気が付いたら竹が高く伸びている時季です。このように勢いづけて何事も伸ばしていきたいものです。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 東山積翠 川島梅関筆本席軸 修竹風月清 鵬雲斎大宗匠筆花 紫丁華花生 一重口竹花生 三代池田瓢阿造敷板 黄金壇薄板香合 内根来塗松笠香合 成瀬宗巨造釜 万代屋釜 高橋敬典造風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 黒楽 鈍太郎写 大野鈍阿造茶入 古瀬戸肩衝仕覆 時代茶杓 木漏れ日 立花
気が付いたら竹が高く伸びている時季です。このように勢いづけて何事も伸ばしていきたいものです。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 東山積翠 川島梅関筆本席軸 修竹風月清 鵬雲斎大宗匠筆花 紫丁華花生 一重口竹花生 三代池田瓢阿造敷板 黄金壇薄板香合 内根来塗松笠香合 成瀬宗巨造釜 万代屋釜 高橋敬典造風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 黒楽 鈍太郎写 大野鈍阿造茶入 古瀬戸肩衝仕覆 時代茶杓 木漏れ日 立花
春は霞のせいで、月も朧な感じがします。またそのような月も趣があるものです。物思いに耽ってしまいますね。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合短冊 「夕月夜花びらよりもかろげなる しら波がくる岩をわれゆく」 与謝野晶子筆本席軸 「暮るゝ夜のかすみにふかき山の端を しらせていつる春の月影」「庭のおも夜さゑるのもうたた寝に すだれすずしき月ぞ見るかな」「よひのまのひかりにも似ぬあはれかな 人さだまりてむかふ月かげ」「空はなほ雲けのなかのおぼ
世俗紅塵飛不到のように、老荘思想の境地で暮らせたらいいものです。茶室は、世俗から逸脱した理想郷です。一足先に桜を楽しむこともできます。「釣月耕雲」西来祖道我伝東(西来の祖道、我東に伝ふ。)釣月耕雲慕古風(月に釣り、雲に耕し古風を慕ふ)。世俗紅塵飛不到(世俗の紅塵、飛びて到らず。)深山雪夜草庵中(深山の雪夜、草庵の中)以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 高士観月 橋本関雪筆本席軸 紅塵飛不到 小田雪窓老師筆花 岩根絞椿花
梅の薫る時季になってきました。山に散策に行くと鶯の初音が聞かれたりします。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 梅 鈴木宗保宗匠(日々庵)筆本席軸 水急不流月 小田雪窓老師筆花 岩根絞椿花生 旅枕 高橋楽斎造敷板 黄金壇薄板香合 明代呉須菊鷺香合釜 万代屋釜 高橋敬典造炉縁 掻合塗風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 刷毛目 銘「銀浪」 大野鈍阿造古袱紗 茶入 備前火襷肩衝 小西陶蔵造仕覆 利休梅緞子茶杓
新たな年を迎えて当庵も初釜をしました。本年も宜しくお願い致します。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 慶祝図 田能村直入筆本席軸 松樹千年翠 盛永宗興老師筆花 岩根絞椿花生 南蛮粽敷板 黄金壇薄板香合 宋代影青釜 万代屋釜 高橋敬典造炉縁 掻合塗風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 黒楽 大野鈍阿造茶入 古瀬戸椿手肩衝仕覆 時代茶杓 長生殿 池田瓢阿造水指 竹絵末広水指 手塚玉堂造薄器 根来薬器蓋置 赤楽輪
今年も終わろうとしています。早かったですね。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 雪景山水図 小松原翠渓筆短冊 おごそかなおもきあしとりふみしめてとしのとびらをしめにくるかや」九条武子筆本席軸 看〃臘月尽 小堀卓巌老師筆花 紫丁華花生 旅枕花入 高橋楽斎造敷板 黄金壇薄板香合 赤楽面匣香合 大野鈍阿造釜 万代屋釜 高橋敬典造炉縁 掻合塗風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 朱窯変総釉黒楽茶碗草楽印 了入造茶入 古瀬戸
漸く冷え込んできて紅葉が楽しめそうな季節になってきました。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 古都深秋 川島梅関筆本席軸 清風萬里秋 小林太玄老師筆花 紅葉花生 旅枕花入 高橋楽斎造敷板 黄金壇薄板香合 辰砂釉赤繪縞文盒子 島岡達三造釜 万代屋釜 高橋敬典造炉縁 掻合塗風炉先 更紗(バテ
無事に実りの秋を迎えることができました。今年は米騒動があったりと改めて作物の有難さを実感させられました。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 菊花図 日比野白圭筆短冊 「花咲きぬ散りぬみのりぬこぼれぬと 吾知らぬ間に日経ぬ月へぬ 」柳原白蓮筆本席軸 世の中に みのなりいでて おもふこと なすはめでたき例也けり 蓮月筆花 大菊花生 旅枕花入 高橋楽斎造香合 塗栗香合 樹芳造釜 万代屋釜 高橋敬典造風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好
9月9日は菊の節句です。菊の露には霊力があって、これを口に含んだり、肌につけたりすると長寿が期待されます。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 菊花図 日比野白圭筆本席軸 東籬秋色佳 立花大亀老師筆花 大菊花生 南蛮粽香合 菊蒔絵錫縁香合 田中煌又造釜 万代屋釜 高橋敬典造風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 李朝青井戸茶入 古瀬戸椿手肩衝仕覆 時代裂茶杓 露 二代池田瓢阿造水指 御本水指 六代清水六兵衛造薄
山遊びもいいですが、海遊びもいいものです。松の浜をそぞろ歩きするのも趣があるものです。特に月が出ていると更に風情が感じられます。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 月と松の図 高木富三筆短冊「久方の月見草さく筥崎の はまの真砂路たゞひとりゆく」柳原白蓮筆本席軸 海濶百川朝 小田雪窓老師筆花 藪蘭花生 南蛮粽香合 宵月絵蛤香合 河口晃永造釜 万代屋釜 高橋敬典造風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 李朝青井戸茶入 古
全国的に高い気温になっていて、このような日常からしばし抜け出したいものです。それが茶室では可能です。昔はいろいろと工夫して暑さを忘れていましたが、今ではエアコン完備の茶室も珍しくなくなりました。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 上高地青嵐図 川島梅関筆短冊「あつき日の空にうこけるくろき雲 いさゝか雨をこほしてゆきぬ」柳原白蓮筆本席軸 雲悠々水潺々 足立泰道老師筆花 百日紅花生 南蛮粽香合 松香合 山下ロクロ工芸製釜 万代屋釜 高橋敬典
