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性能とデザイン いい家大研究 https://blog.goo.ne.jp/replankeigo

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です  いい家ってなんだろう、を考え続けます

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2015/10/15

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  • 【東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展】

    最近は日本画がブームということなのでしょうか。西洋絵画をみることがめっきりと減ってきています。っていうか、あまりにも生活文化背景に違いがありすぎて、作品への内的な「同意」がなかなかおぼつかなくなっている。やはり日本人として、感受性の共有に敏感になってくるのでしょうか。ということで、日本画では「国民作家」といわれる東山魁夷さんの展覧会が札幌の北海道近代美術館で先週日曜日まで「唐招提寺御影堂障壁画展」が開かれていましたので、カミさんから久しぶりのお誘いをいただき、大喜びで参観。この展覧会は、全国で巡回的に展示会を開催していたようです。唐招提寺が東山魁夷さんに、その開祖である鑑真和上さんの事跡に即して御影堂を飾る障壁画を依頼し、10年を超える時間を掛け完成させた大作。日本画の大きな特徴として、いわゆる「壁画」というも...【東山魁夷唐招提寺御影堂障壁画展】

  • 【盛夏さっぽろ「ヒグマ2頭」公園侵入事件】

    盛夏を迎えて、札幌でもわたしの散歩はどんどん距離延長。早朝6時前くらいに出掛けて、だいたい1時間半程度、歩数にして1万歩を超えるのですが、おおむね札幌市の西部、山の手から西野を流れる発寒川流域を歩いております。おおむね人工の手が入った公園緑地を歩くので自然との対話といっても、ヒグマさんにまで遭遇することはない(笑)。ただ年によってはこの散歩地域でもヒグマの遭遇ニュースが流れることはある。そんな北海道札幌の南部地域には国営・滝野公園があります。国営なので、整備がハンパなく素晴らしくて、わが家もこどもが小さいときにはよく利用させていただいた公園で、クルマで市中心部から30分程度。この公園でヒグマの目撃情報があって、しばらく閉鎖されていた。写真は国営滝野公園からの提供写真でWEBで拡散発信されていたもの。で、発信され...【盛夏さっぽろ「ヒグマ2頭」公園侵入事件】

  • 【節水型トイレと配管「詰まり」の微妙な関係】

    先週わが社2階のトイレで排水が流れにくくなった問題。トイレのメーカーメンテでも解決せず、配管業者さんに来てもらった。それで一件落着かと思ったのですが、なんと2日後、ふたたび「トイレが詰まっています」という知らせ。う〜〜む、であります。で、再度業者さんに来てもらって、トイレを取り外して配管関係を徹底的に調査してもらうことにしました。「これでもしダメだったら、トイレを外してチェックする以外ない。」という業者さんの言葉を聞いていたワケなのです。幸い、土日に掛かっていたので、会社スタッフは休日。土曜日朝から、チェックしてもらうことにしました。トイレの配管自体は75mm寸法のパイプ管で、宅内で複数箇所の曲がりとか、複数トイレでの合流地点とかがある。チェックの結果、最初の「合流地点」、件のトイレから約1mほどの箇所からトイ...【節水型トイレと配管「詰まり」の微妙な関係】

  • 【北海道の品種改良努力、味も住まいも】

    完熟であります。こういう完熟メロン「きょう食べてくださいね」というヤツがふつうの大きさで800円程度、大玉でも1,000円くらいで購入できる。WEBでの通販を見ていると、大玉では3,500円くらいの値段が付いている。特秀とか、秀品とかいろいろ区分けしているようですが、ほとんど意味はないように思います。メロンはどうして北海道がおいしいのか?よくわかりませんが、わからなくても美味しいモノはおいしい。すっかり有名になった「夕張」のほかにも富良野産とか、ITメロンとか、ブランド花盛りで競っております。品種の改良については日々いろいろな戦いが繰り広げられているのでしょう。先日、北海道のシンクタンクの方と話していましたが、食の北海道ブランドを発展させていくための戦いは日々たゆまぬ研究開発努力がきわめて重要というお話しでした...【北海道の品種改良努力、味も住まいも】

