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2015/11/20

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  • 霊界の「裏側」世界の特徴を見抜く③

    (「ハリー・ポッター」の世界は、西洋における「裏側」の世界)「裏側」の世界は西洋にもあって、「ハリー・ポッター」の世界も基本的にはそうです。あまり教えはないのであって、「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」の世界と言ったら語弊(ごへい)があるかもしれませんが、人を驚かせるような不思議な世界なのです。そういう世界がたくさんあるわけですが、彼らはその不思議な世界をつくり出し、“マジック的な喜び”を味わっているわけです。確かに、映画などでも創造の喜びなどはありますし、アニメなどもいくらでもつくれますが、そのような、クリエイトしていく能力のなかでも、やや人を驚かせるような感じのものが好きな人たちもいるのです。ただ、正統な流れから見れば、彼らは少し“変形”しています。「ハリー・ポッター」の映画で古い教会を撮影に使ったら、そ...霊界の「裏側」世界の特徴を見抜く③

  • 霊界の「裏側」世界の特徴を見抜く②

    (犬神や猿神、蛇神等には「畜生道」に堕ちた人間の霊もいる)日本では、稲荷信仰(いなりしんこう)があるために狐(きつね)の霊力もそうとう強く、また、狸(たぬき)信仰をしている所や蛇神(へびかみ)信仰をしている所、犬神(いぬがみ)信仰をしている所もあります。四国では、「阿波(あわ)(徳島県)の犬神」「讃岐(さぬき)(香川県)の猿神」「伊予(いよ)(愛媛県)の蛇神」などが有名ですが、そういう、普通の動物霊よりは強烈なものがいることはいるようです。それらは、おそらく、もとは人間だったのかもしれないのですが、「魔道(まどう)」に堕(お)ちたというか、魔道にいったん堕ちて「畜生道(ちくしょうどう)」という動物霊界に堕ちたのだと思われます。そのため人間的な考え方を持ち、言葉も話せるのですが、人間の姿は取れないのです。こ...霊界の「裏側」世界の特徴を見抜く②

  • 霊界の「裏側」世界の特徴を見抜く①

    (自己愛が強く、反省できないことが「裏側」の問題点)日本神道の宗教や霊能者が書いたいろいろなものを見ると、どうも、日本の霊界には、「裏側」と呼んでいる世界が特に広いような気がしてしかたがありません。裏側の世界には、土着のものとしてもありますし、中国から入ってきた道教や神仙思想あたりが混ざったものもあるとは思うのですが、天狗や鬼、その他、いろいろな妖怪等が存在しています。また、西洋的に言えば、おそらく、魔法使いや悪魔などもすべて入ってくるのかもしれませんが、それらのやや東洋的な姿をしたものもたくさん存在しています。このあたりにも、神を名乗っている者はたくさんいるでしょう。なぜなら、普通の人間に比べれば、霊力が強くて、人間に影響を与えることができるからです。「裏側」といわれているものの特徴としては、「確かに、...霊界の「裏側」世界の特徴を見抜く①

  • チャレンジする姿勢が未来を拓く⑦

    (失敗や挫折、苦難・困難に対して、“免疫力”をつけよう)ここでは、「積極的に生きる」というテーマで述べてきましたが、ここで私が訴えたいことは、「失敗や挫折に強くなってほしい」ということです。病気の場合と同様に、失敗や挫折、苦難・困難に対して“免疫力”をつけていただきたいのです。どうか、「免疫力をつける」という考え方を一つ持ってください。免疫がある人は強いのです。“抗体”を自分のなかにつくり、「二度目、三度目になったら、負けなくなっていく」ということが大事です。ただの“倒産マニア”のようになってはいけませんが、「小さな失敗をしても、次には、きちんと乗り越えていく」という免疫力を持った人間になってください。親子ともども免疫力を強く持っていただきたいと思います。(強い個性を伸ばしつつ、社会に貢献していこう)それ...チャレンジする姿勢が未来を拓く⑦