中国映画「無名」を観ました。1940年代の魔都・上海というスパイ映画にはこれを超える舞台はありません。更に香港映画のアクションが加わり、圧倒的な展開が繰り広げられます。スパイは、存在を知られてはいけない宿世を背負っており、時代の狭間に消えていくしかないのかも知れません。
清流では蛍が飛び交う時季になりました。都会ではなかなか見る機会はありませんが、茶室では見ることができるようです。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 米法山水図 田能村直入筆本席軸 渓声山色 盛永宗興老師筆花 蛍袋花生 宗旦むし籠 二代池田瓢阿造香合 松香合 山下ロクロ工芸製釜 万代屋釜 高橋敬典造風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 李朝青井戸茶入 信楽肩衝 上田光春造仕覆 角龍金襴茶杓 石清水 立
新緑の美しい季節になりました。木々の葉も瑞々しくて、その緑に癒されます。まさに生命の息吹が感じられ、自身の活力にしたいと思います。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 柳下双鷺 田能村直入筆本席軸 柳緑花紅 盛永宗興老師筆花 紫丁華花生 南蛮粽敷板 黄金壇薄板香合 堆朱鳳凰紋香合 清代(嘉慶ー道光)釜 万代屋釜 高橋敬典造風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 黒楽小服茶碗治宝公拝領印大印 旦入造茶入 瀬戸肩衝
艶やかな桜色一色の景色も緑色になろうとしています。刻々と季節は移ろいでいくものです。それを感じるのは、昔の日本人も同様のようです。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 清水寺春霞 川島梅関筆 短冊「紫の藤花散りぬ青の羽 よきつばくろのいづさ入るさに」与謝野晶子筆本席軸 「花のちるをみて うらやまし心のままに咲てとく すがすがしくもちるさくらかな」 蓮月筆花 立浪草花生 伊賀焼蹲花生 大野鈍阿造敷板 黄金壇薄板香合 安南花唐草染付
アメリカ映画『デューン_砂の惑星PART2』を観ました。トルコのカッパドキアに隠れ住む人達のように外敵から身を隠すとともに抗います。程度の差こそあれ誰しも戦いを強いられるものですがきちんとした義を持って臨みたいです。それを他者は必ず見ています。日々の努力や克己はいつしか実ると信じさせられました。
卒業式シーズンになりました。春から新たな場所で新たな生活が始まる人達は多くいらっしゃると思います。僭越ながらエールを送らせてもらいます。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 短冊 「空たかく霞に消てこえなくば このゆふひはりいかてしらまし」有栖川宮熾仁親王筆本席軸 大道透長安 立花大亀老師筆花 赤西王母花生 旅枕花入 高橋楽斎造敷板 黄金壇薄板香合 馬香合 惺入造釜 万代屋釜 敬典造炉縁 掻合塗風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製
梅の別名として、香雪があります。雪の中でも芳香を放つ梅の花には逞しさを感じます。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 梅里香風 川島梅関筆本席軸 花有清香月有陰 盛永宗興老師筆花 赤西王母花生 旅枕花入 高橋楽斎造敷板 黄金壇薄板香合 宋代影青香合釜 万代屋釜 敬典造炉縁 掻合塗風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作水指 染付山水図水指 井上春峰造茶碗 赤楽 火前印 了入造茶入 瀬戸肩衝 大野鈍阿造仕覆 宝尽金襴薄
2024年となりました。年々、台風が巨大化するなど、天災によって農作物に甚大な被害が出ることが多くなってきています。そのため、秋の実りの無事を願いたいものです。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 慶祝図 田能村直入筆本席軸 「田家雪 布類雪尓 己止之能 美乃里 宇良奈以天 里能王良家尓 与呂己比能聲」(田家雪 ふる雪にことしのみのりうらないて里のわら家によろこびの声) 益田鈍翁筆花 赤西王母花生 仙叟箆筒写花入 二代池田瓢阿造香
街中はクリスマスのしつらえで華やかです。昨今は茶の湯でもクリスマスが浸透して、お菓子や道具などが様々なものがあります。そのため、茶室での楽しみ方もバラエティーに富んでいます。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 雪景山水図 小松原翠渓筆短冊 「霜白き橋のかなたゆ来る人をたれそと立ちて見つゝ楽しも」柳原白蓮筆本席軸 「山家富貴銀千樹」 盛永宗興老師筆花 南天花生 旅枕花入 高橋楽斎造香合 赤楽梟 大野鈍阿造釜 万代屋釜 敬典造炉縁
邦画『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間』を観ました。電脳犯罪に対する公安9課の活躍で、大戦やデフォルトなどで荒廃・混乱した社会に幾ばくかの秩序がもたらされたようで溜飲が下がります。面白かったです。近未来に現出する疑似社会に公安9課のような人達は現れるでしょうか。現れて欲しいですね。
武蔵野は月の名所として有名です。「めぐりあはむ空ゆく月の行末もまだ遥かなる武蔵野の原」藤原定家その情景は、茶室の中でも体感することができます。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 高士観月 橋本関雪筆短冊 「しみとほる秋の夜もののしづけさは水の底まで月かがやきぬ」柳原白蓮筆本席軸 「月」 小田雪窓老師筆花 ほととぎす花生 旅枕花入 高橋楽斎造香合 赤楽梟 大野鈍阿造釜 万代屋釜 敬典造炉縁 掻合塗風炉先 更紗(バティック)
仏・独映画『私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?』を観て
仏独映画『私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?』を観ました。権力に対峙するのは並大抵ではありませんが正義を貫くには不可避です。だが、映画を観ているうちに何が正しいのかが分からなくなってきます。誰しも自分の正義を持っています。冤罪やでっちあげを防ぐ対策は平時から必要ですね。
邦画『#沈黙の艦隊』を終始、緊迫感を持って観ました。核の抑止力で保たれている世界平和の矛盾にその核で一石を投じる海江田元首に、世界が翻弄されているのは痛快です。今の閉塞した現日本にも氏のような人が維新期のように現出して変革して欲しいですね。