  • 【人間生活文化の中心軸と「都市計画」】

    先日、日本の建築をリードしている某研究者と懇談していました。話題はよもやまになっていったのですが、普段から非常に気になっていることとして「都市計画」の話題に。わたしは、雑誌・情報の世界で住宅建築に深く関わって生きてきましたが、自分自身は建築を学んだ人間ではありません。あと学問的に建築という領域と接点を持ってきた一般人であります。そういう意味では一般の人間感覚として建築に関わってきた。そういうなかでいつも素朴に疑問を持っていたのが、「都市計画」という領域についての疑問です。建築研究の世界では、この都市計画は最上位に位置すると聞いています。たしかに個別の住宅がどんなに進化しようが、その立地する地域、都市それ自体が衰退し、過疎化すれば、人間の「住む魅力」というものは大きく減衰してしまう。都市というモノは、そこに住み続...【人間生活文化の中心軸と「都市計画」】

  • 【Macノート再生でブルースクリーン遭遇】

    全国の事業所、多数を占めるだろう中小企業ではパソコンの管理や社内システムの管理更新といった業務は難しい領域。DTPというパソコンによる工程管理がいちはやく導入された出版関係。わが社でもパソコンは必須の作業環境になるので、その管理についてはいろいろ悩み続けるところであります。機械なので経営資源ということであり、それらをしっかりとメンテナンスして、ながく使い続けて適材適所を考えていくのは、現代の仕事環境では不可欠の基本部分。今回は現役バリバリの機種で内蔵HDが認識されなくなったヤツともう1台は、ほぼ似たような経緯で使わなくなって1年放置していたヤツを仕事の合間時間を見て同時にメンテナンスに取り組んだ次第。ノートPC(Macですが)の内蔵HD、SSDって、その記録装置自体の寿命などが原因で取り替える場合が多かったので...【Macノート再生でブルースクリーン遭遇】

  • 【建具造作がもたらす空間の味わい】

    つくばの「里山住宅博」を見学して来たもので、ここのところ、そのことをブログ記事で書いていると本州地域のみなさんからいろいろな書き込み。ツッコミをいただいて楽しく書かせていただいています。一昨日も玄関窓に嵌め込まれた「格子建具」を題材にしたところ、新潟のオーガニックスタジオ・相模さんからツッコミ。「北海道は、ほぼ左官職人と建具職人が絶滅したとお聞きしてます。なければないでいろいろ考えるのが北海道の家づくりかなと思いました。」ないことはなく、左官職人さんで建築工事まで手掛ける方もいるし、わが家では玉砂利洗い出しの仕事をお願いしたこともある。建具工事でもいろいろ面倒なお仕事をお願いもしてきている。ただ、全般的には北海道では、絶滅危惧であることは事実。そういうなかで「里山住宅博」で見学した建築家住宅2例ではそれこそ建具...【建具造作がもたらす空間の味わい】

  • 【新築後28年で初めて外部汚水管位置を確認(恥)】

    2日前にわが社オフィス部分2階のトイレの詰まりが発生。これは昨年のリフォーム前からこの位置にあるヤツで、便器はそのときに最新型のモノに交換しておりました。隣接して新しく作ったトイレの方は別に詰まったりはしていない。ということなので、メーカーさんのメンテに連絡して一昨日、見てもらっておりましたが、どうも要領を得ないで、「外部の汚水管で詰まっているのでは?」という見立てを報告していただいていた。そういうことなので、昨年のリフォームも頼んだ懇意にしている工務店にヘルプを。で、昨日午後、配管詰まりのプロに来ていただけました。一昨日にはメンテのチャックをわたしはしていなかったのですが、そういう経緯なので、付き添ってチェックさせていただいていた。で、いくつかの外部のマンホールを開けていった。わが家の前面側には都合5箇所のマ...【新築後28年で初めて外部汚水管位置を確認(恥)】

