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野の花・山の花 見た撮った https://hanamitatotta.blog.fc2.com/

山歩き・ウォーキングで見た、野の花・山の花を紹介していきます。

北海道オホーツク圏で、週に1-2回の近郊山歩きとウォーキングで毎日7-8km歩きながら、季節の花々を切り撮って紹介するブログです。

hanajiji
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北見市
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北見市
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2016/03/25

  • ノビネチドリ & オオヤマオダマキ

    今回は「ノビネチドリ」(延根千鳥)と「オオヤマオダマキ」(大山苧環)の花じゃ。 「ノビネチドリ」はラン科の花で北海道、中部以北の本州、さらには四国に分布しておる。 低山帯~亜高山帯の草地や明るい林などに自生する多年草じゃな。 花は白とピンクの双方があるが、地域などで偏ったりすることもある。 「オオヤマオダマキ」はオダマキの一種で北海道~九州に自生しておる。 山地の林縁や道端の草地などに自生するが、...

  • ミヤマハンショウヅル & ユキザサ

    今日は野山に自生する「ミヤマハンショウヅル」と「ユキザサ」じゃ。 「ミヤマハンショウヅル」(深山半鐘蔓)は亜高山帯~高山帯に生える高山植物の一つじゃ。 鐘形で紅紫色の花を咲かせる変わった形の花でもあるのぅ。 「ユキザサ」(雪笹)は現物を見れば「なるほど名前のとおりかも」と思うじゃろう。 雪のように白い花を咲かせ、花の後には実をつけるが熟すれば真っ赤になる。 先ずは「ミヤマハンショウヅル」(キンポウゲ...

  • オオアマドコロ & シャク

    今回は「オオアマドコロ」と「シャク」についてじゃ。 「オオアマドコロ」(大甘野老)はユリ科であったが、その後はキジカクシ科、今はクサギカズラ科じゃ。 現代は科学的な分析により分け方も変化しておるでのぅ。コロコロ変わるのはユリ科が多いんじゃ。 この仲間も見た目でそっくりさんが多くて、ポイントを把握しなきゃ難しいのぅ。 そして「シャク」(杓)はいかにもセリ科と言えそうな花を沢山付けるんじゃ。 別名も多く...

  • クリンソウ & オドリコソウ

    今日は「クリンソウ」(九輪草)と「オドリコソウ」(踊子草)についてじゃ。 クリンソウは北海道、本州、四国に生育し、せせらぎや渓谷の湿地などに時に群生する。 高さ30-90cmほどになり、日本に自生するサクラソウ科の植物では最も大型なんじゃ。 そしてオドリコソウは北海道から九州で見られるよく知られた花じゃな。 群生が多く見られシソにそっくりな大きめな葉の間に花を付ける。 先ずは「クリンソウ」(サクラソウ科)...

  • シウリザクラ & ツバメオモト

    今回は双方とも白い魅力的な花をつける「シウリザクラ」と「ツバメオモト」じゃ。 シウリザクラ(シウリ桜)はアイヌ語由来なためシウリは漢字は使っておらん。 新しい枝の先に長さ12~20 cmの総状花序をつけ、ブラシ状に多数の花をつけるのぅ。 そして「ツバメオモト」(燕万年青)は花は白く、開花時にはやや下を向く。 花後の実は瑠璃色でとても特徴的じゃが、自然界にこの色の実は稀じゃな。 先ずは「シウリザクラ」(バラ科...

  • クルマバツクバネソウ & マイヅルソウ

    今日は「クルマバツクバネソウ」&「マイヅルソウ」の花で、どちらも北海道~九州で見られる。 「クルマバツクバネソウ」(車葉衝羽根草)はあまり知られていないとも思える花じゃな。 花というイメージから少しズレておる姿なので、納得はできるのぅ。 「マイヅルソウ」(舞鶴草)は白く可愛い花を付け、群生も見られるため知る人も多いじゃろう。 先ずは「クルマバツクバネソウ」(シュロソウ科)の画像からじゃ。 茎の...

  • フデリンドウ & クルマバソウ

    今回はフデリンドウ(筆竜胆)とクルマバソウ(車葉草)の2種じゃ。 フデリンドウは開花時は2-3cmしか無いものも多く、見過ごしたり踏みつけたりしがちじゃな。 最終的には10cmほどになるものもあるが、色合いがとても気に入られる可愛い花じゃ。 そしてクルマバソウは茎が直立し高さは20-30cmになり群生もよく見られるのぅ。 断面は四角形で毛は無く、葉は6-10個が輪生するので名前の通りじゃな。 先ずはフデリンドウ(リ...

  • クシロワチガイソウ & ハルザキヤマガラシ

    分布が限られる「クシロワチガイソウ」(釧路輪違草)はか細い感じの植物じゃ。 青森県・岩手県・栃木県の一部と北海道に分布する白く小さな花じゃな。 「ハルザキヤマガラシ」(春咲山芥子)はヨーロッパから入ってきた黄色の花で全国に帰化しておる。 ヤマガラシ、フユガラシとの別名のとおり、辛味があって食用となる「菜の花」じゃな。 先ずは「クシロワチガイソウ」(ナデシコ科)じゃ。 高さは25cmほどになるナデ...

  • レンプクソウ(連福草) & ヤブニンジン(藪人参)

    レンプクソウは別名「ゴリンバナ」とも言われ、茎頂に微細な花を5つ付けておる変わった花じゃ。 長い地下茎に「福寿草」が続いて来たのを見た人が「連福草」と言い出したといわれておる。 ヤブニンジンは花と種の付き方が線香花火に見えたりするセリ科の花じゃ。 地域によって「ウマゼリ」とか「ナガジラミ」などとも呼ばれておる。 先ずは「レンプクソウ」(レンプクソウ科)じゃ。 細く長い地下茎があり、それを横に伸...

  • ズダヤクシュ & オオバナノエンレイソウ

    今日は「ズダヤクシュ」(喘息薬種) & 「オオバナノエンレイソウ」(大花延齢草)じゃ。 ズダヤクシュは漢字和名を見るとわかるが「喘息に効く薬草」から名づいたものじゃ。 森林内や山の麓などでもよく見かける花じゃな(北海道~九州で自生) エンレイソウの中でも大きく上向きの花をつけるのが「オオバナノエンレイソウ」じゃ。 エンレイソウ(アズキ色)やミヤマエンレイソウ(白)は花を横・下向きに付けておる。 先ず...

  • エゾノウワミズザクラ&コミヤマカタバミ

    今回は樹木の「エゾノウワミズザクラ」(バラ科) & 小さな草花「コミヤマカタバミ」(カタバミ科)じゃ。 エゾノウワミズザクラ(蝦夷上溝桜)はバラ科樹木で高さ15mほどになる。 シウリザクラにも似た白い穂状に花をつけるタイプじゃな。 そして陽射しが無ければ閉じている「コミヤマカタバミ」は華奢な草本じゃ。 先ずは「エゾノウワミズザクラ」じゃ。 花は強い芳香を放ち、樹皮は染料に用いられるほか、鎮咳効果を...

  • センボンヤリ&ノハラムラサキ

    今回は「センボンヤリ(千本槍)」 & 「ノハラムラサキ(野原紫)」じゃ。 「センボンヤリ」の頭花は春型と秋型の2型ある。(別名は「ムラサキタンポポ」) 「ノハラムラサキ」は似た花をよく見るため、区別に迷ってしまうんじゃ。 先ずは「センボンヤリ」(キク科)からじゃ。 花を見たら、いかにも「キク科」の花と思えるじゃろう。 春型の花茎は高さ10cmくらいになり、4-6月頃、径1.5cmの頭花をつける。 春型の頭...

