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野の花・山の花 見た撮った https://hanamitatotta.blog.fc2.com/

山歩き・ウォーキングで見た、野の花・山の花を紹介していきます。

北海道オホーツク圏で、週に1-2回の近郊山歩きとウォーキングで毎日7-8km歩きながら、季節の花々を切り撮って紹介するブログです。

hanajiji
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北見市
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北見市
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2016/03/25

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  • チシマキンレイカ(千島金鈴花) 2023

    北海道の高山の礫地に生えるオミナエシ科の高山植物。 別名でタカネオミナエシ(高嶺女郎花)とも呼ばれる。 草丈10~15cmの多年草。 根元から出る葉はさじ形で長い柄があり、羽状に深く裂ける。 茎葉は0~2対で、小さい。 茎先の集散花序に、直径4ミリほどの黄色の花を多数つける。 花冠は5裂し、内側に毛がある。雄しべは4個で、雌しべは1個。 蕾の形は何の変哲もないが、一つ一つの花が咲きだすとそれ...

  • チシマヒョウタンボク(千島瓢箪木) 2023

    北海道、本州(中部地方以北)の亜高山~高山帯の低木林に生える落葉低木。 ヒョウタンボクの名は、2つの果実が赤く熟す頃に合着して瓢箪形になることから。 高さは1~1.5mほどになり、よく分枝して全体無毛。 葉は広卵形から楕円形で長さ4~5cm、葉裏は粉白色を帯び全縁で短い葉柄がある。 新しい枝の先端の葉腋に紅紫色の花を2個ずつつける。 花冠は上唇と下唇からなる唇形で、長さは8~9ミリ。 基部は片側が...

  • エゾツツジ(蝦夷躑躅) 2023

    本州北部(早池峰山・岩手山・秋田駒ヶ岳)と北海道の高山に分布する。 岩礫地や草地などに生え、茎の高さが5~30センチになる落葉小低木。 北海道で最初に採集されたことからこの名がある。 丈が低く、地面から直接花が出ているように見える。 丈が小さいために花が実際以上に大きく見え、色も鮮やかで美しいので遠くからでもよく目に入る。 葉は倒卵形で、先がまるく、裏面と縁に剛毛、腺毛がある。 若枝の先に長...

  • エゾノヨロイグサ(蝦夷の鎧草) 2023

    北海道、本州(中部地方以北)の山地の林縁など、日当たりのよい場所に生育する。 大型の花が多いセリ科のシシウド属の植物。 草丈1~2mの多年草で、茎は直立して細く、紫色を帯びる。 葉は2~3回3出複葉で、小葉は狭卵形で2~3裂し、硬くて厚く光沢があり鋭い鋸歯がある。 葉の基部は鞘状にふくらむ。上部の葉は退化し、鞘が目立つ。 花期は7-8月でセリ科の花では少し遅めとも言える。 茎先や分枝した枝の先端...

  • クルマユリ(車百合) 2023

    ユリ科ユリ属の多年草で北海道・本州の中部以北と四国の剣山などの高山帯から亜高山帯に分布。 鬼百合に似ているが、花は鬼百合より小型。 低地~高山帯の草地に生え、茎の高さは30~100センチ。 白色の鱗茎は球形で直径約2cmほど。 葉が茎の中央部で6-15枚輪生し、その上部に3-4枚まばらにつく。 花は7-8月頃に茎頂の枝分かれした長柄の先に数個つく。 花被片は6個、長さ3~4.5㎝、幅5~10㎝、黄赤色に紫黒色の...

  • キツリフネ(黄釣船) 2023

    基準標本はヨーロッパとカナダのもので、北海道・本州・四国・九州に分布。 低山から山地にかけて分布し、水辺などのやや湿った薄暗い場所に自生する。 ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草であり、白が混じったウスキツリフネもある。 草丈は40-80 cmほどに生長し群生することも多い。 葉は鋸歯で楕円形から広披針形、ツリフネソウより楕円形に近い傾向がある。 花序は葉腋から垂れ下がり、細い花柄の先に黄色の花を...

  • ハエドクソウ(蠅毒草) 2023

    ハエドクソウ科ハエドクソウ属の多年草で有毒植物。 ハエドクソウの仲間は他に無い。 北海道~九州の丘陵や低山の林下に自生する。 草丈50~70cmになり、茎は直立してしばしば上部で分枝し、下向きの短い毛がある。 葉は対生し、卵形~三角状広卵形で、縁に粗い鋸歯がある。 花期は7-8月で茎の先または葉腋から出る枝先に細長い穂状花序を出し、対生する花をまばらにつける。 穂状花序は頂生または腋生、細長く...

  • イワブクロ(岩袋) 2023

    北海道から東北地方の高山帯に分布する高山植物。 火山系の山の岩場や砂礫地に多い。別名;タルマイソウ 群生が多い先駆植物で、根茎が長く地中で伸びて広がり、茎は直立して高さ5-20cmになる多年草。 茎は4稜形で相対する2列の稜上に縮毛が生える。 葉は無柄で数対が対生し、長さ3.5-8cm、幅1.2-4cmの卵状長楕円形でやや厚みがあり、両面とも無毛。 縁に浅くとがった鋸歯と長毛があり、基部はくさび形でやや茎を抱き、先...

  • ミヤマアズマギク(深山東菊) 2023

    キク科ムカシヨモギ属の多年草でアズマギクの高山型の亜種。 北海道〜中部地方以北の高山帯の乾いた礫地や草地に生える。 茎の高さは5~15センチで、毛が密生する。 根際に長いへら形の葉が多数つき、茎にも小さい葉がつく。 7-8月頃に茎の先端に径3-4.5cmの頭花を1個上向きに付ける。 総苞片は線形で尖り、背面と周縁に長い白毛がある。 舌状花は、幅1-1.5mm、通常先は急に狭くなって尖るが、ときに2歯となる。 ...

  • イワヒゲ(岩髭) 2023

    ツツジ科イワヒゲ属に分類される高山植物で、草本状の常緑矮性小低木の一種。 中部地方以北~北海道に分布し、高山帯の風当たりの強い岩場の裂け目などに張り付くように生える。 本州中部以北の山登りをする人は見ることもあるじゃろう。 高さは10cm程度で茎は分枝して緑色のひも状になる。 葉は鱗片状に重なって茎に密着しており、ヒノキの葉のように見える。 葉の途中にふくらみができると、そこからスズランのような...

  • コマクサ(駒草) 2023

    ケシ科ケマンソウ亜科コマクサ属の多年性草本の高山植物。 美しい花と、他の植物が生育できないような厳しい環境に生育することから「高山植物の女王」と呼ばれる。 北海道から中部地方の高山帯の風衝岩屑斜面などの砂礫帯に分布している。 礫地または砂礫地に群落をつくり、大雪山の赤岳と宮城県の蔵王連峰には「駒草平」という地名もある。 厳しい環境に耐えられるよう、地上部は小さくても、地下に茎や根を長く伸ばして...

  • エゾノハクサンイチゲ(蝦夷白山一華) 2023

    北海道から東北地方北部の高山帯に分布する高山植物。 「ハクサンイチゲ」とほぼ同じだが、葉の幅が広く先端がとがらず、やや草丈が低いようじゃな。 高山の乾いた草地に生えるキンポウゲ科の多年草で、草丈は15-40cmほど。 高山植物として有名なハクサンイチゲの北方型の変種だ。 茎や葉柄には粗い毛が密生する。 根出葉は3出複葉で小葉はさらに細かく裂け、柄のない茎葉が4枚輪生する。 花は散形状に2~6個つく。白...