  • チャレンジする姿勢が未来を拓く⑥

    (成功への道は「失敗の積み重ね」のなかから出てくる)若いうちに、いろいろな失敗や挫折を経験している人のほうが、どちらかというと安心です。失敗や挫折をしていない人に、大きな企業の経営や政治などを任せると、とても怖い面があるのです。なぜなら、そういう人は、うぬぼれていて、自分をほめる材料ばかりを探していますが、「現実に、うまくいっているかどうか」が見えていないことが多いからです。「若いうちの苦労は買ってでもせよ」とよく言われますが、企業経営でも、経営者として本当に大成したければ、やはり、若いころから、こまめに失敗をしておかなければなりません。失敗のなかには、不可抗力によるものもあるでしょうが、やはり、「チャレンジして失敗する」という癖をつけることが大事です。もちろん、破滅の段階までは行かないほうがよいと思いま...チャレンジする姿勢が未来を拓く⑥

  • チャレンジする姿勢が未来を拓く⑤

    (リーダーに求められる「器の大きさ」)本当のリーダーというものは、あまりにも細かくて緻密な人では駄目なのです。上があまりにも細かすぎると、下はまったく動けなくなります。上の人が、もう少し大きな目を持ち、目標を提示して、「だいたい、こんな感じでやりなさい。あとは私が責任を持つから」というように言ってくれると、下は自分の思うように働けます。「責任は自分が取るから、好きなようにやれ。こういう方向で、だいたい、この範囲内であれば、構わない。このくらいまでなら失敗してもよいから、どんどんやれ」と言って、ドーンと権限委譲をし、任せてくれるような人の下では働きやすいのです。そういう企業は伸びていきます。また、芸術系の人などは、けなされると、けっこう精神的に弱るので、「この人は変わっているな」と思っても、「これだけ変わっ...チャレンジする姿勢が未来を拓く⑤

  • チャレンジする姿勢が未来を拓く④

    (「楽天家で自家発電をしていくタイプ」がリーダーに向く)客観的にはよくない場合であっても、物事をいつも機嫌よく考えるタイプの人は、秀才型の人からは、頭が少し粗雑なように見え、「楽天家で、失敗しても気にしないような、やや雑な頭を持っていて、毎日をご機嫌で生きているのだろう」と思います。ただ、起業家として、たとえ小なりといえども「一国一城の主(あるじ)」となり、数十人の社員を率いて、会社を引っ張っていくとなると、実は、そういう「ご機嫌タイプ」のリーダーのほうがよいのです。五十五点でも、「ああ、半分を超えた。成功だ」などと言う人のほうが、どちらかというと、多くの人がついていきやすいところがあります。それに対して、「九十五点を切ったら、絶対に許せない」という感じで怒りまくるような社長の下では、働くのがつらくて、毎...チャレンジする姿勢が未来を拓く④

  • チャレンジする姿勢が未来を拓く③

    (学校と実社会では評価が逆転することもある)受験秀才型の子は、「よくできた」と言っていて、もし結果が悪かったら、親などにがっかりされるので、塾でも学校でも、あらかじめ少し悪いほうに言う癖(くせ)がだんだんついてきます。「出来が悪かった」「たくさん間違えた」などと先に言っておいて、実際には、よい成績を取り、周りから、「やっぱり、よくできるじゃないか」と言われたほうが気分がよいからです。そのため、実際の出来よりも少し悪く言う癖のある子が出てきます。そういう子は、謙虚(けんきょ)なようにも見えるので、塾や学校に通っているときには尊敬されます。ただ、こういう見方は、実社会に出たら引っ繰り返ることがあるので、注意を促(うなが)しておきたいと思います。減点主義で、テストが九十五点でも「駄目だった」と言うような子は、緻...チャレンジする姿勢が未来を拓く③

