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野の花・山の花 見た撮った https://hanamitatotta.blog.fc2.com/

山歩き・ウォーキングで見た、野の花・山の花を紹介していきます。

北海道オホーツク圏で、週に1-2回の近郊山歩きとウォーキングで毎日7-8km歩きながら、季節の花々を切り撮って紹介するブログです。

hanajiji
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北見市
出身
北見市
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2016/03/25

  • ハンゴウソウ(反魂草) 2022

    北海道、本州の中部以北に分布し、7-9月に花を付けるキク科の植物じゃ。 山地の湿った草原や林縁に生える大型の多年草で、茎は直立し高さ1-2mになる。 葉は葉柄をもち、茎に互生する。形は羽状深裂で3から7つの深い切れ込みが入る=見た目の特徴。 先は尖り、縁は鋸歯状で、裏がざらつく。 茎先の散房状花序に、直径約2センチの黄色の頭花を多数つける。 頭花は直径2cmで筒状花と舌状花からなり、舌状花は5-7個で長さ1...

  • カワミドリ(河碧・川緑) 2022

    見るからに「シソ科」らしい花と葉じゃろう。 草全体に特有の香りがあり、茎は高さ0.4〜1mになり、上部で枝分かれする。 葉は対生、卵状披針形で鈍い鋸歯があり、葉裏に微細な白毛があり白っぽく見える。 枝先きの長さ5〜15cmの花穂に、紫色の唇形花を多数密集してつける。 花冠は紅紫色で長さ8~10㎜、上唇は浅く2裂し下唇は3裂し中央裂片が大きい。 雄しべ4個が花冠から突き出るが、下側2個の雄しべが長い。 萼は細...

  • ワタスゲ(綿菅) 2022

    カヤツリグサ科ワタスゲ属の多年草で、別名でスズメノケヤリ(雀の毛槍)とも言われる。 多くは綿になったところで目に付くが、花は目立たず見逃されがちなんじゃ。 北海道から中部地方以北の高山帯から亜高山帯の高層湿原に分布し、大群生をつくることが多い。 高さ30-50cmほどで花期は5-6月。白い綿毛を付ける果期は6-8月じゃな。 茎頂に、長さ1-2cmの卵形の小穂を1個つけ、鱗片が黒っぽい灰色で、葯が黄色の花を多数...

  • ウメバチソウ(梅鉢草) 2022

    ニシキギ科(旧;ユキノシタ科)でウメバチソウ属の多年草じゃ。 北海道〜九州の山野の日当たりのよい湿地に生え、8-10月頃に花が見られる。 茎先に白い5弁花を上向きに1輪つける。 花弁には緑色の脈が目立つ。 花の中央に雄しべが5本あるが、1日に1本だけ立ち上がって花粉を出す。 雄しべの隣に細かく分裂した「仮雄しべ」があるが、仮雄しべは花粉を出さない。 真ん中に白い帽子のような形をしたものが雌しべじ...

  • エゾノミヤマアザミ(蝦夷深山薊) 2022

    大雪山系と知床山系の高山帯に生え,大型の頭花を点頭して咲かせるアザミの一種。 「エゾノサワアザミ」の高山型とも言われ、平地や低山では見られないようじゃな。 日本固有種で茎は高さ30~50cmほど、直立し葉と共に開出する長毛が多い。 分枝しないか一回分枝し,大型の頭花を1つないし2つ頭部に咲かせる。 花期は8~9月で、根生葉,茎葉共に羽状深裂し,羽片は約6対。 総苞片は11-12列、卵形で先端は尾状に伸び、ゆ...

  • ミヤマアズマギク(深山東菊) 2022

    キク科ムカシヨモギ属の多年草で、アズマギクの高山型亜種と言われておる。 中部地方以北~北海道の高山帯の乾いた礫地や草地に生える高山植物じゃな。 高山植物なので草丈は低く5~15cm程、葉は地際から出る根生葉で、両面に疎らな毛が生える。 茎葉は2-4個つき、上部のものほど幅が狭くなるようじゃな。 頭花は1個が上向きに咲き、直径2.5-4cm。総苞は長さ7-9mmの広鐘形で長い軟毛が多い。 総苞片は線形でとがり3列。...

  • チシマギキョウ(千島桔梗) 2022

    キキョウ科ホタルブクロ属に属す多年草で、本州中部地方以北の高山帯の岩場や砂礫地で見られる。 高山植物のなかで、名前をよく知られたもののひとつじゃな。 最大の特徴は花冠の内部から縁にかけて白色の長毛が生えることじゃな。 高山帯の岩礫地や岩場の割れ目にしがみついて咲く高さ5-15cmほどの紫の花じゃ。 茎の先に濃青紫色で長さ3-4cmの筒状鐘形の花を横向きかやや下向きに1個つける。 萼裂片は3角状披針形で全...

  • タカネトウウチソウ(高嶺唐打草) 2022

    バラ科ワレモコウ属の多年草で、北海道・本州の関東地方・中部地方の高山帯の草地に生育する。 シロバナトウウチソウが分布する東北地方には分布しないそうじゃな。 高さは40~80cmほど、根生葉は奇数羽状複葉で、楕円形から卵状楕円形の小葉が9~15個つく。 縁には鋭い鋸歯が疎らに見られる。 8月から9月ごろ、真っ直ぐに穂状花序を出し、分枝した枝先に1個ずつ白色の花を咲かせる。 花には花弁はなく、4裂した萼や4...

  • ハクセンナズナ(白鮮薺) 2022

    アブラナ科ハクセンナズナ属の多年草じゃが、アブラナ科のイメージと違うのでは?と思われたりする。 北海道、本州中部地方以北に分布し、高山帯のやや湿った草地や砂礫地、山地の斜面などに生育する。 茎は分枝しないで、直立し、高さは100cmほどになる。 茎葉は多数つき、長卵形~広披針形で、先は鋭く、下部の葉には葉柄がある。 花期は7-8月。茎の先端に長さ15-40cmの総状花序をつけ、下の方から咲く。 花序と水...

  • クモマタンポポ 2022

    今回の花はタンポポの一種じゃが、図鑑には掲載される頻度は低いんじゃ。 解説を見ても全てが同じ見方をしているとも思えず、詳細な説明は無い。 タンポポは大きく分けて在来種と外来種でわかられておるが、この花は当然在来種の特徴を持つ。 花の下側にある総苞外片が反り返るのがセイヨウタンポポ(外来種)じゃが、この花は反り返らない。 この花は高山性で葉の切れ込みは浅めで不規則。 総苞は長さ12-15mm、総苞内...

  • ウスユキトウヒレン(薄雪唐飛廉) 2022

    北海道の複数の高山帯の風衝砂礫地に 生育するキク科の多年草。 アザミの仲間とも言える種類で生育する場所などにより、変異が多い植物でもある。 草丈5~15cmで、根生葉は卵形~長楕円状披心形~披針形と変異が多い。 葉質は厚く、全体にくも毛と縮毛が多いが、生長すると薄くなる。 花期は7月下旬から8月で、茎頂の散房状花序に,赤紫色の頭花を4~8個かたまってつ ける。 頭花はすべて筒状花。総苞は筒状鐘形...

  • ミゾソバ(溝蕎麦) 2022

    北海道・本州・四国・九州の小川沿いや沼沢地、湖岸などに分布する。 水が豊かで栄養価が高めの場所に群生していることが多い。 茎は地をはい節から根をだし、上部は立って30〜70cmとなり、まばらに逆刺がある。 花の色や濃さには様々な物があり、ほとんど白色に見える物から全体が淡紅色の物まである。 花は枝の先に頭状につき、花柄に腺毛がある。 花被は紅紫色で下部は白色、長さ4〜5mmで5裂する。 近寄ってみる...