  • チシマノキンバイソウ(千島金梅草) 2023

    高山帯の湿った草地などに生え、茎の高さは20~80センチ。 高山植物でおなじみの「シナノキンバイ」と同属の北海道版とも言われる。 大雪山系~知床山系の沢の源頭部や草地に生える多年草。 群生することが多い。数枚の根生葉は掌状に裂けているように見える。 根出葉は円心形、径4~21cmで3深裂し、側裂片が1~2回羽状深裂するので5出掌状複葉に見える。 裂片は披針形~狭披針形、縁は切れ込み状鋸歯となる。 ...

  • コエゾツガザクラ(小蝦夷栂桜) 2023

    北海道(知床・大雪山・夕張・日高) の高山の湿った草地や雪渓の周辺に生える常緑小低木。 エゾノツガザクラとアオノツガザクラの交雑種と言われる(ツツジ科)。 エゾノツガザクラの一変種で、花冠が小さく丸み(膨らみ)が強い淡いピンクの花。 花冠の形や外面がほとんど無毛である点で区別される。 高さ10~30cm程の常緑の小低木。 葉は密に互生し、葉身は5-10mmの線形。 7-8月に枝先に小さな淡紅色から白色の花...

  • チングルマ(珍車、稚児車) 2023

    バラ科(ダイコンソウ属orチングルマ属)の落葉小低木の高山植物。 パッと見れば樹木とは思えない花じゃな。(別名、イワグルマ、チョウカイチングルマ) 中部地方以北~北海道の高山の雪渓周辺の多湿地に生える。 高さは10cm~20cm程度で、枝は地面を這い、群落を作る。 葉は奇数羽状複葉、小葉は狭倒卵形で、硬く、光沢があり、縁には鋸歯がある。 秋の紅葉はマット上に広がり見事じゃな。 枝先に直径2.5cm前後の白...

  • エゾコザクラ(蝦夷子桜) 2023

    北海道のみで見られる小型のサクラソウ。 国外では千島、オホーツク海沿岸、アラスカからカナダまで分布している。 北海道で高山の湿った所を好んで生え、雪が解けるのを追いかける様に花を開いてゆく。 6月下旬頃から咲き始めるが、雪渓が長く残るような場所では8月中旬でも見ることができる。 大雪山では至るところに群生して、お花畑がピンクに染まっている。 高さ2~15センチの多年草で、葉の鋸歯は3~13個、小...

  • ウコンウツギ(鬱金空木) 2023

    海道~東北地方北部の亜高山帯に分布するスイカズラ科「タニウツギ属」の高山植物。 道南部にはタニウツギなどもあるが、全道的に見られるのはウコンウツギじゃな。 亜高山~高山帯の尾根や斜面などに生え、幹の高さが30~200センチになる落葉低木。 枝は灰褐色~灰色で、若枝には2列に屈毛が生える。 葉は対生し、長楕円形~楕円形で先は尖り、基部はくさび形に細まり、脈上に毛がある。 枝先や葉腋から長さ1-...

  • ウツボグサ(靫草) 2023

    シソ科ウツボグサ属の多年生植物の1種で、日当たりのよい山地に自生する。 漢方でも使われる薬用植物で、別名をカコソウ(夏枯草)と呼ばれる。 茎は基部が少し地表を這うように伸び、高さが10~30cmに直立またはやや斜めに立ち上がる。 シソ科に多いが茎断面が四角形である。 葉は葉柄がついて茎に対生し、披針形から卵状長楕円形をしていて、葉縁にごく浅い鋸歯が少数ある。 茎葉全体に細かい白毛が密生するが、シソ科...

  • メマツヨイグサ(雌待宵草) 2023

    アカバナ科マツヨイグサ属の2年草で、道端や荒れ地などに生える雑草。 マツヨイグサの仲間は月見草とか宵待草とも呼ばれている。 マツヨイグサ属すべての種類約80種がアメリカ大陸に分布し、そのうち日本には14種が帰化している。 アメリカ原産で1920年代に観賞用として導入されたが、今では全国に蔓延っている。 あまり分岐せず高さ50cm~1.5mになり、茎に上向きの毛を持つ。 葉の先端はとがり、浅い鋸歯があり、葉の...

  • ウラジロタデ(裏白蓼) 2023

    中部地方以北の本州・北海道の、高山や北地の砂礫地などに生育する雌雄異株の多年草。 別名、ウラジロイタドリ、タカネウラジロイタドリとも呼ばれ、変異種には「オンタデ」がある。 地下に太い根茎があり垂直に伸び、高さは30-100cmになり、茎に下向きの毛が密生する。 葉は互生し、短い葉柄があり、葉身は長さ10-30cmで長卵形から卵形。 葉の先端は鋭くとがり、基部は広いくさび形か切形、縁は全縁で剛毛が密生する。 ...

  • ナンテンハギ(南天萩) 2023

    北海道、本州、四国及び九州に分布するマメ科の多年草。 雑木林の縁や山野の草地、川の土手などで普通に見掛ける野草の一つ。 マメ科ソラマメ属の多年草で、別名「アズキナ」「フタバハギ」「タニワタシ」とも呼ばれる。 地下にある木質の太い根茎から茎を株立ち状に直立し、斜上して高さ40cm-1mになる多年草。 茎に稜があり、初め少し軟毛がある。 花期は初夏から秋で、葉のつけ根から出た花序に、紅紫色から青紫色...

  • イケマ(生馬・牛皮消) 2023

    キョウチクトウ科イケマ属のつる性の多年草で、「ヤマコガメ」「コサ」ともよばれる。 北海道~九州の低地~山地の林縁や笹薮などに生える。 つる性で他の木に巻き付いて伸び、高さは2~5メートルになる。 つるの巻き方向は、左から右巻き(S巻き)が通常。 葉は長さ10cm前後の長い葉柄をもっており、茎に対生する。 葉身は心形で先端は尾状に鋭く尖り、裏面は淡緑色で葉脈が浮きだち、葉縁は全縁。 花期は7~8月で、...

  • ヨツバヒヨドリ(四葉鵯) 2023

    反応が悪くテンプレ変えておったが、かつてのテンプレに戻してみた...しばらく様子見じゃな。 北海道、本州(近畿地方以北)、四国に分布するキク科の多年草。 ヒヨドリバナやサワヒヨドリに似るが、葉が3~4個輪生することで見分けられる。 低地~亜高山帯の草地や林縁などに生え、茎の高さは1~2メートル。 葉はふつう3-4個が輪生し、葉柄はごく短いかまたはない。(多い時は6-7個輪生) 葉身は長さ10-15cm、幅3-4cm...

  • ミゾホオズキ(溝酸漿) 2023

    ハエドクソウ科ミゾホオズキ属の多年草(旧分類ではゴマノハグサ科)。 北海道~九州に分布し、山野の水湿地、湧水のほとり、溝などに生育する。 多年草で高さ10~30㎝。茎は4稜形、基部で多数分枝して地表に広がる。 茎や葉など全体に柔らかく無毛。葉は対生し、最上部を除いて明瞭な葉柄がある。 葉身は膜質、卵形~楕円形、長さ1~4㎝×幅0.5~2.5㎝、縁に少数の鋸歯があり先は鋭形。 花期は6-8月で上部の葉腋に単生す...