  • 【木製建具がもたらす暮らしの陰影】

    家って、結局は外界とは違う環境を作り出す営為。人間生活には絶対に明るさが必要なので、それを外部から取り入れたり、照明計画を考えたりする。外部から光を取り入れるには、窓を必要な箇所に開けることになる。窓を開口させれば、その先にどんな景色が広がっているかがポイントになるでしょう。その家の立地環境でのいちばんいい眺めを居間には取り込みたい。人生でいちばん永く過ごす視線環境を自分で選択できるのは醍醐味。それ以外の場所では、ケースバイケースで見たくない箇所では明かりだけを取り込んで曇りガラスを入れたりもする。とくに都会のなかでの周辺環境では制約も大きくて高い位置に横長の窓を取ったりして、外部視線との了解点を探す。そういうやり繰りが通用しなくなってくると、半分視線を遮り半分は採光するような、木製建具を考えたりもすることにな...【木製建具がもたらす暮らしの陰影】

  • 【破風の厚みに見る地域特有のデザイン感覚】

    写真は北海道の伝説的な住宅設計者の倉本龍彦さん(上)と今回見学して来た里山住宅博つくばの堀部安嗣さん(下)の破風外観。わたしは当然、北海道の住宅取材の経験が長いのですが、本州地域の設計者には、この破風をなるべく軽快にみせたい、薄く仕上げたいというケースが多いと感じます。北海道の設計者では、そういうこだわりよりも住宅の安全性重視でより「重厚な」破風をデザインするケースが多い。北海道の設計者、なかでも倉本龍彦さんは「和風」を意識した作風でありながら、この写真のように、やや重い雰囲気を作っているケースが圧倒的。印象としては、ゴチック文字と明朝文字のようなデザイン表現の違いを感じる。北海道はシャープさというようには容易には志向しないけど、本州地域では、できればそうしたいみたいな部分を感じる。北海道の設計者でも、和風とい...【破風の厚みに見る地域特有のデザイン感覚】

  • 【トウモロコシはやっぱ、北海道だべさ!】

    わたしは年寄りなので、あさは早起き。週末になると、朝早くに市場に行って1週間分の食材購入が楽しみ。ふだんはカミさんと楽しんでいるのですが、きのうはわたしひとりに役目が振り分けられて行っていました。で、場内アナウンスで「ことし初入荷の北海道産とうきび」の声。あ、看板に偽りありですね、標準語としてトウモロコシとも言うのですが、やはり北海道ではトウキビの方がポピュラーな気がします。「2Lサイズで1本、99円!」というこれでどうだ、の価格設定。おお、と反応しまして、人混みを掻き分けて売り場に行って見たら、もうすでに段ボールの残骸だけになっていた(泣)。どうも、あっという間に完売した様子。「う〜〜む」と残念がっていたら、店の方がすぐに補充してくれた。ということで2本ゲット。ホントは「朝もぎ」というアナウンスが旬の季節には...【トウモロコシはやっぱ、北海道だべさ!】

  • 【いごこちのいい居場所】

    北海道が、いちばん天国に近い季節がやってきています。気温はときどき30度を超えるようなときがある。朝晩には十分にクールダウンしてくれて、15-18度くらい。湿度は大体70%くらいだけれど、ときどき80%を超えたりもする。半袖でも1日過ごしていられる。夜は十分に寝心地のいい環境にくるまれる。最近十数年は、けっこう「エゾ梅雨」が感じられたけれど、ことしはそういうこともなく、晴天率も高いように感じます。そんな季節が巡ってきている。最近の戸外での散歩、歩行数はだいたい1万歩を超えている。早朝、6時くらいから7時半くらいまでの散歩であります。その途中に通っていく西野緑道にごらんのような公園ベンチが並んでいる。みなさん、どっちがより「いごこちがいい」でしょうか?こう問いかければ、たぶん間違いなく多くの人が上の植栽に囲まれた...【いごこちのいい居場所】