  • スズメウリ(雀瓜) 2022

    ウリ科スズメウリ属のつる性1年草で、原野や水辺などに生える雑草と言われる。 実はスズメウリの自生地は本州~九州であり、北海道には自生しないとされておる。 葉は長さ3〜6cm、幅4〜8cmの三角状卵心形で、しばしば浅く3裂する。 雌雄同株で雌花、雄花ともに葉腋に単生するが、枝先では時に雄花が総状につくこともある。 花期は8〜9月で花は直径約6mmで深く5裂し、雌花は下部の子房が目立つ。 果実は直径1〜2cmの球形...

  • サラシナショウマ(晒菜升麻) 2022

    「晒菜升麻/更科升麻」と表記されるが、若菜を茹で、水でさらして食べたということが名前の由来じゃ。 根の部分には解毒、解熱、抗炎症作用などがあり、“升麻(しょうま)”と呼ばれる生薬として、漢方薬に利用される。 キンポウゲ科サラシナショウマ属 の多年草の植物。 山地に生えており、夏から秋にかけて、白い小花をブラシのように咲かせる。 多年生の草本で、背丈は40-150cmで茎は直立する。(実際は2mを越すものもあ...

  • ナガボノワレモコウ(長穂の吾木香) 2022

    以前は「ナガボノシロワレモコウ」と言われておったが、分類が変わり「シロ」が削られた。 色が赤い「ナガボノアカワレモコウ」は現在は「ミヤマワレモコウ」と名前が変わっておる。 また、シロもアカも同一と見なす分類もあるそうじゃな。 茎は太く、直立し、葉は奇数羽状複葉。小葉は長さ3~8㎝、幅5~20㎜、長楕円形で5~15個つく。 茎頂の多数枝分れした枝先に、穂状花序が垂れ下がる。 花は先端から咲き始めるが、...

  • ツリフネソウ(釣船草) 2022

    北海道・本州・四国・九州の低山から山地にかけて分布し、水辺などのやや湿った薄暗い場所に自生する。 色合いからか「ムラサキツリフネ」とも呼ばれるようじゃな。 草丈は、40-80 cmほどに生長し、茎はやや赤みを帯び、節がふくらみ、葉の縁は鋸歯で互生する。 花序は葉腋から斜上し、紅紫色の花を数個つける。 ツリフネソウ属の花は日本では3種と言われるが、変異のあるもので名前が付いているものが他にあるようじゃ。...

  • エゾトリカブト(蝦夷鳥兜) 2022

    とても美しい花じゃが、話題になるのは『猛毒の植物』というところじゃろう。 知られている限りでは、『世界で最も強い毒性をもつ』植物だと言われておる。 基本的に北海道で見られるトリカブト属の一種じゃが、分布は道北・道東を除くとなっておる。 花爺の地域は道東と道北の間とも言えるが、トリカブトでは「エゾトリカブト」がほとんどじゃ。 茎の高さは60cm~150cmほどで、茎は弓なりに曲がり上部で枝分かれする。 ...

  • エゾゴマナ(蝦夷胡麻菜) 2022

    北海道~東北地方北部で見られるキク科「シオン属」の植物じゃ。 そっくりな「シラヤマギク」と花期が重なるが、葉の形や基部に翼がないことで判断できるじゃろう。 茎の高さは1~1.7mほどで、茎の上部で分枝し、枝先の散房状花序に白色の頭花を多数つける。 葉は互生し基部には翼がなく長楕円形で先がとがり、縁に粗い鋸歯がある。 葉の両面に細毛があり、裏面には腺点がある。 直径1-1.5cmの小さな頭花を散房状に密生...

  • ヤブマメ(薮豆) 2022

    ヤブマメは北海道から九州に見られるマメ科ツル性の一年生草本じゃ。別名は「ギンマメ(銀豆)」 林縁や草原などに生育し、花はあまり目立たないが蔓性なので比較的見つけやすいじゃろう。 茎の長さは1m~2m前後になり、茎・葉柄にやや開出ぎみの毛が生える。 葉は3小葉、小葉の長さは3~6㎝の広卵形、両面に毛がある。 花は短い総状花序に密集してつく。 花冠は長さ1.5~2㎝の白色で、旗弁が淡紫色。 閉鎖花を総状花...

  • ホソバウンラン(細葉海蘭) 2022

    以前はゴマノハグサ科であったが、分類方が変わり『オオバコ科』となっておる。 黄色いウンランは北海道では三種あり、ウンラン、ホソバウンラン、キバナウンランじゃな。 在来種は「ウンラン」で、葉が多肉質なのが特徴で海岸や砂礫地によく見られる。 ホソバウンランは名前の通り、葉が細いので見分けは簡単じゃろう。 ヨーロッパ原産で大正時代に薬用や観賞用として入ったが、繁殖力が強く、各地に野生化している。 ...

  • オオアワダチソウ(大泡立草) 2022

    北アメリカ原産で、日本では外来種(帰化植物)として全国に定着している。 日本の「侵略的外来種ワースト100」にも選定されている。 ※北海道では「セイタカアワダチソウ」よりも優占して見られるようじゃな。 花茎の高さは50cmから200cmになり、葉は茎に互生し、披針形で縁は低い鋸歯状。 花期は7月から9月で、茎の先端に黄色の小さな花が集まって咲く。 茎、葉は毛がなく、ざらつかない(セイタカアワダチソウは毛が多...

  • エゾニュウ(蝦夷ニュウ) 2022

    北海道・中部地方以北の本州の山地や海岸近くに生育する大形の多年草じゃな。 名前にエゾは付くが北海道だけで見られるものではない。 草丈1-3mの多年草で直立した太い茎は、上部でいくつも枝分かれしている。 茎は中空で太くまっすぐニューっと伸びて、遠くからでもすぐにわかる巨大なセリ科の花じゃ。 6月~8月頃に開花するが、白~クリーム色の花を放射状に咲かせる、個性的な花形が特徴じゃ。 この花形の植物学上の...

  • セイヨウミヤコグサ(西洋都草) 2022

    名前に「セイヨウ」と付くからには、外来種であると想像がつくじゃろう。 ヨーロッパ原産で、緑化用や牧草として持ち込まれたと思われる帰化植物じゃな。 日本の「ミヤコグサ」に比べ、花がやや大型で、多数付くのが特徴じゃ。 草丈5~40cmの多年草で、茎は匍匐するか斜上し、葉とともに白い軟毛がある。 花の形を見れば、いかにもマメ科と思わせるじゃろう。 葉腋から出る花茎の先に3~7個の花を散形状につける。(...

  • ムカゴイラクサ(珠芽刺草) 2022

    「イラクサ」を知らない人はほとんどいないじゃろうな。 その仲間の一つに「ムカゴイラクサ」があるが、葉柄のつけ根に珠芽(むかご)がつくのが特徴じゃ。 直立して高さ40-80cmになり、茎、葉に触れると痛い刺毛がまばらに生える。 花期は8-9月。雌雄同株で珠芽は直径3~6㎜、下方の葉腋につく。 雄花は茎の下部の葉腋から伸びる穂状花序につき、直径約3ミリの緑白色で、萼片、雄しべは5個。 北海道から九州で普通に...