  • ヒルガオ(昼顔) 2023

    ヒルガオ科のつる性植物で、アサガオに似た花を咲かせ、昼も花がしぼまないことからこの名がある。 薬用植物であり、民間では利尿薬として利用した。 日本原産の在来種で北海道から九州までの日本全国に分布し、草たけ100cm~200cmになる。 名のとおり昼間咲くが早朝から開花し、午後は早めに萎んでしまう。 地下茎を伸ばして広がり、葉は互生し細長いほこ形~矢じり形、葉先が鈍頭、基部が下側方へ張り出す。 花期は初...

  • イボタノキ(水蝋の木) 2023

    モクセイ科イボタノキ属の落葉低木で日本各地の山野に自生する。 別名、トスベリノキ、カワネズミモチなどと呼ばれる。 半落葉低木の広葉樹で、樹高は1.5~2m。(半落葉=温暖な地区では落葉しない) 葉は細長い楕円形で縁にギザギザはなく、両端は丸みを帯びる。(先が尖るものもある) 葉や萼などの毛の量は変化が多い。 5-6月枝先に長さ2~4㎝の総状花序をつけ、垂れ下がりぎみに白い花が多数つく。 花柄は長さ0~2...

  • オオウバユリ(大姥百合) 2023

    ユリ科ウバユリ属の多年草で、ウバユリの変種として扱われる。 本州の中部以北、北海道に分布し、やや湿り気のある林内、林縁に自生する。 茎の高さは50cm~200cmほど。 葉が花期に枯れてなくなることから、「歯(葉)のない姥」の語呂合わせから名づいたもの。 春先に脈が赤い葉が出る。葉には長い柄があるが、花をつける頃に葉がないこともある。 花は茎の先に10-20個が総状に付き、長さ10-15cmであまり開かず、強い芳...

  • ホタルブクロ(蛍袋) 2023

    キキョウ科の多年草。 初夏に大きな釣り鐘状の花を咲かせる。 日本全国に分布そ。開けたやや乾燥した草原や道ばた、山野の林縁などによく見られる。 和名は子どもが本種の袋のような花にホタルを入れて遊んだことに由来する。 提灯の意味から、チョウチンバナの別名、他にツリガネソウ、アメフリバナなどがある。 多年生の草本で、茎は直立して高さは50-7cmになり、全体に密に毛が生えている。 匍匐枝を横に出して増殖す...

  • ヤナギラン(柳蘭) 2023

    アカバナ科ヤナギラン属の多年草で、本州以北の亜高山帯から山地帯の草地や礫地に分布する。 ときに大群落をつくり、夏の高原の花として親しまれておるのぅ。 山火事の跡地・森林の伐採跡地・林道沿いの湿った草地などに群落をつくることが多い。 スキー場などの裸地にいち早く侵入するが、他の植物が生育することにより群落が絶えてしまうこともある。 0.5-1.5mまで成長する多年草であるが、時には3m近く成長するものもあ...

  • オニシモツケ(鬼下野) 2023

    バラ科シモツケソウ属の多年草で、別名、ケナシオニシモツケ、ウスゲオニシモツケ。 北海道、本州の中部以北の山地から深山の沢沿いや、やや湿った場所に自生する。 高さは1.5-2.0mと言われるも、なかには3mに達する個体もある。 葉は茎に互生し、奇数羽状複葉で葉柄があり、頂小葉は大きく15-25cmになり、掌状に5裂する。 葉柄に付く側小葉は小さく目立たないが、葉柄の付け根にある托葉は茎を耳状に抱き目立つ。 花期...

  • オオダイコンソウ(大大根草) 2023

    バラ科ダイコンソウ属 の多年草で、北海道、本州中部地方以北に分布し、山地の草原などに生育する。 和名は、大型のダイコンソウを意味し、根生葉が大根の葉に似ていることに由来する。 茎は直立して上部で分枝し、高さ0.6-1mになる。 全体に粗く長い開出毛がある。 根生葉は奇数羽状複葉で、頂小葉は大きく、先がとがり、粗い鋸歯がある。 側小葉は3~4対あり、茎葉は3小葉、托葉は大きく鋸歯がある。 花は枝の先に1...

  • コケモモ(苔桃) 2023

    2024年..新年明けましておめでとうございます。 新たな年の始まりじゃが、残念な災害や事故での始まりとなったようじゃな。 起きたものは戻せない...それを乗り切って前に進むことしか道は無いじゃろう。 国をあげて復興に取り組むことを急いで欲しいものじゃのぅ。 さて、2024年ブログ開始じゃが、北海道の春はまだ遠い。 春までは昨年の花の紹介をそのまま続けるので、よろしく頼みます。 コケモモはツツジ科スノキ属...

  • 2023年Final

    あっという間の2023年であった。 歳を重ねると、どんどん月日の経つのが早くなる?そうも言われるのぅ。 2023年は旅行へも出かけず、感染症などを含めた病気にもならず、無事終わりそうじゃ。 旅行は想定しておったが、コロナが5類移行となったものの、収まってもおらず・・・ 更に諸物価値上がり、航空運賃も落ち着かず、結果として出かけることは無かった。 異常な気象状況が頻発し、動物・植物などへの影響も多かっ...

  • メアカンフスマ(雌阿寒衾) 2023

    北海道の道東の山でしかお目にかかれない珍しい花。 フスマは和室にある「襖」ではなく「衾」の文字を使う(昔の寝具の一種)。 「衾」は夜具(かけぶとん)のことで、群生する姿を見立てたもの。 雌阿寒岳と知床山系の砂礫地に生える多年草。 草丈は5~15 cmでよく枝分かれして横に広がる。 体全体に短毛が生え、茎は直立せずに斜めに立つ傾向がある。 多肉質の葉は長卵形で先が尖る。 茎頂や上部の葉腋に、直径1センチ...

  • イソツツジ(磯躑躅) 2023

    ツツジ科イソツツジ属の常緑小低木。高山植物でもあるのぅ。 北海道、東北の高山帯に自生し、主に岩礫地や湿地などに自生する。 名前に磯がつくが海岸に自生するわけではない=エゾツツジをイソツツジと誤って伝えたと言われておる。 高さ0.5-1mになる常緑小低木で、硫気が噴出しているようなところでも根茎を長く伸ばして群生している。 葉は短い柄をもって互生し、革質で形は長楕円形または狭長楕円形。 縁は裏面にまく...

  • コバンコナスビ(小判小茄子) 2023

    サクラソウ科に分類される水草。 ヨウシュコナスビ、コバンバコナスビ、コインウォーターチェーンという別名もある。 ヨーロッパ原産で北海道と本州の一部に帰化し、道端や荒れ地、やや湿った所などに生育する多年草。 リシマキアと言う園芸品種名で栽培されていたものが逸出。 丈は5-10cmだが、地表を這って長さ10-60cmとなり、横に広がる。 葉は対生、長さは1.5-2cmの卵形~円形、普通両面に黒い小腺点がある。 茎の...

  • ヒメジョオン(姫女菀) 2023

    キク科ムカシヨモギ属の植物で、北海道から九州で普通に見られる。 ヒメジョオンは漢字では「姫女菀」となる。「姫」は「小さい」、「女菀」は「中国産の野草」を表す。 北アメリカから渡来した帰化植物で、北海道、本州、四国、九州の市街地から農地、亜高山まで広がっている。 茎は高さ0.3〜1.3mになり、粗い毛があり、内部には白い髄がつまっている。 根生葉は花のころには枯れる。下部の葉は卵形で長い柄があり、ふち...