  • 【人口減少とIT進化での社会構造変化】

    友人と会話していて、2040年という未来展望の話題になった。われわれの北海道では、確実な未来として人口減少の進展がある。現在530万人程度の人口が、419万人と予測されている。100万人以上が消失していくことが、確実に予見されている。右肩上がりが「常識」であった時代を生きてきた思考法ではこのクラッシュに対して、耐えられないのではないかという予測。一方で、ITの進化・一般化によっての変化も同時並行で進展していく。写真上は、現実写真から加工する「まるで」イラストだけれど、いま、人類は過去の人類とは比較にならないくらい大量の「写真」を撮り続けている。スマホという行動密着型IT端末が普遍化したことで、「秒進分歩」という速度で、映像というモノが進化しはじめている。先日も、友人のジャズメンが遭遇してきた音楽業界の「構造変化...【人口減少とIT進化での社会構造変化】

  • 【居室要件を満たさない、屋根裏空間の数寄】

    上の2枚の写真で、あなたはどっちに「いごこちのよさ」を感じますか?写真は伊礼智さん設計のつくばのバンガードハウス。下はリビングダイニングの動線的な空間。人間は生きていくために食べたり飲んだり,話したりという家族とのコミュニケーション的活動を主に家で過ごしている。しかし一方では、自分のふだんの緊張をほぐすような内省的な過ごし方で、自分を癒すということもしたい。動線的な空間というのは、おおむね定型化可能な共通項が多く、そのデザインは自ずと決まってくる部分も多いでしょう。家族数が決まってくれば、食卓の想定はほぼ決まり、食事を作る機能空間も、おおむね基本というものに沿ってプランする。だいたいが普遍的機能要因であり、人間の空間感覚としてはいわば共通語の世界なのだと思います。しかしわたしのようなへそ曲がり系の人間というのは...【居室要件を満たさない、屋根裏空間の数寄】

  • 【世界的にも「断熱コスパ」がいい北海道】

    きのうは北海道が推進する住宅施策「北方型住宅」についての諮問会議。歴史的に北海道では「より暖かい家」を希求する活動を継続してきた。開拓の初期から、主に官の側の切実な要請〜対ロシアの南下政策に対しての国土防衛意識というものから、なんとか日本人の移民を増やしたい、そういった国家意志に強く押され、住宅施策がキモになってきた。全国の地域自治体で独自の「住宅施策」を持っているのは北海道しか存在しないけれど、その根っこにはこういう国家意志伝統がある。そういうことから、北海道では産官学挙げて住宅の性能要件について共通の技術・情報交流プラットホームが存在し続けている。当然、北海道の住宅の特質というものを考える機会が多い。で、最近強く感じているのが、断熱のコストが素材から技能レベルまで一貫した「ライン」として北海道は廉価に収まっ...【世界的にも「断熱コスパ」がいい北海道】

  • 【里山住宅博TUKUBA「板倉工法の家」】

    さてふたたび、里山住宅博TUKUBA住宅見学編です。バンガード(先進的・先導的)ハウスとしての堀部安嗣さんと伊礼智さんの住宅2例をじっくり見学して、ほかはあまりしっかりは見学できなかった。まぁ短時間、3〜4時間では全部で20棟以上ある住宅を全部確認するのはムリがありますね。つくばということで、小玉裕一郎さんの住宅には注目していたのですが、まだ設計図面段階ということで残念でした。で、もうひとり、つくばということで注目していたのは安藤邦博さんの「板倉工法」関係の動きであります。安藤さんはいわきに建てられた木造応急仮設住宅の板倉工法住宅を当社が発行した東北の住宅復興ボランティア雑誌で取材して取り上げさせていただいた経緯があります。安藤先生は筑波大学で建築を教えられていた存在であり、東大の内田祥哉先生の教え子でもあって...【里山住宅博TUKUBA「板倉工法の家」】

  • 【イテテ!・・・前期高齢者転倒事故現場(笑)】

    写真は最近の散歩コースでの最大の「難所」であります。場所は札幌市西区の「発寒川公園」の川縁。通常の歩道ではなく、川の流れに沿った川原を歩きたいので、階段を降りて川原に沿った道なき道を歩きたいのです。そうすると、そういうタイプの人間がそれなりにいるもので、「けもの道」のようなルートがあるワケ。しかし、それも途絶えるような箇所がどうしても発生する。この場所は、高低差が1mくらいあって、よいしょっと、上るのはなんとかできても、降りるときには、なかなか難しいという箇所なのであります。よく観察してみると、段差を解消するように石が積まれている様子が見えてくる。その石の「足場」には棒も積まれていて「けもの道」として一段のステップがそれなりに「整備」も試みられている。なんですがはじめて「降りる」方向からここを通った2週間ほど前...【イテテ!・・・前期高齢者転倒事故現場(笑)】