  • エゾスズラン(蝦夷鈴蘭) 2022

    北海道~九州の亜高山帯の高木林下に生育するラン科の植物じゃ。 緑色の花をつけるので別名「アオスズラン」とも言われておる。 「ハマカキラン」をエゾスズランの変種との分け方もあったが、同一種として判断されたそうじゃ。 茎は直立し、高さは30-60cmになり、全体に褐色の短い縮毛が生える。 葉は5-7個が互生し、楕円状卵形になり先端は鋭くとがり、基部は茎を抱く。 葉に縦ひだがあり、細毛があるためザラつき感があ...

  • ヤブカンゾウ(藪萱草) 2022

    かつてはユリ科、その後はススキノキ科、そして近年に「ツルボラン科」になった植物。 未だに分類がユリ科のままだったり、ススキノキ科だったりする図鑑やWebが多いようじゃな。 APG IVの分類でススキノキ科の植物をツルボラン科に含めることになったものじゃ。 花爺は6冊ほど図鑑を持っておるが、最新でも2021年発行のもので、まだ分類は古いまま。 北海道〜九州の道ばたや土手、林のふちなどに見られる花じゃ。 花茎は...

  • ハナガサギク(花笠菊) 2022

    最初に記載するが、この花は「特定外来生物に指定される植物」で別名「ヤエザキオオハンゴンソウ」とも呼ばれる。 許可なく栽培・保管・運搬・輸入・譲渡を行うことは禁止されており、違反すると罰則もあるんじゃ。 かつては観賞用として庭などにあったが、野生化してしまい、野山で未だに見かける花じゃ。 上部で分岐して高さ3mにもなる。茎下部の葉は長い柄があり5〜7深裂し、裂片には粗い鋭鋸歯がある。 上部の葉は...

  • ミズヒキ(水引) 2022

    タデ科イヌタデ属の草本で、和名は紅白に見える花序が水引に似ていることに由来する。 日本全国の山地や低地の林縁や林下に多く見られる植物じゃ。 茎は直立しまばらに枝を分け、ふつう中実で伏毛があり、高さ40〜80cmになる。 線のように細く長い花茎を伸ばし、小さな赤い花を穂状に咲かせる。 花は夏の終わりから晩秋にかけて長く咲いておるのぅ。 花には花弁がなく、硬い蕚に包まれ、その蕚は上から見ると紅に、下か...

  • クモマユキノシタ(雲間雪の下) 2022

    花爺も好きな花で、毎年大雪山「緑岳」付近で撮影しておる。 ということは毎年同じように掲載しておる、ということじゃな。 別名の「ヒメヤマハナソウ」とも呼ばれ、日本では北海道でのみ見られるユキノシタ科の植物じゃ。 大雪、夕張、日高山系の礫地に生える多年草で、柄のない楔型の葉が根際にまとまってつく。 葉の先は細かく裂けている。星形の白い花がややまばらに多数つく。 花は腺毛が密生する花茎の先に集散状...

  • ネジバナ(捩花) 2022

    ラン科ネジバナ属の小型の多年草で、日本では全国で見られる花じゃな。別名;モジズリ。 ラン科ではめずらしく、芝生や土手、都市公園等の人間の生活圏に近い所で普通に見ることができるんじゃ。 日当たりの良い、背の低い草地に良く生育しておる。 茎から伸びる子房は緑色で、茎に沿って上に伸び、その先端につく花は真横に向かって咲く。 「ねじれた花序」が和名の由来で、「ネジレバナ」、「ネジリバナ」、「ねじり草(...

  • コウゾリナ(髪剃菜・毛蓮菜) 2022

    キク科「コウゾリナ属」で、北海道から九州まで山野の草地や路傍にふつうに見られる越年草。 触ると手が切れそうだとして”剃刀”や”顔剃り”に喩えて名付けられたものじゃ。 全体に先が2つに分かれて鈎状になった剛毛があり、茎は高さ25cm〜200cmにもなる。 秋に芽を出してロゼットで越冬することで、越年草と分類されることが多い。(注) 根生葉はロゼット状で、花期には枯れてしまう。 花は茎上部で枝分かれして多数つ...

  • ゴボウ(牛旁) 2022

    日本では野菜・根菜の一種として食用にされるが、食用としているのは日本だけなんじゃ。 平安時代に中国から伝わってきたが、食用としてではなく薬草として日本に入ったもの。 「ノラゴボウ」とも呼ばれるが、関西では「ゴンボ」とも呼ばれておる。 海外に行ってもゴボウだけは、現地で入手が困難な野菜じゃな。 中国から入り帰化したが、その後は野生化しているものも見られる。 茎の高さは1メートル ほど、主根の長...

  • エゾノミツモトソウ(蝦夷水源草) 2022

    バラ科・バラ亜科・キジムシロ属の一年草もしくは二年草の一種。 時に寿命の短かったりするが多年草で、ヨーロッパ原産が牧草に混じり北海道で帰化。 茎の高さは20~80センチほどで、全体に長い毛が多い。 自生種であるミツモトソウによく似る。 違いは花弁が萼片よりやや短いか同長であること、基部の葉が5小葉の羽状複葉(ミツモトは3出複葉)。 托葉にも違いはあるが、素人には判断しにくいじゃろう。 花は茎の先...

  • ヤエドクダミ(八重毒痛) 2022

    名前からしてドクダミの八重咲きというのがわかるじゃろう。 基本は日本全国で見られることにもなっておるが、図鑑により本州以南ともなっておる。 純白の花はたいへん綺麗なものじゃが、4弁の白い部分は実は花弁ではなく苞葉なんじゃ。 実際の花は中心の黄色っぽい穂状の花序で、花弁も萼ももたない特殊な形式のもの。 実は苞葉であるところの白い花は、基本4弁となってるが、ときに八重咲きの形できるんじゃ。 複数枚...

  • クサフジ(草藤) 2022

    マメ科ソラマメ属に属する多年草で、北海道、本州、九州に分布しておる。 草地や林縁、川べりなどに生えるつる性の多年草じゃ。 茎はやらわかく、草むらに覆いかぶさるようにのびる。 葉の先が巻きひげになっていて、この巻きひげでつかまるようにして自分の体を支えている。 花期は5-7月で、茎の上部にある葉の脇から花柄を伸ばす。 淡紫色から青紫色の蝶形花が総状花序で咲き、花の長さは10-12mmほど。 5歯のある萼...

  • ヨブスマソウ(夜衾草) 2022

    関東地方以北~北海道の深山、原野の沢沿いや湿り気のある林下に見られる。 キク科コウモリソウ属の植物で、茎の高さは1~2.5メートル、時に3メートルに達する。 少し前に紹介した「ミミコウモリ」と同じ仲間で、花の造りもほぼ同じじゃな。 茎の中部の葉は翼のある長柄があり、ふつう耳状に茎を抱く。 葉身は三角状ほこ形で、先がとがり、縁に突起状の鋸歯がある。 大型の円錐花序に、多数の頭花をつける。 花冠は長...

  • キンミズヒキ(金水引) 2022

    バラ科キンミズヒキ属の多年草で、道端や山野で見られ、夏から秋に小さくて黄色い花が総状に集まって咲く。 果実にはとげがあって、動物などにくっついて散布され「引っ付き虫」の代表格じゃろう。 地方により、ヌストグサ、サシグサとも呼ばれておる。 細長い黄色の花穂を「金色のミズヒキ(タデ科)」にたとえたもので、同じバラ科の仲間ではない。 花期は夏から秋(7 - 10月)頃で、分枝した茎先に総状花序を作る。 ...