実りの秋を迎えました。台風などの自然災害の影響も受けずに収穫できた産物に感謝したいと思います。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 畦豆赤蜻蛉図 庭山耕園筆短冊 「花咲きぬ散りぬみのりぬこぼれぬと 吾知らぬ間に日経ぬ月へぬ 」柳原白蓮筆本席軸 山呼万歳声 盛永宗興老師筆花 白菊花生 旅枕花入 高橋楽斎造香合 塗栗香合 樹芳造釜 万代屋釜 高橋敬典造風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 朱窯変総釉黒楽茶碗草楽印
本日は、奈良にある三五夜の長月の月釜『芸術と茶』に参加してきました。『前衛芸術の茶』をテーマにしていて、利休時代の前衛性の精神を再認識することができました。床のしつらえは、とても興味深かったです。それでは、皆様も三五夜の月釜に足を運ばれてはいかがでしょうか。
菊には霊力が宿っていて、朝露をしみこませた綿で体を拭くと不老長寿のご利益にあずかることができるとされています。その霊力で何百年も生き永らえたのが、菊慈童です。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 菊花図 日比野白圭筆短冊 「庭菊 ふるさとのの中のしら菊は 心のまゝに千代もへぬらん」香川景樹筆本席軸 令人寿 鵬雲斎大宗匠筆花 白菊花生 曽呂利 十一代浄益造板 曽呂利盆香合 菊蒔絵錫縁香合 田中煌又造釜 万代屋釜 高橋敬典造風炉先 更
盂蘭盆会とは、お盆の正式な言い方です。ご先祖様をお迎えする行事です。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 寒山拾得図 小田海僊筆本席軸 「松の風般若波羅蜜と聞こゆなり法界一宇の中に在る我」 柳原白蓮筆花 蛍袋花生 仙叟箆筒写花入 二代池田瓢阿造香合 木地蓮の実 成瀬宗巨造釜 万代屋釜 高橋敬典造風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 李朝青井戸仕覆 撫子紋茶入 飴釉楽鮟鱇 中印 了入造仕覆 時代印度更紗 小林泰
またもや身に降りかかってきた辛苦に絶句した。幼少から不幸せには慣れているが、辛いものはやはり辛いのである。「高みを行く人間は、大衆には決して理解されない。」と、気丈な北大路魯山人は、自らに言い聞かせるように言った。自分の美意識と美食を具現化する場として心血を注いだ星岡茶寮を中村竹四郎から経営方針の違いを理由に追われることになった。昭和11(1936)年7月の星岡騒動である。どうして、こうも人から排斥されるのであろうか。「おまえは、うちとはまったく何も関係ない。」と
米映画『ミッションインポッシブル/デッドレコニング1』を観て
米映画「ミッションインポッシブル/デッドレコニング1」を観ました。迫力のあるアクションが劇場の音響によって臨場感溢れるものとして楽しめました。ITやデジタルの存在感は時代と共に増してきてますが、やはりスパイ活動は最終的には人海戦術になりますね。パート2も期待しています。
彦星と織姫が一年に一度逢うことができる星祝の時季になりました。場所によっては天気がよくないところもあります。ところが、茶室の中では晴れていて逢うことができるのです。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 月と松の図 高木富三筆本席軸 契りけむ心ぞつらきたなばたの年にひとたびあふはあふかは 益田鈍翁筆花 蛍袋花生 仙叟箆筒写花入 二代池田瓢阿造香合 松香合 山下ロクロ工芸製釜 万代屋釜 高橋敬典造風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚
Godard監督の仏伊映画『カラビニエ』(1963年)を観ました。寓話的反戦風刺劇として架空の国が舞台です。憲兵に誘われて兵士となり、他国で破壊と略奪をします。性悪説に則って啓蒙するとともに、衣食足りて礼節を知るように経済的にも充足させるのが必要かも知れません。寓話を読み解いて下さい。
梅雨入りしましたが、五月晴れというように晴れ間のときもあります。その晩に星が見えたら、小堀遠州でなくとも嬉しいものです。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 群蛙戯画図 橋本関雪筆本席軸 渓声山色 盛永宗興筆花 紫丁華花生 旅枕花入 高橋楽斎造香合 松香合 山下ロクロ工芸製釜 万代屋釜 高橋敬典造風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 李朝青井戸古帛紗 撫子紋茶入 瀬戸肩衝茶入 大野鈍阿造仕覆 宝尽金襴茶杓 五
本日は、オンライン・アカデミー/ONYVA! バスティーユ:空中庭園と高架下に参加しました。フランス政府公認ガイドの中村じゅんじさんと、トラベルパートナーのかろりんさんによる案内でした。フォブール・サンタントワーヌ通り界隈は、ルイ11世が職人を住まわせて特権を与えて自由に家具を作らせました。それ以外の地域では、家具職人はギルドに属さなければならず、決まりに縛られていました。そのため、この界隈の職人は独創的に家具を作ることができました。材料となる木材は、ブル
田植え時季になりました。大事に育てた苗を田に植えて、秋の収穫まで、これからも多くの作業を継続していきます。あたかも、玉を磨くかのようです。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 田植之図 「苗代の水見えぬまで育ちたり」 小松原翠渓筆短冊 「きのふ咲きし花ハ受胎のいとなみに余念もなくて春雨ぞ降る」柳原白蓮筆本席軸 白珪尚可磨 鵬雲斎大宗匠筆花 紫丁華花生 南蛮粽敷板 黄金壇薄板香合 堆朱鳳凰紋香合 清代(嘉慶ー道光)釜 万代屋釜 高橋
バスティーユ 知られざるアルセナル界隈、オンラインツアーに参加して
本日は、オンライン・アカデミー/ONYVA! アルセナル界隈に参加しました。フランス政府公認ガイドの中村じゅんじさんと、トラベルパートナーのエミリーさんによる案内でした。シャルル5世がシテ島にあった宮殿をルーブルに移しましたが、そこが住みにくかったのでSaint Paul邸を城外に造りました。その城壁はフィリップオーギュストが造った城壁で、シャルル5世は新たに城壁を造りました。これらの両城壁の一部が今でも市内に残っています。アルセナルは大砲や火薬な
『山月記』、中島敦隴西の李徴は博学才穎、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃むところ頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。いくばくもなく官を退いた後は、故山、虢略に帰臥し、人と交を絶って、ひたすら詩作に耽った。下吏となって長く膝を俗悪な大官の前に屈するよりは、詩家としての名を死後百年に遺そうとしたのである。しかし、文名は容易に揚らず、生活は日を逐うて苦しくなる。李徴は漸く焦躁に駆られて来た。この頃からその容貌も峭刻と
邦画「Winny」を見ました。画期的なソフトウェアを開発した天才が冤罪でキャリアを潰されただけではなく、その後の日本のIT発展の芽が摘まれたのは遺憾です。とても感慨深い映画でした。弁護団はよくやりました。感謝致します。台湾のIT大臣ように日本も抜擢しないと国力が内から削がれるだけですね。