  • 【知と美は細部に宿る。「はやぶさ2」が呼ぶ感動】

    最近の超ウレシイことは「りゅうぐう」に行ったはやぶさ2の活躍。先日、2度目のりゅうぐう着陸に成功したことで沸き返った。前回の着陸時に変成している表面を弾丸状の発射装置で破砕させその奥の、宇宙誕生時点により近しい物質をさらけ出させて、それを再度採取するために2度目の着陸を行い、「100点満点の1,000点」というピンポイント着陸に成功したとのこと。日本という国家社会が人類に少しでも貢献できる、そういう意味合いから、まことに快挙に拍手したくなった。そしてそういう快挙でありながら、ネーミングすべてにおいて、「りゅうぐう」という名付けといい、はやぶさといい、時間を遙かに超越する人類、ニッポンの夢を感じさせて楽しい。はやぶさ2は、精密そのものの機械ではあるけれど、コンパクトな知的生命体そのものだと思える。この知的生命体に...【知と美は細部に宿る。「はやぶさ2」が呼ぶ感動】

  • 【オオウバユリ開花ドキュメント inさっぽろ】

    毎朝、最近のさっぽろの気温はおおむね15度前後。やや涼やかではあるけれど、動き始めると発汗と気温の相性がいい。神宮参拝の習慣を済ませれば、自然との交歓。多くの人が小動物、リスたちとのコミュニケーションを楽しんでいる。わたしの場合は水辺のオシドリやカモの子育ての様子を見ますが、メインは円山自然林の山裾に展開しているオオウバユリたちの劇的変化ぶり。このブログでは住宅以外のテーマでお馴染み(笑)。個体によって、前後1週間くらいのバラツキがあります。もうすでに開花しているヤツもあるし、ぼってりと花芽が膨らんでいるっていうのもある。それぞれが個別的で、見ていてあきが来ないというか新鮮に感じられる。こういった花々が適度に群生していたり、単独で咲き誇っていたりするので、そういった「手の入っていない」様子も変化に富んでいて面白...【オオウバユリ開花ドキュメントinさっぽろ】

  • 【ITで環境破壊された産業領域〜音楽ビジネス】

    高校の同期生にジャズギターリストがいます。笹島明夫クンと言って、その業界では名も売れている。ながくアメリカが本拠で活動してきたけれど、いまは独り身になったこともあって、札幌に拠点を移してきている。先日久しぶりにわが社を訪ねてくれて、旧交を温めた。わたしたち年代が生きてきた時代は、世界を覆う戦争はなかったけれど、それとは全く別の大変動として、アナログからデジタルへの革命があった。そのもっとも過酷な影響が及んだひとつは音楽業界だったように思う。音楽という人類の普遍的な興味領域は、近代になって「レコード」という技術が基盤を提供してその媒体を「販売する」という形式でビジネス化が進んだ。ラジオとかテレビとかのメディアでも重要な「販売促進」ができて「流行」などの動機付けも社会的にシステム化が進行して隆盛していったのだと思う...【ITで環境破壊された産業領域〜音楽ビジネス】

  • 【伊礼智・つくばの家 造園は萩野寿也氏】

    さて連載みたいに続いている「里山住宅博tukuba」。伊礼智さんの住宅ですが、前情報はまったくなく、さらに大混雑で住宅の説明も聞くことが出来なかったので、あと聞きでいろいろ情報が入って参ります。「里山」ということで周辺環境は緑豊かな環境と想像していまして、そういう「豊かな自然環境を生かす」のだろうと想像していた。この伊礼さんのバンガードハウスの庭を見ていて、「ずいぶん似合った植栽だなぁ」とは思っていましたが、あとで造園は萩野寿也氏設計という情報を得た。氏の仕事はつい最近、山形のウンノハウス本社の大規模な造園を取材。ランドスケープの基本構想から1本1本の樹種選定、建築との調和、そして建築の設計思想との連携といった部分を直接お話しを聞いていましたので、驚かされた。また、この「里山住宅博tukuba」は展示後、販売さ...【伊礼智・つくばの家造園は萩野寿也氏】

