ぼやき、詩的、主婦やママ友、美容師の本音、やっぱぼやきに愚痴...
午前3時のatm...
「幾ら持ってる?」女が僕に問う。ジャケットに手を入れ財布を取り出し、小銭を確認する。お札はもちろんない。なぜなら僕は、この岬に辿り着くまでの片道の交通費と1食分の食事代しか持ち合わせていないからだ。 「78円」女は、眼帯をしていない左目を何度もパチパチさせ、こう言った。 「合わせて130円」温度を感じない女は、淡々と言った。彼女もまた僕と同じ目的でこの岬の崖に来たのだろうか。岩壁に打ちつける白波...
地球が丸い。今日を最後にして生まれて初めて知った事実。岩石に打ち付ける波の音、そのリズムは既に心地よい。彼方に臨む、赤と緑、青い光が渡り鳥を追いかけている。僕ももうすぐいくよ。空の灰青色からオレンジが顔を出す。夜明けまであと7分といったところだろうか。果てしなく続く地平線から感じる丸さ、地球の丸さが目に染みる。あれ?違う。10年ぶりのコンタクトレンズのせいだ。1分前の北西からの強い風、僕に襲い...
隣の家族にほんブログ村...
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