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2015/11/20

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  • 暗黒時代はもうすぐ終わる

    今日は国際関係アナリスト・北野幸伯さんのメルマガからお伝えします。~~~~~~~~~~~~~全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!北野です。(@一部本のPRがあります。)私は、「国家ライフサイクル論」という手法で、長期の予測を行っています。それで、今までたくさんのことを当ててきました。わかりやすい例をいくつか。2005年に出版した初めての本『ボロボロになった覇権国家アメリカ』の中で、「アメリカ発の危機が起こり、アメリカが没落する」ことを予測しました。2008年、アメリカ発「100年に1度の大不況」が起こり、「アメリカ一極時代」は終わりました。同じく『ボロボロになった覇権国家アメリカ』の中で、「2008年から2010年にかけて危機が起こる」「だが中国は、この危機を短期間で克服する」「しかし、中国の高成長は...暗黒時代はもうすぐ終わる

  • 日本はなぜ住みやすいのか?

    今日は国際関係アナリスト・北野幸伯さんのメルマガからお伝えします。~~~~~~~~~~~~~全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!北野です。(@一部本のPRがあります。)皆さん、マスコミと評論家軍団に洗脳されて、「日本の未来はお先真っ暗だ!」なんて思っていませんか?私のように、モスクワに28年住んで日本に戻ってきた人から見ると、日本の未来は全然お先真っ暗ではありません。それどころか、【輝かしい未来が待っている】のが見えます。「あなたの言うことは信用できない!」という人に質問です。日本は、「世界国家ブランド指数ランキング」で2023年、何位だったかご存知ですか?答えを紙に書いてから、次に進んでください。答えは、【1位】です。詳細はこちら。↓https://business.nikkei.com/atcl/...日本はなぜ住みやすいのか?

  • あなたには日本を変える力がある?

    今日は国際関係アナリスト・北野幸伯さんのメルマガからお伝えします。~~~~~~~~~~~~~全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!北野です。皆さんご存知だと思いますが、私はこのメルマガで、「総理官邸にメールを書きましょう」「増税をやめてくださいとお願いしましょう」と言う話をずっとしてきました。@総理官邸には、ここからすぐメールできます。https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.htmlこの件でこれまで、読者さんから何百通もメールをいただいています。「自分の意見を書いて送りました!」と。そのせいかどうかわかりませんが、岸田さん、最近少しだけ「減税路線」に変わってきました。長い増税メニューがあるので油断できませんが、少しいい方向です。これ、官邸にメールを書いた...あなたには日本を変える力がある?

  • どうすれば日本は変わるのか?

    今日は国際関係アナリスト・北野幸伯さんのメルマガからお伝えします。~~~~~~~~~~~~~全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!北野です。皆さん、日本の未来に悲観的ですか?私は楽観的です。確かに日本は、30年間給料が全然上がっていない国です。確かに日本は、かなりひどい重税国家です。確かに岸田政権は、さらなる増税を画策しています。私も、これらのネガティブな事実があることは知っています。それでも楽観的なのです。なぜでしょうか?事実として、日本はよくなっているからです。私は時々、昔のことを思い出します。私の子供時代、体罰は当たり前でした。宿題を忘れた子は、先生からげんこつで、頭をゴツンとやられていました。耳を引っ張る先生もいました。そんな先生が「暴力教師!」と批判されたり、首になったりすることはありませんで...どうすれば日本は変わるのか?

  • 「第3次世界大戦前夜」とはどういう意味なのか?