  • ツルシキミ&コキンバイ

    今日は低木の「ツルシキミ」と春山に多い「コキンバイ」の花じゃ。 ツルシキミ(蔓樒)はミカン科の低木で雌雄異株で花も雄花と雌花は異なっておる。 コキンバイ(小金梅)は黄色いバラ科の花で、山地のブナ帯より高い森林の開いた土地で見られる。 まずはツルシキミの画像からじゃ。 雄花と雌花は見た目が違い、雄花は派手で雌花は控えめと見えるじゃろう。 茎の下部が地を這い、高さは30-100cmほどで枝はしなり、折れにく...

  • ヒトリシズカ&トガスグリ

    今回はセンリョウ科の「ヒトリシズカ」と、スグリ科の「トガスグリ」という花じゃ。 ヒトリシズカは名前では知られておる花じゃろうが、トガスグリの花はあまり意識しないと思われる。 花爺の地域ではどちらも4月末~5月末頃に見られる花じゃな。 先ずはヒトリシズカ(一人静)からじゃ。(縮小のサムネは拡大可能) 一般的には15-30cmの高さになる多年草じゃ。 根茎から何本もの茎を立て、葉は上の方に十字対生しておる...

  • エンレイソウ&ミヤマエンレイソウ

    今日は同じ仲間の「エンレイソウ」&「ミヤマエンレイソウ」(何れもシュロソウ科)じゃ。 エンレイソウは特に地域ごとの名前があって、見た目も少しずつ違っておる。 ミヤマエンレイソウは「シロバナエンレイソウ」とも呼ばれ花は少し小さめじゃな。 (オオバナノエンレイソウも仲間じゃが、今回は含まれておらん) 先ずは小豆色の萼片を見せる「エンレイソウ」(延齢草)じゃ。 高さは20-40cmほどじゃが変異が多い植...

  • エゾキケマン&オクノカンスゲ

    今回はケシ科の「エゾキケマン」&カヤツリグサ科「オクノカンスゲ」じゃ。 二つは何ら関係のない植物じゃが、カヤツリグサ科などは普段あまり意識することもないじゃろうなぁ。 先ずは仁頃山でも数か所で見られる「エゾキケマン」(蝦夷黄華鬘)からじゃ。 稀に7-80cmほどの株もみるが、通常は10-40cmほどの大きさじゃな。 陽当りの良い山地の傾斜地などでよく見られる花で、ケシ科の仲間でエゾエンゴサクと花の形は...

  • ショウジョウバカマ&オオイヌノフグリ

    今回は「ショウジョウバカマ」(猩猩袴)と、誰もが知る「オオイヌノフグリ」(大犬陰嚢)じゃ。 ショウジョウバカマは「シュロソウ科(旧ユリ科)」の花で、湿った場所に生える。 一方のオオイヌノフグリは普通に草地などで見られ、似たような花も多いのぅ。 まずは「ショウジョウバカマ」じゃ。 北海道から九州の亜高山の湿った草地などで見られる花で「高山植物」でもある。 開花時は20cm足らずじゃが、花後に伸びて4-50...

  • ニリンソウの変異の多さ

    今回はニリンソウ(二輪草)のみの掲載じゃ。(キンポウゲ科) 他の花でも様々な変異はあるが、ニリンソウも群生など見ていると発見はあるのぅ。 今回は普通のニリンソウと少し変わったもの、そしてミドリニリンソウについての記事じゃ。 ※サムネ画像はクリック拡大可能じゃ※ 図鑑にも「変異が多い」と記されておるが、花の姿や数、そして葉などに変異があるんじゃ。 花は通常は2-3個がメインじゃが、時に1個とか4個の個体...

  • エゾムラサキツツジの紫と白

    桜の咲く頃に一緒に開花するのが「エゾムラサキツツジ」じゃが、 少し遅れて白い花も開花するが、同じ花の色違いではないんじゃ。 白い方は「シロバナトキワツツジ」で変異種として扱われておる。 先ずは多く見られる「エゾムラサキツツジ」(蝦夷紫躑躅)じゃ。 北海道で自生するツツジじゃが、東部や北部に多く見られる。 よく分枝し広がるが高さはせいぜい2mほどじゃな。 広大な群生が見られるのは、北見市留辺蘂町...

  • オクエゾサイシン&シロイヌナズナ

    今回は「オクエゾサイシン」(ウマノスズクサ科) そして「シロイヌナズナ」(アブラナ科)じゃ。 何れも4月中旬から5月上旬ころに見られる春の花じゃな。 (下の小さな画像(サムネ)はクリックで拡大可) まずは少し変わった感じもする「オクエゾサイシン」(奥蝦夷細辛)からじゃ。 葉の下に花をつけるため、花として意識できず見逃されがちな花じゃな。 10-15cmになる柄に葉を二つだしている。 根本に見える花に花弁は無...

  • ヒメイチゲ・ミズバショウ・エゾノイワハタザオ

    山の傾斜地や岩場、そして湿地で見る春の花じゃ。 先ずは花も小さく背丈も低く、春の傾斜地などで咲く「ヒメイチゲ」(姫一華)じゃ。 葉は線状披針形で三個輪生しておる。 花弁に見えるのは萼片で5個ある「キンポウゲ科」の花じゃ。 そっくりさんに「エゾイチゲ」があるが、葉の形が異なるのですぐわかるじゃろう。 写真は4月中旬~5月中旬頃のもので、高度や日の当たり方で開花も変わるんじゃ。 次は山の岩...

  • キバナノアマナ&アズマイチゲ

    早春を彩る白い花と黄色の花のコラボじゃ。 黄色も白も春を待つ雪国の人間には元気を与えてくれているじゃろう。 この花たちは時に群落に混在することもある。 先ずは「キバナノアマナ」じゃが、花爺の地域では平地でも海辺でも山でも見られる。 ユリ科の花で漢字では「黄花甘菜」で、いかにもユリ科らしい葉が肉質で白っぽい漢字がするのぅ。 4月中旬~5月上旬頃がピークじゃな。 次は同時期にみられる「アズ...

  • フッキソウ&エゾエンゴサク

    春の花は一気に開花することも多く、撮影で漏らしてしまうこともあるんじゃ。 単に一時的に撮影して終わることもあれば、数回同じ花を撮ることも当然あるのぅ。 花の姿や色の変化、変異種があったりと自然界の面白さを味わえる。 先ずはフッキソウじゃな。 多くの場所で見られる花じゃが、ツゲ科の仲間で常緑樹低木なんじゃよ。 秋には既に花の準備ができており、そのまま雪の下で厳しい冬を過ごしておる。 春になれば開...

  • 2024年は春の花からスタート

    1週間ほど更新も休ませてもらったが、2024年版を開始しようかのぅ。 今年から少し表示する中身を変えてみたが、あまり代わり映えはせんようじゃな。 細かな説明は省き、花の種類を増やせるようにやってみたい。 一回の更新で3種程度の花の画像を掲載し、週に2~3回ほど更新するつもりじゃ。 時には見にきてもらえると、ありがたいのぅ。 今回は4月から開花の花を載せていくかのぅ。 ※サムネ画像は拡大可 かつては「...