  • チャレンジする姿勢が未来を拓く②

    (「楽天家タイプ」の子供と「減点主義」の子供の違い)若い人に対し、付け加えて述べておきたいことがあります。学校の先生の立場からすると、自分が教えたことについて、テストで百点に近い点数を取る子供を好ましく思うのは当然ですし、世間的に見ても、成績のよい子供のほうが、よい学校に行け、よいところに就職でき、出世できて、親を喜ばせる可能性が高いと言えます。私は、そういう考え方自体は否定しませんし、全体的には、その方向でよいと思います。勉強しない方向を進めたのでは、子供たちの成績は、どんどん下がっていってしまいます。「ゆとり学習から、さらに勉強をしない方向へ」と、どんどん落ちていったのでは駄目なので、勉強ができる方向に行くのはよいことだと思います。ただ、学校秀才型の子供には、考え方のなかに一つの弱点があります。それは...チャレンジする姿勢が未来を拓く②

  • チャレンジする姿勢が未来を拓く①

    (基本的に「強み」で戦うことが勝利への道)日本には、自営業をしている人も数多くいますが、そのなかには、強い個性を持った人が多いようです。強い個性を持った人は、日本のサラリーマン社会においては、どちらかといえば、弾(はじ)かれる傾向が強いのです。しかし、強い個性を持った人々を認める社会は、アメリカだけかといえば、そうでもありません。そういう人々が尊敬され、成長していける土壌は日本にもあるのです。日本の自営業者たちは、みな、強い個性の持ち主ですが、実は、そういう自営業に近い企業が九十数パーセントを占めています。そして、大きな会社だけが、昔、お城に勤めていた人たちのような、侍のカルチャーを持っているわけです。したがって、強い個性を生かしながら、共通の努力目標に向かって強調し、調和して、力を二倍増や三倍増、四倍増...チャレンジする姿勢が未来を拓く①

  • 日本が世界のリーダーとなるために(後編)

    (各国の独自性を生かしつつ、共存していく道を選ぶ)私は、それぞれの国が、独自の政治や文化を守り、独立して存在することは、基本的に、よいことだと思います。単一政府によって世界を支配するようなことが正しいとは思いません。それぞれの国の文化や政治を生かし、独自に自治を行いながら栄えていくことが望ましいと思うのです。基本的な「心の教え」、全宇宙的に共通する「心の教え」については、全世界の人々が学ぶべきでしょうが、それぞれの国においては、独自の自治を行っていくのがよいと考えています。その意味で、すべてを同じ政治体制で固めようとすると、ものすごく無理が生じます。これは、平等が行きすぎた場合の悲劇です。ギリシャ神話に、「寝台の上に旅人を寝かせ、その寝台から旅人の足がはみ出したら、足を切る」という話がありますが、全部を同...日本が世界のリーダーとなるために(後編)

  • 日本が世界のリーダーとなるために(前編)

    (植民地支配について考える)2008年の北京オリンピックの前には、チベット問題が盛んに報道されていました。「チベットへの侵略を行っている国に、平和の祭典であるオリンピックを開催する資格があるのか」と言って、チベット仏教の僧侶たちを中心にデモが行われたのですが、中国政府のほうは、何とかオリンピックを開催したいので、どのようにして収めるかに苦労していました。中国の言い分は、「侵略国家は、中国だけではなく、ほかにもたくさんある。ロシアも他の国の領土をたくさん取っているのに、返していないではないか。よそもやっていることであり、中国だけではないのだ」というものです。ちなみに、日本が北方四島の返還を要求しても、ロシアが返さない理由は何かというと、ロシアは、ほかにもたくさん外国の領土を取っているため、北方四島を返したら...日本が世界のリーダーとなるために(前編)

  • また消費税引き上げで中小企業は全滅?

    今日は国際関係アナリスト・北野幸伯さんのメルマガからお伝えします。~~~~~~~~~~~~~全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!北野です。「防衛増税」に突き進む岸田さん。年末のメルマガで、<私たちは、「いいかげん増税を止めてください!」とはっきり意思表示すべきなのです。でないと、岸田さんは、「消費税率を15%にします!」などと必ずいいはじめます。だから私たちは、声を上げるべきです。>と書きました。全文はこちら。↓https://www.mag2.com/p/news/561897そしたら、「やはり」というべきか、「消費税引き上げ議論」がはじまりました。NHKNEWSWEB1月6日。<今後の少子化対策を進めるための財源について、自民党の税制調査会で幹部を務める甘利前幹事長は、将来的な消費税率の引き上げも...また消費税引き上げで中小企業は全滅?