  • イワミツバ(岩三葉) 2023

    ヨーロッパ原産で、北海道各地・東京都・神奈川県では溝端や湿地に帰化している。 普通に見かけるのは園芸種用の「斑入りセリ、エゴポディウム」かもしれんのぅ。 草丈は40-90cm。地下茎が伸びて群生する。 茎は直立し、上部で枝を互生しており無毛または軟毛がある。 葉は1-2回の3出複葉。小葉の大きさは左右不揃いで長楕円形、鋸歯縁で先が尖り、下部のものには長い柄がある。 花序は最大25の小花が付く散形花序が10...

  • エゾオオヤマハコベ(蝦夷大山繁縷) 2023

    ナデシコ科ハコベ属の植物でハコベの仲間では大型。 北海道と長野県に隔離分布し、山地のやや湿った草原、林縁に生える多年草。 草丈は40~60cmで、茎は四角で上部でよく分枝する。 全体に伏毛が密生してくすんだ緑色に見える。 葉は柄がなく、細長い楕円形で先が尖り、両面に絹毛がある。 夏の頃、茎の先に集散花序を出し白色の花をつける。 包は葉状で萼は5個、長楕円形で先端はやや鋭形、軟毛があり長さ7mm位...

  • ホザキシモツケ(穂咲下野) 2023

    バラ科シモツケ属の落葉低木で、一時期は絶滅危惧II類に指定されていた(現在は解除)。 北海道では普通に見られるが、本州では栃木県日光と長野県霧ヶ峰にしか自生していない。 高さ1~2mの落葉低木で、若枝は淡褐色で軟毛がある。 葉は互生し、披針形~広披針形で先は鋭くとがり、縁には鋭い鋸歯がある。 茎頂の円錐状花序に、直径5~8ミリの淡紅色の花を密につける。 花の色は淡紅色で直径5~8mm。花弁、萼片は...

  • ノイバラ(野茨) 2023

    バラ科の落葉性のつる性低木で、ノバラ(野薔薇)ともいう。 日本のノバラの代表的な種で、沖縄を除き全国に自生している。 日本のバラの代表的な原種であるり、身近に見られるいわゆる「野バラ」は、大半が本種じゃろう。 低地で普通に見られるが、茎は直立して分枝し、又は他のものに寄りかかって伸び、鉤形の刺が対につく。 河原や原野、林縁などにふつうに生え高さ2mほどになる。 葉は奇数羽状複葉で互生し、小葉は3...

  • ウスベニツメクサ(薄紅爪草) 2023

    ナデシコ科の植物で、原産地は北半球の温帯(日本を含まない)。 日本に帰化しているが、北海道や本州に多いようじゃが、ほぼ全国で見られる。 茎は基部から分枝し、地を這って広がることが多く、先端が立ち上がり5-15cmほどになる。 茎の上部は線毛が多く、白緑色。茎の下部は無毛で、赤色を帯びる。 葉はやや多肉質で2~4個が房状に対生(偽輪生)し、長さ4~25㎜の線形で葉の長さは変化が多い。 花は地域により3月か...

  • ムシトリナデシコ(虫取撫子) 2023

    ナデシコ科のマンテマ属の越年草。 ハエトリナデシコ、コマチソウ、ムシトリバナの別名もある。 原産地はヨーロッパで、江戸時代に渡来したと言われる。 茎の高さ30-60cmに成長し、葉は卵形あるいは広披針形で対生し、基部は茎を抱く。 茎上部の葉の下に粘液を分泌する部分が帯状にあり、ここに虫が付着してしまうこともある。 花期は5月から6月と言われる。 花の色はピンク色で、花弁が5枚で、おしべは花弁と同じく...

  • シラタマソウ(白玉草) 2023

    ナデシコ科マンテマ属の多年草でヨーロッパ原産。 明治時代に導入されたが逸出したものが野生化し、北海道を中心に本州でも帰化植物として定着している。 道端や荒地などに生え、茎の高さが20~70センチになる。 全草無毛で株立ちになり、茎や葉は粉白色を帯びる。 葉は披針形~楕円形で全縁、無柄で先は尖る。 初夏の頃、茎上部の花序に、直径約1.5センチの白色の花を横向き~下向きに数個つける。 萼は袋状で...

  • エゾタツナミソウ(蝦夷立浪草) 2023

    今日から12月じゃな。当地は既に真冬の状態ながら雪は積もっていない。 地面も凍りはじめ、植物は冬ごもりに入ったようじゃ。 3月過ぎるまで花は見られないので、初夏~晩夏の花を引き続き掲載する予定じゃ。 北海道、本州(中部地方以北)の低地~山地の林内や林縁などに生える。 よく似る「ヤマタツナミソウ」は、葉の両面に軟毛がある。 茎の高さは30~60センチで、4稜がある。(茎の4稜はシソ科に多い) 葉は三...

  • セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草) 2023

    ヨーロッパ原産のキク科ノコギリソウ属に分類される多年草の1種。 ハーブではコモンヤロウ(orヤロウ)と呼ばれ、花壇や切り花として、薬用としても植えられている。 日本には1887年に渡来したと言われ、茎は高さ60~100cm、葉は細かい羽状複葉で、ノコギリのように見える。 葉は互生で柄はなく、夏に茎の上部で分枝する。 若葉はサラダや茹でて食べられる。 6月から9月にかけ、茎の先端に多数の花を付ける。 頭花の直径...

  • カンボク(肝木) 2023

    ガマズミ科ガマズミ属の落葉低木〜小高木で、別名「ケナシカンボク」。 東アジア北東部に分布し、日本では北海道、本州の中部地方以北に分布する。 落葉広葉樹の低木から小高木で、樹高は2-7mくらいになる。 樹皮は暗灰褐色で厚く、縦に割れ目が入ってくることが多い。 葉は枝に対生し、形は広卵形でやや深く3裂し、3本の葉脈が目立つのが特徴。 開花は5~7月で、ガクアジサイに似た直径6~10cmの花序が枝先にでき...

  • エゾノキリンソウ(蝦夷麒麟草) 2023

    北海道と、本州・四国の一部の、海岸崖地から山地の草地や岩場などに生育する多年草。 図鑑によっては北海道にのみ自生するとの記載もあるが? 肉厚な葉はいかにもベンケイソウ科らしいのぅ。 茎は斜上して多肉質の葉を対生、小葉は光沢のある長楕円形で半分より先端側に鋸歯がある。 キリンソウの仲間は全体の見た目、葉の切れ込みなどで区別されておる。 全草が無毛で立ち上がった高さは5~20cmほど。 茎先に星形を...

  • ジンヨウイチヤクソウ(腎葉一薬草) 2023

    ツツジ科(旧;イチヤクソウ科)イチヤクソウ属の常緑の多年草。 北海道、本州(中部地方以北)の低山から亜高山の針葉樹林の林床や林縁などに生育する。 根茎は細長く地下を横に這う。高さは5~15センチ。 葉に長さ2-5cmになる細い葉柄があり、葉身は腎状円形で、長さより幅が広く、先端は円いかややへこみ、 基部は心形で左右の基部が重なり合い、縁は波状になるかわずかの低い鋸歯がある。 葉は薄い革質で表面に光...

  • ミヤママタタビ(深山木天蓼) 2023

    マタタビ科マタタビ属に属する落葉つる性木本で、雌雄異株。 北海道及び中部地方以北の本州に分布し、「マタタビ」より標高の高い深山に多い。 つる性の枝は他の樹木や岩などにからみつき、よく分枝する。 葉は互生し、長さ6~15㎝、幅4~10㎝の広卵形~長卵形。 葉の先は急鋭尖頭で、基部は浅い心形。縁には細かい不規則な鋸歯ある。 花は直径1.5~2㎝。萼片5個、長さ4~6㎜。 花弁は5-6個で白色~ピンク。 果実は長...