  • 2024年度版へ向けて

    前回告知したように、2024年春の花から少し内容を変えるつもりじゃ。 その前に5月第3週は旅行で不在になるでのぅ、20日頃からスタートの見込みじゃ。 詳細はまだ決まっておらんが、今年も花爺なりに更新を続ける。 休みの間の画像を掲載しておくでのぅ、第4週以降よろしくたのみますぞ。 今日も来てもらってありがたいことじゃ。 ランキングに参加しておるでのぉ、一押し! にほんブログ村...

  • エゾノキツネアザミ(蝦夷狐薊) 2023

    途中の繋を休めた人は10連休だったのじゃろうな。 楽しめたのなら良かったのぅ。 さて、このブログじゃが、半年の花の無い時期もあってやり方を考えておったが、 とりあえず今年も続けるとして...花の咲く時期からあまりズレないよう掲載することにした。 来週いっぱい不在となるんで、5月第四週から2024年版スタートじゃ。 スタートが少し遅れるが、夏・秋へと花の撮影からあまり日にちの遅れが無いようにしたいんじゃよ。...

  • エゾニュウ(蝦夷にゅう) 2023

    セリ科の大型植物の中でも軍を抜いて目を引く花の姿じゃな。 茎も葉も花も大きく、背丈は3メートルに達するものもある。 海岸~山地の草地や道端などに生える多年草で、北海道~本州中部地方以北に分布する。 太い赤みを帯びた茎が直立するが、太い茎は中空で直径10㎝にも及ぶものもある。 葉は大型の2~3回3出羽状複葉で、小葉はさらに羽状に裂ける。 葉柄の基部は大きくふくらんで袋状になるのも特徴じゃな。 7-8...

  • ノラニンジン(野良人参)

    いよいよ5月になり、2024年の花も咲き始めているのぅ。 今年のブログをどうするか、アレコレ考えておる状況なんじゃ。 とりあえず今年も続けてみようとは思っておるが、そのやり方をどうしようかのぅ・・・ 毎年同じ植物を中途半端に掲載しておるでなぁ、そろそろ先も見ないと。 アレコレ予定も入っておるため、5月後半頃から動き出すつもりじゃ。 それまでは不定期に今までの続きを掲載していくので、よろしくたのみますぞ...

  • ツユクサ(露草) 2023

    日本を含む東アジア原産で、畑の隅や道端で見かけることの多い雑草のひとつ。 古くから知られ、万葉集にも登場する。 早朝に咲き始め、強い日光に当たるとしおれてしまう短命な一日花。 ただ、つぼみが苞葉に2~3個包まれて次々に咲くため、2~3日咲いているように見える。 市街地の空き地や郊外の農耕地、道端、草地、土手で群生して姿がよく見られる。 よく分枝して、高さは50cm 前後になり、茎は地面を這うが、直立す...

  • アメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊) 2023

    近年は「セイヨウオニアザミ」と呼ぶことも多くなっている。 実際はヨーロッパ原産なので、勘違いを防ぐためと言われるが・・・ キク科アザミ属の多年草で、北海道、本州、四国に移入分布する。(外来種) 茎の高さは0.5-1.5m程で大きいものは2mにもなる。 根生葉は羽状に深裂しロゼット状になる。 葉や茎、総苞片には鋭い棘があり、手袋をしていても貫通するため注意を要する。 茎頂や葉腋から花茎を伸ばし、直径3~...

  • ヤブカンゾウ(藪萱草) 2023

    ユリ科からワスレグサ科、ススキノ科、そしてツルボラン科と変化が激しい植物。 科学的分類により変化が大きいが、ユリ科が特に多いようだ。 北海道から九州まで分布しており、野原や山麓、薮などやや湿った場所に群生する。 どこでも見られそうで国産と間違われるが、原産国は中国。 葉は先がとがった細長い形で、その長さは50cmにもなる。 冬になるといったん葉は枯れるが、春になると再び芽吹いて成長する。 花は直...

  • ヤマハハコ(山母子) 2023

    長野県&石川県以北~北海道の日当たりのよい草原、道路法面などに群生する。 基本的には雌雄異株だが、ときに両性の株もある。 茎の高さは30から70cmほどになり、茎には灰白色の綿毛が密生する。 葉は無柄で茎に互生し、形は線状披針形。 葉の表面はつやのある緑色だが、裏面は茎と同じ灰白色の綿毛が密生する。 葉脈は3本あり、縁は全縁でやや裏面に巻き込む。 花期は8月から9月で、頭花は茎頂に散房状につく。頭...

  • ハマベンケイソウ(浜弁慶草) 2023

    和名は海岸に生え、葉がベンケイソウに似ていることからついたもの。 北海道、本州(日本海側は隠岐の島以東、太平洋側は東北地方以北)に分布し、海岸の砂地や礫地に生育する。 茎はよく分枝し横に這って広がり、長いものでは1mほどに延び大きな株をつくる。 本体は無毛で青白色をおび、多肉質。 葉は互生し長楕円形から広卵形で、先端は円頭で縁は全縁になる。 根出葉や下部の葉には長さ9cmに達する長い葉柄がある。 ...

  • コウゾリナ(顔剃菜) 2023

    キク科コウゾリナ属の越年草(二年草)または多年草。 日本全国の野原や道端でふつうに見みられる野草で別名、カオソリナ、タンポポナ。 茎は直立し根は紡錘状、伸びると高さ40~100cmになる。 全体に褐色の毛がびっしり生えているのが特徴で、若い時期は柔らかく生長した茎葉では毛が硬くなる。 多くは葉の中心軸が赤褐色を帯びていて、触るとざらざらした感触がある。 茎につく葉は互生する単葉で茎を抱き、葉身は長...

  • ホタルサイコ(蛍柴胡) 2023

    セリ科ミシマサイコ属、またはホタルサイコ属の多年草。 北海道~九州に自生するが、図鑑によっては本州以南となっている。。。 山野の日当たりのいい草地や海岸などに分布する。 茎は株状になり、上部は分枝し、高さは50-150cmになる。 根出葉は長い葉柄があり、葉身は卵形から長楕円形になり、縁は全縁になる。 茎につく葉は互生し、無柄で基部が広がり茎を抱く。 葉の表面は緑色で、裏面はやや白色を帯び、葉脈は平行...

  • キタノコギリソウ(北鋸草) 2023

    キク科ノコギリソウ属の多年草で、北海道から本州の中部地方の原野や海岸の草地に生える。 ただし、大半は北海道と青森県に咲くようだ。 別名「ホロマンノコギリソウ」と言われ、環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)。 青森県では個体数は多く「エゾノコギリソウ」とともに海岸部ではよく目につく。 しばしば分枝し、高さは30-70cmになる。 全体に白毛が多く特に花序に多い。 茎先に散房状の花序を出し、花径12~...

  • エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子) 2023

    ナデシコ科ナデシコ属の1種で、本州中部以北~北海道で見られる。 カワラナデシコより花がやや大きく、色が鮮やかな傾向がある。 海岸から山地の草原や岩場に生え、丈は30-50cmで、茎は叢生して直立し、上部で分枝する。 茎や葉は緑色~わずかに白粉を帯びる。 葉は長さ3~7㎝、幅2~5㎜の線状披針形、中脈は明瞭、基部は茎を抱き、先は尖る。 花期は6-8月頃で、花は茎頂に疎らに数個付き、上向きに咲く。 花は淡紅色...