  • ミミコウモリ(耳蝙蝠) 2022

    キク科コウモリソウ属の多年草で、東北地方の一部と北海道に自生しておる。 葉の基部が耳状で、葉の形が蝙蝠に似るところから名づいたものじゃ。 茎はわずかに斜上し、ややジグザグに屈曲して伸長し、高さは60-120cmになる。 茎頂の総状円錐花序に、長さ約1センチの白色の頭花を多数つける。 一つの頭花に5~6個の筒状花がある。花冠の先は浅く5裂し、雌しべが1個、雄しべが5個ある。 紫褐色の雄しべ5個が雌しべ...

  • ミソガワソウ(味噌川草) 2022

    日本固有種で、北海道、本州の中部地方以北・奈良県、四国の石鎚山に分布しておる。 亜高山帯の草地や深山の渓流沿いなどに生育し、。群生することも多いようじゃ。 葉を見ても、四角い茎を見ても、いかにもシソ科の植物じゃな。 葉は対生し、長さ6~14㎝の卵形~広披針形、縁には鋸歯があり、葉裏には腺点が密生する。 草丈は50cm~150cmで、茎の上部の葉腋の上に青紫色~紫色の唇形花を多数つける。 花冠は、紫色~青...

  • ノラニンジン(野良人参) 2022

    セリ科ニンジン属の一年草(二年草の場合もあり)で、ヨーロッパ原産の帰化植物じゃな。 「ワイルドキャロット」とも呼ばれ、繁殖力が強いため日本全土に分布しておる。 草丈は30~100cmほどで、7月~9月に開花し、名前の通り草地など「野良」に生える。 花は白い5弁花で舟形に丸まり、花序の外側の花弁がやや大きい。 花序の基部にある苞は糸状に細裂している。 花が終わって果実ができると、花序は全体的に内側に丸くす...

  • イワヒゲ(岩髭) 2022

    ツツジ科イワヒゲ属に分類される「草本状の常緑矮性小低木」で高山植物じゃ。 細いひものような茎葉を次々とふやし、しがみつくように横に広がってマットを形成しておる。 花期は7-8月で、茎の上部の鱗片状の葉腋から短枝を出し、細長い花柄を伸ばしその先に下向きの花を1個つける。 萼片は卵形で、先は円い。花冠は白色で鐘形になり、花冠の先が浅く5裂し、裂片は反り返る。 雄蕊は10個で、花糸は無毛。花柱は1個で糸状に...

  • ミヤマリンドウ(深山竜胆) 2022

    北海道、本州の中部以北に分布し、高山帯の湿原や湿り気のある場所に自生する高山植物。 大雪山一帯では、ごくふつうに見られるポピュラーなリンドウの一つじゃな。 花期は7-9月で、茎の上部に長さ15-22mmの青紫色の花を4個ほど付ける。 花冠は先が5裂し、裂片と裂片の間に副片があり、どちらも平開する。 がく裂片は卵形鋭頭で、やや反り返る。 太陽の出ている時だけ花を開き、朝夕や雨の日は閉じてしまう。 花の色...

  • キバナシオガマ(黄花塩竃) 2022

    ハマウツボ科(旧ゴマノハグサ科)の半寄生の多年草じゃ。 シオガマ属にはヨツバシオガマやミヤマシオガマ、タカネシオガマ、ベニシオガマ、エゾシオガマなどもある。 シオガマ属で黄色の花をつけるのは本種のみ、しかも国内では大雪山にのみ分布しておる。 花爺が毎年登っている緑岳や小泉岳周辺でよく見られる花じゃ。 高山植物には黄色の花も多く、他の花と勘違いして見逃すこともあるんじゃ。 高さは10-20cm程度で...

  • チシマツガザクラ(千島栂桜) 2022

    北海道と東北の一部で見られる高山植物で、ツツジ科の常緑小低木じゃ。 花爺が大好きな花の一つで、毎年のように大雪山で撮影しておる。 礫地や岩場に生え、高さ5cmほどで枝は地を這いマット状に広がる。 花は直径わずか5~6ミリで白色じゃが、蕾の方は赤くて、全体として見ると赤白で華やかな雰囲気なんじゃ。 花は枝先から花茎を伸ばし、総状花序に2-10個つく。 花冠は淡紅色で、皿状に広がり4裂し、径5-6mm。 雄...

  • チシマキンレイカ(千島金鈴花) 2022

    別名「タカネオミナエシ」と呼ばれ、かつてはオミナエシ科と分類されておった。 今は「スイカズラ科」であり、高さ10-20cmほどの多年草じゃ。 「ハクサンオミナエシ」の北海道版で、高山帯の草地や風衝地に咲き、鮮やかな黄色がとても目立つ。 北海道の高山帯の礫地や草地などに生えるが、花爺は赤岳や緑岳、小泉岳で毎年見ておる。 茎先の集散花序に、直径4ミリほどの黄色の花を多数つける。 花冠は5裂し、内側に毛...

  • アオノツガザクラ(青の栂桜) 2022

    ツツジ科ツガザクラ属の常緑小低木で高山植物の仲間じゃな。 北海道から本州中部地方以北に分布し、高山帯の岩場や草地に生育(群生)しておる。 茎は地を這い、よく分枝する。上部が斜上し高さは10-30cm。 葉は密に互生し、線形で、長さ8-14mm、幅1.5mmになり、縁には微小な鋸歯がある。 花期は7-8月で枝先に4-10個の花を下向きにつける。 和名は青っぽい花をつけるツガザクラという意味じゃな。 花は長さ6~7㎜の淡...

  • エゾヨツバシオガマ(蝦夷四葉塩竈) 2022

    本州中部地方以北~北海道の亜高山帯~高山帯の礫地や岩場に生える半寄生の多年草。 「ヨツバシオガマ」はエゾヨツバシオガマの変種とされていたが、新分類体系の研究の結果、別種とされた。 近年まで、「キタヨツバシオガマ」とも呼ばれ、ヨツバシオガマと同じとの判断もあった花じゃ。 DNA鑑定なども導入され、徐々に区別がされるようになり、APGⅢ、Ⅳに準拠した調査で整理されたそうじゃ。 ただ地域により双方が見られる...

  • ミヤマタニタデ(深山谷蓼) 2022

    新年明けましておめでとう! 2023年のスタートじゃ!今年はどんな花が見られるか楽しみじゃのぅ。 年は明けたが、今が一番寒い季節で花の「は」の字も見られん季節じゃ。 雪が解けて新しい花たちが咲き誇るまでは、まだ2022年の花の掲載じゃ。よろしくな。 北海道~九州に分布し、深山の湿り気のある木陰や高山の日の当たる場所に生育する植物じゃ。 薄暗い場所だったりするため、小さな花を見逃してしまうこともあるよう...

  • クルマユリ(車百合) 2022

    ユリ科ユリ属の多年草では北海道や本州の中部以北・四国の剣山などの高山帯から亜高山帯に分布。 生育環境の遷移やシカによる食害などが進み、「絶滅危惧種」に指定される地域もあるんじゃ。 茎の高さは30-100 cmで花の大きさは5-6 cm、茎の上部に1-数個が互生する。 6枚の花被片はオレンジ色で、濃紅色の斑点がある。 葉が茎の中央部で6-15枚輪生し、その様子から「クルマユリ」の名が付いたようじゃ。 花径は3センチ...

  • エゾミソハギ(蝦夷禊萩) 2022

    北海道から九州に見られるミソハギ科の植物で、お盆の頃に最盛期を迎える。 エゾと付くがほぼ全国で見られる花なんじゃ。 「ミソハギ」は本州に多いが、「エゾミソハギ」より小型のものが多いようじゃな。 茎、葉、萼など全体に短毛が生える。 葉は対生又は3個輪生し、披針形で全縁、基部は茎を抱く。 10~40㎝の穂状花序に紅紫色の花が多数つく。 花は直径1~2㎝で花弁は(4)5~6(7)個、雄しべは12個。 花柱の長さが...