本日は、オンライン・アカデミー/ONYVA! パリ・オペラ座と歓楽街散歩に参加しました。フランス政府公認ガイドの中村じゅんじさんと、トラベルパートナーのエリザベートさんによる案内でした。オルレアンといえばジャンヌダルクですが、彼女は1429年4月29日から5月9日までと僅かな間しかオルレアンに滞在しませんでした。オルレアンは、ロワール川の河畔に発達した街で、かつては川の向こう側には畑が広がっていて、旧市街地は僅かな勾配の丘となっており、洪水の被害を
日本が一番華やぐ時季になりました。海外からの観光客で桜を見ることを楽しみにされている方も多いようです。その桜見を茶室にて楽しみました。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 春山水之図 高木富三筆本席軸 「あすも来てみんとおもへば家づとに手折もをしき山ざくら花」 大田垣蓮月筆花 鈴蘭水仙花生 旅枕花入 高橋楽斎作敷板 黄金壇薄板香合 辰砂釉赤繪縞文盒子 島岡達三造釜 亀甲地紋真形羽付釜 敬典造炉縁 掻合塗風炉先 更紗(バティック
仏映画「エッフェル塔~創造者の愛~」を観ました。エッフェル塔は1889年のパリ万国博覧会に向けてギュスターヴ・エッフェルが期待に応えて製作しましたが、当時の技術であれだけの構造物を造るのは大変だったと改めて思います。The girl who stole the Eiffel Tower, Also stole his heart、ですね。
中国映画「小さき麦の花」を観ました。自然と対峙して雨と日と土からの恵みで生活することは、現代人にとっては稀有なものとなっています。とはいうものの、貨幣経済にあって最低限の文明の利器だけでの生活は難しいものなのかも知れません。しかし、ただ、愛がそれを可能としているようです。
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本日は、オンライン・アカデミー/ONYVA! パリ・オペラ座と歓楽街散歩に参加しました。フランス政府公認ガイドの中村じゅんじさんと、トラベルパートナーのかろりんさんによる案内でした。サン・マルタン門やサン・ドゥニ門は、かつて城壁があったところに、ルイ14世が造ったものです。ブールバードというフランス語は今では大通りという意味ですが、かつては城壁という意味でした。城壁の外に捨てていたごみは、現在、丘となっています。パリの傲慢と呼ばれたごみ山は、山という意味の
梅は、別名、好文木(こうぶんぼ)と言います。三国時代を終わらせた晋の初代皇帝である武帝・司馬炎が学問に勤しんだときは梅の花が咲き、学問を怠ると梅の花は咲かなかったという故事に由来します。『晉起居注』という書物が典拠となっているようですが、この書物は散逸しており、これは偽書で好文木という言葉は日本人が創作したという説もあります。『東見記』で、『晉起居注』の好文木の故事を引用されていますが、本書は儒者である人見壹(卜幽軒)が貞享3年(1686年)に著したものです。しかし、それよ
節分になりました。全国各地で、豆撒きなどのイベントが開催されているようです。当庵でも、鬼退治をしてみましたが、なかなか鬼も一筋縄ではいかないようです。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 富源義家 田均筆色紙 「鬼拉躰 ぬれてほすたまくしのはの露霜に あまてるひかり幾世へぬらん」(後京極)本席軸 「萬里一條鉄」 立花大亀筆花 寒菖蒲花生 南蛮粽敷板 黄金壇薄板香合 安南花唐草染付小太鼓合子釜 亀甲地紋真形羽付釜 敬典造炉縁 掻
本日は、オンライン・アカデミー/ONYVA! パリ13区 屋根のない美術館に参加しました。フランス政府公認ガイドの中村じゅんじさんと、トラベルパートナーのかろりんさんによる案内でした。パリ13区は、区がアーティストに依頼してストリートアートを制作してもらっており、BTOY(スペイン)、ST4 THE PROJECT(チュニジア)、D*Face(フランス)、Obey(アメリカ)らの作品が建物の壁に描かれています。Station Fは、スタートアップ集
ご来光や富士山は、お正月らしくて縁起のよいものです。いずれも、光が感じられます。水仙、梅、寒牡丹など、この時期でも花々の彩が心地よいです。冬枯れから一転して、これから花々が咲き始めます。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 富士図 狩野常信筆短冊 「春浅しそらは空のひかりあり人にはひとのよろこびあれや」柳原白蓮筆本席軸 「蓬莱不老仙」 淡々斎筆花 寒菖蒲花生 南蛮粽敷板 黄金壇薄板香合 赤楽面匣香合 大野鈍阿造釜 亀甲地紋真形
新年、おめでとうございます。遅くなりましたが、当庵でも初釜をおこないました。おめでたい意匠である松竹梅をところどころに配してみました。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 天保九如図 田能村直入筆本席軸 「松樹千年翠」 盛永宗興老師筆花 寒菖蒲花生 仙叟箆筒写花入 二代池田瓢阿造敷板 黄金壇薄板香合 辰砂釉赤繪縞文盒子 島岡達三造釜 亀甲地紋真形羽付釜 敬典造炉縁 掻合塗風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作水
伊映画「泣いたり笑ったり」を観ました。価値観の多様化で家族の形態が今までと違ったあり方でも是認されつつあります。過渡期において旧来の価値観を是とする人達には容認できない部分もあると思われますが、結局はそれが本人や周囲の人達にとって幸せかどうかなのかも知れません。陽気な映画でした。
本日は、奈良にある三五夜の睦月の月釜に参加してきました。初釜として、白みそ仕立ての雑煮を頂戴しましたが、とてもおいしかったです。また、富士など、お正月にふさわしい道具の数々もありがとうございました。辻占では、「嬉しい涙がこぼれる」と出ましたが、今年はそういう場面があるのかもしれません。それでは、皆様も三五夜の月釜に足を運ばれてはいかがでしょうか。
邦画「天上の花」を横浜シネマジャックアンドベティで観ました。世間から隔絶した生き方は、孤高ではありますが潔さがあります。このような生き様に憧れます。それには批判をはねのけるだけのアウトプットが必要なのかも知れません。もっとも平穏無事に越したことはありませんが。有隣堂で先程前売り券を買ったので少し得しました。松本朔太郎ではありませんが、実孫は朔美さんなんですね。
本日は、オンライン・アカデミー/ONYVA! クリスマスのシャンゼリゼ大通りに参加しました。フランス政府公認ガイドの中村じゅんじさんと、トラベルパートナーのエリザベートさんによる案内でした。シャンゼリゼ大通りは2 kmほどですが、様々な様相を見せてくれます。Champsは畑という意味ですが、19世紀にはブルジョワが集まるような場所となり、その界隈は今でも三ツ星や二つ星のレストランがあります。そして、コンコルド広場から凱旋門の近くになると、高級ブティックが軒
