじゃ。(縮小のサムネは拡大可能) 一般的には15-30cmの高さになる多年草じゃ。 根茎から何本もの茎を立て、葉は上の方に十字対生しておる...
今日は同じ仲間の「エンレイソウ」&「ミヤマエンレイソウ」(何れもシュロソウ科)じゃ。 エンレイソウは特に地域ごとの名前があって、見た目も少しずつ違っておる。 ミヤマエンレイソウは「シロバナエンレイソウ」とも呼ばれ花は少し小さめじゃな。 (オオバナノエンレイソウも仲間じゃが、今回は含まれておらん) 先ずは小豆色の萼片を見せる「エンレイソウ」(延齢草)じゃ。 高さは20-40cmほどじゃが変異が多い植...
今回はケシ科の「エゾキケマン」&カヤツリグサ科「オクノカンスゲ」じゃ。 二つは何ら関係のない植物じゃが、カヤツリグサ科などは普段あまり意識することもないじゃろうなぁ。 先ずは仁頃山でも数か所で見られる「エゾキケマン」(蝦夷黄華鬘)からじゃ。 稀に7-80cmほどの株もみるが、通常は10-40cmほどの大きさじゃな。 陽当りの良い山地の傾斜地などでよく見られる花で、ケシ科の仲間でエゾエンゴサクと花の形は...
今回は「ショウジョウバカマ」(猩猩袴)と、誰もが知る「オオイヌノフグリ」(大犬陰嚢)じゃ。 ショウジョウバカマは「シュロソウ科(旧ユリ科)」の花で、湿った場所に生える。 一方のオオイヌノフグリは普通に草地などで見られ、似たような花も多いのぅ。 まずは「ショウジョウバカマ」じゃ。 北海道から九州の亜高山の湿った草地などで見られる花で「高山植物」でもある。 開花時は20cm足らずじゃが、花後に伸びて4-50...
今回はニリンソウ(二輪草)のみの掲載じゃ。(キンポウゲ科) 他の花でも様々な変異はあるが、ニリンソウも群生など見ていると発見はあるのぅ。 今回は普通のニリンソウと少し変わったもの、そしてミドリニリンソウについての記事じゃ。 ※サムネ画像はクリック拡大可能じゃ※ 図鑑にも「変異が多い」と記されておるが、花の姿や数、そして葉などに変異があるんじゃ。 花は通常は2-3個がメインじゃが、時に1個とか4個の個体...
桜の咲く頃に一緒に開花するのが「エゾムラサキツツジ」じゃが、 少し遅れて白い花も開花するが、同じ花の色違いではないんじゃ。 白い方は「シロバナトキワツツジ」で変異種として扱われておる。 先ずは多く見られる「エゾムラサキツツジ」(蝦夷紫躑躅)じゃ。 北海道で自生するツツジじゃが、東部や北部に多く見られる。 よく分枝し広がるが高さはせいぜい2mほどじゃな。 広大な群生が見られるのは、北見市留辺蘂町...