  • チシマアザミ(千島薊) 2023

    北海道の低地~亜高山帯の草地、明るい林内などに生え、茎の高さは1~2mになる。 非常に変異の多い植物で、判断には苦労するが、アザミ全体がそんな感じもするのぅ。 葉は全縁のものから羽状に深裂するものまで形の変異が大きい。 葉柄はなく、葉の基部は茎に延下し、縁に鋭い刺がある。 根生葉は花時には枯れる。 茎頂に淡紅紫色の頭花を下向きにつける。 総苞は球状鐘形で、くも毛があるり、総苞片は披針形~線...

  • エゾスカシユリ(蝦夷透百合) 2023

    ユリ科ユリ属の植物で、道東、道北では、原生花園に限らず、各地で見ることができる。 ユリは横向きに咲くものが多いが、エゾスカシユリは上向きに咲く種類じゃ。 海岸の砂丘や山地の草原や岩場に生え、茎の高さは20~90センチ。 花爺が住むオホーツク圏では、道路脇などでも普通に見られる花じゃ。 広い群生となれば原生花園などで見られる。 茎頂に、直径10センチほどの橙赤色の花を1~5個上向きにつける。 ...

  • ギンリョウソウ(銀竜草) 2023

    ツツジ科ギンリョウソウ属の多年草で、別名「ユウレイタケ」。(かつての分類はイチヤクソウ科) 腐生植物としてはもっとも有名なものの一つ。 森林の林床に生え、周囲の樹木と外菌根を形成して共生する菌類とモノトロポイド菌根を形成し、その栄養を得ている。 4-8月ごろに地下から花茎を伸ばし、最大約15cmほどまで伸び、茎には鱗片状の葉を多数つける。 色素はなく全体が透けた白色だが、花が咲くと柱頭は紺色である。...

  • チョウジソウ(丁字草) 2023

    キョウチクトウ科に分類される多年生草本植物で、北海道から宮崎県にかけて分布。 ほとんどの都道府県では、野生絶滅あるいは絶滅危惧種に指定されている。 宿根草で、5月頃になると茎を高さ 40〜80cm まで伸ばす。 かつては川原の土手や湖岸などの湿地に群生していたが、開発と共に個体数が減少している。 葉は長さ 6〜10cm、幅 1〜2cm の細長い披針形で、互生する。 開花時期は4~6月で、茎の先端に藍色の花を10...

  • ノボロギク(野襤褸菊) 2023

    明治初期にヨーロッパから入り、北海道から沖縄まで全国に広がった。 和名は「野に生えるボロギク」の意で、ボロギクとはサワギクのこと。(別名;オキュウクサ、タイショウクサ) 道端、空き地、原野などに生え、茎の高さが10cm~40cmになるヨーロッパ原産の帰化植物。 茎は中空で直立、多数に分枝して株を形成する。 葉は長さ3~5cmの長楕円形で、葉先はややとがり、不規則に羽状の切れ込みがある。 開花は通常5...

  • カラフトホソバハコベ(樺太細葉繁縷) 2023

    ナデシコ科ハコベ属の植物で「帰化植物」じゃ。 同属の「ナガバツメクサ」とそっくりで、見分けにはルーペも必要じゃろう。 ヨーロッパ原産の帰化植物で、道端や河川、 草地などにやや稀に生えている。 高さ20~50cmの多年草で、茎は斜上し4稜があり、よく分枝する。 葉は対生し、披針形~広線形。 花期は6-8月で、茎頂に10-40個の花が2出集散状に疎らに付く。 花柄は糸状で基部には薄い鱗片状の苞葉が1対ある。 花は...

  • タチイヌノフグリ(立犬の陰嚢) 2023

    オオバコ科クワガタソウ属でイヌノフグリの仲間じゃが、茎が立ち上がるのでタチイヌノフグリ。 ヨーロッパ原産の1年草で、明治の初めに渡来したと言われておる。 道端や芝地など、やや乾いたところにも生え、オオイヌノフグリが盛りが過ぎる頃に咲き始める。 茎は白色の軟毛があり、根元で分枝して斜上し先端は直立して高さ7-25cmになる。 葉は対生し、最下部のものは短い柄があるがそれ以外は無柄。 縁に2-4個の低く円い...

  • ツルマンネングサ(蔓万年草) 2023

    今日から11月じゃな。自然界に花はもう見当たらない季節になった。 ブログはまだ初夏の花の段階なので、このまま冬季間も掲載は続ける予定じゃ。 ツルマンネングサは朝鮮、中国東北部原産で、古くから日本に帰化していたと考えられている。 分厚い葉を見ると、いかにもベンケイソウ科とわかりそうな植物じゃな。 道端や河川敷に生育しており繁殖力が旺盛。 節目が地面に接しているとそこから発根し、地面をとらえながら...

  • ヘラオオバコ(箆大葉子) 2023

    オオバコ科オオバコ属の植物でヨーロッパ原産の雑草。 日本では帰化植物であり、葉がへらのような形であることで名づいた。 江戸時代に日本に入ったと言われるが理由は定かではない。 一気に広がり今では全国に分布している外来種。(要注意外来生物) 茎を幾本も伸ばして花穂をつけ、高いものは70 cmになる。 花序は幅約1cmの円柱状で、花から雌しべと雄しべ4個が長く飛び出す特徴がある。 花冠は膜質、下部が筒状...

  • ハクサンシャクナゲ(白山石楠花) 2023

    ツツジ科シャクナゲ亜属の低木で、別名は「シロバナシャクナゲ」「ウラゲハクサンシャクナゲ」。 北海道・本州(中部地方以北)・四国(石鎚山)の亜高山帯から一部はハイマツ帯まで分布する。 樹高は、亜高山帯では3mほどにもなるが、ハイマツ帯では環境が厳しいため50cmにも満たない場合がある。 葉は長楕円形の革質で、縁が裏側に巻いていることが多く、成木の葉の裏は毛が生えていることがある。 7-8月頃に5-15個の...

  • オオハナウド(大花独活) 2023

    セリ科の大型植物の一つ「ハナウド属」の多年草で、北海道・本州(近畿以北)に分布。 別名では、ウラゲハナウド、アイヌ語名ピットㇰ(pittok )とも呼ばれる。 茎の高さは1-2mで茎は太く中空で、節に密毛を出し直立して上部は分枝する。 葉は3出複葉で、小葉は欠刻状に細かく裂け、裏面に短毛が密生する。 茎や葉など全草に剛毛が密生するのも特徴じゃ。 枝先の複散形花序に、白色の花を多数密につける。 小散形花...

  • ハリエンジュ(針槐)[ニセアカシア] 2023

    植物学上の標準和名は「ハリエンジュ」だが、一般的には「ニセアカシア」がよく疲れる。 よく似た「アカシア」をラテン語から直訳したものと言われる。(北海道で言われる「アカシア」は誤称) 北アメリカ原産で、ヨーロッパや日本など世界各地に移植され、野生化している(痩せた土地でもよく生育する)。 エンジュに似た葉を持ち、枝や幹にトゲがあることに由来する。 初夏に咲く甘い香りの花が好まれ、街路や公園に使わ...

  • ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草) 2023

    イチヤクソウの仲間で、花が赤みを帯びることでこの名がある。 「一薬草」の名は、一番よく効く薬草の意味で、強心・抗菌などの作用があるそうじゃな。 北海道、本州中部地方以北に分布し、山地帯から高山帯下部の草地、低木林、林縁などに生育する。 根茎が伸びて辺り一面に群生することが多い。 葉は長さ3-5cmの柄があって根際に2-5個がつき、常緑で光沢があり卵状楕円形で先は円く基部は円いかやや心形。 脈はへこみ...

  • サイハイラン(采配蘭) 2023

    ラン科サイハイラン属の多年草で、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の林床に自生する。 花序を武将が戦場で使った「采配」に見立ててこの名がついたもの。 偽球茎は卵形で、その頂部につく越冬性の葉は狭長楕円形で革質、長さ15-35cm、幅3-5cmで先端は尖る。 通常は1葉がつき、葉の基部は鞘状になって茎を抱く。 花茎は直立し、高さは30-50cmになる。 さほど珍しいランではなく、ときに小群落をなすこともある。...

  • ゴゼンタチバナ(御前橘) 2023

    ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属の多年草。 北海道、本州、四国に分布し、亜高山帯-高山帯の針葉樹林下や林縁に生育する。 茎は4稜があって直立し、下部は木質化して高さ5-15cmになり、しばしば群落をつくる。 葉は茎頂につき、長さ3-6cm、幅1-3cmの広楕円形で全縁、縦の脈が目立ち、先はとがる。 葉が4個のものと6個のものがあり、2-3対が対生しているが、接近しているので輪生のように見える。 花の咲く株は葉が6...

  • コケイラン(小蕙蘭) 2023

    ラン科コケイラン属の多年草で、別名「ササエビネ(笹海老根)」とも呼ばれる。 北海道~九州に分布し、一定の標高以上の山地の湿り気のある林内に生育する。 茎の高さは30~40センチ。茎頂の花序に、黄褐色の花を総状に多数つける。 北海道は個体数が多いようで、登山道や遊歩道などで普通に見られる花じゃな。 花は直径0.8-1cmで横~斜め上に向かって半開する。 萼片3個と、側花弁2個は長さ0.8-1cmの披針形で黄褐色...

  • オオカサモチ(大傘持) 2023

    セリ科オオカサモチ属の多年草で、別名「オニカサモチ」とも言われる。 セリ科は大型なものが多いが、これもその一つじゃな。 低地~山地の日当たりのよい草地などに生え、茎の高さは50cm~2mを超える場合もあり、太く直立する。 主茎が太く10-30mmになる(多くの解説では10-15mmと記載されるが、花爺が見る個体はもっと太い)。 茎は無毛、直立して上部で分枝するが、横に広がらない。 葉は全体としては広卵形だが羽状...

  • シウリザクラ(しうり桜) 2023

    バラ科サクラ属の落葉高木で、別名、ミヤマイヌザクラ、シオリザクラとも呼ばれる。 見た目では「エゾノウワミズザクラ」とも似た花じゃな。 幹の高さは10-20m、径は60cmに達する高木で、樹皮はやや紫色を帯びた淡褐色から灰褐色。 葉は互生し、葉身は倒卵状長楕円形~長楕円形。 先は尾状に尖り、基部は心形、縁には先が芒状か刺状になる鋭い鋸歯がある。 花期は5-6月で、花は新しい枝の先に長さ10-20cmの総状花序をつ...

  • アカオニタビラコ(赤鬼田平子) 2023

    北海道~九州の日当たりのいい道端、空地などで見られるキク科植物じゃ。 元々は「オニタビラコ」だったものが、アカオニとアオオニに分けられたもの。 草丈20cm~120cmほどと差のある1~2年草。(アオオニは小さめ) 茎は1本立ちになるが、束生する場合でも中央の1本が太くて高く、緑色か紫色を帯び、下部を中心に毛が多い。 (アオオニは茎の色が緑のまま) アカとアオに別れたことで、様々な分類記載をみかけるが...

  • ゼンテイカ(禅庭花) 2023

    ※このところ表示が崩れることが多発しておるでな。 テンプレを変更したので、よろしくたのみます。 ススキノキ科(ワスレグサ科) ワスレグサ属の植物で、「ニッコウキスゲ」と呼ばれることが多い。 各地で別々に同定されたため、和名、学名ともに混乱が見られる植物なんじゃ。 低山帯~高山帯のほか海岸の草地にも群生するよく知られた多年草。 根茎は太くて短く、匐枝は出さない。 葉は全て根生し、長さ0.5-1m、幅...

  • トチノキ(栃の木) 2023

    北海道~九州に分布する樹木で、特に東日本で多く見られるようじゃな。 呼び名も多くクワズノクリ、トチグリ、ウマグリなどとも呼ばれる日本古来からの樹木じゃ。 現在の分類ではムクロジ科となったが、残念ながらムクロジは北海道では見られない樹木じゃ。 落葉広葉樹の高木で大木に成長し、樹高30-35m、直径2 mを超える大きさとなる。 葉は対生し、非常に大きな掌状複葉で全体の長さは50cmにもなり、葉縁には鋸歯がある...

  • ジャニンジン(蛇人参) 2023

    北海道から本州、四国、九州及び南西諸島に生育するアブラナ科タネツケバナ属の植物。 日本の南西諸島では、元々生育地、個体数が少なく「絶滅危惧種」扱いじゃな。 茎は直立するが時には下部で枝を分け、無毛か基部近くに多少毛があり、高さ12〜80cmになる。 茎は細く、稜が見られる。 葉は互生、奇数羽状複葉で薄く、小葉は2~9対で深く切れ込み、鋸歯を持ち基部に耳片を持つ。 花期は3~6月じゃが、北国の花爺の地域...

  • ノビネチドリ(延根千鳥) 2023

    ラン科ノビネチドリ属の多年草で、北海道、本州中部以北、四国、九州に分布し、 山地の樹林下の湿った場所に自生しておる。 和名は根が横に伸び、花の形が鳥の飛ぶ姿に似ることに由来とのこと。 大きくて目立つ花だが,ラン科の中では比較的普通に見られ、葉が波打つのが識別のポイントじゃな。 草丈は30~60cmで直立し、茎が太めのイメージじゃ。 茎頂に淡紅紫色~白色の花を総状に密につける。苞は披針形で花と同...

  • エゾレイジンソウ(蝦夷伶人草) 2023

    北海道の亜高山帯~高山帯に生えるキンポウゲ科トリカブトの仲間。 「レイジンソウ」がうす紫なのに対し、これは黄緑からうすクリーム色の目立たない色じゃな。 草丈50~100cmの多年草で、上部は特に屈毛を密生し,分枝する。 トリカブトの仲間でもあり有毒植物じゃな。 葉は腎円形で7~9に裂け縁に鋸歯がある。 長い茎の先に淡黄緑色の花を多数付ける。 烏帽子状の花弁は萼で、5個ある。 花弁は2個あるが、...

  • アオチドリ(青千鳥) 2023

    ラン科ハクサンチドリ属の多年草で、別名「ネムロチドリ(根室千鳥)」とも呼ばれる。 北海道、本州中部地方以北、四国(剣山、東赤石山)に分布しておる。 草丈20~50cmの多年草で、根茎は短く一部肥厚する。 茎は直立して稜があり、葉は互生し長楕円形で、3~5個あり先がとがる。 花は茎頂に総状にやや密に多数つき、ややうつむいて半開、淡緑色~紫褐色で、長さ1~2cm。 苞は狭披針形、花よりかなり長い。萼...

