キモチの行方③彼女は周り観客達とは明らかに違う雰囲気で、騒ぐ声に戸惑っているのか忙しなく目を動かした後、直ぐに此方に視線を戻してきた。真っ直ぐ自分を見つめる目…
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△君に降る華(9)「最近隊長が荒れなくなったのだが、何か理由を知っているか?」「知らん。その代わりに外に出る事が多く…
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△君に降る華(8)「・・・・・」机の上に置かれた蜜柑という果実を眺めながら、ヨンは肘を立てた手に顔を乗せ顰めた顔に…
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△君に降る華(7)女人は呆然とした顔で山々を眺めていた。今迄空が曇っていた為遠くが見えていなかったのか、空と森と遠…
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△君に降る華(6)それはそうだ、初めから無いのだから。振り返るとやはり薄い膜が木の間だけ張っている。――では、何故…
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△「・・・途中で雪が降る事も無いだろう」雲一つ無い青い空に安堵しヨンは雪原に向かっていた。積もった雪は固まり、踏み進…
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△君に降る華(4)「――・・・それでも私はまだあの研究室にもいたいし、だからといって先輩に笑顔で話し掛ける勇気…
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△君に降る華(3)「・・・ではこの薬をお使い下さい。しかし珍しいですね、隊長がわざわざ診療所に来るなんて・・・」チ…
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△君に降る華(2)二日後、ヨンは再びあの雪原に向かっていた。あの奇妙な女人が気になった訳では無い。今日も誰もいない…
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△君に降る華(1)ザクザクザク・・・・・・歩く度に雪が鳴る。それ以外は何の音も無く、動きを止めれば一瞬耳がおかしくな…
🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟休憩室小説の途中で休憩しております、りまです😌暑かったり、突然の豪雨で色々大…
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△あの場所でもう一度◇(12)②「とりあえず街中に行くみたい」「わかりました」だが、そう言いながらヨンはジッと助手席の…
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△あの場所でもう一度◇(12)①「だから長居する気は無いと言ったでしょう?」「え、来るとわかっていたの?」ウンスの…
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△あの場所でもう一度◇(11)――ジュユン様とは誰ぞ?あぁ、イ先生か。門のインターホンで家政婦らしき女性に名前を言われ…
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△あの場所でもう一度◇(10)イ医師はそのまま険しい瞳を女性に向けると、女性は顔を下に向けてしまう。女性を責めて可…
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△あの場所でもう一度◇(7)「街中じゃないのか?」「違いますよ。どうやら離れた場所・・・と言っても裕福層が住んでいる…
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△あの場所でもう一度◇(5)「次のサービスエリアで休憩します?」「する訳ねぇだろうが」「・・・・・」怖!キム医師はやれ…
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△あの場所でもう一度◇(4)「イ先生が料理得意な理由がよくわかったわー」「好きで出来る様になった訳ではありません」医…
アメンバー申請について皆様こんにちは、りまでございます。アメンバー申請の問い合わせがあり、そういえばもうそんな記事書いていなかったなと思い出しました。そうよね…
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△あの場所でもう一度◇(3)しかし、週末になる前日にウンスから予定が出来て来れなくなったという連絡を受けた。「・・・そ…