  • 【小屋裏茶室で瞑想する空調(笑)〜伊礼智「つくばの家」】

    きのうの続篇です。が、やや箸休めのジョークテーマ(笑)。里山住宅博つくばのバンガードハウスですが、伊礼さんへの聞き取り、説明など、ごった返しの中で「取材」できなかったのでやむなく「感じたこと」を中心に書いています。で、人混みを離れて隠れ家的に避難できる場所としてこの平屋の小屋裏空間が見学可能になっていた。で、階段を上がりきったら写真上のような空間がしつらえられていた。床の間風の見立てで、違い棚風のこしらえもあるので、天井高の低さもあわせて、まことに「茶室」風であります(笑)。床の間にしては上から採光も得られているので、自然の「掛け軸」が光束として降りているともいえる。まことに一服感を味わいたくなるような隠れ家茶室。で、そのヨコには引き戸で仕切られた写真下のような空調機械装置室。不粋そのものの空調機械ではあります...【小屋裏茶室で瞑想する空調(笑)〜伊礼智「つくばの家」】

  • 【伊礼智 建具レイヤー活用・里山ニッポンの家】

    さて伊礼智さんのバンガードハウスであります。伊礼さんはいま、全国で引っ張りだこの住宅設計者で、聞くところでは北海道でもそういう「住宅学校」計画があるとのこと。わたしは伊礼さんの住宅実作を体験するのは初めてでした。見学時はそれこそ大混雑で人間がいない方向を探すのに苦労する状況。ということで、見学が集中していた3時前にいったん訪問した後、「そろそろいいかなぁ」と4時前に再訪したけれど、それでも多数の方がいたので、思うようなカットが撮れなかった(泣)。入ってすぐに直感したのは、「あ、吉田五十八さんの成城・猪俣邸の空気感」という感覚であります。なぜそう感じたかはよくわかりませんでしたが、猪俣邸はわたしは大好きで、東京で時間があるときにはなんどか、訪問してその雰囲気に浸っていることがあるので、そういう空間意識が呼び覚まさ...【伊礼智建具レイヤー活用・里山ニッポンの家】

  • 【7月7日「オオウバユリ」花弁分枝 inさっぽろ】

    ここのところ「里山住宅博inつくば」での住宅取材記事を連発。やっぱり住宅をウォッチして感じたことを書くのが楽しい。またあした以降、つくばでのいろいろな住宅取材記を書きます。本日は、別の自然観察テーマ。札幌で生きていて、この地の自然の呼吸感、空気感を愛している。個人のそういう体験のなかでも1、2を争うような「イベント」が北海道神宮周辺、円山自然林のなかのオオウバユリの開花であります。別にこのオオウバユリたちはわたしが「丹精」込めて育成しているものではない。けれど、それをはるかに超えて実感としての「共生感」をわたしに与えてくれる存在だと思っています。オオウバユリはアイヌの人たちのいのちを支えてきた貴重なデンプン質をその根で涵養している存在。いわばアイヌ民族のソウルフードでありますが、湿気のある森の中で群生しているた...【7月7日「オオウバユリ」花弁分枝inさっぽろ】