  • セイヨウオニアザミ(西洋鬼薊) 2022

    キク科アザミ属の多年草で、外来種。 「アメリカオニアザミ」と呼ばれていたが、減算地がヨーロッパなため正式名を変えたようじゃな。 普段見かける植物では、多分一番危険なものと言えるじゃろう。 高さ2mにも及ぶ大きさで、全身に硬く鋭いトゲがあるが花の部分だけはトゲは無い。 ヨーロッパ原産じゃが、アメリカから入ったことで「アメリカオニアザミ」と呼ばれておった。 茎頂にピンク色から赤紫色の直径3~5cmの...

  • エゾヒメクワガタ(蝦夷姫鍬形) 2022

    オオバコ科クワガタソウ属の多年草で「高山植物」じゃな。 国内では北海道のみに分布し、亜高山帯から高山帯の砂礫地や草地に生えておる。 全体に細かい軟毛があるり、柄のない広卵形の葉が対生し、縁には細かい鋸歯がある。 いろいろな場所で見られるが、表大雪山の山々、富良野岳などの十勝連峰でも群生が見られる。 花は茎の先に数個まとまってつき、径1 cmほどの花冠は先で4裂する。 雌しべが1本、雄しべが2本で、...

  • チシマヒョウタンボク(千島瓢箪木) 2022

    北海道、本州(中部地方以北)の亜高山帯~高山帯の草地などに生える落葉低木。 高さ1m~1.5m程度。葉は対生し、長さ4cm程度の広卵形。 非常に面白い形の花で、昆虫が背中合わせに着いているように見えたりするんじゃ。 花冠は上唇と下唇からなる唇形で、長さは8~9ミリ。 基部は片側がふくれ上唇は4裂し直立し、下唇は下に垂れる。 大雪山などに限らず、周辺の低山でも見られ、変わった花の形と鮮やかな色合で目...

  • エゾコザクラ(蝦夷子桜) 2022

    日本では北海道にのみ見られる小形の多年生草本。 本州に見られるハクサンコザクラに比べてひと回り小さな可憐な植物なんじゃ。 森林限界より高地に見られ、雪田や湿性草原中に群生するが、大雪山では高山帯全域に広く分布する。 草丈は10センチ程度で、根際に10枚前後のへら形の葉を叢生する。 花は花茎の上部に3-10個が散形状につく。 花冠は紅紫色で花喉部は黄白色、高杯形で径2~2.5cm、半ば以上まで5深裂...

  • チングルマ(珍車、稚児車) 2022

    中部地方以北~北海道で見られるバラ科ダイコンソウ属の「落葉小低木」じゃ。 小低木と言うことは草本ではなく樹木と言うことじゃな。 花期は6から8月で、花茎の先に3cmほどの白い五弁花を1つ咲かせる。 多数の黄色い雌しべと雄しべがあるり、花後、花柱は伸びて放射状に広がる。 高山の雪渓周辺の多湿地に生え、高さは10cm程度。 葉は羽状複葉で、枝は地面を這い群落を作る。 北海道では多くの山で見かけるもので、春...

  • ウコンウツギ(鬱金空木) 2022

    スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木で、北海道~東北地方北部の亜高山帯に分布する高山植物じゃ。 花爺が毎年通う大雪山の登山道沿いに、大きな群生を見ることができるじゃよ。 樹高は1~2mで花期は6~7月。枝先に2~4個、細長いラッパ状で淡黄色の花を咲かせる。 雄しべは5個あり基部で合着し、萼は唇形に2深裂し上唇が3つに浅裂、下唇は2つに深裂し花後も萼が残る。 花の内側の模様は最初は淡い黄色なんじゃが、昆虫が...

  • ノリウツギ(糊空木) 2022

    アジサイ科アジサイ属の落葉低木で、別名「サビタ」「ノリノキ」とも呼ばれる。 ピラミッドアジサイなどとも言われるように、アジサイそっくりじゃな。 アジサイの花が終わった頃に咲きだす花じゃ。 樹高は2 - 3メートル (m) くらいで、高いものは5 mくらいになるが、つる植物のように見えることもある。 この花を知らない場合は、アジサイに見えてしまうじゃろう。 花期は7 - 8月で、白色の小さな両性花が円錐状に多数...

  • ホザキシモツケ(穂咲下野) 2022

    バラ科シモツケ属の落葉低木で、一時は絶滅危惧II類に指定されていたが、2007年解除となった。 北海道の他は、奥日光や霧ヶ峰で見られるそうじゃな。 北海道では平地や湿原、山でも見られるが、高山では僅かに変異が見られるんじゃが詳しい説明は無いのぅ。 同じバラ科の「シモツケ」に似た桃色の小さい花が、たくさん集まって円錐状になっておるんじゃ。 花は直径5-8mm,花弁は5個,淡紅色で広楕円形から円形,円頭,無...

  • エゾノヨロイグサ(蝦夷の鎧草) 2022

    セリ科シシウド属の多年草で、背丈が大きく「エゾニュウ」や「エゾノシシウド」等と似た花じゃな。 本州中部地方以北・山陰地方~北海道に分布し、山地の林縁など、日当たりのよい場所に生育する。 茎はふつう紫色を帯び、直立して高さ1-2m、太さは径1-3cmで中空、上部は分枝する。 長い葉柄があり、葉は大型の三角形で大きくなり、2-3回3出羽状複葉が更に2-3裂することがある。 2-4回3出羽状複葉の小葉の連なるようすを、...

  • ヨツバヒヨドリ(四葉鵯) 2022

    葉が4個輪生するのでこの名があるが、実際は3-7個と幅があるんじゃ。 花爺が面白がって集めたことがあるが、最大で9枚の輪生を見たこともあるぞ。 キク科の花らしく筒状花が集まって咲く。 筒状花の先は5つに裂け、糸のような花柱(雌しべ)が突き出す。 「渡り」をする蝶として有名な『アサギマダラ』 がこの蜜を好み,集まってくる。 頭花は5~6個の筒状花のみがつく。総苞は長さ約5㎜。 花冠は淡紅紫色~白色と変...

  • テマリツメクサ(手鞠詰草) 2022

    マメ科シャジクソウ属の植物でヨーロッパ原産で帰化しておる。 河川敷や市街地の空き地にしばしば群生が確認されておるが、外来種として要注意でもある。 花や葉を見ると、クローバー(ツメクサ)の色違いみたいな雰囲気じゃな。 草丈10~30cmの多年草で普通に草地などで見られる。 葉は3枚の楕円形の小葉からなる複葉で、小葉には上部にのみ低い鋸歯がある。 葉腋に花序を出し、長さ5mmほどの鮮黄色の蝶形花を...

  • イヌタデ(犬蓼) 2022

    これも全国に分布する植物で、野原や道端、畑などにふつうに生えておるのぅ。 アカマンマという別名もよく知られるが、役に立たないタデという意味でなづいたようじゃな。 単なる雑草ではあるが、ままごとなどでご飯代わりに使われたりで「アカマンマ」の別名が付いたようじゃな。 平地から高地まで見られるが、似た仲間も多く判断は少々厄介じゃ。 変異が多くいくつかのポイントを合わせて確認することも必要なんじゃよ。...