本日は、奈良にある三五夜の師走の月釜に参加してきました。クリスマスの趣向で楽しませてもらいました。寿々屋製(東大阪)の主菓子はどれも色鮮やかでどれにしようか迷いましたが、正客の特権で自分の好きなものを選ばせてもらいました。それから、濃茶の後は、本格的なミルクティーを堪能させてもらいました。素材にこだわりのある特製お菓子もおいしかったです。それでは、皆様も三五夜の月釜に足を運ばれてはいかがでしょうか。
早いものでもう師走です。今年も無事に年の瀬を迎えることができました。菊の霊力は人を寿せしめます。その効力にあやかって、茶室という壺中で、のんびりと一年を振り返りたいと思います。飲酒二十首 其五 陶淵明結盧在人境 盧を結んで人境に在り而無車馬喧 而も車馬の喧しき無し問君何能爾 君に問う何ぞ能く爾るやと心遠地自偏 心遠ければ地自ずから偏なり采菊東籬下 菊を采る東籬の下悠然見南山 悠然として南山を見る山気日夕佳 山気日夕に佳く飛鳥相与還
本日は、オンライン・アカデミー/ONYVA! ノートルダム2022に参加しました。フランス政府公認ガイドの中村じゅんじさんと、トラベルパートナーのエロディさんによる案内でした。2019年4月に火災にあったパリのノートルダム大聖堂ですが、着々と修復が進んでいることが分かりました。出発地点から目的地までの道すがら、広場やいくつかの裁判所の建物にある彫刻のアレゴリーはとても興味深いものでした。手鏡と蛇は思慮深さ、剣と天秤が正義を暗示しているというものです
寒くなって秋めいてきました。「慈恩寺偶題」鄭谷 (全唐詩』巻676)往事悠悠添浩歎 往事悠悠として、浩歎を添ふ勞生擾擾竟何能 勞生擾擾(ぜうぜう)として、竟(つひ)に何をか能くせん故山歳晩不歸去 故山 歳晩に歸去せず高塔晴來獨自登 高塔 晴來して獨り自ら登る林下聽經秋苑鹿 林下 聽經す 秋苑の鹿 江邊掃葉夕陽僧 江邊 掃葉す 夕陽の僧吟餘卻起雙峰念 卻起せし雙峰の念を吟餘し曾看庵西瀑布冰 庵西の瀑布の冰を曾看す唐代の僧
本日は、オンライン・アカデミー/ONYVA! パリ最大の公園ラ・ヴィレットに参加しました。フランス政府公認ガイドの中村じゅんじさんと、トラベルパートナーのカロリンさんによる案内でした。ラ・ヴィレットはパリ19区にある35 haの広さを誇る市内最大の公園です。元々は屠殺場であった場所が、冷凍技術の発達によって、育てたところから冷凍機能を備えたトラックで運ぶ方が効率がよいため、別の目的として転用されたことが、公園の始まりです。パリ国立高等音楽院の年間の
大阪の枚方にある天門美術館で開催されている「妖艶vs風流 少しオモシロ展」に行ってきました。人形遣いの目がなんだか訴え掛けてくるようでした。妖艶と風流はアンチテーゼのような関係にあるように感じられました。池田館長、楽しい話をありがとうございました。それでは、まだ展覧会は終わらないので皆様も天門美術館に足を運ばれてみていかがでしょうか。
実りの秋になりました。穀物や果実などの収穫で食卓が豊かになります。10月末のハロウィンは、もともと秋の収穫を祝う古代ケルト人の収穫感謝祭でした。近年、台風が巨大化したり、局所的な豪雨があったりして、作物の収穫に影響が以前より天候で左右されるようになってきました。無事に収穫されたことを瑞祥として受けとめたいと思います。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 日と稲穂 春秋筆短冊 「花咲きぬ散りぬみのりぬこぼれぬと 吾知らぬ間に日経ぬ月
八雲立つ出雲国を見渡せる高台にある山荘に松平不昧は訪れ、眺望を愛でつつ、城下の菓子匠である面高屋の新作菓子を食べて茶の湯を楽しんでいた。松江藩で作られる菓子も京や金沢に引けを取らないものとなったことに満足していた。ときは寛政元年(一七八九)五月で、「寿々菜咲く野辺の朝風そよ吹けばとびかう蝶の袖そかすそふ」という和歌からその黄色い落雁を「菜種の里」と名付けた。藩主となってから二十年近く経とうとしていたが、新たな茶室を造営して藩内外の要人や数寄者たちと茶の湯を通じて交流する場
本日は敬老の日です。現在の長寿記録の上位5人のうち、2人が日本人、上位10人のうち、4人が日本人です。日本人が長寿であることが数値でも示されています。興味深いのは、現在の長寿記録の上位5人のうち、2人がフランス人であることです。ワインの中のポリフェノールの抗酸化作用のおかげでしょうか。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 不老門長生殿図 日比野白圭筆本席軸 山呼万歳声 盛永宗興老師筆花 菊花生 仙叟箆筒写花入 二代池田瓢阿造敷板
一楽二萩三唐津と言われるように楽焼は茶の湯の世界でとても珍重されています。侘茶を体系化した千利休が、独自の美意識で長次郎に造らせたのが楽茶碗です。総釉、土見せ、印、景色など、その見どころは様々です。今回、所有の楽茶碗で比較しながら、そのポイントを見ていきました。当庵では、このような勉強の仕方で楽しみながら茶の湯を接することができます。興味のある方はご一緒しませんか。
中秋の名月を過ぎましたが、秋の月を感傷的になります。読書の秋と言いますが、秋の夜長に月をめでながらの読書もいいものではないでしょうか。茶箱の月点前をしてみました。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 石山秋月 川島梅関筆硯箱 秋草に月兎の図本席軸 「月」 小田雪窓老師筆花 菊花生 旅枕花入 楽斎造敷板 黄金壇薄板香合 雲月に兎竹香合 玄月造釜 万代屋釜 敬典造風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製水指 御本水
9月9日は重陽の節句で、またの名を菊の節句と言います。周の穆王(ぼくおう)に仕えていた童子は、七百年も生き延びて魏の文帝の世の人々に再発見されます。慈童が偈を菊の葉に写すと、そこに結ぶ露が不老不死の霊水となり、それを飲み続けて長寿となっているのでした。菊水は、このように霊水として知られているのです。それを茶室で体感することにしました。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 菊慈童 原在中筆本席軸 「令人寿」
「私のなすべきことは全てなした。」と、既に老境にある井上権左衛門は、自分の夢が実現したことに満足し、これまでの道程を回顧して独りごちた。実に長い道のりであったが、有意義な人生であった。悔いはなかった。 慶長五年(一六〇〇)の関ヶ原の戦いにより天下が徳川の世に定まると、西軍の大名は取り潰しとなり、大量の浪人が生じた。だが、東軍の大名配下の侍や土豪であっても太平の世では実質的に浪人のようなものであった。戦を生業として戦国時代を生きてきた侍の多くがその本職を失うと共に自己の存在
茶の湯では様々な意匠がありますが、海松(みる)というものがあります。海松とは、海藻のことで、松に形状が似ているのでその名があると考えられます。特に、常緑で長寿である松は茶道をシンボル化したものであるため、棗や水次などの文様として描かれています。また、この海藻の色を海松色といい、くすんだ黄緑色を指しています。海松文様の茶道具がないか、気に掛けてみてはいかがでしょうか。