    今日は国際関係アナリスト・北野幸伯さんのメルマガからお伝えします。~~~~~~~~~~~~~全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!北野です。冗談ではなく、今は歴史的な時代です。世界大戦が起こるかどうかの瀬戸際なのです。どういうことでしょうか?4つの戦争が同時に起こる可能性がある。4つの戦争とは、具体的に・ロシアーウクライナ戦争・イスラエルーイラン戦争・中国ー台湾戦争・北朝鮮ー韓国戦争この4つの戦争が同時に起これば、それは【第3次世界大戦】でしょう。なぜアメリカは今、中国との和解に動いているのでしょうか?第3次世界大戦を起こさないためです。なぜ日本は今、中国との和解に動いているのでしょうか?なぜ欧州もオーストラリアも、中国との和解に動いているのでしょうか?第3次世界大戦を起こさないためです。なぜ、日欧米豪...「第3次世界大戦前夜」とはどういう意味なのか?

  • 北野のお勧め映画

    今日は国際関係アナリスト・北野幸伯さんのメルマガからお伝えします。~~~~~~~~~~~~~全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!北野です。(@一部本と映画のPRが含まれます。)ここ数年大流行している「説」があります。「プーチンは、悪のグローバリズムと戦っている、善のナショナリストで英雄だ!」というものです。これに関連して。「悪の主体」は、以前「国際金融資本」とか「グローバリスト」とか呼ばれていました。最近は、「ディープステート」という言葉が大流行しています。「プーチンは、悪のグローバリズムと戦っている、善のナショナリストで英雄だ!」この短い一文の中に、「正しいこと」と「間違っていること」があります。まず「正しいこと」。「プーチンが、グローバリズムと戦っている」これは、「正しい」といえます。「陰謀論」の...北野のお勧め映画

  • 天才が語る世界の現状

    今日は国際関係アナリスト・北野幸伯さんのメルマガからお伝えします。~~~~~~~~~~~~~全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!北野です。(@今日のメルマガには、書籍のPRが含まれます。)私の知人に天野統康先生がいます。天野先生は、いわゆる「世界の支配者層」の研究をされている方です。それだけでなく、・真の経済体制・真の政治体制についてものすごく真剣に研究されている方です。天野先生が私に教えてくださったことがあります。・グローバリストに支配されている西側諸国の政治体制は、【偽りの民主主義】。それと戦っている、・プーチンなどを中心とするナショナリズム勢力の政治体制は【独裁】。日本は、「グローバリズムがひどいからといって、ナショナリストの独裁を選んではならない」。では、日本が目指すべき政体は何なのか?天野先...天才が語る世界の現状

  • 北野のお勧めドラマ

    今日は国際関係アナリスト・北野幸伯さんのメルマガからお伝えします。~~~~~~~~~~~~~全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!北野です。(@ドラマの紹介がありますが、テレビ局に依頼されたわけではありません。案件ではありません。)私のお勧めドラマは、『正直不動産』です。親戚から強く勧められて見たら面白かったです。登坂不動産ではたらく永瀬財地さんは、ウソをつき、顧客をだましながら、社内トップの成績をあげつづけてきました。ところが、ある祠(ほこら)を壊したことで、「ウソをつけない呪い」にかかってしまいます。ウソをつけなくなった永瀬さんの成績は、1位から5位まで急落してしまいました。最初彼は、ウソをつけなくなった現実に抵抗しますが、やがてあきらめ、正直な不動産で行くことを決意します。ちなみに原作者の夏原武さ...北野のお勧めドラマ

  • 20年間風邪すらひかなかった人の秘密

    今日は国際関係アナリスト・北野幸伯さんのメルマガからお伝えします。~~~~~~~~~~~~~全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!北野です。寒いですね~。モスクワの冬は、マイナス10℃は普通で、「過ごしやすいね~」という感じ。マイナス20℃になると、「今日は少し冷えるね~」という感じでした。しかし、日本に戻って6回目の新年を祝い、体もどんどん「日本化」が進んでいます。最近は、「嗚呼寒い」と思うようになってきました。「慣れ」というのは、恐ろしいものです。ところで皆さん、風邪とかインフルエンザとか大丈夫ですか?今日は、「20年間風邪すらひいたことがない人」の話をさせていただきます。2018年に日本に戻ってきた時、私たちはある女性と知り合いました。娘(当時小2)の同級生のお母さんです。その女性は、少し目立つ特...20年間風邪すらひかなかった人の秘密

