2015年から自身の勉強のためにブログ『肺癌勉強会』を作成/運用しておりましたが、諸事情により「はてなブログ」へ移転しました。新しいURLは キュート先生の『肺癌勉強会』(https://lk.hatenablog.jp/)&nb
【MERIT】悪性胸膜中皮腫に対するニボルマブの本邦での効果と安全性
先日、広島大の岡田守人先生がClinical Cancer Research誌に報告されました日本での2次治療以降の悪性胸膜中皮腫に対するニボルマブについての本邦での研究「MERIT試験」の結果「Clinical efficacy and
本格的に「肺癌勉強会」のTwitter発信(@cutetanaka)を行っています! この1週間で発信した情報についてまとめました!【AI問診は外来の人手不足の救世主となるか?】#日経メディカル#長野中央病院→2019年4月に「
【Oncology Tribune連載 No.9:EGFR変異陽性肺がんの一次治療でのEGFR-TKI+胸部放射線同時併用】
Oncology Tribune連載「日常臨床に活かそう!きゅーと先生@肺癌勉強会の論文レビュー」第9回に取り上げさせて頂いた論文はConcurrent EGFR-TKI and Thoracic Radiotherapy as Firs
本格的に「肺癌勉強会」のTwitter発信(@cutetanaka)を行っています! この1週間で発信した情報についてまとめました!【自然の中で過ごすと健康に有益?】#ケアネット#ScientificReport○週に数時間自然の中で過ご
本格的に「肺癌勉強会」のTwitter発信(@cutetanaka)を行っています! この1週間で発信した情報についてまとめました! 【非扁平上皮NSCLCの維持Bev/Pem/Bev+Pem】#ケアネット#ECOG_ACRIN
【Oncology Tribune連載 No.8:EGFR-TKI治療中のNSCLCに対する血漿ctDNAによるモニタリング(JP-CLEAR研究) 】
Oncology Tribune連載「日常臨床に活かそう!きゅーと先生@肺癌勉強会の論文レビュー」第8回に取り上げさせて頂いた論文はPlasma ctDNA monitoring during epidermal growth facto
特発性間質性肺炎併存、既治療非小細胞肺癌に対するニボルマブ(オプジーボ)の効果と安全性を見た第2相試験
神戸市立医療センター中央市民病院の藤本大智先生からの報告で先日のLung Cancer誌に掲載されました。わずかな間質影のある非小細胞肺癌症例に対して、実臨床では免疫チェックポイント阻害薬やチロシンキナーゼ阻害薬を積極的には使用しにくい状況
【Oncology Tribune連載 No.7:ドライバー遺伝子変異陽性進行肺がんに対するICIの効果(IMMUNOTARGET registry研究)】
Oncology Tribune連載「日常臨床に活かそう!きゅーと先生@肺癌勉強会の論文レビュー」第7回に取り上げさせて頂いた論文はImmune checkpoint inhibitors for patients with advanc
【Oncology Tribune連載 No.6:128例の実臨床でのアファチニブの治療成績】
Oncology Tribune連載「日常臨床に活かそう!きゅーと先生@肺癌勉強会の論文レビュー」第6回に取り上げさせて頂いた論文はReal‑world study of afatinib in first‑lin
2016年「たばこ白書」による受動喫煙の健康影響についての結論
「喫煙の健康影響に関する検討会報告書」日本で2016年に「たばこ白書」という報告書が作られました。その中で「受動喫煙」と「因果関係がある」疾患は 肺癌 虚血性心疾患 脳卒中 小児の喘息 乳幼児突然死症候群SIDSが挙げられています。J
【Oncology Tribune連載 No.5:プラチナ製剤併用化学療法によるNSCLC一次治療の「DpR」と予後との関連】
Oncology Tribune連載「日常臨床に活かそう!きゅーと先生@肺癌勉強会の論文レビュー」第5回に取り上げさせて頂いた論文は「Association between depth of response and survival i
がん告知における6段階プロトコル「SPIKESモデル」(トロント大学 Robert Buckman提唱)
日常臨床で、毎日肺癌患者さんと一緒に病期と戦っています。 もちろん、新らしく「肺癌」が発見されてしまう患者さんも数多くいらっしゃいます。 言い換えれば、わたくしの立場からは数多くの「がんの告知」を行っています。
【KEYNOTE001, 5yr】ぺムブロリズマブで治療された進行非小細胞肺癌症例の5年生存データ