  • オドリコソウ(踊子草) 2023

    北海道、本州、四国、九州に分布し、野山や野原、半日陰になるような道路法面に群生する多年草。 花のつき方が、笠をかぶった踊り子達が並んだ姿に似ることで名づいたものじゃな。 高さ30〜50cmになり、茎はやわらかく節に長い毛がある。 葉は対生し、長さ5〜10cmの卵状三角形〜広卵形で先端はとがる。 縁にあらい鋸歯があり、網目状の脈が目立つ=葉を見ればいかにもシソ科じゃな。 上部の葉腋に2~3個(まれに1個)の...

  • コウライテンナンショウ(高麗天南星) 2023

    サトイモ科に属し、北海道から九州の山地や原野の湿った林床に生える。 形状に変異が多い多年草で「マムシグサ」とも呼ばれている。 成長すると高さは50 - 60センチメートルに達する。 球茎は平たい円形で地下にあり、偽茎は葉柄下部の2つの葉鞘部分が重なったもので、紫褐色のまだらな模様がある。 マムシグサはこの模様がマムシに似ているから、あるいは花の形が舌を出した蝮の姿に似ているから、ともいわれる。 4-...

  • オオアマドコロ(大甘野老) 2023

    キジカクシ科アマドコロ属の多年草で、北海道~本州(北部)の山地の林縁、草地で見られる。 根茎は太く甘みがあるため、春の山菜としても親しまれている。 アマドコロより大型(ほぼ2倍)で、茎は高さ60cm~1mに達する。 茎はやや角張り、弓なりに伸び、茎に稜角があるのが特徴(そっくりなナルコユリは稜がない)。 葉はやや広く大きく、長さ10~20cm、裏面脈状に微細な突起がある。 各葉腋に白色で長さ2.5cm程...

  • (エゾ)ミヤマハンショウヅル(深山半鐘蔓) 2023

    北海道~関東・中部地方の亜高山帯~高山帯に生える高山植物。 茎が地上をはったり他の植物などにからみついて伸びるつる性低木で、蔓の長さは30-100cm。 ツル性で地面や他の植物に絡まって延びる茎は紫色を帯びる。 葉は2回3出複葉、小葉は披針形、先は尖り、縁には粗い鋸歯がある。 葉のわきから長い花柄を出し、直径2.5cm~3cmの紅紫色の花を1個下向きにつける。 花弁に見えるのはがく片で、4個あり、平開せず広...

  • ツマトリソウ(褄取草) 2023

    ヤブコウジ科ツマトリソウ属の多年草。(APG植物分類体系で、サクラソウ科から移されている) 最近はDNAで分析するため、従来の◯◯科がコロコロ変わったりしておるのぅ。 茎の高さは10-15cmで、葉は茎に互生し、茎の上部に輪生状につく。 葉の形は広披針形で、先が尖り、葉身は長さ2-7cm、幅1-2.5cmになる。 北海道・本州・四国に分布し、亜高山の草地や林縁に生育しておる。 初夏に茎の上部に花柄を出し1.5cmぐらいの白...

  • マイヅルソウ(舞鶴草) 2023

    キジカクシ科(旧ユリ科)の多年草で、北海道から九州の山地帯上部から亜高山帯の針葉樹林に多く群生する。 葉の様子が翼を広げて舞う鶴に似ているとして、マイヅルソウと名付けられたもの。 根茎は分かれ、横に広がり、群生することが多い。 葉は2~3個つき、生育のよいものは長さ6~10㎝、基部は深い心形で葉質は柔らかく、無毛。 5~7月に茎の上部から伸びた2~5cmの花茎に、長さ3~6ミリの花が10~20穂状に集まっ...

  • クロユリ(黒百合) 2023

    ユリ科バイモ属の高山植物で、北海道での別称はエゾクロユリ(蝦夷黒百合)。 「ミヤマクロユリ」と呼ばれるのは、本州に生息するものがメインじゃな。 クロユリは、広義ではエゾクロユリ(蝦夷黒百合)とミヤマクロユリ(深山黒百合)の両方を指すが、 狭義ではエゾクロユリ(蝦夷黒百合)のみを指しておるんじゃ。 地下にある鱗茎は多数の鱗片からなる。 ※この鱗片が食用としてアイヌ民族が活用していた。 茎は直立...

  • コテングクワガタ(小天狗胡鍬形) 2023

    オオバコ科クワガタソウ属の多年草、ヨーロッパ原産で日本に帰化している。 北海道、本州で帰化が確認され、やや湿った道ばたや芝生で見られる。 同じ仲間でよく知られる「オオイヌノフグリ」と花は似ておるじゃろう。 茎は下部で枝分かれし、細長く這って長さ8-15cmになり、節から発根してマット状に広がる。 葉は対生し、無柄または長さ1-3mmの葉柄がある。 葉身は楕円形から広楕円形で、先端は鈍く、縁の鋸歯は低く、...

  • ミヤマオダマキ(深山苧環) 2023

    中部地方以北~北海道で見られる高山植物じゃ。 改良されたものが山野草として栽培されるが、高山性のものとしては栽培しやすい花じゃろう。 亜高山帯や高山帯の岩場やザレ場、草丈の低い草原などに見られる多年草。 茎は高さ10-40cmほど、花期は6-8月で先端に数輪の花をうつむき加減につける。 白粉を帯びた葉は3つに分かれ、根元にまとまってつく。 花序は1~3個の花をつけ3~4cm、苞は線状披針形、長さ4~7㎜、1~3...

  • ユキザサ(雪笹) 2023

    キジカクシ科(旧ユリ科)マイヅルソウ属の多年草じゃ。 別名ではオニユキザサ、ササナ、アズキナ、スズメユリなどとも呼ばれておる。 北海道~九州に分布し、山地の落葉広葉樹林の林床に生育する植物。 茎は円柱形で、高さは20-70cm程で直立するが、上部は斜上し上部にいくにしたがって粗い毛に覆われる。 葉は茎上部に2列に並んで互生、広楕円形から卵状長楕円形で先は鋭くとがる。 葉質は軟らかく両面に粗い毛が生え、...

  • コンロンソウ(崑崙草) 2023

    アブラナ科タネツケバナ属の多年草で、北海道~九州の山地の湿った場所や谷川沿いに生育。 和名の「崑崙草」の由来は明確な根拠は不明となっておる。 茎は直立し軟らかい短毛が生え、上部は分枝して高さ25-70cmになる。 葉は奇数羽状複葉で小葉は5~7枚で、縁には細かく鋭い鋸歯が並び、両面とも有毛。 茎先に総状花序をつけ、白色の十字形の4弁花を多数つける。 萼片は長楕円形で長さ2.5-3.5mm、淡緑色で、背面に毛が...

  • ハルジオン(春紫菀) 2023

    ほぼ全国で見られるが、多くの人が「これドッチ?」と思ってしまう花の一つじゃな。 ハルジオンとヒメジョオンのことじゃが、今回は先に開花する「ハルジオン」の話じゃ。 北アメリカ原産で、日本では帰化植物となっており雑草との意識が高い植物じゃな。 一部の地域では「貧乏草」と呼ばれ、「折ったり、摘んだりすると貧乏になってしまう」と言われる。 標準和名はハルジオンじゃが、植物学者の牧野富太郎が「ヒメジョ...