  • 冬に風邪やインフルエンザにかかりにくくなる方法

    今日は国際関係アナリスト・北野幸伯さんのメルマガからお伝えします。~~~~~~~~~~~~~全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!北野です(2023/12/03)。今回も世界情勢と全然関係ない話です。「冬に風邪やインフルエンザにかかりにくくなる方法」についてです。私の家族は、妻と娘、息子の4人です。私は、1990年から2018年まで、28年間モスクワに住んでいました。さて、私の子供たち、冬のモスクワでは、しょっちゅう病気になっていました。娘は、モスクワの幼稚園、小学校に通っていましたが、冬は、「1週間通って、1週間風邪で休み」といった感じでした。これ、「モスクワは寒いから」と思うでしょう。調べてみるとモスクワの月別平均気温は、11月マイナス1度12月マイナス5度1月マイナス7度2月マイナス7度3月マイナ...冬に風邪やインフルエンザにかかりにくくなる方法

  • 信玄死去

    今回のシリーズは、武田信玄(第2弾)です。――――――――――――――――――――――――――――伊那街道(いなかいどう:中山道の塩尻宿から分岐し、岡崎で東海道に合流する)を北上しつづけ、平谷、浪合と山桜のほころびる山中を進み、駒場(長野県下伊那郡阿智村駒場)に達したとき、信玄はついに息をひきとった。「甲陽軍鑑」に記す。「一、四月十一日未の刻(午後二時)より信玄公卿気相悪しくござ候て、御脈ことのほかはやく候。また十二日の夜亥の刻(午後十時)に、口中にはくさ出来、御歯五つ六つ抜け、それより次第によわり給う。すでに死脈うち申し候につき、信玄公御分別あり。各譜代の侍大将衆御一家にも人数を持ち給う人々ことごとく召し寄せらる。信玄公仰せらるるには、六年さき駿河出陣まえ、板坂法印申し候は、膈(かく:今日の胃癌にあたる...信玄死去

  • 武田信玄の人の話の聞き方の4通りの反応で相手を分析

    今回のシリーズは、武田信玄(第2弾)です。――――――――――――――――――――――――――――「合戦の話をする時に、例えば四人の若者が聞いていたとする。聞き方がそれぞれ違う。一人は、口をあけたまま話し手であるわたしをジツとみつめている。二番目は、わたしと眼を合わせることなく、ややうつむいて耳だけを立てている。三番目は、話し手であるわたしの顔をみなら、時々うなずいたりニッコリ笑ったりする。四番目は、話の途中で席を立ちどこかにいってしまう」信玄はこれらの聞き方によって次のように分析する。・口をポカンとあけてわたしの顔をみている者は、話の内容がまったく分かっていない。注意散漫で、こういう人間は一人立ちできない。・うつむいてジツと耳を立てている者は、視線を合わせることなく話だけに集中しようと努力している証拠だ...武田信玄の人の話の聞き方の4通りの反応で相手を分析

  • 内部結束のために川の改修工事をした

    今回のシリーズは、武田信玄(第2弾)です。――――――――――――――――――――――――――――「釜無川(富士川の上流)の治水工事など、なにや国主が先に立ってやるほどのことはない」と思っていたからだ。(国主にはもっとやることがたくさんある)と感じていた。ところが晴信(信玄)は、自信をもって、「武田家を相続した晴信が最初にやる仕事は、釜無川の改修工事だ」と宣言したのである。ふたたび諸将たちは顔を見合わせた。このとき信繋(信玄の同母弟)がいった。「かつて、身延山におられた日蓮上人はその『立正安国論』において、自界叛逆(じかいほんぎゃく:国内紛争)と他国侵逼(たこくしんぴつ:他国からの侵略のこと)の二つを日本国の国難としてあげられた。今武田家が遭遇しているのも、このいわば自界叛逆と他国侵逼という内憂外患だと思...内部結束のために川の改修工事をした