  • ホソバウルップソウ(細葉得撫草) 2023

    大雪山の固有種で、高山帯の湿った礫地や草地に生える多年草。 和名は千島列島のウルップ島で最初に採集されたことから名づいた。 高さは50センチほどになる。葉は長楕円状披針形で、多肉質で光沢がある。 全体に無毛で根出葉は長楕円形で大きく、先は尖り縁には波状の鋸歯がある。 茎につく葉は卵形で小さい。 花期は7~8月で花は穂状に密につく。 花冠は筒状で、上下唇状に裂け、下唇は2裂する。雄しべは2個。...

  • エゾイワツメクサ(蝦夷岩爪草) 2023

    北海道の大雪山系のみに分布する北海道固有種。 オオイワツメクサに似るが、全体にやや小さく葉の縁全体に細かい毛がある点で異なる。 赤岳および周辺の山で夏場に出会う、清楚な涼しげな花である。 大きいタイプで「オオイワツメクサ」もあるが、そちらは日高山脈、夕張山地の固有種。 高さは5~10cmで、ナデシコ科などというよりもハコベの仲間に見えそうじゃな。 葉は細い線形、縁全体に細かい毛がみられる。 ...

  • ヒメイワタデ(姫岩蓼) 2023

    タデ科オンタデ属の多年草で北海道に分布し、高山の岩場や砂礫地に生える。 「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。 草丈5~30cm程の多年草。 茎は細く、よく分枝して下部は這うように広がり、毛がないか伏毛がある。 葉は卵状披針形~披針形、長さ3~7cm。 先は鋭形~鈍形、基部は細まってくさび形で柄はなく全縁。 質は厚く表面はへこみ、しわのように見え両面に短毛があるか、...

  • チシマギキョウ(千島桔梗) 2023

    キキョウ科ホタルブクロ属に属す多年草。 本州中部地方~北海道の高山帯の岩場や砂礫地に自生しておる。 高さは4-15cm。 根生葉は多数集まって付き、倒卵状披針形でやや厚く光沢があり、縁には細かい鋸歯がある。 葉には殆ど毛はないが、稀に葉裏の中脈上や葉の縁に長い毛を持つものもある。 茎の下部には根生葉と同形の葉を付けるが、上部にはごく小さく、先端が鋭く尖った葉を2-4枚付ける。 7-8月に茎の先に濃青紫色...

  • ホソバイワベンケイ(細葉岩弁慶) 2023

    北海道から東北地方の高山帯の礫地に分布する高山植物。 ベンケイソウ科イワベンケイ属の多年草。 雌雄異株で日本固有種。 高さは10-25cmで、近縁種のイワベンケイよりも葉が細長く縁がギザギザしている。 全体に肉厚の円柱形で、たくさんの茎が出て株立ち状となる。 密に生える葉は倒披針形で細長く、互い違いに生える(互生)。 葉には艶があって、明るい緑色をしている。 茎頂の集散状花序に、黄緑色の花を多数つ...

  • エゾヨツバシオガマ(蝦夷四葉塩竈) 2023

    前回は「キバナシオガマ」を掲載したが、今回は「ヨツバシオガマ」じゃ。 分布が少し広く、地域での名前の違いなどもある同じハマウツボ科の花じゃな。 北海道、本州(中部地方以北)の高山帯に生育している。 シオガマギクの仲間では最もよく見られる種であるが、複数の仲間もあり見分けは難しい。 北海道のものは「キタヨツバシオガマ」とも呼ばれたり、ヨツバシオガマに1本化の話もある。 高さは20-50cm。名前の由来のと...

  • キバナシオガマ(黄花塩竃) 2023

    大雪山固有種として知られ、高山帯の砂礫地や草地などに生える。 ハマウツボ科 シオガマギク属の高山植物。 シオガマの花の種類は多く、日本国内にも15種ほど分布し、その多くが日本固有の種。 そんな中で黄色の花を咲かせる種は「キバナシオガマ」のみじゃな。 自生の場所も数も少ないことから、絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されておる。 茎は根際で分枝し株を作り、4稜あって毛が散生する。 葉は根元に集まり、羽状に全...

  • エゾタカネスミレ(蝦夷高嶺菫) 2023

    北海道の高山の砂礫地に生えるスミレ科スミレ属(ビオラ属)の多年草。 ビオラ属は世界に500種くらいが分布する(スミレ、パンジーも含め園芸種は多種)。 日本固有種で北海道に分布し、高山や亜高山の砂礫池に生える。 基本種は高嶺菫(タカネスミレ)で、本種はその亜種となっている。 草丈5~10cmの多年草で有茎種。 地下茎は短く、匍匐し、節間は短い。 葉は互生、葉身は円形で3cm程で厚くて硬く、暗緑色で光沢...

  • チシマツガザクラ(千島栂桜) 2023

    東北地方~北海道の高山帯に分布する高山植物で、ツツジ科の常緑小低木。 チシマツガザクラ属は本種のみの一属一種じゃな。 高山の礫地や岩場に生え、高さ5cmほどで枝は地を這いマット状に広がる。 茎は細く、分枝しながら匍匐して広がる。 葉は1~3年目の枝に密に互生、線形~広線形で長さ3~4mm、幅は縁が裏面に巻き込むので約1mm。 質は厚く裏面の中軸の両側に毛が密生し、それを覆って翼状の稜がある。 ...

  • チシマキンレイカ(千島金鈴花) 2023

    北海道の高山の礫地に生えるオミナエシ科の高山植物。 別名でタカネオミナエシ(高嶺女郎花)とも呼ばれる。 草丈10~15cmの多年草。 根元から出る葉はさじ形で長い柄があり、羽状に深く裂ける。 茎葉は0~2対で、小さい。 茎先の集散花序に、直径4ミリほどの黄色の花を多数つける。 花冠は5裂し、内側に毛がある。雄しべは4個で、雌しべは1個。 蕾の形は何の変哲もないが、一つ一つの花が咲きだすとそれ...

  • チシマヒョウタンボク(千島瓢箪木) 2023

    北海道、本州(中部地方以北)の亜高山~高山帯の低木林に生える落葉低木。 ヒョウタンボクの名は、2つの果実が赤く熟す頃に合着して瓢箪形になることから。 高さは1~1.5mほどになり、よく分枝して全体無毛。 葉は広卵形から楕円形で長さ4~5cm、葉裏は粉白色を帯び全縁で短い葉柄がある。 新しい枝の先端の葉腋に紅紫色の花を2個ずつつける。 花冠は上唇と下唇からなる唇形で、長さは8~9ミリ。 基部は片側が...

  • エゾツツジ(蝦夷躑躅) 2023

    本州北部(早池峰山・岩手山・秋田駒ヶ岳)と北海道の高山に分布する。 岩礫地や草地などに生え、茎の高さが5~30センチになる落葉小低木。 北海道で最初に採集されたことからこの名がある。 丈が低く、地面から直接花が出ているように見える。 丈が小さいために花が実際以上に大きく見え、色も鮮やかで美しいので遠くからでもよく目に入る。 葉は倒卵形で、先がまるく、裏面と縁に剛毛、腺毛がある。 若枝の先に長...

  • エゾノヨロイグサ(蝦夷の鎧草) 2023

    北海道、本州(中部地方以北)の山地の林縁など、日当たりのよい場所に生育する。 大型の花が多いセリ科のシシウド属の植物。 草丈1~2mの多年草で、茎は直立して細く、紫色を帯びる。 葉は2~3回3出複葉で、小葉は狭卵形で2~3裂し、硬くて厚く光沢があり鋭い鋸歯がある。 葉の基部は鞘状にふくらむ。上部の葉は退化し、鞘が目立つ。 花期は7-8月でセリ科の花では少し遅めとも言える。 茎先や分枝した枝の先端...