非小細胞肺癌症例に対するペンブロリズマブの第1b相試験として行われた「KEYNOTE001」試験の5年生存の結果が先ほどJCO誌に掲載されましたので「Five-Year Overall Survival for Patients With
【Oncology Tribune連載 No.4:転移性脳腫瘍を有するNSCLC症例に対するICIの効果は?】
Oncology Tribune連載「日常臨床に活かそう!きゅーと先生@肺癌勉強会の論文レビュー」第4回に取り上げさせて頂いた論文は「Outcome of Patients with Non–Small Cell Lung C
【ケアネット Expert Picker拝命】 この度、ケアネットの担当者から医療情報サイト「ケアネット」内の「Doctors'Picks」という医師が医師に共有したい記事をPickするコーナーの「Expert Picker」を拝命
【IMpower130】ステージIV進行非扁平非小細胞肺癌の1次治療に対するカルボプラチン+ナブパクリタキセルにアテゾリズマブ(テセントリク)を上乗せした第3相試験
転移性非扁平非小細胞肺癌の1次治療にカルボプラチン+ナブパクリタキセル(アブラキサン)にアテゾリズマブ(テセントリク)を上乗せした「IMpower130」試験の結果がLancet Oncology誌に掲載されましたので勉強しました。「At
【Oncology Tribune連載 No.3】PS 2の非小細胞肺がん症例に対する“乏しいscant”エビデンス
Oncology Tribune連載「日常臨床に活かそう!きゅーと先生@肺癌勉強会の論文レビュー」第3回に取り上げさせて頂いた論文は「Immunotherapy in Non–Small-Cell Lung Cancer Pa
【Oncology Tribune連載 No.3】PS 2の非小細胞肺がん症例に対する“乏しいscant”エビデンス
Oncology Tribune連載「日常臨床に活かそう!きゅーと先生@肺癌勉強会の論文レビュー」第3回に取り上げさせて頂いた論文は「Immunotherapy in Non–Small-Cell Lung Cancer Pa
「非小細胞肺がん患者さんの治療選択に関する意思調査」での考案
2019年5月9日にベーリンガーインゲルハイム社のプレスリリースにて「非小細胞肺がん患者さんの治療選択に関する意思調査」の結果について発表されました。 本調査は日本ベーリンガーインゲルハイム社と3Hメディソリューション社によるインターネッ
【PROFILE1001, 長期データ】ROS1陽性非小細胞肺癌に対するクリゾチニブの第1相試験の長期成績
Oncology Tribune連載「日常臨床に活かそう!きゅーと先生@肺癌勉強会の論文レビュー」第2回に取り上げさせて頂いた論文は Crizotinib in ROS1-rearranged advanced non-smal
【ALEX update】未治療ALK陽性非小細胞肺癌に対するアレクチニブ(アレセンサ)の第3相試験アップデートデータ
ALK陽性非小細胞肺癌の1次治療におけるアレクチニブ(アレセンサ)のデータは追随を許しません。頑強なデータがJournal of Thoracic Oncology誌に掲載されましたので、「Updated Efficacy and Sa
【Oncology Tribune連載開始】日常臨床に活かそう!きゅーと先生@肺癌勉強会の論文レビュー
このたび医療情報サイト「Oncology Tribune」にて連載「日常臨床に活かそう!きゅーと先生@肺癌勉強会の論文レビュー」を持つことになりました。 「日常臨床に活かそう!」 という視点で、今日から目の前の患者さ
【PROFILE1001】ROS-1陽性非小細胞肺癌に対するクリゾチニブ(ザーコリ)の長期フォローデータ
先日のAnnals os Oncology誌にクリゾチニブ(ザーコリ)のROS1陽性非小細胞肺癌に対する効果と安全性を見た第1相試験「PROFILE1001」試験の長期フォローデータが掲載されましたので「Crizotinib in ROS
【ALESIA】アジア人でのALK陽性非小細胞肺癌の1次治療としてのアレクチニブ(アレセンサ)とクリゾチニブ(ザーコリ)を比較した第3相試験
先日、Lancet Respir Med誌に中国、韓国、タイのALK陽性症例でのアレクチニブの効果を見た比較第3相試験についての報告「Alectinib versus crizotinib in untreated Asian patie
【REMEDY】日本のEGFR陽性非小細胞肺癌に対する「再生検」の現状
EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌症例の1次治療では現行ではオシメルチニブ(タグリッソ)が推奨されておりますが、過去に第1/2世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬で治療が開始されている症例に関しては、T790M変異を検出するための再生検が望
EGFR陽性非小細胞肺癌における第1世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬治療後のアファチニブ(ジオトリフ)
埼玉医科大学国際医療センターの山口央先生からの報告で第1世代EGFR-TKI治療後のアファチニブ(ジオトリフ)についての報告「Re-challenge of afatinib after 1st generation EGFR-TKI f
【CheckMate568】非小細胞肺癌の1次治療としてのニボルマブ+イピリムマブはTMB≧10mut/mBでPD-L1発現に関係なく効果的
1次治療でのニボルマブ+イピリムマブの臨床試験である「CheckMate568試験」の結果がPD-L1発現率やTMBによって層別化されて評価されました。先日のJCO誌に「First-Line Nivolumab Plus Ipilimum
ステージIV非小細胞肺癌に対するニボルマブ(オプジーボ)+定位放射線治療SRT
いま免疫治療と放射線療法の併用が、免疫チェックポイント阻害薬の抗腫瘍効果を高めるとの報告がなされています。特に手術不能局所進行非小細胞肺癌(ステージ�の非小細胞肺癌)の症例に対しては化学放射線治療+抗PD-L1阻害薬(デュルバルマブ、イミ
Uncommonな遺伝子変異を持つEGFR陽性肺腺癌症例に対する1次治療としての第1世代EGFR-TKIと化学療法の比較
データが非常に限られているため、EGFRのUncommon変異を持つ進行肺腺癌症例では治療の選択に難渋します。中国からの報告で「Efficacy and long-term survival of advanced lung adenoc
【TROG09.02 CHISEL】切除不能1期非小細胞肺癌に対する定位切除放射線療法(SABR)は標準照射に比べ局所制御が良好
ステージ1症例は基本外科的手術です。しかしながら高齢であったり、基礎疾患の関係で手術が困難な場合が実臨床ではしばしばお見掛けします。放射線治療に関してはほとんど知識がないのですが、肺癌治療は集学的なので先日のLancetOncology誌
早期の緩和治療と化学療法の関連についての論文が先日のJTO誌に掲載されたので「Association of Early Palliative Care With CTx Intensity in Patients With Advance
肺癌治療におけるナブパクリタキセル(アブラキサン)と間質性肺炎の関連
背景肺に間質性肺炎を認めると、治療関連の間質性肺疾患の増悪が懸念されることから抗癌剤治療や免疫治療をためらいます。また臨床試験でも既存の間質性肺炎がある場合には試験から除外されていることが多く、その発生頻度や増悪率は明らかになっていません
【CheckMate032】再発小細胞肺癌に対する3次治療以降のニボルマブ(オプジーボ)
既治療小細胞肺癌に対してニボルマブとニボルマブ+イピリムマブの効果を見た「CheckMate032試験」については本ブログでも以前紹介しました。関連記事:【CheckMate032】既治療小細胞肺癌に対するイピリムマブipilimumab
【CONVERT】限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射、胸部放射線治療と脳転移の進行の関連
2017年のLancet Oncology誌に限局型小細胞肺癌に対する化学放射線療法の放射線治療を1日1回/2回で比較した「CONVERT試験」が報告されました。それらの患者群から予防的全脳照射PCIの施行と脳転移の関連を見た解析が先日の
肺癌患者さんを数多く拝見していると、肺癌治療とともに時に肺炎などの感染症やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の増悪、気胸、肺血栓塞栓症、はたまた重喫煙歴のために心血管障害や他の癌の併存などなどを経験することがあります。「肺」だけ見ていればよいわ
【FLAURA, Japanese subset】FLAURA試験における日本人集団でのオシメルチニブ(タグリッソ)の無増悪生存期間は19.1カ月。
EGFR陽性非小細胞肺癌の1次治療においては、ほとんどの症例がオシメルチニブ(タグリッソ)が現状で使われている印象です。先日JJCO誌にがんセンター中央病院の大江先生の報告による「FLAURA試験」の日本人集団における結果が報告されたので
