「使われないほうがいいもの」を、作り続けるということ。

私たちのサービスの祖業は地方自治体の防災対策を支えること。避難所の管理・運営システムを作り、災害時の混乱を最小限に抑えるしくみを提供している。今では有事の際だけではサービスは使われないという経験から、平時でも利用できるサービス*1を拡充してきた。 しかし、どれだけ作り込んでも、防災サービスは「使われなければ、それに越したことはない」もの。願わくば、一度も役立つことなく、静かに時を過ごしてほしい。それが、本音である。 だが、この国で「災害がない」未来を想像するのは、桜が春に咲かないと考えるようなものではないか。日本という国は、四季の美しさと同じくらい、自然の猛威とともにある。 地震、台風、大雨、…