  • クルマユリ(車百合) 2023

    ユリ科ユリ属の多年草で北海道・本州の中部以北と四国の剣山などの高山帯から亜高山帯に分布。 鬼百合に似ているが、花は鬼百合より小型。 低地~高山帯の草地に生え、茎の高さは30~100センチ。 白色の鱗茎は球形で直径約2cmほど。 葉が茎の中央部で6-15枚輪生し、その上部に3-4枚まばらにつく。 花は7-8月頃に茎頂の枝分かれした長柄の先に数個つく。 花被片は6個、長さ3~4.5㎝、幅5~10㎝、黄赤色に紫黒色の...

  • キツリフネ(黄釣船) 2023

    基準標本はヨーロッパとカナダのもので、北海道・本州・四国・九州に分布。 低山から山地にかけて分布し、水辺などのやや湿った薄暗い場所に自生する。 ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草であり、白が混じったウスキツリフネもある。 草丈は40-80 cmほどに生長し群生することも多い。 葉は鋸歯で楕円形から広披針形、ツリフネソウより楕円形に近い傾向がある。 花序は葉腋から垂れ下がり、細い花柄の先に黄色の花を...

  • ハエドクソウ(蠅毒草) 2023

    ハエドクソウ科ハエドクソウ属の多年草で有毒植物。 ハエドクソウの仲間は他に無い。 北海道~九州の丘陵や低山の林下に自生する。 草丈50~70cmになり、茎は直立してしばしば上部で分枝し、下向きの短い毛がある。 葉は対生し、卵形~三角状広卵形で、縁に粗い鋸歯がある。 花期は7-8月で茎の先または葉腋から出る枝先に細長い穂状花序を出し、対生する花をまばらにつける。 穂状花序は頂生または腋生、細長く...

  • イワブクロ(岩袋) 2023

    北海道から東北地方の高山帯に分布する高山植物。 火山系の山の岩場や砂礫地に多い。別名;タルマイソウ 群生が多い先駆植物で、根茎が長く地中で伸びて広がり、茎は直立して高さ5-20cmになる多年草。 茎は4稜形で相対する2列の稜上に縮毛が生える。 葉は無柄で数対が対生し、長さ3.5-8cm、幅1.2-4cmの卵状長楕円形でやや厚みがあり、両面とも無毛。 縁に浅くとがった鋸歯と長毛があり、基部はくさび形でやや茎を抱き、先...

  • ミヤマアズマギク(深山東菊) 2023

    キク科ムカシヨモギ属の多年草でアズマギクの高山型の亜種。 北海道〜中部地方以北の高山帯の乾いた礫地や草地に生える。 茎の高さは5~15センチで、毛が密生する。 根際に長いへら形の葉が多数つき、茎にも小さい葉がつく。 7-8月頃に茎の先端に径3-4.5cmの頭花を1個上向きに付ける。 総苞片は線形で尖り、背面と周縁に長い白毛がある。 舌状花は、幅1-1.5mm、通常先は急に狭くなって尖るが、ときに2歯となる。 ...

  • イワヒゲ(岩髭) 2023

    ツツジ科イワヒゲ属に分類される高山植物で、草本状の常緑矮性小低木の一種。 中部地方以北~北海道に分布し、高山帯の風当たりの強い岩場の裂け目などに張り付くように生える。 本州中部以北の山登りをする人は見ることもあるじゃろう。 高さは10cm程度で茎は分枝して緑色のひも状になる。 葉は鱗片状に重なって茎に密着しており、ヒノキの葉のように見える。 葉の途中にふくらみができると、そこからスズランのような...

  • コマクサ(駒草) 2023

    ケシ科ケマンソウ亜科コマクサ属の多年性草本の高山植物。 美しい花と、他の植物が生育できないような厳しい環境に生育することから「高山植物の女王」と呼ばれる。 北海道から中部地方の高山帯の風衝岩屑斜面などの砂礫帯に分布している。 礫地または砂礫地に群落をつくり、大雪山の赤岳と宮城県の蔵王連峰には「駒草平」という地名もある。 厳しい環境に耐えられるよう、地上部は小さくても、地下に茎や根を長く伸ばして...

  • エゾノハクサンイチゲ(蝦夷白山一華) 2023

    北海道から東北地方北部の高山帯に分布する高山植物。 「ハクサンイチゲ」とほぼ同じだが、葉の幅が広く先端がとがらず、やや草丈が低いようじゃな。 高山の乾いた草地に生えるキンポウゲ科の多年草で、草丈は15-40cmほど。 高山植物として有名なハクサンイチゲの北方型の変種だ。 茎や葉柄には粗い毛が密生する。 根出葉は3出複葉で小葉はさらに細かく裂け、柄のない茎葉が4枚輪生する。 花は散形状に2~6個つく。白...

  • チシマノキンバイソウ(千島金梅草) 2023

    高山帯の湿った草地などに生え、茎の高さは20~80センチ。 高山植物でおなじみの「シナノキンバイ」と同属の北海道版とも言われる。 大雪山系~知床山系の沢の源頭部や草地に生える多年草。 群生することが多い。数枚の根生葉は掌状に裂けているように見える。 根出葉は円心形、径4~21cmで3深裂し、側裂片が1~2回羽状深裂するので5出掌状複葉に見える。 裂片は披針形~狭披針形、縁は切れ込み状鋸歯となる。 ...

  • コエゾツガザクラ(小蝦夷栂桜) 2023

    北海道(知床・大雪山・夕張・日高) の高山の湿った草地や雪渓の周辺に生える常緑小低木。 エゾノツガザクラとアオノツガザクラの交雑種と言われる(ツツジ科)。 エゾノツガザクラの一変種で、花冠が小さく丸み(膨らみ)が強い淡いピンクの花。 花冠の形や外面がほとんど無毛である点で区別される。 高さ10~30cm程の常緑の小低木。 葉は密に互生し、葉身は5-10mmの線形。 7-8月に枝先に小さな淡紅色から白色の花...

  • チングルマ(珍車、稚児車) 2023

    バラ科(ダイコンソウ属orチングルマ属)の落葉小低木の高山植物。 パッと見れば樹木とは思えない花じゃな。(別名、イワグルマ、チョウカイチングルマ) 中部地方以北~北海道の高山の雪渓周辺の多湿地に生える。 高さは10cm~20cm程度で、枝は地面を這い、群落を作る。 葉は奇数羽状複葉、小葉は狭倒卵形で、硬く、光沢があり、縁には鋸歯がある。 秋の紅葉はマット上に広がり見事じゃな。 枝先に直径2.5cm前後の白...

  • エゾコザクラ(蝦夷子桜) 2023

    北海道のみで見られる小型のサクラソウ。 国外では千島、オホーツク海沿岸、アラスカからカナダまで分布している。 北海道で高山の湿った所を好んで生え、雪が解けるのを追いかける様に花を開いてゆく。 6月下旬頃から咲き始めるが、雪渓が長く残るような場所では8月中旬でも見ることができる。 大雪山では至るところに群生して、お花畑がピンクに染まっている。 高さ2~15センチの多年草で、葉の鋸歯は3~13個、小...