  • メマツヨイグサ(雌待宵草) 2022

    北アメリカ原産のアカバナ科の2年草で、全国の道端や荒れ地などに生える雑草じゃ。 日本では明治時代に確認された帰化植物じゃが、今では全国に広がっておる。 草丈は50~150cmとなり、茎には上向きの毛が生えておる。 葉の先端はとがり、浅い鋸歯があり、葉の主脈は赤くなる傾向がある。 マツヨイグサ属植物は「月見草」等の総称で、複数種が観賞用等に利用されている。 夕方から咲きはじめる花の直径は約3㎝ほどで、...

  • ヤナギラン(柳蘭) 2022

    「ヤナギラン」という名前じゃが、ヤナギの仲間でもランの仲間でもない花じゃ。 アカバナ科の植物で、細長い葉が柳に似て、花が蘭を思わせることで名づいたものじゃ。 緑色または薄紅紫色を帯びた茎は高さ0.5-2.0mほどで、ほとんど枝分れせずまっすぐ上に伸びる。 北海道・本州以北の亜高山帯から山地帯の草地や礫地に分布しておる。 茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径3~4センチの紅紫色の花...

  • メアカンキンバイ(雌阿寒金梅) 2022

    北海道の高山の礫地に生育する多年草で、大雪山系ではほぼ全域に見られる花じゃ。 名前のとおり雌阿寒は当然じゃが、他に硫黄山・羅臼岳・斜里岳・羊蹄山にも分布しておる。 花期は7-8月で茎先に集散花序をつけ、黄色の径12-15mmの花を1-5個つける。 萼は5個(副萼片も5個)あり、萼片は披針形で先は鋭くとがり、長さ5-7mmになり、外側と縁に剛毛が生える。 花弁も5個あり、広倒卵形から倒卵状円形で、先端は円頭から凹頭...

  • コマクサ(駒草) 2022

    多くの人がすぐわかる花と言えるが、「高山植物の女王」とも呼ばれておる。 他の植物が生育できないような、厳しい環境に生育する美しい花ということじゃな。 近年では園芸店でも購入できるため、自宅で育てる人までいるようじゃな。 じゃが、高山植物の女王と呼ばれる花は、やはり山で自生するものを見るべきじゃろう。 変わった花にも見えるため、ラン科の花?と一瞬思いそうじゃが「ケシ科」の花じゃ。 花茎の先に...

  • エゾノキリンソウ(蝦夷麒麟草) 2022

    ベンケイソウ科の多年草「多肉植物」の一つじゃ。 北海道と、本州・四国の一部の、海岸崖地から山地の草地や岩場などに生育する多年草。 花は茎頂に集散状で、多数がやや密につく。 花弁5~6個で離生し、濃黄色、披針形で鋭頭、萼片は基部で合着し、萼筒は長さ1~2mm。 萼裂片は線形~広線形で花時には直立する。 雄しべは2輪につき、直立し、長さ約5mmほどで、裂開前の葯は赤~赤紫となる。 草丈5-20cmの...

  • エゾウコギ(蝦夷五加木) 2022

    ウコギ科の落葉低木で、別名は「ハリウコギ」。 薬用植物で根皮を薬用として用いる。 Webで検索すると花などの記載は稀で、多くが薬用としての記事だらけじゃな。 夏に長い花柄の散形花序をつけ、小花は球状に広がる。 花弁は黄緑色で3~6個あり、雄しべは花弁に対生する。 果実は楕円状で秋に黒紫色に熟す。 花だけを見ると、イケマ(キョウチクトウ科)にも似て、小さな花が付き全体が球状に見えるのぅ。 エゾ...

  • オオウバユリ(大姥百合) 2022

    本州中北部から北海道に多く見られるユリ科の植物じゃ。 本州で見られる「ウバユリ」よりも大きく、2mほどになるものもあり、花を付ける数も多いんじゃ。 低地~山地のやや湿った落葉樹林内などに生え、茎の高さは100cm~150cm(稀に2m)。 北海道ではちょっとした草地などでも普通に見られる植物じゃな。 茎の上部に長さ10~15センチの緑白色の花を10~20個つける。 花のつき方は総状花序(柄のある花が花茎に均等...

  • ヤエムグラ(八重葎) 2022

    アカネ科の越年草で、全国で道端の雑草としてごく普通にみられる。 鋭いトゲだらけで、種子はひっつき虫の性質も持っておる植物じゃ。 茎の節ごとに狭い倒卵形の葉を8枚ほど輪生する。 茎には下向きの棘があり、他の植物に寄りかかり、棘を引っ掛けながら立ち上がり50cm~1mほどに成長する。 花以外は鋭いトゲだらけなので、素手でこすったりすると怪我の危険性もあり注意必要じゃな。 茎の先や葉腋から花序をだし、直...

  • コバンコナスビ(小判小茄子) 2022

    欧州の沼沢地に分布していたが、帰化植物となり、道端や空き地に群生する無毛の多年草。 ヨウシュコナスビ、コバンバコナスビ、コインウォーターチェーンという別名も持っておる。 地面を這って広がるのでグランドカバーとして利用されるが、自然界は逸脱している植物じゃ。 成長速度が速く、他の植物に覆い被さることがあるため、育成には入念な注意が必要じゃな。 「コナスビ」との違いは葉が丸みを帯び、茎に毛が無いこ...

  • ノゲシ(野芥子) 2022

    キク科「ノゲシ属」の植物の一種で、別名ハルノノゲシ、ケシアザミとも呼ばれる。 日本各地の道端や畑に自生するが、ヨーロッパ原産で日本には史前帰化植物として入ったようじゃな。 花期は春から秋で黄色のタンポポのような花が咲く(花爺の地域では6-7月に多く見かける)。 葉には刺状の鋸歯があるが柔らかく触っても痛くないのが特徴じゃな。 頭花は黄色~白黄色で、多数の舌状花だけからなり、筒状花は無い。 葉色...

  • イソツツジ(磯躑躅) 2022

    ツツジ科イソツツジ属の常緑小低木で高山植物じゃな。 磯が付くから海沿いにあるかと思いきや、亜高山・高山に自生するんじゃよ。 北海道、本州の東北地方に分布し本来は「エゾツツジ」と呼ばれるはずであった。 それが間違って「イソツツジ」と伝わったと言われておる。 花期は6-7月で、枝の先端の散房花序に多数の花をつける。 花冠は離生し、花弁は白色で5枚、長さ5mmになり、雄蕊は10本ある。 花だけ見ればバラ科...

  • ノイバラ(野茨) 2022

    バラ科の落葉性のつる性(半つる性)低木で、ノバラ(野薔薇)ともいわれておる。 日本のノバラの代表的な種で、沖縄以外の日本各地の山野に多く自生する。 解説によっては「野生のものをノバラ」 「栽培のものをノイバラ」と分けたものもあるようじゃな。 円錐花序に花が多数つき、花数が少ないと散房花序になる。 苞は早落性で花は直径1.5~2㎝の白色(まれに淡紅色を帯びる)の五弁花で、花弁の先が凹む。 花柄は長さ1....

  • チシマアザミ(千島薊) 2022

    別名は「エゾアザミ」と呼ばれ、北海道の山間部などでよく目につく種類じゃ。 アザミは変異が大きい植物で、見分けが厄介でもあるんじゃよ。 北海道の高山帯に多いが平地でもよく見られるアザミじゃな。 草丈1~2mの多年草で、茎は太く直立し無毛(一部では有毛)。 変異が多いことで地域名を冠した和名のアザミも多いんじゃ。 花期は6-9月で頭状花序は径4~5cm、下向き。総苞に蜘蛛毛がある。 筒状花のみで舌状花...

