神様も実は困っているのだ。貴族制を維持すると、怠け者が増え、堕落する者が満ち、「色」「金」「欲」で、この世に執着する者が増える。他方、生まれによって、差別され、最低限の生活で生きるか、病気や栄養失調で死んでゆく者が多数となると、こちらも、この世への不平不満から、地獄人口の増大を招く。そこで民主主義を広めると、今度は、神の言葉を嘲笑(ちょうしょう)し、凡人ルールが、神の使者もただの一票として、彼は、リーダーの一員からはじき出される。傲慢(ごうまん)になった人間たちをこらしめようと、天変地異や、新種の病気をはやらせても、今度は唯物論の科学ばかりはやりはじめる。人の信仰心は一向に高まらない。幽霊になって迷うぞ、と警告しても、今度は、エンタメにして金もうけにはげみ始める。偉人を出したら、嫉妬されて暗殺される。高学...神様の悩み