本日は、オンライン・アカデミー/ONYVA! 歌う!モンマルトルに参加しました。フランス政府公認ガイドの中村じゅんじさんと、トラベルパートナーのエリザベートさんによる案内でした。だいぶ観光客が戻ってきて賑わっていました。サクレクールは、比較的新しくて19世紀に造られ、中に鉄骨が入っていたのは初めて知りました。そして、凱旋門と同じで、白い石灰岩が使われているそうです。写真を撮るときは正面よりも後ろからの方が映えることは参考になりました。更に、後方はあ
8月は、世界的にバケーションの時季です。訪問地は、山にするか、海にするか迷います。先月は山の趣向をしたので、今回は海の趣向をすることにしました。海浜には松林があって風情のあるものです。耳をすまして松風を聴くと気持ちが落ち着きます。それを茶室で体感することにしました。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 月と松の図 高木富三筆本席軸 松樹千年翠 盛永宗興老師筆花 大徳寺花笠木槿花生 不昧公好 竹花手桶
本日は、奈良にある三五夜の葉月の月釜に参加してきました。前席で頂いた金沢の葛切りは、涼しげで黒蜜も甘くておいしかったです。八月であるので、涼を求める趣向であるとともに、お盆を意識した道具立てでした。席が終わった後、軸にあった夕立が実際にあったので驚かされました。それでは、皆様も三五夜の月釜に足を運ばれてはいかがでしょうか。
「辻仁成 アコースティック セレナーデ フロム パリ」に参加して
本日は、ビルボード大阪に辻仁成さんのライブ「アコースティック セレナーデ フロム パリ」の第二ステージに参加してきました。シャンソンやエコーズの曲など、ライブハウス会場の人達皆で楽しみました。あっという間の時間でしたが、2度のアンコールに応えてくれてありがとうございました。Encoreは、確かにフランス語ですが、一を意味するunとは違うようなので、2度のアンコール、ご容赦ください。また行きたいと思います。パリで参加できたらいいですね。
フランソワ・トリュフォー 監督のフランス映画『アデルの恋の物語』(1975年)を観ました。ビクトル・ユーゴーの次女のアデルの自伝を基にした作品です。その狂気的で献身的な愛を貫くために遠い異国の地まで追いかけていく姿は、その域まで達すると健気に感じられます。後悔の念はないはずです。
本日は、オンライン・アカデミー/ONYVA! Quartier Latin 知識と学問の都市パリに参加しました。フランス政府公認ガイドの中村じゅんじさんと、トラベルパートナーのエリザベートさんによる案内でした。ノートルダムに付随した学校では教義に則ったことしか教えることができないので、青空教室のような形で自由に学問を教えたり、学んだりするようになりました。その背景には、レコンキスタが影響していて、アラビア語に訳されていたギリシャの数学や哲学など、ヨー
フランソワ・トリュフォー 監督のフランス映画『家族』を観ました。氏の他の作品も含め、当時のフランスでも猛烈社員が活躍していたようです。そして、格差社会が感じられ、アパルトマンでのご近所付き合いは大変そうでした。そのせいか、いろいろありますが、最終的には丸く収まった感じです。
夏の暑さが厳しくなっており、渓谷などに避暑に訪れたくなります。渓声山色の軸はよく床に掛けられますが、蘇試の詩偈が由来となっています。渓声便是広長舌(渓声は便ち是れ広長舌)山色豈非清浄身(山色は清浄身に非ざること無し)夜来八万四千偈(夜来八万四千の偈)他日如何人挙似(他日如何が人に挙似せん)茶室でも趣向で避暑を楽しむことができます。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 上高地青嵐図 川島梅関筆短冊 「泉 こゝろしてくむべき物
織姫と牽牛が一年に一度逢えるのが七夕です。星祭りとも呼ばれていて、短冊に願い事をしたり、とても神秘的な行事です。七夕伝説は後漢の頃には既にありましたが、勤勉でなければいけないという儒教的な教えが背景となっているようです。織姫がこと座のベガ、牽牛がわし座のアルタイルです。そして、太陽、月、太陽系、夏の大三角、天の川、銀河鉄道、渦銀河、ダークマターなど、茶室という小宇宙では宇宙の構成要素が幾つも見付けられます。統一理論で説明がつくかもしれません。以下のような趣向
米映画『トップガン マーヴェリック』を観ました。いつの時代も、アメリカ人であれ、日本人であれ、若者は進取の気性を持っているべきです。そして、人生百年の今、その姿勢をずっと持ち続けることが求められています。それを壮年のマーヴェリックが示してくれました。見習いたいものです。https://www.youtube.com/embed/hyLAo_MAr0M
本日は、オンライン・アカデミー/ONYVA! アミアン 北の小ヴェニスと大聖堂に参加しました。フランス政府公認ガイドの中村じゅんじさんと、トラベルパートナーのエロディさんによる案内でしたアミアンは学生都市で、土日は地元に戻ってしまうため、金曜日の晩は移動するので、木曜日の晩に学生が飲み会をするのは面白いですね。小ベニスと言われるだけあって、川とその周辺の街並みが絵になっていました。アミアンは世界遺産であるアミアン大聖堂は、壮大でした。一度は訪れてみた
梅雨の時季になりましたが、今年はどちらかと言えば、今のところ、空梅雨となっているようです。一般的に、雨の後は空気が澄んでいて心地よいものです。そして、夜ともなれば、星が出ていて嬉しいものです。その風情を茶室で体現してみました。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 米法山水図「雨餘観瀑布 水気満渓清 世間趨貴天 何人解此情」田能村直入筆本席軸 雨後青山青転青 立花大亀筆花 蛍袋花生 宗旦むし籠花入 二代瓢阿造香合 内根来塗松
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気が付いたら竹が高く伸びている時季です。このように勢いづけて何事も伸ばしていきたいものです。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 東山積翠 川島梅関筆本席軸 修竹風月清 鵬雲斎大宗匠筆花 紫丁華花生 一重口竹花生 三代池田瓢阿造敷板 黄金壇薄板香合 内根来塗松笠香合 成瀬宗巨造釜 万代屋釜 高橋敬典造風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 黒楽 鈍太郎写 大野鈍阿造茶入 古瀬戸肩衝仕覆 時代茶杓 木漏れ日 立花
春は霞のせいで、月も朧な感じがします。またそのような月も趣があるものです。物思いに耽ってしまいますね。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合短冊 「夕月夜花びらよりもかろげなる しら波がくる岩をわれゆく」 与謝野晶子筆本席軸 「暮るゝ夜のかすみにふかき山の端を しらせていつる春の月影」「庭のおも夜さゑるのもうたた寝に すだれすずしき月ぞ見るかな」「よひのまのひかりにも似ぬあはれかな 人さだまりてむかふ月かげ」「空はなほ雲けのなかのおぼ