  • 台湾侵攻、勝つのはどっち?(米シンクタンクCSIS)

    今日は国際関係アナリスト・北野幸伯さんのメルマガからお伝えします。~~~~~~~~~~~~~全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!北野です。アメリカは今年、三つの戦いをしています。一つは、「プーチンに戦術核を使わせない戦い」です。二つ目は、「習近平に台湾侵攻をさせない戦い」です。三つ目は、「金正恩を暴走させない戦い」です。世の中には、「アメリカが台湾侵攻を煽っている。軍産複合体の利益のために戦争を望んでいる」と主張する人たちもいます。もちろんそうではありません。もしアメリカが、台湾侵攻を望むなら、簡単な方法があります。蔡英文さんに独立宣言をさせ、アメリカが台湾を国家承認すればいい。これをやれば、習近平は、勝ち負けはともかく、威信をかけて台湾侵攻を開始するでしょう。ところがバイデンは、台湾に独立を促しませ...台湾侵攻、勝つのはどっち?(米シンクタンクCSIS)

  • 2023年世界の3大テーマは?

    今日は国際関係アナリスト・北野幸伯さんのメルマガからお伝えします。~~~~~~~~~~~~~全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!北野です。まずお知らせから。先日亡くなった江沢民。・彼と国際金融資本の真実・江沢民に騙され、利用された日本の真実・米中同盟が日本を破壊した動機と真実について、動画で解説しています。非常に重要な内容ですので、是非ごらんください。↓https://www.youtube.com/watch?v=cIXbgMA-6B0では、本題。今日は、「2023年世界の3大テーマ」についてです。▼プーチンの戦術核使用を止められるか?一つ目のテーマは、「プーチンの戦術核使用を止められるか?」です。プーチンは、ウクライナ侵攻で、敗北を重ねてきました。1回目は、首都キーウ攻略に失敗したこと。プーチンは...2023年世界の3大テーマは?

  • 乱世の統率力・家康の政治理念

    ⑳今回のシリーズ、「徳川家康」は今日で終わりです。――――――――――――――――――――――――(家康の分断策)花と実をバラバラにするというのは、一言でいえば権限の独占をさせないということだ。つまり権限の集中化をセーブするということである。家康が行ったのは、「政策立案権限は、依然として父である前将軍家康が持つ。江戸のフォーマルな幕府は、あくまでも実行機関に徹する」ということにした。彼はこの理念を実行するために、「権限を持つものの給与は安く抑える」「給与の多いものには、権限をもたせない」という方式をとった。そしてこの方式によって分けた大名のうち、幕府の老中をはじめ諸役職につけるのはすべて譜代(ふだい)大名や直参(じきさん)である旗本にかぎった。外様(とざま)大名はどんなに給与が多くても一切幕府の仕事はでき...乱世の統率力・家康の政治理念

  • 信長、秀吉、家康の性格を物語る「天下人の城」

    ⑲今回のシリーズは、徳川家康についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――三者の城の特徴をあげると、信長は安土城を天下一統(てんかいっとう)までの政庁と見ていたようである。安土城の壮麗な外観は、かれの強敵に対する警戒色であった。信長は政治状況が変われば、どのようにも対応できる徹底した現実主義者である。安土城はかれにとって一時の本拠にすぎなかったと考えられる。秀吉は信長に育てられた武将であるが、信長のような理想主義者ではなく、きわめて世俗的で権威主義的な考え方をした。かれは従一位大納言、関白、太閤と位人臣(くらいじんしん)をきわめ、子息秀頼にわが政権を譲ることに汲々として、信長にくらべあきらかに人物がちいさかった。大坂城はかれの現世欲の結実である。家康は戦国期を生き抜いた経験によって...信長、秀吉、家康の性格を物語る「天下人の城」