脳転移を有する進行非扁平非小細胞肺癌に対するニボルマブの効果と安全性
この2年間は非小細胞肺癌の2次治療として多くの症例に対してニボルマブ(オプジーボ)を使用した経験があります。いま、1次治療から複合免疫療法(化学療法と免疫療法)が使用できるようになっておりますが、やはり免疫治療単独の効果や安全性が確立され
進行非小細胞肺癌に対するニボルマブは肝転移、肺転移は短い無増悪生存期間と相関
現在、非小細胞肺癌に対して免疫治療と化学療法の併用療法が使用できますが、やはり免疫治療の効果が高い群、効果があまり期待できない群は常に知っている必要があります。大阪国際がんセンターの田宮先生と近畿中央呼吸器センターの田宮先生が報告した「M
EGFR陽性非小細胞肺癌から小細胞肺癌/神経内分泌腫瘍へ形質転換した症例についての報告が先日のJCO「EGFR-Mutant Adenocarcinomas That Transform to SCLC and Other NECs: Cl
【研究会参加】 2月1日に「ホテル椿山荘東京」にてMSD株式会社、大鵬薬品工業株式会社主催の「ICI Seminar 2019」が開催されました。これから一般的に使われる化学療法と免疫チェックポイント阻害薬の併用療法について勉強してきました
未治療扁平上皮肺癌におけるネシツムマブのゲムシタビン+シスプラチンへの上乗せで全生存期間を延長
先日の「Lung Cancer誌」に新潟大学の渡部先生の報告で扁平上皮癌に対する抗EGFR1抗体(ヒトIgG1モノクローナル抗体)であるネシツムマブのシスプラチン+ゲムシタビンへの追加効果を示した「Necitumumab plus gem
ちょっとだけ「がんの歴史」について勉強しました。紀元前3000年くらい 古代エジプトの「エドウィンスミスパピルス」に乳房の腫瘍についての症例の記載し、治療として熱した器具で焼く焼灼術が勧められるとのこと紀元50年くらい ローマにてアウルス
【KEYNOTE024, OS】PD-L1 50%以上の未治療非小細胞肺癌におけるペンブロリズマブ(キイトルーダ)単剤の全生存の中央値は「30カ月」!
EGFR/ALK遺伝子変異のないPD-L1 50%以上の未治療非小細胞肺癌症例に対するペンブロリズマブ(キイトルーダ)単剤治療とプラチナ併用化学療法を比較した第3相試験である「KEYNOTE024試験」が2016年のNEJMに報告されまし
【私見】IV期非小細胞肺癌(ドライバー遺伝子変異陰性)に対する複合免疫療法
(肺癌診療ガイドライン 2018年版より) 先月に「肺癌診療ガイドライン 2018年版」が発刊され、特に新規のドライバー遺伝子変異陰性の�期非小細胞肺癌症例を受け持った時に「複合免疫療法」で全国の呼吸器内科医や腫瘍内科医は頭を悩ませているこ
明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。当方は年末年始関係なく病院で過ごしており、肺癌(とその他の呼吸器疾患)と毎日戦っております。 先日、Respiratory Investigation誌に掲載されました肺非結核性
進行非小細胞肺癌における抗PD-1治療と既存の自己抗体の効果を見た後ろ向き解析
今や進行非小細胞肺癌の治療として免疫療法は外せません。常々その効果予測因子や免疫関連有害事象に関連する項目については目を見張っています。先ほどJAMA Oncology誌に仙台厚生病院の戸井先生と菅原先生にグループによる抗PD-1抗体治療
【ALEX, CNS】未治療ALK陽性非小細胞肺癌の中枢神経系病変に対するアレクチニブとクリゾチニブの効果、ALEX試験より
未治療ALK陽性非小細胞肺癌に対するアレクチニブの効果を見た第3相試験である「ALEX試験」の結果が昨年2017年のNEJMに掲載されています。以降、本邦のガイドラインでもALK陽性非小細胞肺癌の1次治療としてはアレクチニブが満場一致で推
【AvaALL】進行非小細胞肺癌における病勢進行後の標準治療+ベバシズマブ治療の効果と安全性
ベバシズマブは以前からプラチナ併用化学療法に追加して用いることが多く、腫瘍血管の正常化や胸水に対する効果、脳浮腫に対する効果を実感することがあります。あらゆる場面で効果的と考えられているベバシズマブの病勢増悪後のベバシズマブの追加効果を見
【ALTA-1L】未治療ALK陽性進行非小細胞肺癌に対するブリガチニブとクリゾチニブを比較した第3相試験
ALK陽性非小細胞肺癌に対してはこの数年で目まぐるしく治療が入れ替わっております。先日、ALK陽性非小細胞肺癌の1次治療としてブリガチニブとクリゾチニブを比較した第3相試験である「ALTA-1L試験」の結果が「Brigatinib ver