  • 信玄は家来どもの心情を理解し、長所短所を見きわめようとする

    今回のシリーズは、武田信玄(第2弾)です。―――――――――――――――――――――信玄は自らの領国を見廻りに出かけたとき、諸村の住民の暮らしぶり、山の竹木の茂りようなどを詳しく見覚えておき、知らぬふりをして家来たちにその様子をたずねる。詳しく返答する者がいると、かさねて聞く。「そのほうは、儂(わし)の申すところへは再々参りしか。それとも儂の供をいたせしときに見覚えしか」信玄はいつ何事を聞いても詳細に返答する者を取りたて、他国へつかわす使者として用い先方の様子をうかがわせ、国境の状況をも調べさせた。また、家来どもの心情を理解し、長所短所を見きわめようとするのも、日頃から常に心がけることであった。近侍(きんじ:主君のそば近くに仕える)する者が床に就くと、その様子を詳しくたずねる。孝心の篤(あつ)い者は内心が...信玄は家来どもの心情を理解し、長所短所を見きわめようとする

  • 信玄に敗れた家康

    今回のシリーズは、武田信玄(第2弾)です。――――――――――――――――――――――――――――家康は風雪のなか、闇にまぎれ後退するうち、しばしば危地に立たされた。信長の甥(おい)・大橋与右衛門は十二月二日に家康への使者として岐阜を出立した。二十二日の日没後に三方原に到着する。西北の風がはげしく吹きつのり、雪霧交り飛びかい眼もあけられない有様で、東西の見分けもつかない有様であった。このとき与右衛門の馬が流れ矢に当り倒れた。与右衛門はやむなく徒立ちで合戦の物音のする辺りへむかう。途中犀ケ崖(さいががけ)の傍に甲冑をつけた武者がひとり立っている。敵かと身構えたが仕懸けてくる様子もないので徳川の侍であろうとその前を通り過ぎかけた。「待て、そのほうは織田の手の者か」「いかにもさようじゃ。御辺(ごへん:そなた)は...信玄に敗れた家康

  • 信玄の軍法

    今回のシリーズは、武田信玄(第2弾)です。――――――――――――――――――――――――――――「はじめの子供は成人いたせしのちも、心がまえに劣っておるゆえ、どれほど戦場往来をいたすとも、物事の見分けができず、行儀も乱れがちにて進退を誤ること多き者となるぞ。かようの者はよき家来も、忠言を受くべき朋友も持てぬのだぞ。これにひきかえ、頭を垂れ、耳をすましおる小童も、武勇すぐれし侍になるのじゃ。またすこし笑いなどして話を聞きおる小童も、のちには武勇すぐれし侍になるであろうが、あまりに才知にすぎて傲(おご)りたかぶり、人より憎まるるほどの者になるぞ。また、座を立ちて去らぬ小童は、のちに十中八、九は臆病者となるに違いなし」信玄は日頃から大将の機略について語ることが多かった。大将は軍陣に出たとき、弱敵、小敵、強敵、...信玄の軍法

  • 信玄は秀才だが信長のように発想の飛躍ができない

    今回のシリーズは、武田信玄(第2弾)です。――――――――――――――――――――――――――――信長には攻撃性があって、目標がさだまるとその方向へと、無謀と思われるような果敢さでどんどん突き進んだ。信長の躍働するスピード感は、今や他の戦国大名とまったくちがう。信長は尾張統一に八年、美濃攻略にも八年かけているが、それ以降の攻略スピードはきわめて早く、美濃攻略の翌年には早くも足利義昭を擬(ぎ)して上洛を果している。信長の最大のライバル武田信玄は、当時扶桑(ふそう)最強といわれた武田騎馬軍団を擁し、常勝不敗といわれ、三方ケ原で織田・徳川連合軍を完膚(かんぷ)なきまでに粉砕しておきながら、ついに上洛をなしえず、信州駒場で無念の死を迎えざるをえなかった。信玄は、その軍旗に孫子の兵法にある「風林火山」の四文字を、黒...信玄は秀才だが信長のように発想の飛躍ができない