  • 人を見抜くこととは

    ⑱今回のシリーズは、徳川家康についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――企業やビジネスマンにとって、現代は、「戦国時代と幕末の複合時代だ」と言われる。どちらかが単一に襲ってきた時代はいままでにも何度かあるが、二つがダブって同時に訪れたことはない。それだけに、既成の方法のほとんどが役に立たなくなり、結局は、「やはり人だ」ということになる。そのために、人材発見やその育成・活用が、いまやどこの職場でも合言葉になっている。しかし、人を育てるのは植物を育てるのと同じで、「この木は何の木なのか」「花を咲かせるのか、実をならせるのか」と、まずはその植物の持つ可能性を見極めなければならない。そうしなければ、どういう肥料を与え、時に剪定(せんてい)をし、副(そ)え木をすればいいのか見当がつかないか...人を見抜くこととは

  • 家康の高密度管理が体制維持の秘訣

    ⑰今回のシリーズは、徳川家康についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――しかし、なぜこういう変質を、徳川家康が強力に求めたのかといえば、家康のそれまでの歴史へのかかわり方に最も大きな原因がある。それは、信長が担当した破壊作業、秀吉が担当した建設作業、のいずれにも、徳川家康はその最初からかなり深くかかわりあってきたからである。家康の人生観は、幼少の頃から他家の人質になっていたことにもよるのだろうが、「人の人生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず」という有名なことばに言い尽くされている。この考え方は、実をいえば、徳川時代に生きたすべての日本人の生き方の根本にあったといっていい。徳川幕府が次々とつくり出した諸制度は、徳川家康の、この人生訓をそのまま実現したものだといっても過...家康の高密度管理が体制維持の秘訣

  • 家康のエピソード、組織統制はあくまでも秩序を保つこと

    ⑯今回のシリーズは、徳川家康についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――こんな話がある。関ケ原の合戦だったか、大坂の陣のときだかの話である。家康は、全大名に命令した。「今度の戦いは、この徳川家康の存亡を賭けた戦いである。各大名家においては、それぞれの部下が、あなた方に尽くすのではなく、この家康に尽くすのだということをよく徹底して奮闘していただきたい」大名たちは、いろいろな反応を示した。「天下人になったからといって、おれの部下を自分の部下のように考えるとはとんでもない人物だ」「そこまで思い込んでいる徳川殿はりっぱだ。部下にもよく伝えよう」「どの大名が、どんな反応を起こすかよく見極めたうえで、おれの行動を決めよう」つまり、家康の命令を批判する者、感心する者、日和見る者などに分かれた。...家康のエピソード、組織統制はあくまでも秩序を保つこと

  • 家康の魅力

    ⑮今回のシリーズは、徳川家康についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――(津本陽:小説家)しかし家康が魅力に乏しいかというと、そうではありません。実に面白みに富み、晩年に至るにつれ、燻銀(いぶしぎん)のように滋味(じみ:うまい味わい)が底光りして見えます。桑田忠親(歴史学者)さんによると、家康の敗けるが勝ちの戦法のルーツは松平家まで遡(さかのぼ)るようです。ナンバーワンになったら風当たりが強いでしょ。マラソンと同じですよ。二位以下につけて、ナンバーワンに自分を高く売りつける。これが松平家のどうも家訓であったらしい。祖父の清康の代には、かなりの勢力を誇っていましたね。三河を制圧して、遠江(とおとうみ)をうかがう勢いでした。(津本)ところが不慮の死を遂げたでしょう。父親の広忠も若くし...家康の魅力

  • 家康とその家臣団は、戦国から安土桃山にかけてトータルで最強の称号を付しても差し支えはない

    ⑭今回のシリーズは、徳川家康についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――問題は戦後処理である。戦いに勝利した東軍の武将たちは、家康とはあくまでも対等な関係であったはずが、いつのまにか家康から恩賞を受け、その配下として戦ったということにすり替えられてしまった。しかも家康は、外様大名はみな畿内以西に追いやり、中部以東は親藩・譜代(ふだい:以前から徳川家の家臣だった者が当主となった大名)でかためてしまった。とくに関東地方は完全に譜代で占めてしまい、家康に敵対しようとする者がいても、隙(すき)を窺(うかが)うことすらできなくなっていた。こうして、家康および徳川政権の勢力というものは、いつのまにか強大無比のものとなり、他の大名はその鼻息をうかがうは、かはないという状態になった。その徳川政権...家康とその家臣団は、戦国から安土桃山にかけてトータルで最強の称号を付しても差し支えはない