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△月明かりに華◆(23)ヨンがウンスを助け帰って来てから数日が経っていた。やはりウンスの足首にもうっすらと縛られ…
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△月明かりに華(22)ガラガラと部屋の片隅が崩れ始め、ウンスはひぇっと叫び出す。寝転びながらも漸く足首の縄を解い…
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キモチの行方③彼女は周り観客達とは明らかに違う雰囲気で、騒ぐ声に戸惑っているのか忙しなく目を動かした後、直ぐに此方に視線を戻してきた。真っ直ぐ自分を見つめる目…
気持ちの行方②『チェヨン氏に似合う役があるんだが、考えてみないか?』そんな話をマネージャーから聞いたのは1年前の事だった。現代ドラマしか出なかった自分に時代劇…
気持ちの行方①カチャンカチャン・・・・・。ウンスは先程から何の音かと周囲を見渡したが、見えるのは果てしなく広がる寂しい草原と点々と生えている黄色い野花しか見え…
2周目は幸せになります11.5「どんな環境でも人間は学ぶ権利がある」アメリカの大学にいた頃、とある教授が言った言葉だった。小さい頃から自分は何事も周囲の目を気…
2周目は幸せになります⑪ヒールをカツカツと打ち鳴らし歩いて来た女性に誰も声を発しなかった。 ワンレンの艶やかな黒髪を腰まで伸ばした彼女は目鼻立ちの綺麗な顔立ち…
Insensitive【前】「俺、結婚する事になりました」 週末の夜は仕事終わりの客でどの店も賑わっている。 江南区に新しく出来たという焼肉屋もまた店員の声と…
2周目は幸せになります⑩「・・・今日は、これで終わりです」 少しの静寂の後、彼が再び呟いた。 しかし、それは独り言でなくどうやらウンスに向けられたものだった。…
2周目は幸せになります⑧さて、私が今いる状況を把握するべく自分の中に1つの秤を想像してみた。 横には数年前に私を裏切り幸せな人生を歩んでいる男。何故か、この男…
2周目は幸せになります⑦――ああ、あれだわ。見た事あると思ったらよくある高校の校舎だわ。 ウンスはビルにすると10階建てになる施設を静かに見上げ思った。 横に…
2周目は幸せになります⑥ウンスが驚愕したのは、あの気まづいランチから二日しか経っていないというのに再びイ氏から連絡が入った。 「チェ社長が帰国致しまして」 「…
2周目は幸せになります⑤仁川空港近くのハイクラスホテルの中にある小洒落たレストランに来るまで車の中では、イ氏は疎かチェヨンもウンスも一切話す事は無かった。重苦…
2周目は幸せになります④三日後、ウンスは漢江近くにあるビルのエントランスに立っていた。 目立つ格好は困るという事で、地味なスーツと赤茶色の髪を1つに纏め一応サ…
2周目は幸せになります③一気に疲れ果てながらウンスは自分の家に帰って来た。 結局はあの男の頼みを飲んだ自分が馬鹿だと罵りながらとぼとぼと玄関に入ると、そんなタ…
2周目は幸せになります②それはウンスがよく知る江南区の街並みが映された写真だったが、彼は大きなビルを指指した。 「この隣にもその施設を予定しております。大体こ…
※シンイ現代話です。2周目は幸せになります①突然の来客にベッドから起きたばかりのウンスはもそもそと髪を整え、インターホンのボタンを押した。この独身用ヴィラに住…
底から⑦曇天は嫌いだ。 長く親しんだ場所を失った日も自分の人生を共に歩む筈だった仲間が亡くなった日も、こんな今にも雨が降りそうな曇り空だった。 空気も重苦しく…
底から⑥ヨンは俯いていた顔を上げ、立っている場所を理解すると身体を強ばらせた。 自分は何時の間に湖の中に入っていたのか。 魚釣りをする為に来た筈が無意識にここ…
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底から⑥ヨンは俯いていた顔を上げ、立っている場所を理解すると身体を強ばらせた。 自分は何時の間に湖の中に入っていたのか。 魚釣りをする為に来た筈が無意識にここ…
底から⑤ぼやりと水面の上に明かりが浮かんでいる。 今日は波も無い穏やかな日ゆえ波に日差しでも当たっているのだろうか? ヨンはそう思い足を進め短く刈られた草原を…
底から④「王宮が土地併呑(併合)の御触れを出したので、官僚や地主達がこぞって土地を買い占めています」 「だから、何です?」 「・・・結局民はその地主に雇用して…
底から③最近寝覚めが良くない。 日に日にあの夢を見る機会が増え、だがその内容は禍々しいものに変化していく。 二人でよく鍛錬した場所にメヒが佇んでいるが、その姿…
底から②途中王様達の様子を伺う為に馬車を止めたが、それ以外は休まず進めた為朝早く旅籠屋を出立し日が落ちる前に宮殿に無事着く事が出来た。馬車の中で王妃が何か言っ…
底から①ゆらゆら。揺れているのは船か、はたまた自分か。ふと漂う波の薄暗い隙間から白い肌が見え、まさか噂に聞く妖という奴だろうか?浮遊感に任せながらそれを掴もう…