  • 地の利を得なかった信玄ゆえに「人は城、人は石垣、人は堀」

    今回のシリーズは、武田信玄(第2弾)です。―――――――――――――――――――――武田晴信、入道して信玄の政治姿勢は「人は城、人は石垣、人は堀、なさけは味方、あだは敵なり」という歌の中に凝縮されている。戦国群雄の出発点をみると、織田信長は尾張半国守護代の家老家の出で、父信秀の死去の際に相続したのはおよそ八万石と想定されている。これに対して北条氏康は父氏綱の代に伊豆、相模、武蔵をすでに分国としており、今川義元も足利将軍家分家として駿河、遠江両国を守護していた。上杉謙信も地位こそ越後守護代ではあったが、三十九万石の石高を有し、加えて麩などの原料となる青苧(あおそ)の移出で莫大な運上を得ていた。対して武田信玄は由緒正しき甲斐源氏の棟梁家で、かつ甲斐国守護職をつとめる武田家を継ぎ、石高も二十二万七千石余りあり、...地の利を得なかった信玄ゆえに「人は城、人は石垣、人は堀」

  • 晴信は景虎とはちがい、実利を重んじる性格

    今回のシリーズは、武田信玄(第2弾)です。――――――――――――――――――――――――――――晴信(のちの信玄)は景虎(のちの上杉謙信)とはちがい、実利を重んじる性格であった。彼は他国への侵略をはじめるまえに、謀略をかさね、敵の重臣を寝返らせる。家中の士には勝利の暁に手厚い恩賞を与えると約束する。勝ちを得たときには約束を実行する。晴信は家来に実利を与えることによって、士気を奮起した。彼は戦略に熟達し、合戦に際し、再起を望めないほどの打撃を与えることはなかった。信濃攻略にあたっても、降伏した小領主は許して先手衆として用いる。戦功をたてた場合は征服した相手の所領を分け与えた。大勢力である小笠原、村上らは討滅(とうめつ:うちほろぼす)する方針を変えない。彼は孫子の兵法を実戦に活用した。長尾景虎(謙信)との戦...晴信は景虎とはちがい、実利を重んじる性格

  • 信玄は民のために合戦し、人材を登用する

    今回のシリーズは、武田信玄(第2弾)です。――――――――――――――――――――――――――――(晴信様はおもしろいお館だ)こんな大将に会ったのは初めてだ。しかし晴信(信玄)の言うことは正しい。普通大将は、軍師(参謀)を置いておいて、合戦をはじめる前に必ず軍師の意見を聞く。したがって、主として合戦の作戦を立てるのは軍師だ。大将はそれに対し、承認したり否定したりする。大概は、「よし、その作戦で行こう」と決定する。どんなに軍師を頼りにしていても決定権は大将一人の固有の権限だからだ。ところが晴信の場合は違った。「作戦もおれが立てる。だから軍師は置かない。しかし、山本勘助よ、おまえはおれが作戦を披露したときには必ず賛意を示せ」ということである。つまり山本勘助は武田晴信の引き立て役をつとめろということだ。勘助は心...信玄は民のために合戦し、人材を登用する