  • 関ケ原前後で家康は最後まで周到

    ⑬今回のシリーズは、徳川家康についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――西軍有利となれば小早川秀秋の裏切りはなかったのであるから、東軍は一万五千という秀秋の兵力を得ることは叶わなかったはずである。秀秋は、正午を過ぎてもなお、東西どちらにつくべきか迷っていた。つまり、それほどまでに両軍の勢力は括抗していたのである。家康は、秀秋の陣所に寝返りを誘う鉄砲を撃ち込む。西軍もまた秀秋を促す狼煙(のろし)を上げていたが、秀秋はそれには反応せず、西軍、大谷吉継の陣へとなだれ込んでいった。秀秋の裏切りにより西軍は総崩れとなった。これで勝敗は決してしまったのだが、このとき西軍がある程度の陣形を維持して戦場を離脱し、大坂城へ逃げ込んでいれば、再び徳川軍に対峙(たいじ)できたはずだ。大坂城には毛利輝元...関ケ原前後で家康は最後まで周到

  • 希代の治世家に家康は変身

    ⑫今回のシリーズは、徳川家康についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――(津本陽:小説家)しかし、ここに至るまで家康は水面下で懸命の努力を重ねています。九月一日、江戸城をたつまでの四十日間に、百八十通もの親書を諸将に書き送っています。彼の生涯にこんな時期はありません。ほとんどが不渡り、空手形に終わるのですが(笑)。とにかく俺に味方してくれれば加封と新領地は固く約束すると。こんな甘言と同時に恫喝(どうかつ)もして、三成方の諸将を切り崩し、じわじわと自分に有利な態勢をこしらえていく。これは戦国の世では常套手段。本能寺の変でも秀吉は備中高松から畿内の大名に向けて使者を出し、信長が生きているかのような話をさせています。高槻の高山右近や筒井順慶なんか、見事に騙されちゃつて。当時はテレビも、...希代の治世家に家康は変身

  • 家康は関ケ原では危うい状況であった

    ⑪今回のシリーズは、徳川家康についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――福島、池田ら東軍諸将が、おりからの豪雨のなか、西上をはじめたのは七月二十六日であつた。家康は、出立(しゅったつ)してゆく彼らを眺めつつ、内心の怯(おび)えを近臣(きんしん)たちに語った。「左衛門大夫(福島正則)は先手となりしが、太閤の縁者なれば、二心を抱きおるやも知れず。さすれば、甲斐守(かいのかみ)(黒田長政)も誘われて奉行方に就くであろうな」近臣本多正信が進言した。「福島殿に異心なきやを見さだめるには、黒田殿を道中より召し返さるるがよしと存じまする」正則に異心があれば、すでに長政を誘っている。長政が正則と通じておれば、呼び戻されても帰ってこないというのである。家康はただちに使者を走らせた。相模愛甲郡厚木で...家康は関ケ原では危うい状況であった

  • 家康暗殺より大合戦で儀を通そうとする三成の学問好き

    ⑩今回のシリーズは、徳川家康についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――この日の、前々日のことである。湖岸の佐和山城の奥ノ間で、三成の家老・島左近が、三成にしきりと弁じた。「ご決意あそばせ」ということである。家康が東下の旅行を開始している。東海道を用いているため、途中、この近江の南部地方を当然、通過する。「幸い、水口城は、*長束大蔵少輔殿の御城でございます。この水口城を利用し、途中、一挙に家康を刺し殺し、天下の乱のモトをお摘みとりなされませ」「大蔵少輔は、気の小さな男だ。はたして加担するかどうかわからぬ。たとえ加担しても小心な者はとかく事をしくじるものだ」「なんの、手前がうまくつかまつる」「さて、のう」三成は、煮えきらなかった。「殿はなお、大合戦をお考えでござりまするか、天下真二...家康暗殺より大合戦で儀を通そうとする三成の学問好き