「肺癌診療ガイドライン2018年版 悪性胸膜中皮腫・胸腺腫瘍含む」発売
「肺癌診療ガイドライン2018年版 悪性胸膜中皮腫・胸腺腫瘍含む」が12月5日付で金原出版から発売されます。肺癌学会では先行して医学書コーナーに並んでおります。全領域にわたりGRADEによる推奨度方式を用いており、EGFR、ALK、免疫治
【IMpower133】進展型小細胞肺癌に対する1次治療での化学療法+アテゾリズマブ
地域柄で喫煙率や喫煙本数が高く、EGFR陽性非小細胞肺癌よりも小細胞肺癌が圧倒的に多い当院です。。。小細胞肺癌の治療はこの10年ほど目新しい治療の発見はありませんでしたが、今回既存の化学療法+免疫チェックポイント阻害薬の複合免疫療法の研究
【ABC】EGFR陽性非小細胞肺癌におけるEGFR-TKI使用での獲得耐性後のアファチニブ+ベバシズマブ療法
EGFRチロシンキナーゼ阻害薬使用中の獲得耐性は、多くの症例で経験します。オシメルチニブを使用すべく、数年前から再生検や血漿検体でのT790M耐性変異を検出するために躍起になっております。実際は再生検を行うことに忙しい呼吸器/腫瘍を専門に
【GioTag】実臨床におけるEGFR陽性非小細胞肺癌に対するアファチニブ→オシメルチニブ治療
EGFR陽性非小細胞肺癌に対して1次治療でオシメルチニブが使用可能となってしばらく経過します。効果や有害事象の頻度の面からオシメルチニブが選択されるケースが増えてきているものと考えます。EGFR陽性非小細胞肺癌症例では長期間の治療戦略が重
【FLAURA, CNS lesion】未治療EGFR陽性進行非小細胞肺癌の中枢神経系病変に対するオシメルチニブの効果
「FLAURA試験」の結果からEGFR陽性の進行非小細胞肺癌の1次治療はオシメルチニブ(タグリッソ)を使用することが増えてきています。無増悪生存や奏功率や有害事象のプロファイルからもオシメルチニブが勧められるのですが、今回は中枢神経系病変
【DRAGON】高齢者未治療非小細胞肺癌に対するPEG-G-CSF+ドセタキセル+ラムシルマブ療法
神戸低侵襲がん医療センターの秦先生を中心に、高齢者未治療非小細胞肺癌に対するドセタキセル+ラムシルマブ療法にPEG-G-CSF(ジーラスタ)の追加効果を見る第2相試験が走っているようです。Clinical Lung Cancerに掲載され
【SELECT】手術可能EGFR陽性非小細胞肺癌に対する術後アジュバントとしてのエルロチニブ
手術可能なEGFR陽性非小細胞肺癌における術前後のEGFR-TKIについて示された報告は少ないです。先ほど、JCO誌に「SELECT: A Phase II Trial of Adjuvant Erlotinib in Patients W
【KEYNOTE-407】未治療転移性扁平上皮肺癌に対するペンブロリズマブ+化学療法
複合免疫療法が推奨される時が近づいてきております。抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体と化学療法の組み合わせ、肺癌の状態、患者さんの状態によって治療法が決まります。ある程度、新しい肺癌診療ガイドラインに指針は示されることと思っていますが、医師
【PACIFIC, OS】化学放射線療法後の?期非小細胞肺癌に対するデュルバルマブ療法の全生存
日常臨床とわたくしに与えられた山積みの仕事のため、ブログの更新が途絶えておりました。時間術、仕事術、勉強法、計画力など多くを学び直し、またこの「肺癌勉強会」を発信していく所存です。 実臨床では非小細胞肺癌の約20%にあたる�期肺癌に対して
【研究会参加】Immuno-Oncology Conference in Kanagawa
【研究会参加】 9月21日に「新横浜プリンスホテル」にてブリストル・マイヤーズスクイブ社主催の「Immuno-Oncology Conference in Kanagawa」が開催されました。わたくしも演者として「当院におけるオプジーボの使
【研究会参加】NSCLC Stage? in Kawasaki
【研究会参加】 8月22日に「川崎日航ホテル」にてアストラゼネカ社主催の「NSCLC Stage� in Kawasaki」が開催されました。わたくしも演者として「NSCLC Stage�の治療とその課題」の演題で約14分30秒話させて頂き
非小細胞肺癌に対するPEG-G-CSF(ジーラスタ®)のドセタキセル+ラムシルマブ療法への1次予防効果
現在、免疫治療や分子標的薬が目まぐるしく進歩しておりますが、今なお殺細胞性sの重要性は外すことができません。実臨床でもドセタキセル+ラムシルマブを使用しますが、好中球減少症への懸念から使用を控えているケースも多々あるかと思います。神戸医療セ