  • キツツキ戦法は信玄自身の作戦

    今回のシリーズは、武田信玄(第2弾)です。――――――――――――――――――――――――●別軍がキツツキのように妻女山(さいじょさん)の上杉軍を攻撃する●驚いた上杉軍はそのまま山を下って渡河し、川中島に退く●それを待ち受けていた武田本軍がこれを殲滅(せんめつ)するという戦法であった。この合戦におけるキツツキ戦法は、「山本勘助が立案したものだ」といわれるが、筆者はすこし首を傾げている。というのは武田信玄が山本勘助をいわゆる″軍師″として合戦で活用した実績があまり発見できないからだ。それにこの本でしばしば書いてきたように、信玄そのものはあまり軍師の存在を重要視しない。自分に軍師的才質があると思っているから、このときもおそらく信玄自身が立てた作戦ではなかったろうか。しかしこの作戦は失敗する。それは上杉謙信のほ...キツツキ戦法は信玄自身の作戦

  • 縄文人の創造力(後編)

    巨大建築技術、微細加工技術、アニメ、遠距離交易など、縄文人が発揮した創造力は、どこから来たのか?(祖霊信仰が子や孫のための工夫・努力を生み出す)こういう死生観からは、自分の事よりも子や孫のために尽くそう、という動機が生まれます。そこからいろいろな工夫や努力が生まれます。人間は利己心よりも利他心の方が強力なのです。子供たちにより良い食べ物を与えるために、立派な土器を作りたい、とか、良い土偶を作って力のある食物霊を呼びよせ、豊かな実りをいただきたい、という努力がなされるでしょう。我々が今日見る精巧で多彩多様な文様と形状の土器や土偶は、こうした利他的な努力によって、生み出されたのではないでしょうか?全国で出土して資料化された土偶は約1万1千個程度で、縄文時代につくられた土偶総数を約3千万個とする推測もあるそうで...縄文人の創造力(後編)

  • 縄文人の創造力(前編)

    巨大建築技術、微細加工技術、アニメ、遠距離交易など、縄文人が発揮した創造力は、どこから来たのか?(縄文人の巨大建築技術)青森空港を目指して下降する飛行機の機窓からは、どこまでも続く豊かな緑の山並みに目を奪われました。その時「そうか、青森とは、緑の森という意味なんだ」と今更ながら、気づきました。「緑」とは比較的新しい言葉で、古代の日本人は緑も「青」と呼んでいました。ですから、青山は緑の山、青田は緑の田、青木は緑の木、それらと同様、青森は緑の森なのです。この緑の森で、かつて縄文人たちは豊かな自然の恵みをいただき、そこから見事な文化を築きました。「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産に内定したのを機に、先週、三内丸山遺跡とその周辺の4カ所の縄文遺跡を回ってきました。三内丸山遺跡は立派な展示館と復元された巨大建...縄文人の創造力(前編)

  • 世界に遺された縄文人の足跡(後編)

    南太平洋のバヌアツ、南米エクアドルなど、世界各地で縄文土器が発見されている。(中国古代文明に残された縄文人の足跡)澤田氏はこのように、世界各地での縄文人の足跡らしき史実を丹念に紹介していくのですが、本稿では最後に、お隣の中国との関係だけを見ておきましょう。中国南部の長江流域では、1万5千年前から1万4千年前頃の遺跡が見つかっており、長江文明と呼ばれています。これは北方の黄河文明よりもはるかに古い文明です。縄文土器を使い、また約8千年前のカヌーが発見されていて、船を移動手段として使っていたことも分かっています。その末裔と考えられる少数民族が中国の西南部、ベトナムやラオス、ミャンマーと境を接する雲南省にいて、高床式建物、お歯黒、神話、歌垣(若い男女が求愛の歌謡を歌う集まり)、納豆、げた、畳、仮面、鮒(ふな)す...世界に遺された縄文人の足跡(後編)

  • 世界に遺された縄文人の足跡(前編)