  • エゾタツナミソウ(蝦夷立浪草) 2022

    近畿地方以北~北海道で見られるシソ科「タツナミソウ属」の花じゃ。 「タツナミソウ」に似るが、北海道には自生しないので、見間違いは少ないじゃろう。 草丈は15-40cmほどじゃが、実際はもっと小さいものも多く見かける。 シソ科によくある四角い茎をしており、葉は長さ2~4センチの卵状3角形で、鈍鋸歯があり、対生する。 花爺の地域では6月後半~7月に見られる花じゃな。 花は茎の上部に短い穂状に2cm程度の唇形...

  • オオハナウド(大花独活) 2022

    北海道、本州近畿地方以北に分布する大型のセリ科の植物じゃ。 花の造りと、剛毛だらけの茎や葉で見分けることは簡単になるんじゃよ。 花期は地域によって開きがあり5-9月(花爺の地域では6-7月)。 茎頂か、分枝した先端に、いかにもセリ科らしい大型の複散形花序をつける。 花は白色の5弁花で、中央部と周辺部の花弁形は異なり、周辺外側の1花弁が大きく2深裂し、左右相称花となる。 この特徴を押さえておけば、似た花...

  • ギンリョウソウ(銀竜草) 2022

    ツツジ科ギンリョウソウ属(シャクジョウソウ亜科)の多年草。 腐生植物としてはもっとも有名なものの一つで、別名「ユウレイタケ」とも呼ばれておる。 かつては「イチヤクソウ科」の仲間じゃったが、現在の分類ではツツジ科じゃな。 花の仲間というよりキノコか?と思う人もいるようじゃ。 地下から花茎を伸ばし、最大約15cmほどまで伸びるが、色素はなく全体が透けた白色。 花が咲くと柱頭は紺色となり、茎には鱗片状の...

  • サイハイラン(采配蘭) 2022

    北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の林床に自生するラン科の植物じゃ。 和名の由来は、花序の様子を戦場で指揮官が兵を指揮する「采配」に見立てたもの。 花茎は直立し、高さは30-50cmになる。 花期は5-6月(花爺の地域では6月)で、淡紫褐色の花を総状花序に10-20花を下向きにつける。 特に珍しい花ではなく、多くの地域で見られる花じゃな。 外側に萼片3個、内側に花弁3個がある。 下側は唇弁で、先端で3裂...

  • エゾスカシユリ(蝦夷透百合) 2022

    北海道を代表する原生のユリじゃろう。 原生花園などに群生が見られるが、特に道東地域では草地などで見られる。 北海道の道東北を車で走っていると、普通に路肩や切り崩した斜面などで見かけるユリじゃ。 花期は6月中旬〜7月頃。草丈は20〜90cm程度で花色は主に橙色。(色は濃淡がある) 直径10cmほどの花を1~5個ほど、上向きに花を咲かせる。 花被片は6枚が基本で、上部が外側に反り返っており、花被片の内側には濃...

  • エゾキヌタソウ(蝦夷砧草) 2022

    アカネ科ヤエムグラ属の多年草で北海道に自生する植物じゃ。 原野や山地の日当たりのよい草地に生育するが、市街地の草地で見ることもある。 茎は直立して高さ 30 - 70 cm,やや硬く,4稜があり,まばらに短い毛が生えている。 茎の上部の葉腋から円錐状の集散花序を出し,多数の花を付ける。 花冠は杯形で白く、径3mm前後、先は4裂ときに5裂する。 雄蕊は4個あり、子房は2室に分かれ、各室に1個の胚珠がある。 葉...

  • ハクウンボク(白雲木) 2022

    エゴノキ科エゴノキ属の落葉小高木で、別名「オオバジシャ」とも呼ばれる。 樹高は15mにも達するため、綺麗な花を見過ごすことも多いんじゃ。 花爺も好きな花じゃが、高い場所に咲くと見落とすことが多いんじゃ。 葉は、互生し葉身は長さ10-20cm、幅6-20cmと大型であり、花はその下の陰に咲くんじゃよ。 花期は5-6月で枝先に長さ8-17cmになる総状花序をだし、白色の花を20個ほど下向きにつける。 小花柄は長さ7-10mmあり...

  • オニシモツケ(鬼下野) 2022

    バラ科シモツケソウ属の多年草で、別名、ケナシオニシモツケ、ウスゲオニシモツケ。 本州の中部以北・北海道の山地から深山の沢沿いや、やや湿った場所に自生(群生)しておる。 花期は6-8月で、白色かときに淡赤紫色の小さな5弁花を散房状につけ、花序には短毛が密生するのが特徴。 雄しべが花弁よりも長いため線香花火の様で可愛らしいじゃろう? 花は直径6-8mmで散房状に多数つき、白色またはやや紅色を帯びる。(蕾...

  • ジンヨウイチヤクソウ(腎葉一薬草) 2022

    北海道、本州中部地方以北に分布し、低山から亜高山の針葉樹林の林床や林縁などに生育する。 ツツジ科の小さな花で、名前の腎葉のように腎臓の形に似た葉をしておるんじゃ。 花期は6-8月で、葉の間から高さ6-15cmになる花茎を伸ばし、総状花序に2-6個の花が下向きにつく。 花茎に1個の小さな線形の鱗片葉をつけるが、無いこともある。 萼片は緑色で5個あり、卵状円形で先は円く、長さ幅ともに約1mmになる。 花は緑白色...

  • ハタザオガラシ(旗竿芥子) 2022

    ※次週の最初の掲載は、PC入れ替えの関係もあり、1-2日遅れる可能性ありそうじゃ。 PC本体や液晶モニタなど、全て入れ替えてソフトも一から入れ直すつもりで、時間が掛かるかもな。 さて、花を見れば「いかにもアブラナ科」という感じの花じゃな。 ヨーロッパと北アフリカの地中海沿岸地方西部が原産じゃが、今ではほとんど全世界に帰化しておる。 草丈20~120cmの1年草で、茎は直立し上部でよく分枝する。 茎...

  • ムラサキウマゴヤシ(紫馬肥し) 2022

    アルファルファ、ルーサンとも呼ばれ中央アジア原産、主に牛の牧草として扱われておる。 他にはウサギの餌としてペットショップでも売られておるようじゃな。 牧草として導入された高栄養のマメ科飼料じゃ。 牧草としての栽培は、明治以降北海道で広まったもので、草丈は0.6~1m程になり、茎は直立し葉は3出葉。 花は同類のクローバーや他のマメ科の花と同じ構造じゃな。 総状花序は球形~やや細長い形になり、1つの花...

  • ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草) 2022

    ツツジ科イチヤクソウ属の常緑の多年草。(以前はイチヤクソウ科だった) この可愛らしい草本の花がツツジ科?と思ってしまうんじゃ。 花期は6-7月頃で、葉の間から長さ15-25cmになる花茎を伸ばし、総状花序をつけ、8-15個の花がつく。 花茎は赤みを帯び、1-3枚の広披針形の鱗片葉がある。 苞は狭長楕円形で先は急に短くとがる。萼片は5個で離生し狭卵形で、長さ2-3mm、幅1-1.5mmになる。 花は桃色から濃桃色、花弁...

  • バイケイソウ(梅蕙草) 2022

    この植物はユリ科が本来の基本じゃが、シュロソウ科とかメランチウム科とも分類される。 APG植物分類体系ではイマイチ統一感がない部分もあるようじゃな。 日本では北海道~九州の山地から亜高山帯にかけての林内や湿った草地に分布しておる。 多年草で全体に粗剛で、高さ0.6~1.5(2)m。根茎は短く太く、太い根を多数出す。 花が咲く頃には立派な葉が枯れ始める変わった性質じゃな。 茎頂に円錐花序様の複総状花序を出...