【呼吸器勉強会】 先週、院内呼吸器勉強会でわたくしが「いま、呼吸器内科医がみんな知りたい「進行非小細胞肺癌に対する免疫治療の使い分け」」という題名で進行NSCLCに対するICIの使い分けに迫ってみました。私見が多分に含まれております。---
【ARCHER1050, OS】EGFR陽性進行非小細胞肺癌の1次治療でのダコミチニブとゲフィチニブを比較した第3相試験の全生存の解析
先日、JCO誌に第2世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬であるダコミチニブの第3相比較試験である「ARCHER1050試験」のOSの結果「Improvement in Overall Survival in a Randomized Stu
【IMpower150】転移性非扁平非小細胞肺癌における1次治療でのアテゾリズマブ
先日から進行非小細胞肺癌の2次治療以降に対してall comerで抗PD-L1抗体であるアテゾリズマブ(テセントリク)が使用可能となっています。免疫治療は単剤でもある一定の群には高い効果を示しておりますが、より広くの患者群により高い効果を
【PROFILE1014, OS最終】ALK陽性非小細胞肺癌に対するクリゾチニブとプラチナ併用化学療法を比較した第3相試験 最終OSの結果(も未到達)
ALK陽性非小細胞肺癌に対する1次治療としてクリゾチニブとプラチナ+ペメトレキセドを比較したPROFILE1014試験の最終OSの結果がJCOに先ほど報告されましたので「Final Overall Survival Analysis Fro
【NIBIT-MESO-1】悪性胸膜中皮腫に対するトレメリムマブ+デュルバルマブの効果と安全性を見た第2相試験
悪性胸膜中皮腫に対する免疫治療として抗CTLA4抗体であるトレメリムマブと抗PD-L1抗体であるデュルバルマブの併用試験NIBIT-MESO-1試験「Tremelimumab combined with durvalumab in pati
【AURA3】進行非小細胞肺癌患者のオシメルチニブによる治療での患者報告による症状やQOL、AURA3試験より
肺癌治療ではPFSやOS、RRなどの効果を示す指標は大変重要ですが、患者側からすると治療中や治療後のQOLも重要です。QOLや少ない副作用を重視する方もいるくらいです。先日、JCO誌に掲載された「Patient-Reported Sympt
【COMPOSE-4/5】オピオイド誘発性便秘に対するナルデメジンのQOLに対する効果
以前に報告したオピオイド誘発性便秘に対するナルデメジン(スインプロイク)のQOLに対する報告「Randomized phase 3 and extension studies: Efficacy and impacts on qualit
【CheckMate227】非小細胞肺癌の1次治療におけるニボルマブ+イピリムマブ併用療法の効果を見た第3相試験
AACRの発表を受けてNEJM誌に突然掲載された3論文の2つ目として、1次治療での非小細胞肺癌に対するニボルマブ+イピリムマブ併用療法の効果みたCheckMate227試験「Nivolumab plus Ipilimumab in Lung
【KEYNOTE189】未治療進行非扁平非小細胞肺癌に対するプラチナ+ペメトレキセドにペンブロリズマブの追加効果を見た第3相試験
シカゴで行われているAACR2018での発表を受けて、NEJM誌に3編肺癌の免疫治療関連の論文が掲載されましたので読み解いています。1つ目は未治療非扁平上皮非小細胞肺癌に対するプラチナ+ペメトレキセド±ペンブロリズマブの効果を
細胞診セルブロック検体は肺癌のPD-L1のための免疫組織化学検査に適している。
実臨床では非小細胞肺癌が診断された場合には一般的にはEGFRやALKなどのドライバー変異の確認やPD-L1の発現を確認します。組織検体が採取困難な場合に、胸水や腹水からセルブロック検体を作成することがありますが、同検体からのPD-L1の発現
東アジアでのROS-1陽性進行非小細胞肺癌に対するクリゾチニブの効果と安全性を見た第2相試験
現在、実臨床でもROS-1再構成を検査することが可能で、今までEGFR/ALK陰性であった非小細胞肺癌患者群を(検体が残っている)場合にはROS-1を検査に出していることと思います。一般的に非小細胞肺癌の1-2%と言われているので、そう簡単
【CA209-003, 5yr】既治療進行非小細胞肺癌におけるニボルマブの5年フォローアップの結果
さきほどJCO誌にニボルマブの5年間フォローの結果について掲載されましたので「Five-Year Follow-Up of Nivolumab in Previously Treated Advanced Non–Small-C