    南太平洋のバヌアツ、南米エクアドルなど、世界各地で縄文土器が発見されている。(縄文人は元祖「国際派日本人」!?)縄文人たちの足跡が世界のあちこちで見つかっており、どうやら彼らは遠洋航海の技術を持って世界を闊歩(かっぽ)していた元祖「国際派日本人」だったらしい、というお話です。澤田健一氏の『古代文明と縄文人』という著書から、内容をご紹介しますが、澤田氏は「はじめに」で、こう慎重な前置きを述べています。__________中には、この著者は頭がおかしいと思った方もいるだろう。実は、筆者も以前はその一人だった。この手の話は、どうしてもオカルトにしか聞こえないからである。それと同じ類のことを書くのだから、完全に拒否されても、筆者には理解ができる。だが、少し我慢してお付き合いいただきたい。[澤田] ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...世界に遺された縄文人の足跡(前編)

  • 歴史人物学習が育てる「共同体感覚」~ 歴人(歴史人物学習館)便り④

    先人に対して「共同体感覚」を抱くことで、生徒は人格的に健全に成長していく。(歴史人物学習館、半年の実績)歴史人物学習館は2022年10月11日にNPO法人として認可され、以来、約半年、お陰様で順調に活動を広げています。現時点での活動状況は以下の通りです。・サイト「歴史人物学習館」で紹介している歴史人物・・・45人(小学校の学習指導要領で「歴史上の重要人物」として例示されている42人は、まもなくすべてカバーされます)・感想文祭り参加・・・中学校3校、生徒計520人https://rekijin.net/kansou_list/・会員数・・・225人、会費収入:728千円、支出(3校表彰)51千円、残高:677千円(偏向教育の「色眼鏡」を吹き飛ばした聖武天皇の肉声)歴人便りでご紹介した、聖武天皇に関する中一女...歴史人物学習が育てる「共同体感覚」~歴人(歴史人物学習館)便り④

  • 中学生たちは八田與一の物語で心を磨いた ~ 歴人(歴史人物学習館)便り(3)(後編)

    台湾の人々と力を合わせて、戦前、東洋一のダムを作りあげた八田與一(はったよいち)の物語は歴史教育だけでなく、道徳教育にも有用。(「外国のために尽力するというのはすごいこと」)特に八田與一が台湾の人々と、民族の違いを乗り越えて力を合わせた点を、生徒たちは「すごい」と感じていました。__________すごいと思ったのは、このような大規模工事の指揮を母国でもない国のためにとり、豊かにさせたということです。日本国内も不安定な状況であったにもかかわらず、外国のために尽力するというのはすごいことだと感じました。私は今回の学習で八田さんの凄さを感じました。人種差別をせず、台湾のために生きた八田さんのように、周りを気遣える人が世界にはもっと必要だと感じました。同時に私は八田さんのような人間になりたいと思いました。(男子...中学生たちは八田與一の物語で心を磨いた~歴人(歴史人物学習館)便り(3)(後編)

  • 中学生たちは八田與一の物語で心を磨いた ~ 歴人(歴史人物学習館)便り(3)(前編)

    台湾の人々と力を合わせて、戦前、東洋一のダムを作りあげた八田與一(はったよいち)の物語は歴史教育だけでなく、道徳教育にも有用。(「小学校1年生に道徳の時間で八田與一を教えている」!)「小学校1年生に道徳の時間で八田與一を教えている」と、小学校教師から聞いた時、心底、驚きました。八田與一は戦前の台湾で東洋一の巨大ダムを作り、「100万人ほどの農家の暮らしを豊かにしたひと」(李登輝・元台湾総統)です。その人物の話を聞いて、小学校1年生でも「すごい人がいたんだ!」と感動するそうです。小学1年生に八田與一の凄さが分かるとは、思いもよりませんでした。しかし、歴史はまだ習っていなくとも、人物が織りなすドラマは小学1年生でも分かります。歴史人物学習は、道徳にも効果的なのですね。今回、歴史人物学習館の「第3回感想文祭り」...中学生たちは八田與一の物語で心を磨いた~歴人(歴史人物学習館)便り(3)(前編)

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