  • ウコンウツギ(鬱金空木) 2023

    海道~東北地方北部の亜高山帯に分布するスイカズラ科「タニウツギ属」の高山植物。 道南部にはタニウツギなどもあるが、全道的に見られるのはウコンウツギじゃな。 亜高山~高山帯の尾根や斜面などに生え、幹の高さが30~200センチになる落葉低木。 枝は灰褐色~灰色で、若枝には2列に屈毛が生える。 葉は対生し、長楕円形~楕円形で先は尖り、基部はくさび形に細まり、脈上に毛がある。 枝先や葉腋から長さ1-...

  • ウツボグサ(靫草) 2023

    シソ科ウツボグサ属の多年生植物の1種で、日当たりのよい山地に自生する。 漢方でも使われる薬用植物で、別名をカコソウ(夏枯草)と呼ばれる。 茎は基部が少し地表を這うように伸び、高さが10~30cmに直立またはやや斜めに立ち上がる。 シソ科に多いが茎断面が四角形である。 葉は葉柄がついて茎に対生し、披針形から卵状長楕円形をしていて、葉縁にごく浅い鋸歯が少数ある。 茎葉全体に細かい白毛が密生するが、シソ科...

  • メマツヨイグサ(雌待宵草) 2023

    アカバナ科マツヨイグサ属の2年草で、道端や荒れ地などに生える雑草。 マツヨイグサの仲間は月見草とか宵待草とも呼ばれている。 マツヨイグサ属すべての種類約80種がアメリカ大陸に分布し、そのうち日本には14種が帰化している。 アメリカ原産で1920年代に観賞用として導入されたが、今では全国に蔓延っている。 あまり分岐せず高さ50cm~1.5mになり、茎に上向きの毛を持つ。 葉の先端はとがり、浅い鋸歯があり、葉の...

  • ウラジロタデ(裏白蓼) 2023

    中部地方以北の本州・北海道の、高山や北地の砂礫地などに生育する雌雄異株の多年草。 別名、ウラジロイタドリ、タカネウラジロイタドリとも呼ばれ、変異種には「オンタデ」がある。 地下に太い根茎があり垂直に伸び、高さは30-100cmになり、茎に下向きの毛が密生する。 葉は互生し、短い葉柄があり、葉身は長さ10-30cmで長卵形から卵形。 葉の先端は鋭くとがり、基部は広いくさび形か切形、縁は全縁で剛毛が密生する。 ...

  • ナンテンハギ(南天萩) 2023

    北海道、本州、四国及び九州に分布するマメ科の多年草。 雑木林の縁や山野の草地、川の土手などで普通に見掛ける野草の一つ。 マメ科ソラマメ属の多年草で、別名「アズキナ」「フタバハギ」「タニワタシ」とも呼ばれる。 地下にある木質の太い根茎から茎を株立ち状に直立し、斜上して高さ40cm-1mになる多年草。 茎に稜があり、初め少し軟毛がある。 花期は初夏から秋で、葉のつけ根から出た花序に、紅紫色から青紫色...

  • イケマ(生馬・牛皮消) 2023

    キョウチクトウ科イケマ属のつる性の多年草で、「ヤマコガメ」「コサ」ともよばれる。 北海道~九州の低地~山地の林縁や笹薮などに生える。 つる性で他の木に巻き付いて伸び、高さは2~5メートルになる。 つるの巻き方向は、左から右巻き(S巻き)が通常。 葉は長さ10cm前後の長い葉柄をもっており、茎に対生する。 葉身は心形で先端は尾状に鋭く尖り、裏面は淡緑色で葉脈が浮きだち、葉縁は全縁。 花期は7~8月で、...

  • ヨツバヒヨドリ(四葉鵯) 2023

    反応が悪くテンプレ変えておったが、かつてのテンプレに戻してみた...しばらく様子見じゃな。 北海道、本州(近畿地方以北)、四国に分布するキク科の多年草。 ヒヨドリバナやサワヒヨドリに似るが、葉が3~4個輪生することで見分けられる。 低地~亜高山帯の草地や林縁などに生え、茎の高さは1~2メートル。 葉はふつう3-4個が輪生し、葉柄はごく短いかまたはない。(多い時は6-7個輪生) 葉身は長さ10-15cm、幅3-4cm...

  • ミゾホオズキ(溝酸漿) 2023

    ハエドクソウ科ミゾホオズキ属の多年草(旧分類ではゴマノハグサ科)。 北海道~九州に分布し、山野の水湿地、湧水のほとり、溝などに生育する。 多年草で高さ10~30㎝。茎は4稜形、基部で多数分枝して地表に広がる。 茎や葉など全体に柔らかく無毛。葉は対生し、最上部を除いて明瞭な葉柄がある。 葉身は膜質、卵形~楕円形、長さ1~4㎝×幅0.5~2.5㎝、縁に少数の鋸歯があり先は鋭形。 花期は6-8月で上部の葉腋に単生す...

  • ヒルガオ(昼顔) 2023

    ヒルガオ科のつる性植物で、アサガオに似た花を咲かせ、昼も花がしぼまないことからこの名がある。 薬用植物であり、民間では利尿薬として利用した。 日本原産の在来種で北海道から九州までの日本全国に分布し、草たけ100cm~200cmになる。 名のとおり昼間咲くが早朝から開花し、午後は早めに萎んでしまう。 地下茎を伸ばして広がり、葉は互生し細長いほこ形~矢じり形、葉先が鈍頭、基部が下側方へ張り出す。 花期は初...

  • イボタノキ(水蝋の木) 2023

    モクセイ科イボタノキ属の落葉低木で日本各地の山野に自生する。 別名、トスベリノキ、カワネズミモチなどと呼ばれる。 半落葉低木の広葉樹で、樹高は1.5~2m。(半落葉=温暖な地区では落葉しない) 葉は細長い楕円形で縁にギザギザはなく、両端は丸みを帯びる。(先が尖るものもある) 葉や萼などの毛の量は変化が多い。 5-6月枝先に長さ2~4㎝の総状花序をつけ、垂れ下がりぎみに白い花が多数つく。 花柄は長さ0~2...

  • オオウバユリ(大姥百合) 2023

    ユリ科ウバユリ属の多年草で、ウバユリの変種として扱われる。 本州の中部以北、北海道に分布し、やや湿り気のある林内、林縁に自生する。 茎の高さは50cm~200cmほど。 葉が花期に枯れてなくなることから、「歯(葉)のない姥」の語呂合わせから名づいたもの。 春先に脈が赤い葉が出る。葉には長い柄があるが、花をつける頃に葉がないこともある。 花は茎の先に10-20個が総状に付き、長さ10-15cmであまり開かず、強い芳...

  • ホタルブクロ(蛍袋) 2023

    キキョウ科の多年草。 初夏に大きな釣り鐘状の花を咲かせる。 日本全国に分布そ。開けたやや乾燥した草原や道ばた、山野の林縁などによく見られる。 和名は子どもが本種の袋のような花にホタルを入れて遊んだことに由来する。 提灯の意味から、チョウチンバナの別名、他にツリガネソウ、アメフリバナなどがある。 多年生の草本で、茎は直立して高さは50-7cmになり、全体に密に毛が生えている。 匍匐枝を横に出して増殖す...

  • ヤナギラン(柳蘭) 2023

    アカバナ科ヤナギラン属の多年草で、本州以北の亜高山帯から山地帯の草地や礫地に分布する。 ときに大群落をつくり、夏の高原の花として親しまれておるのぅ。 山火事の跡地・森林の伐採跡地・林道沿いの湿った草地などに群落をつくることが多い。 スキー場などの裸地にいち早く侵入するが、他の植物が生育することにより群落が絶えてしまうこともある。 0.5-1.5mまで成長する多年草であるが、時には3m近く成長するものもあ...