【CheckMate017/057, 3yr】既治療非小細胞肺癌における2次治療でのニボルマブとドセタキセルを比較した第3相試験の3年での解析結果と肝転移群のサブグループ解析
最近、いくつかの研究会や講演会で取り上げられているニボルマブの3年フォローのデータについて示した「Nivolumab versus docetaxel in previously treated advanced nonsmall cell
【ATLANTIC】既治療非小細胞肺癌におけるデュルバルマブ(抗PD-L1抗体)の効果と安全性をみた第2相試験
以前に、手術不能ステージ�非小細胞肺癌の化学放射線療法後のデュルバルマブの効果を見た第3相試験として「PACIFIC試験」を肺癌勉強会でも紹介しました。先ほどLancet Oncology誌に既治療進行非小細胞肺癌に対するデュルバルマブの効
【研究会参加】第2回 Knowledge Sharing Seminar in KAWASAKI
【研究会参加】 3月7日に「二子玉川エクセルホテル東急」にてブリストルマイヤーズ社主催の「第2回 Knowledge Sharing Seminar in KAWASAKI-2年間の経験を糧に最善の治療を考える-」が開催されました。わたくし
【研究会参加】 2月26日に「TKPガーデンシティ横浜」にてアルトラゼネカ社主催の「肺癌病理セミナー in 横浜」が開催されました。わたくしも演者として「進行非小細胞肺癌における遺伝子検査の必要性」の演題で約18分30秒話させて頂きました。
EGFR/ALK陽性非小細胞肺癌におけるPD-L1の発現と初回TKIの効果
実臨床でもEGFRやALK陽性非小細胞肺癌でのPD-L1発現での免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の使用は悩むところがあります。ICIでわずかでも間質性変化を認めた場合にTKIを再投与が困難になってしまうことや、TKIの効果が不十分にな
【KLOG5】進行非小細胞肺癌における、ニボルマブの実臨床での効果と安全性を見た後ろ向き研究
いまや進行非小細胞肺癌の治療に免疫治療は欠かせない選択肢の一つとなってきています。ニボルマブ(オプジーボ)、ペンブロリズマブ(キイトルーダ)に加えて、近々アテゾリズマブ(テセントリク)も一般病院でも使用可能となります。 ただ実臨床では、臨
進行非小細胞肺癌におけるドライバー変異や耐性変異を検出するための血漿セルフリーDNAによるアンプリコンベースの次世代シーケンス
肺癌の基礎研究は耳学問のみで実際に手を動かしたことがないので詳細は分かりませんが、血漿セルフリーDNAによる検査が徐々に一般化しています。より検出感度が高く、正確に測定することができる次世代シーケンス法についても研究がなされています。今回
進行非小細胞肺癌における肺免疫予後インデックスLIPIと免疫チェックポイント阻害薬の効果の関係
今年も年末に引き続いて新年からも変わらず肺癌と戦い続けています。自身の仕事が多忙過ぎて全く更新できておりませんでしたが、今年もコツコツ勉強を重ねていきたいと考えています。先日発表されましたJAMA Oncology誌から「Associati
【AURA試験より】オシメルチニブのT790M陽性進行非小細胞肺癌での中枢神経系への奏功
新しい肺癌診療ガイドラインではまだ1次治療での推奨はなされていませんが、EGFR陽性非小細胞肺癌においてEGFR-TKIで既治療でT790M変異陽性の場合には間違いなくオシメルチニブが選択されます。その中枢神経系転移への効果は実感できている
「肺癌診療ガイドライン 2017年版 IV期非小細胞肺癌薬物療法」発売
のようです。風のウワサですが、明日、日本肺癌学会から「肺癌診療ガイドライン」、しかも「�期非小細胞肺癌の薬物療法についてのガイドライン」に絞った内容でが新しく改訂されるようです。即、読み込む必要があります。Amazonや楽天で予約ができます
先ほどLancet Respir Med誌に発表されましたAURA試験の一部からオシメルチニブの効果についての報告「Outcomes in patients with non-small-cell lung cancer and acqui
日々肺癌と戦っておりますと、癌性髄膜炎(髄膜癌腫症, leptomeningeal carcinomatosis)に難渋してしまうことが多々あります。癌性髄膜炎に対して抗癌剤、放射線療法、ステロイドなど様々な手段で戦いますが、敵の方が圧倒
【ADJUVANT/CTONG1104】ステージ?/?A、EGFR陽性非小細胞肺癌における(術後)ゲフィチニブ補助療法が標準治療より無病生存期間を延長