  • コケイラン(小蕙蘭) 2022

    ラン科「コケイラン属」の多年草で、別名、ササエビネ、ヒメケイランとも呼ばれておる。 黄色のラン科の花ではよく目にする花じゃろうな。 北海道~九州に分布し、ブナ帯林などの山地の湿り気のある林内に生育する植物じゃ。(北海道はブナは無い) 地下の偽球茎から1-2個の葉と1個の花茎を出す。 葉は長さ20-30cm、幅1-3cmの倒狭披針形から線状倒披針形。 花期は5-7月(花爺の地域では6月) 高さ30-40cmになる花茎が...

  • ヤマブキショウマ(山吹升麻) 2022

    バラ科ヤマブキショウマ属の多年草で、雌雄異株の植物じゃ。 北海道から九州と広い範囲で見られる花で、若いうちは山菜として利用されておる。 花期は6-8月で茎先に枝分かれした円錐状の総状花序をつける。 花序の長さは10-30cmになり、黄白色の小さな花を多数つける。 花は径約2.5mm、萼は歯状に5裂、花弁はへら形で5個、雄蕊は花弁より長く、多数ある。 雌花に子房が3個あり直立するが、果時には逆を向く。 雌雄...

  • エゾノハクサンイチゲ(蝦夷白山一華) 2022

    ハクサンイチゲの大型種で、北海道から東北地方北部の高山帯に分布する高山植物じゃ。 ハクサンイチゲとの違いは、葉の幅が広く先端がとがらないこと、花の柄が短いこと。 北海道の高山で見られる「高山植物の定番」と言えるほどポピュラーな花じゃ。 高さは15cm-40cmほどで、群生しているのもよく見かける。 花爺が好きな花の一つじゃ。 花は散形状に2~6個つくが、白色の花弁のように見えるのは萼片で5~6枚ある...

  • エゾノクサイチゴ(蝦夷の草苺) 2022

    北海道の東部や北部で見られるバラ科「オランダイチゴ属」の花じゃな。 草たけ10cm~15cm、花茎に3~6個の白い花を咲かせ、径1.5cm~2cm、花弁は白色で5個。 雄しべは雌しべよりはるかに長いのが特徴。 シロバナノヘビイチゴに似るが、より多毛で、花柄の毛も開出している。 エゾノクサイチゴの根出葉は3出複葉、小葉の側脈はきれいな平行線となる。 普通のイチゴと同じく赤い実を付け、もちろん普通に食べ...

  • ニセアカシア(ハリエンジュ「針槐」) 2022

    植物学上の標準和名はハリエンジュ(針槐)で、日本には1873年に渡来したものじゃ。 最初は北海道に多く植えられたようで、あっという間に広がったんじゃ。 「アカシア」と呼ばれていたが、本来のアカシア(ミモザ)が入り、区別するために「ニセ」が付いたようじゃな。 花期は初夏(5 - 6月)で、白色の総状花序で蝶形花を下垂する。 強い芳香のある白い蝶形の花は、10-15cmほどの房状に大量に咲かせる。 いかにもマメ...

  • オオカサモチ(大傘持) 2022

    セリ科の大型植物で、別名で「オニカサモチ」とも言われておる。 茎は直立し、高さは0.5m~1.5mに及ぶが、2mに達するものもあるんじゃ。 茎頂と分枝した先端に大型の複散形花序をつけ、数十個の小散形花序をつけるのでよく目立つのぅ。 小花柄は40-50個あり、1つの花は直径約3mmの白い5弁花。 花序の基部にある総苞片は長さ3-6cmの広線形で、しばしば羽状に切れ込む。 小散形花序の基部の小総苞片は長さ0.4-1.4cmの線...

  • シウリザクラ(しうり桜) 2022

    バラ科のサクラ属の樹木で、ミヤマイヌザクラ、シオリザクラとも呼ばれておる。 高さは20mにも達する高木じゃな。花爺が好きな真っ白の花を咲かせる。 似た花では「エゾノウワミズザクラ」があるが、花爺は遠くからでも区別できるようになった。 シウリザクラの花弁と雄しべは同じ長さ、花弁のほうが雄しべより長いのがエゾノウワミズザクラじゃ。 本州の中部地方以北、隠岐の島に分布するが、北海道に多く、ウワミズザ...

  • ゴゼンタチバナ(御前橘) 2022

    北海道、本州、四国に分布し、亜高山帯-高山帯の針葉樹林下や林縁に生育する植物じゃ。 和名の御前橘を見れば、高貴な花なのか?と思ってしまうじゃろう。 白山の最高峰『御前峰』で発見されたことが名前の由来なんじゃ。 茎頂に1個の花柄を出し、1個の花に見える花序をつける。 花序は直径2-4cmで、4個ある白色の卵形で花弁状のものは総苞片で、長さ0.7-1cmほど。 本物の花は小さく、黄緑色で真ん中に10-35個が集まって...

  • エゾレイジンソウ(蝦夷伶人草) 2022

    本州中部以北~北海道で見られるキンポウゲ科「トリカブト属」の植物じゃ。(北海道のみ自生という説もあるが) エゾトリカブトは猛毒じゃが、こちらの「エゾレイジンソウ」も有毒なんじゃ。(毒成分は異なる) 葉を見てもトリカブトとソックリじゃな。 「オオレイジンソウ」という仲間もあり、判別は難しいようじゃが北海道では、殆どがエゾレイジンソウだとか。 山地~亜高山帯の林縁や沢沿いに生え、茎の高さは50~...

  • ワスレナグサ(勿忘草) 2022

    日本では野生化もしておるが、本来は外来種じゃな。 ムラサキ科ワスレナグサ属の種の総称であり、シンワスレナグサが和名なんじゃ。 春から夏にかけて薄青(紫)色・鮮青(紫)色・白色・ピンク色などの6–9ミリ径の小さい5弁の花を咲かせ、 花冠の喉に黄色・白色の目(小斑点)を持つ。 萼は倒円錐形でほぼ同形に5浅裂し、裂片は正3角形で細く先がとがり、筒部より短く、外面には筒部とともに伏毛がある。 花柄は果...

  • ウスベニツメクサ(薄紅爪草) 2022

    海岸や道端の荒地に生える帰化植物じゃ。 北半球の温帯全域に自生するが,日本では北海道や本州に帰化したものじゃ。 1~2年草で、高さは5~30センチ、よく分枝し、地表をのびる。 葉は対生で長さ1~1.5cmで幅0.5~1mm、ツメクサの名のとおり多肉的じゃ。 花は全体に淡紅色(中心部がやや白くなることもある。)、直径約5㎜。 雄しべは6~10(普通10又は8)個、花柱は3個、萼片は長さ2~3.2㎜で腺毛が多い。 茎...

  • ハルジオン(春紫菀) 2022

    ハルジオンとヒメジョオンは、よく比較されながらも判別が難しい花じゃな。 北米原産じゃが世界に広がり帰化しておるようじゃ。 舌状花の色は白、ピンク、薄紫などである。 黄色い大きな筒状花の回りに車状にきれいに並ぶ。 蕾はうな垂れる。 多年草で、背の高さが30 - 80センチくらい、蕾がうな垂れるのも特徴の一つじゃ。 花びらの様なところを舌状花冠と言うが、ハルジオンの方は、細くて数が多く、 一方のヒメジ...

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