  • オニシモツケ(鬼下野) 2023

    バラ科シモツケソウ属の多年草で、別名、ケナシオニシモツケ、ウスゲオニシモツケ。 北海道、本州の中部以北の山地から深山の沢沿いや、やや湿った場所に自生する。 高さは1.5-2.0mと言われるも、なかには3mに達する個体もある。 葉は茎に互生し、奇数羽状複葉で葉柄があり、頂小葉は大きく15-25cmになり、掌状に5裂する。 葉柄に付く側小葉は小さく目立たないが、葉柄の付け根にある托葉は茎を耳状に抱き目立つ。 花期...

  • オオダイコンソウ(大大根草) 2023

    バラ科ダイコンソウ属 の多年草で、北海道、本州中部地方以北に分布し、山地の草原などに生育する。 和名は、大型のダイコンソウを意味し、根生葉が大根の葉に似ていることに由来する。 茎は直立して上部で分枝し、高さ0.6-1mになる。 全体に粗く長い開出毛がある。 根生葉は奇数羽状複葉で、頂小葉は大きく、先がとがり、粗い鋸歯がある。 側小葉は3~4対あり、茎葉は3小葉、托葉は大きく鋸歯がある。 花は枝の先に1...

  • コケモモ(苔桃) 2023

    2024年..新年明けましておめでとうございます。 新たな年の始まりじゃが、残念な災害や事故での始まりとなったようじゃな。 起きたものは戻せない...それを乗り切って前に進むことしか道は無いじゃろう。 国をあげて復興に取り組むことを急いで欲しいものじゃのぅ。 さて、2024年ブログ開始じゃが、北海道の春はまだ遠い。 春までは昨年の花の紹介をそのまま続けるので、よろしく頼みます。 コケモモはツツジ科スノキ属...

  • 2023年Final

    あっという間の2023年であった。 歳を重ねると、どんどん月日の経つのが早くなる?そうも言われるのぅ。 2023年は旅行へも出かけず、感染症などを含めた病気にもならず、無事終わりそうじゃ。 旅行は想定しておったが、コロナが5類移行となったものの、収まってもおらず・・・ 更に諸物価値上がり、航空運賃も落ち着かず、結果として出かけることは無かった。 異常な気象状況が頻発し、動物・植物などへの影響も多かっ...

  • メアカンフスマ(雌阿寒衾) 2023

    北海道の道東の山でしかお目にかかれない珍しい花。 フスマは和室にある「襖」ではなく「衾」の文字を使う(昔の寝具の一種)。 「衾」は夜具(かけぶとん)のことで、群生する姿を見立てたもの。 雌阿寒岳と知床山系の砂礫地に生える多年草。 草丈は5~15 cmでよく枝分かれして横に広がる。 体全体に短毛が生え、茎は直立せずに斜めに立つ傾向がある。 多肉質の葉は長卵形で先が尖る。 茎頂や上部の葉腋に、直径1センチ...

  • イソツツジ(磯躑躅) 2023

    ツツジ科イソツツジ属の常緑小低木。高山植物でもあるのぅ。 北海道、東北の高山帯に自生し、主に岩礫地や湿地などに自生する。 名前に磯がつくが海岸に自生するわけではない=エゾツツジをイソツツジと誤って伝えたと言われておる。 高さ0.5-1mになる常緑小低木で、硫気が噴出しているようなところでも根茎を長く伸ばして群生している。 葉は短い柄をもって互生し、革質で形は長楕円形または狭長楕円形。 縁は裏面にまく...

  • コバンコナスビ(小判小茄子) 2023

    サクラソウ科に分類される水草。 ヨウシュコナスビ、コバンバコナスビ、コインウォーターチェーンという別名もある。 ヨーロッパ原産で北海道と本州の一部に帰化し、道端や荒れ地、やや湿った所などに生育する多年草。 リシマキアと言う園芸品種名で栽培されていたものが逸出。 丈は5-10cmだが、地表を這って長さ10-60cmとなり、横に広がる。 葉は対生、長さは1.5-2cmの卵形~円形、普通両面に黒い小腺点がある。 茎の...

  • ヒメジョオン(姫女菀) 2023

    キク科ムカシヨモギ属の植物で、北海道から九州で普通に見られる。 ヒメジョオンは漢字では「姫女菀」となる。「姫」は「小さい」、「女菀」は「中国産の野草」を表す。 北アメリカから渡来した帰化植物で、北海道、本州、四国、九州の市街地から農地、亜高山まで広がっている。 茎は高さ0.3〜1.3mになり、粗い毛があり、内部には白い髄がつまっている。 根生葉は花のころには枯れる。下部の葉は卵形で長い柄があり、ふち...

  • イワミツバ(岩三葉) 2023

    ヨーロッパ原産で、北海道各地・東京都・神奈川県では溝端や湿地に帰化している。 普通に見かけるのは園芸種用の「斑入りセリ、エゴポディウム」かもしれんのぅ。 草丈は40-90cm。地下茎が伸びて群生する。 茎は直立し、上部で枝を互生しており無毛または軟毛がある。 葉は1-2回の3出複葉。小葉の大きさは左右不揃いで長楕円形、鋸歯縁で先が尖り、下部のものには長い柄がある。 花序は最大25の小花が付く散形花序が10...

  • エゾオオヤマハコベ(蝦夷大山繁縷) 2023

    ナデシコ科ハコベ属の植物でハコベの仲間では大型。 北海道と長野県に隔離分布し、山地のやや湿った草原、林縁に生える多年草。 草丈は40~60cmで、茎は四角で上部でよく分枝する。 全体に伏毛が密生してくすんだ緑色に見える。 葉は柄がなく、細長い楕円形で先が尖り、両面に絹毛がある。 夏の頃、茎の先に集散花序を出し白色の花をつける。 包は葉状で萼は5個、長楕円形で先端はやや鋭形、軟毛があり長さ7mm位...

  • ホザキシモツケ(穂咲下野) 2023

    バラ科シモツケ属の落葉低木で、一時期は絶滅危惧II類に指定されていた(現在は解除)。 北海道では普通に見られるが、本州では栃木県日光と長野県霧ヶ峰にしか自生していない。 高さ1~2mの落葉低木で、若枝は淡褐色で軟毛がある。 葉は互生し、披針形~広披針形で先は鋭くとがり、縁には鋭い鋸歯がある。 茎頂の円錐状花序に、直径5~8ミリの淡紅色の花を密につける。 花の色は淡紅色で直径5~8mm。花弁、萼片は...

  • ノイバラ(野茨) 2023

    バラ科の落葉性のつる性低木で、ノバラ(野薔薇)ともいう。 日本のノバラの代表的な種で、沖縄を除き全国に自生している。 日本のバラの代表的な原種であるり、身近に見られるいわゆる「野バラ」は、大半が本種じゃろう。 低地で普通に見られるが、茎は直立して分枝し、又は他のものに寄りかかって伸び、鉤形の刺が対につく。 河原や原野、林縁などにふつうに生え高さ2mほどになる。 葉は奇数羽状複葉で互生し、小葉は3...