当院では補助化学療法(術後化学療法)は外科の先生が行っているためあまり実感がわきませんが、現在「肺癌診療ガイドライン」では切除可能なステージ�-�A期はシスプラチン併用の術後化学療法が勧められています。 ただしEGFR陽性非小細胞肺癌に対
【KEYNOTE-024、健康関連QOL】PD-L1高発現進行非小細胞肺癌におけるペンブロリズマブの健康関連QOL
KEYNOTE024試験において健康関連QOLの差についての報告「Health-related quality-of-life results for pembrolizumab versus chemotherapy in advance
【FLAURA】EGFR陽性進行非小細胞肺癌の1次治療でオシメルチニブは第1世代EGFR-TKIよりも無増悪生存期間を延長
先ほどNEJM誌に論文化されましたFLAURA試験「Osimertinib in Untreated EGFR-Mutated Advanced Non–Small-Cell Lung Cancer」(published on
CRP/アルブミン比はN2/ステージ?A肺腺癌における腫瘍再発の独立した予測因子
ハイデルベルク大学の呼吸器外科 山内良兼先生からの報告「C-reactive protein-albumin ratio is an independent prognostic predictor of tumor recurrence
非小細胞肺癌に対する抗PD-1阻害薬と抗PD-L1阻害薬の毒性プロファイルの比較
現在、進行非小細胞肺癌に対して免疫チェックポイント阻害薬としてニボルマブとペンブロリズマブが使用可能となっております。今後、PD-L1阻害薬も使用可能となり、ますます肺癌に対する免疫治療は熱く(厚く)なってくると考えられます。今回はCanc
ALK/ROS1陽性非小細胞肺癌に対するローラチニブlorlatinibの安全性と効果を見た第1相試験
新規ALK阻害薬であるローラチニブlorlatinibによるALK/ROS1陽性非小細胞肺癌患者に対する第1相試験「Lorlatinib in non-small-cell lung cancer with ALK or ROS1 rear
進行非小細胞肺癌のニボルマブによる早期免疫関連有害事象(irAEs)と効果の関係
先日、JAMA Oncology誌のニボルマブ使用後の免疫関連有害事象と効果の関係について紹介しました。今回はJTO誌に神戸市立医療センターの寺岡先生からの報告で「Early immune-related adverse events an
【BLOOM】新規EGFRチロシンキナーゼ阻害薬であるAZD3759による安全性と効果を見た第1相試験
肺癌の中枢神経系病変に対してはいつも慎重です。わたくしの働く病院では脳神経外科DRが積極的に転移性病変の治療にも協力してくれるので大変助かっています。週末にLancet Respiratory Medicine2017に掲載されました「Ac
非小細胞肺癌に対するニボルマブの効果と免疫関連有害事象(irAEs)の関係
現在では免疫治療は肺癌治療の第4の柱となっております。特に抗PD-1抗体であるニボルマブ(オプジーボ)とペンブロリズマブ(キイトルーダ)は今や進行/再発非小細胞肺癌の治療の要となりつつあります。実臨床ではうすうす感じていることですが、免疫関
【CONVINCE】EGFR陽性肺腺癌に対する1次治療としてのイコチニブの効果と安全性をみた第3相試験
以前に肺癌勉強会でも取り上げた第3世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬であるイコチニブicotinibの第3相試験の結果「First-line icotinib versus cisplatin/pemetrexed plus pemetre
【CheckMate017/057, 2yr】既治療非小細胞肺癌における2次治療でのニボルマブのドセタキセルと比較した第3相試験の2年での解析結果
あと数時間で2017年の肺癌学会@横浜が開催されますが、今日も肺癌患者さんのために勉強し続けます。先ほどJCO誌に既治療非小細胞肺癌のニボルマブ(オプジーボ)のドセタキセルとの比較試験である「CheckMate017試験」と「CheckMa
進行非小細胞肺癌の循環腫瘍細胞/循環白血球によるPD-L1の検出
循環腫瘍細胞CTCと免疫治療についての論文「Detection of PD-L1 in circulating tumor cells and white blood cells from patients with advanced no
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