世俗紅塵飛不到のように、老荘思想の境地で暮らせたらいいものです。茶室は、世俗から逸脱した理想郷です。一足先に桜を楽しむこともできます。「釣月耕雲」西来祖道我伝東(西来の祖道、我東に伝ふ。)釣月耕雲慕古風(月に釣り、雲に耕し古風を慕ふ)。世俗紅塵飛不到(世俗の紅塵、飛びて到らず。)深山雪夜草庵中(深山の雪夜、草庵の中)以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 高士観月 橋本関雪筆本席軸 紅塵飛不到 小田雪窓老師筆花 岩根絞椿花
梅の薫る時季になってきました。山に散策に行くと鶯の初音が聞かれたりします。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 梅 鈴木宗保宗匠(日々庵)筆本席軸 水急不流月 小田雪窓老師筆花 岩根絞椿花生 旅枕 高橋楽斎造敷板 黄金壇薄板香合 明代呉須菊鷺香合釜 万代屋釜 高橋敬典造炉縁 掻合塗風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 刷毛目 銘「銀浪」 大野鈍阿造古袱紗 茶入 備前火襷肩衝 小西陶蔵造仕覆 利休梅緞子茶杓
新たな年を迎えて当庵も初釜をしました。本年も宜しくお願い致します。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 慶祝図 田能村直入筆本席軸 松樹千年翠 盛永宗興老師筆花 岩根絞椿花生 南蛮粽敷板 黄金壇薄板香合 宋代影青釜 万代屋釜 高橋敬典造炉縁 掻合塗風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 黒楽 大野鈍阿造茶入 古瀬戸椿手肩衝仕覆 時代茶杓 長生殿 池田瓢阿造水指 竹絵末広水指 手塚玉堂造薄器 根来薬器蓋置 赤楽輪
今年も終わろうとしています。早かったですね。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 雪景山水図 小松原翠渓筆短冊 おごそかなおもきあしとりふみしめてとしのとびらをしめにくるかや」九条武子筆本席軸 看〃臘月尽 小堀卓巌老師筆花 紫丁華花生 旅枕花入 高橋楽斎造敷板 黄金壇薄板香合 赤楽面匣香合 大野鈍阿造釜 万代屋釜 高橋敬典造炉縁 掻合塗風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 朱窯変総釉黒楽茶碗草楽印 了入造茶入 古瀬戸
漸く冷え込んできて紅葉が楽しめそうな季節になってきました。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 古都深秋 川島梅関筆本席軸 清風萬里秋 小林太玄老師筆花 紅葉花生 旅枕花入 高橋楽斎造敷板 黄金壇薄板香合 辰砂釉赤繪縞文盒子 島岡達三造釜 万代屋釜 高橋敬典造炉縁 掻合塗風炉先 更紗(バテ
無事に実りの秋を迎えることができました。今年は米騒動があったりと改めて作物の有難さを実感させられました。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 菊花図 日比野白圭筆短冊 「花咲きぬ散りぬみのりぬこぼれぬと 吾知らぬ間に日経ぬ月へぬ 」柳原白蓮筆本席軸 世の中に みのなりいでて おもふこと なすはめでたき例也けり 蓮月筆花 大菊花生 旅枕花入 高橋楽斎造香合 塗栗香合 樹芳造釜 万代屋釜 高橋敬典造風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好
9月9日は菊の節句です。菊の露には霊力があって、これを口に含んだり、肌につけたりすると長寿が期待されます。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 菊花図 日比野白圭筆本席軸 東籬秋色佳 立花大亀老師筆花 大菊花生 南蛮粽香合 菊蒔絵錫縁香合 田中煌又造釜 万代屋釜 高橋敬典造風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 李朝青井戸茶入 古瀬戸椿手肩衝仕覆 時代裂茶杓 露 二代池田瓢阿造水指 御本水指 六代清水六兵衛造薄
山遊びもいいですが、海遊びもいいものです。松の浜をそぞろ歩きするのも趣があるものです。特に月が出ていると更に風情が感じられます。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 月と松の図 高木富三筆短冊「久方の月見草さく筥崎の はまの真砂路たゞひとりゆく」柳原白蓮筆本席軸 海濶百川朝 小田雪窓老師筆花 藪蘭花生 南蛮粽香合 宵月絵蛤香合 河口晃永造釜 万代屋釜 高橋敬典造風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 李朝青井戸茶入 古
全国的に高い気温になっていて、このような日常からしばし抜け出したいものです。それが茶室では可能です。昔はいろいろと工夫して暑さを忘れていましたが、今ではエアコン完備の茶室も珍しくなくなりました。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 上高地青嵐図 川島梅関筆短冊「あつき日の空にうこけるくろき雲 いさゝか雨をこほしてゆきぬ」柳原白蓮筆本席軸 雲悠々水潺々 足立泰道老師筆花 百日紅花生 南蛮粽香合 松香合 山下ロクロ工芸製釜 万代屋釜 高橋敬典
中国映画「無名」を観ました。1940年代の魔都・上海というスパイ映画にはこれを超える舞台はありません。更に香港映画のアクションが加わり、圧倒的な展開が繰り広げられます。スパイは、存在を知られてはいけない宿世を背負っており、時代の狭間に消えていくしかないのかも知れません。
清流では蛍が飛び交う時季になりました。都会ではなかなか見る機会はありませんが、茶室では見ることができるようです。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 米法山水図 田能村直入筆本席軸 渓声山色 盛永宗興老師筆花 蛍袋花生 宗旦むし籠 二代池田瓢阿造香合 松香合 山下ロクロ工芸製釜 万代屋釜 高橋敬典造風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 李朝青井戸茶入 信楽肩衝 上田光春造仕覆 角龍金襴茶杓 石清水 立
新緑の美しい季節になりました。木々の葉も瑞々しくて、その緑に癒されます。まさに生命の息吹が感じられ、自身の活力にしたいと思います。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 柳下双鷺 田能村直入筆本席軸 柳緑花紅 盛永宗興老師筆花 紫丁華花生 南蛮粽敷板 黄金壇薄板香合 堆朱鳳凰紋香合 清代(嘉慶ー道光)釜 万代屋釜 高橋敬典造風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 黒楽小服茶碗治宝公拝領印大印 旦入造茶入 瀬戸肩衝