  • ウスベニツメクサ(薄紅爪草) 2023

    ナデシコ科の植物で、原産地は北半球の温帯(日本を含まない)。 日本に帰化しているが、北海道や本州に多いようじゃが、ほぼ全国で見られる。 茎は基部から分枝し、地を這って広がることが多く、先端が立ち上がり5-15cmほどになる。 茎の上部は線毛が多く、白緑色。茎の下部は無毛で、赤色を帯びる。 葉はやや多肉質で2~4個が房状に対生(偽輪生)し、長さ4~25㎜の線形で葉の長さは変化が多い。 花は地域により3月か...

  • ムシトリナデシコ(虫取撫子) 2023

    ナデシコ科のマンテマ属の越年草。 ハエトリナデシコ、コマチソウ、ムシトリバナの別名もある。 原産地はヨーロッパで、江戸時代に渡来したと言われる。 茎の高さ30-60cmに成長し、葉は卵形あるいは広披針形で対生し、基部は茎を抱く。 茎上部の葉の下に粘液を分泌する部分が帯状にあり、ここに虫が付着してしまうこともある。 花期は5月から6月と言われる。 花の色はピンク色で、花弁が5枚で、おしべは花弁と同じく...

  • シラタマソウ(白玉草) 2023

    ナデシコ科マンテマ属の多年草でヨーロッパ原産。 明治時代に導入されたが逸出したものが野生化し、北海道を中心に本州でも帰化植物として定着している。 道端や荒地などに生え、茎の高さが20~70センチになる。 全草無毛で株立ちになり、茎や葉は粉白色を帯びる。 葉は披針形~楕円形で全縁、無柄で先は尖る。 初夏の頃、茎上部の花序に、直径約1.5センチの白色の花を横向き~下向きに数個つける。 萼は袋状で...

  • エゾタツナミソウ(蝦夷立浪草) 2023

    今日から12月じゃな。当地は既に真冬の状態ながら雪は積もっていない。 地面も凍りはじめ、植物は冬ごもりに入ったようじゃ。 3月過ぎるまで花は見られないので、初夏~晩夏の花を引き続き掲載する予定じゃ。 北海道、本州(中部地方以北)の低地~山地の林内や林縁などに生える。 よく似る「ヤマタツナミソウ」は、葉の両面に軟毛がある。 茎の高さは30~60センチで、4稜がある。(茎の4稜はシソ科に多い) 葉は三...

  • セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草) 2023

    ヨーロッパ原産のキク科ノコギリソウ属に分類される多年草の1種。 ハーブではコモンヤロウ(orヤロウ)と呼ばれ、花壇や切り花として、薬用としても植えられている。 日本には1887年に渡来したと言われ、茎は高さ60~100cm、葉は細かい羽状複葉で、ノコギリのように見える。 葉は互生で柄はなく、夏に茎の上部で分枝する。 若葉はサラダや茹でて食べられる。 6月から9月にかけ、茎の先端に多数の花を付ける。 頭花の直径...

  • カンボク(肝木) 2023

    ガマズミ科ガマズミ属の落葉低木〜小高木で、別名「ケナシカンボク」。 東アジア北東部に分布し、日本では北海道、本州の中部地方以北に分布する。 落葉広葉樹の低木から小高木で、樹高は2-7mくらいになる。 樹皮は暗灰褐色で厚く、縦に割れ目が入ってくることが多い。 葉は枝に対生し、形は広卵形でやや深く3裂し、3本の葉脈が目立つのが特徴。 開花は5~7月で、ガクアジサイに似た直径6~10cmの花序が枝先にでき...

  • エゾノキリンソウ(蝦夷麒麟草) 2023

    北海道と、本州・四国の一部の、海岸崖地から山地の草地や岩場などに生育する多年草。 図鑑によっては北海道にのみ自生するとの記載もあるが? 肉厚な葉はいかにもベンケイソウ科らしいのぅ。 茎は斜上して多肉質の葉を対生、小葉は光沢のある長楕円形で半分より先端側に鋸歯がある。 キリンソウの仲間は全体の見た目、葉の切れ込みなどで区別されておる。 全草が無毛で立ち上がった高さは5~20cmほど。 茎先に星形を...

  • ジンヨウイチヤクソウ(腎葉一薬草) 2023

    ツツジ科(旧;イチヤクソウ科)イチヤクソウ属の常緑の多年草。 北海道、本州(中部地方以北)の低山から亜高山の針葉樹林の林床や林縁などに生育する。 根茎は細長く地下を横に這う。高さは5~15センチ。 葉に長さ2-5cmになる細い葉柄があり、葉身は腎状円形で、長さより幅が広く、先端は円いかややへこみ、 基部は心形で左右の基部が重なり合い、縁は波状になるかわずかの低い鋸歯がある。 葉は薄い革質で表面に光...

  • ミヤママタタビ(深山木天蓼) 2023

    マタタビ科マタタビ属に属する落葉つる性木本で、雌雄異株。 北海道及び中部地方以北の本州に分布し、「マタタビ」より標高の高い深山に多い。 つる性の枝は他の樹木や岩などにからみつき、よく分枝する。 葉は互生し、長さ6~15㎝、幅4~10㎝の広卵形~長卵形。 葉の先は急鋭尖頭で、基部は浅い心形。縁には細かい不規則な鋸歯ある。 花は直径1.5~2㎝。萼片5個、長さ4~6㎜。 花弁は5-6個で白色~ピンク。 果実は長...

  • チシマアザミ(千島薊) 2023

    北海道の低地~亜高山帯の草地、明るい林内などに生え、茎の高さは1~2mになる。 非常に変異の多い植物で、判断には苦労するが、アザミ全体がそんな感じもするのぅ。 葉は全縁のものから羽状に深裂するものまで形の変異が大きい。 葉柄はなく、葉の基部は茎に延下し、縁に鋭い刺がある。 根生葉は花時には枯れる。 茎頂に淡紅紫色の頭花を下向きにつける。 総苞は球状鐘形で、くも毛があるり、総苞片は披針形~線...

  • エゾスカシユリ(蝦夷透百合) 2023

    ユリ科ユリ属の植物で、道東、道北では、原生花園に限らず、各地で見ることができる。 ユリは横向きに咲くものが多いが、エゾスカシユリは上向きに咲く種類じゃ。 海岸の砂丘や山地の草原や岩場に生え、茎の高さは20~90センチ。 花爺が住むオホーツク圏では、道路脇などでも普通に見られる花じゃ。 広い群生となれば原生花園などで見られる。 茎頂に、直径10センチほどの橙赤色の花を1~5個上向きにつける。 ...

  • ギンリョウソウ(銀竜草) 2023

    ツツジ科ギンリョウソウ属の多年草で、別名「ユウレイタケ」。(かつての分類はイチヤクソウ科) 腐生植物としてはもっとも有名なものの一つ。 森林の林床に生え、周囲の樹木と外菌根を形成して共生する菌類とモノトロポイド菌根を形成し、その栄養を得ている。 4-8月ごろに地下から花茎を伸ばし、最大約15cmほどまで伸び、茎には鱗片状の葉を多数つける。 色素はなく全体が透けた白色だが、花が咲くと柱頭は紺色である。...

  • チョウジソウ(丁字草) 2023

    キョウチクトウ科に分類される多年生草本植物で、北海道から宮崎県にかけて分布。 ほとんどの都道府県では、野生絶滅あるいは絶滅危惧種に指定されている。 宿根草で、5月頃になると茎を高さ 40〜80cm まで伸ばす。 かつては川原の土手や湖岸などの湿地に群生していたが、開発と共に個体数が減少している。 葉は長さ 6〜10cm、幅 1〜2cm の細長い披針形で、互生する。 開花時期は4~6月で、茎の先端に藍色の花を10...

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