  • オオヤマフスマ(大山衾) 2023

    北海道~九州に分布するナデシコ科ノミノツヅリ属の多年草。 別名、ヒメタガソデソウ(姫誰が袖草)とも呼ばれる。 高さ10-20cmになり、単一または多少分枝し、下向きの細く短い毛が生える。 葉は全縁となり、葉柄は無く、葉の両面に毛が生え、縁と裏面の葉脈上の毛が著しい。 花は1cmと小さく、色も目立たないが、まとまって咲いていることも多いので、見落とすことはない。 花期は6~8月で花序は1~3花からなり頂...

  • (エゾ)イブキトラノオ(伊吹虎の尾) 2023

    北海道~九州の海岸~高山の草原に生える多年草で、高さは1メートルほどになる。 背が高く花穂が大きいものが「エゾイブキトラノオ」と呼ばれているが、分けない見方が多いようじゃな。 北海道~東北(北陸)には背も高く花穂も大きく、色の濃いものが普通に見られるんじゃ。 これを「エゾイブキトラノオ」と呼んでおったが、近年は区別せずに扱うことが多いようじゃな。 草丈は1mを超すが、葉は上下で様子が異なり、根...

  • ミヤマキンバイ(深山金梅) 2023

    バラ科キジムシロ属の多年草。 本州中部以北~北海道の亜高山帯~高山帯の砂礫地、草地に生育する高山植物じゃ。 高さ10-20cmになるり、太く長い木質の根茎から葉と花茎を出し、全体に白い長毛がある。 茎葉は1-2個つき、葉柄は短く葉身も小さく、托葉は卵形で膜質。 見た目は同じ仲間で山岳地で見られる「メアカンキンバイ」に似ておる。 茎の先端に直径1.5-2cmの濃い黄色の5弁花を2-7個つける。 花弁は5個で長さ1cm...

  • クルマバソウ(車葉草) 2023

    アカネ科ヤエムグラ属の多年草で、北海道~本州の山地の林内に分布しておる。 欧州ではウッドラフと呼ばれハーブとして用いられ、ビール・白ワインの香りにも使われる。 茎は直立し、高さは20-30cmになり、途中で分枝せず、断面は四角形で毛は無い。 葉が6-10個が輪生することで、クルマバソウと名づいたようじゃな。 輪生する葉は、対生する本来の2個の葉と、残りの4-8個の、葉と同形の托葉なんじゃ。 よく思うのは、ど...

  • 花のある風景 2023-4

    お盆をめがけて、台風が北上中で帰省やお盆休みを直撃しそうじゃな。 先を読みつつ影響を受けないよう、注意してくだされや。 花爺も一応画像は載せるが、花のある風景で説明無しじゃ。 盛夏でもあるので、広大なヒマワリ畑が似合うじゃろう。 今日も来てもらってありがたいことじゃ。 ランキングに参加しておるでのぉ、一押し! にほんブログ村...

  • シャク(杓) 2023

    セリ科シャク属の多年草で、北海道~九州に分布しておる。 別名、コジャク、コシャク、ワイルドチャービル、ヤマニンジン、ノニンジンともよばれる。 全草にセリ科特有の香りがあり、毛がなくやわらかで緑色であるが、早春のころは紫色を帯びる。 茎は直立し、上部で分枝して、高さは100cm前後になり、茎の中は中空。 葉は、ニンジンの葉のような姿で、羽状に細かく裂けている。 花期は5-6月頃で、茎頂か分枝した枝の先...

  • オオカメノキ(大亀の木) 2023

    ガマズミ科ガマズミ属の落葉低木で、別名で「ムシカリ」ともよばれておる。 葉の形をカメの甲羅に見立てたもので、ムシカリは葉が虫に喰われやすいことから。 北海道~九州に分布し、山地のブナ林内や針葉樹林内に自生する落葉広葉樹の小高木じゃ。 葉は枝に対生し、形は長さ7-20cmの卵円形で葉の先端は尖り、葉縁は全縁になる。 他の似た種と比べると葉脈がシワ状に目立つ。 枝先から直径5-15cmの散房花序を出して、...

  • クリンソウ(九輪草) 2023

    北海道、本州、四国の山間地・湿潤な場所に生育し、せせらぎや渓谷の湿地などに時に群生する。 群生地で有名な地域では兵庫県のようじゃな(花爺は地元しか見ておらんが)。 日本に自生するサクラソウ科の仲間では最も大型で高さ30-90cmほどになる。 根際から生える葉は長さ20cm~40cm程と大形で、ロゼット状となる。 葉の形はへら形で皺があり、縁には不揃いの浅い切れ込みがある。(野菜のハクサイを思い起こす) 花...

  • クルマバツクバネソウ(車葉衝羽根草) 2023

    シュロソウ科(旧ユリ科)ツクバネソウ属の多年草じゃ。 国内では北海道~九州の山地帯から亜高山帯の林下に生育する。 茎の高さは20-60cmになり、葉は6-8個が輪生し、葉身は倒披針形で先端は鋭くとがり、葉柄はなく全縁になる。 「クルマバ」は輪生状の葉が多いことから荷車の車輪に見立てたものじゃな。 「ツクバネ」は羽子板遊びの羽根に似ていることが由来とのことじゃ。 茎頂から長い花柄を出し、直径4-7cmで黄緑...

  • フデリンドウ(筆竜胆) 2023

    小さくて踏み潰されることも多い花じゃが、とても人気の高い花の一つじゃな。 リンドウの仲間は夏~秋に咲くことが多いが、フデリンドウは春先に見られる数少ない仲間の一つじゃ。 高さは5cm~15cmほどと言われるも、開花時で3cmほどのものはよく見かけるのぅ。 リンドウらしくシャキッとした姿と、珍しい青色の花の姿が人気の元じゃろう。 葉は対生し、形は広卵形で全縁、質はやや厚め。 花期は4~5月(花爺地域は5...

  • クシロワチガイソウ(釧路輪違草) 2023

    釧路で発見されたワチガイソウの仲間ということ。(ワチガイソウは本州以南に自生) 昔、無名であることの印として「輪違い(2個のずれた輪)」の符号をつけたが、それがこの名になったようじゃ。 ワチガイソウのなかまで北海道に生えるのはクシロワチガイソウ1種だけで迷うことはない。 東北と関東の一部で見られるようじゃが、青森や岩手では絶滅危惧種でもある。 山地の林縁等に見られる多年草で高さ15cm-30cm程度。 ...

  • スミレ(菫) 2023

    日本、朝鮮半島、中国原産で、スミレ科スミレ属の多年草の野草の総称じゃ。 狭義的には、Viola mandshurica の品種をスミレと呼ぶ。(Viola=紫色を指す) 南北に細長い日本列島では世界の半数近い約250種が自生しておる。 その分布率は世界一で、日本は世界に誇るスミレ王国とも言えるんじゃ。 高さは7〜11cmほど、葉は翼のある長柄があって株もとから多数束生する。 このヘラ状の葉が最大の特徴とも言えるじゃろう。 ...

  • ビオラ ソロリア フレックルス(アメリカスミレサイシン) 2023

    アメリカスミレサイシンは、もちろんアメリカ産であるが、色も多種で種類も多い。 花爺は園芸種はめったに扱わないが、この仲間はお気に入りの一つじゃ。 別名では「そばかすスミレ」、「吹っかけスミレ」とも呼ばれておるが、「ビオラソロリア」の仲間となっておる。 アメリカスミレサイシンはアメリカ東部に自生するスミレの一種。 明治以降に園芸植物として導入されたものが北海道から四国に逸出帰化して広がっておるス...

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