艶やかな桜色一色の景色も緑色になろうとしています。刻々と季節は移ろいでいくものです。それを感じるのは、昔の日本人も同様のようです。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 清水寺春霞 川島梅関筆 短冊「紫の藤花散りぬ青の羽 よきつばくろのいづさ入るさに」与謝野晶子筆本席軸 「花のちるをみて うらやまし心のままに咲てとく すがすがしくもちるさくらかな」 蓮月筆花 立浪草花生 伊賀焼蹲花生 大野鈍阿造敷板 黄金壇薄板香合 安南花唐草染付
アメリカ映画『デューン_砂の惑星PART2』を観ました。トルコのカッパドキアに隠れ住む人達のように外敵から身を隠すとともに抗います。程度の差こそあれ誰しも戦いを強いられるものですがきちんとした義を持って臨みたいです。それを他者は必ず見ています。日々の努力や克己はいつしか実ると信じさせられました。
卒業式シーズンになりました。春から新たな場所で新たな生活が始まる人達は多くいらっしゃると思います。僭越ながらエールを送らせてもらいます。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 短冊 「空たかく霞に消てこえなくば このゆふひはりいかてしらまし」有栖川宮熾仁親王筆本席軸 大道透長安 立花大亀老師筆花 赤西王母花生 旅枕花入 高橋楽斎造敷板 黄金壇薄板香合 馬香合 惺入造釜 万代屋釜 敬典造炉縁 掻合塗風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製
梅の別名として、香雪があります。雪の中でも芳香を放つ梅の花には逞しさを感じます。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 梅里香風 川島梅関筆本席軸 花有清香月有陰 盛永宗興老師筆花 赤西王母花生 旅枕花入 高橋楽斎造敷板 黄金壇薄板香合 宋代影青香合釜 万代屋釜 敬典造炉縁 掻合塗風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作水指 染付山水図水指 井上春峰造茶碗 赤楽 火前印 了入造茶入 瀬戸肩衝 大野鈍阿造仕覆 宝尽金襴薄
2024年となりました。年々、台風が巨大化するなど、天災によって農作物に甚大な被害が出ることが多くなってきています。そのため、秋の実りの無事を願いたいものです。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 慶祝図 田能村直入筆本席軸 「田家雪 布類雪尓 己止之能 美乃里 宇良奈以天 里能王良家尓 与呂己比能聲」(田家雪 ふる雪にことしのみのりうらないて里のわら家によろこびの声) 益田鈍翁筆花 赤西王母花生 仙叟箆筒写花入 二代池田瓢阿造香
街中はクリスマスのしつらえで華やかです。昨今は茶の湯でもクリスマスが浸透して、お菓子や道具などが様々なものがあります。そのため、茶室での楽しみ方もバラエティーに富んでいます。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 雪景山水図 小松原翠渓筆短冊 「霜白き橋のかなたゆ来る人をたれそと立ちて見つゝ楽しも」柳原白蓮筆本席軸 「山家富貴銀千樹」 盛永宗興老師筆花 南天花生 旅枕花入 高橋楽斎造香合 赤楽梟 大野鈍阿造釜 万代屋釜 敬典造炉縁
新緑の美しい季節になりました。木々の葉も瑞々しくて、その緑に癒されます。まさに生命の息吹が感じられ、自身の活力にしたいと思います。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 柳下双鷺 田能村直入筆本席軸 柳緑花紅 盛永宗興老師筆花 紫丁華花生 南蛮粽敷板 黄金壇薄板香合 堆朱鳳凰紋香合 清代(嘉慶ー道光)釜 万代屋釜 高橋敬典造風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作茶碗 黒楽小服茶碗治宝公拝領印大印 旦入造茶入 瀬戸肩衝
艶やかな桜色一色の景色も緑色になろうとしています。刻々と季節は移ろいでいくものです。それを感じるのは、昔の日本人も同様のようです。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 清水寺春霞 川島梅関筆 短冊「紫の藤花散りぬ青の羽 よきつばくろのいづさ入るさに」与謝野晶子筆本席軸 「花のちるをみて うらやまし心のままに咲てとく すがすがしくもちるさくらかな」 蓮月筆花 立浪草花生 伊賀焼蹲花生 大野鈍阿造敷板 黄金壇薄板香合 安南花唐草染付
アメリカ映画『デューン_砂の惑星PART2』を観ました。トルコのカッパドキアに隠れ住む人達のように外敵から身を隠すとともに抗います。程度の差こそあれ誰しも戦いを強いられるものですがきちんとした義を持って臨みたいです。それを他者は必ず見ています。日々の努力や克己はいつしか実ると信じさせられました。
卒業式シーズンになりました。春から新たな場所で新たな生活が始まる人達は多くいらっしゃると思います。僭越ながらエールを送らせてもらいます。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 短冊 「空たかく霞に消てこえなくば このゆふひはりいかてしらまし」有栖川宮熾仁親王筆本席軸 大道透長安 立花大亀老師筆花 赤西王母花生 旅枕花入 高橋楽斎造敷板 黄金壇薄板香合 馬香合 惺入造釜 万代屋釜 敬典造炉縁 掻合塗風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製
梅の別名として、香雪があります。雪の中でも芳香を放つ梅の花には逞しさを感じます。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 梅里香風 川島梅関筆本席軸 花有清香月有陰 盛永宗興老師筆花 赤西王母花生 旅枕花入 高橋楽斎造敷板 黄金壇薄板香合 宋代影青香合釜 万代屋釜 敬典造炉縁 掻合塗風炉先 更紗(バティック) 紺々堂製棚 更好棚 可映作水指 染付山水図水指 井上春峰造茶碗 赤楽 火前印 了入造茶入 瀬戸肩衝 大野鈍阿造仕覆 宝尽金襴薄
2024年となりました。年々、台風が巨大化するなど、天災によって農作物に甚大な被害が出ることが多くなってきています。そのため、秋の実りの無事を願いたいものです。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 慶祝図 田能村直入筆本席軸 「田家雪 布類雪尓 己止之能 美乃里 宇良奈以天 里能王良家尓 与呂己比能聲」(田家雪 ふる雪にことしのみのりうらないて里のわら家によろこびの声) 益田鈍翁筆花 赤西王母花生 仙叟箆筒写花入 二代池田瓢阿造香
街中はクリスマスのしつらえで華やかです。昨今は茶の湯でもクリスマスが浸透して、お菓子や道具などが様々なものがあります。そのため、茶室での楽しみ方もバラエティーに富んでいます。以下のような趣向でお茶を楽しみました。寄付待合軸 雪景山水図 小松原翠渓筆短冊 「霜白き橋のかなたゆ来る人をたれそと立ちて見つゝ楽しも」柳原白蓮筆本席軸 「山家富貴銀千樹」 盛永宗興老師筆花 南天花生 旅枕花入 高橋楽斎造香合 赤楽梟 大野鈍阿造釜 万代屋釜 敬典造炉縁