  • 一条の光

    どんよりと空が曇って肌寒い朝。気がめいり、憂うつになり、今日の一日から逃げたい気持ちになる人もあるであろう。みじめな一日の始まりに不安と絶望とで心揺れる人も数多いであろう。しかし、雲が裂け、天上から一条の明るい光が射し来たった時、世界は一変する。すべてが一変する。樹木は明るい緑に輝き、花たちは笑顔であいさつを始める。これが信仰の力だ。これが仏の大悲だ。あなたの心にも、一条の光よ、射(さ)せ。あなた自身も、一条の光となれ。---owari---一条の光

  • 人生は一冊の問題集

    「人生は一冊の問題集である。」とは、まさしく至言だ。人生修行の歳月を重ねるほどに、その意味を重く感じる。すべては、自分自身が心にまいた種と、その育て方に原因がある。また、自分自身と他者とのかかわり方、自分と自分を取りまく世界との関係を、どう考え、どう行動していくかにある。自分の努力で、自分の人生の問題集が解ける、という考え方が、縁起の理法を信ずる立場だ。何を善と見、何を悪と見るか。どのような行為を、仏意にかなっていると考え、どのような行為を、悪魔の所行だと思うか。あなたは日々、選択と決断を迫られている。その答えの集積が、あなたの人生の総決算である。あなたは来世の採点結果を、運命ではなく、自分の努力点であると、静かに受け入れる心境を持たねばならない。---owari---人生は一冊の問題集

  • 憎しみを捨て、愛をとれ

    なぜ、人は、憎しみの感情を持つのだろう。なぜ、人は、人を恨むのだろう。なぜ、腹の底から、怒りが、こみ上げてくるのだろう。なぜ、価値観が対立し、争いが拡大するのだろう。憎しみは、相手を傷つける一本の毒矢。そして、自分自身の仏性をも汚す。怒りは、心中に毒素をつくり、対立と不和の種を世間にばらまいていく。もっと信じよう、お互いの仏性を。もっと許しあおう、お互いの間違いを。憎しみを捨て、愛をとれ。仏性、相等しきを喜べ。世界を、あなたのために、ひざまずかせるのではなく、あなたが、世界のために、ひざまずいて、平和を祈れ。---owari---憎しみを捨て、愛をとれ

  • 愛とは何か

    人を愛するということは、相手の中に仏性を見出すことである。ところが不思議なもので、こちらの心のあり方しだいで、相手は、悪魔にも菩薩にも見えるのである。「お母さんなんて大嫌いだ。」といわれれば、わが子も小悪魔に見え、「お母さん、いつも有難う。」といわれると、わが子が小さな菩薩に見えるだろう。夫婦も同じだ。相手が悪魔に見える時も、菩薩に見える時もあるだろう。原因はどちらにもあるだろう。ただ、気がついた者の方から、まず自分を変えることだ。愛を出し惜しみするな。自分の中の仏性を発見することが、「悟り」であるなら、相手の中の仏性を拝み出すことが、「愛」なのである。---owari---愛とは何か

  • 2023年新年を迎えて

    みなさん、新年明けましておめでとうございます。新しい一年がよい年でありますように心よりお祈り申し上げます。2023年の干支はウサギであり、六十干支(ろくじっかんし)では「癸卯(みずのとう)」にあたる年です。「癸(みずのと)」は順序で言えば最後にあたり、一つの物事が収まり次の物事への移行をしていく段階。また「卯(う)」のうさぎは「茂(しげる)」という時期であり、繁殖する、増えるという段階にあたる。その両方を備えた「癸卯」は、去年までで様々なことの区切りがつき、次へと向かっていく、そこに成長や増殖といった明るい世界が広がっていくと解釈することができるのです。十二支にはそれぞれ守護の仏様がついており、卯年の守り本尊は文殊菩薩。「三人寄れば文殊の知恵」という言葉からもわかるように、知恵や才能の仏様でもある。文殊菩...2023年新年を迎えて

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