  • 【堀部安嗣「つくばの家」・3間半×3間半+下屋7.5坪】

    さてきのうの続き「里山住宅博inつくば」バンガードハウス堀部編。雑誌関係の写真撮影は実は午前中に済ませていたということ。わたしは飛び入りなので、ごった返していた見学といっしょ。でしたが午後3時にみなさんはバス集合されてその後の見学客の少なくなった隙間時間に再訪させていただいた。で、ちょこっとiPhone撮影させていただきました。堀部さんは住宅設計のプロ中のプロ。新住協・鎌田紀彦先生が進めている「プロトタイプ」計画のきっかけは、Replan誌面で連載をお願いしているQ1.0住宅デザイン論。そのひとつの「解」として2間半×6間の「細長い」プランがあります。これに対して、堀部さんはやはり「伝統的」な4間×4間プランをよく逆提案として言われていると聞いています。たしかに4間×4間プランはまさに合理的なプラン。その合理的...【堀部安嗣「つくばの家」・3間半×3間半+下屋7.5坪】

  • 【急遽、里山住宅博 inつくば見学に行ったら・・・】

    一昨日、スケジュールに変動が出た。で、前からチェックしたいと思っていた「里山住宅博inつくば」見学を。こういう空いた時間を有効活用であります。北海道では南幌町の「きた住まいる」住宅展示が成功裡に展開して、その後の進展も予定されている中、温暖地側での呼応するような動きとしてチェックしたいと。ということで、1件別件もあったので、仙台から片道280km超でしたが、常磐道1本と動きやすいので早朝出発して参りました。繰り返しますが、あくまでも予定変更での急な訪問。で、現地に到着したら、数台のバスが駐車場にある。歩きながら見学中のお近くの方に聞いたら、どうも建築関係のプロのみなさんが集団見学されているとのこと。そうか、さすがに首都圏でのプロジェクトなので、こんなに注目度が高いんだ、と思わされた。で、センターハウス的なところ...【急遽、里山住宅博inつくば見学に行ったら・・・】

  • 【クリモグラフ気候図がわかりやすい】

    不勉強なもので「クリモグラフ」というコトバをはじめて聞いた。このブログでも数回取り上げた、前橋工科大学・石川恒夫先生の講演。グラフ表示としては縦軸に各月平均気温が表示され、横軸には各月の平均湿度が表示されるものだそうで、そういうポイントを結び合わせることで、その地域の独特の「温湿度環境」がわかりやすく図示されることになる。上に挙げた図表を見ていると、面白い比較資料として、日本とベトナムの都市の温湿度の月平均を表現したデータが示されていた。日本は東京・大阪・那覇に混じってわが旭川が入っていてまぁ当然ではありますが、それぞれのダントツ(笑)の違いをあらためて思い知らされた。東京と大阪はほぼ同じような図形を示している。また、ベトナムの3都市もほぼ同様の形状を示している。特異な形状は那覇と、わが旭川であります。ベトナム...【クリモグラフ気候図がわかりやすい】

  • 【大工技術存続の分岐点か? 元請けと下請け】

    一昨日のブログ、【大工職人さん減少が示していること】についてけっこう多くのみなさんから反応をいただきました。そのなかでの書き込みご意見に深く気付かされました。建築業界で主導的に活躍される西山祐幸さんからのコメントで「業界内部の構造から見ると、プレハブが伸長して全国で工務店を下請け化した。下請工務店としてはプレハブメーカーの下請仕事は大工の技術の出番は少ないし下請工賃の中で弟子を育てる気にはなれない。木造系のある企業では30年以上前から自社で職人を育成する体制を作りましたが、プレハブメーカーの下請工務店は消耗する一方。自力で(元請で)生き抜いて来た工務店はともかく、長年、下請を続けてきた工務店は、今更新弟子を育てる体力、気力は無くなっているのが実態です。」というご指摘でした。全国の工務店業界に深い理解をお持ちの方...【大工技術存続の分岐点か?元請けと下請け】

  • 【社長食堂再起動・握り寿司125カンお稲荷12コ】

    きのうは久しぶりに「社長食堂」を臨時営業致しました。世は「働き方改革」が叫ばれておりますが、出版WEBという業界は情報産業なので、人的な「創造力」が基本。なのでなんといっても食が基本。結びつけがあまりにも強引でしょうか(笑)。まぁ、そういうことはあまり深く考えず、目で見て愉しくなる食事は、単純に元気を引き立てる。で、きのうは夜に会食も予定していたので、「あんまり多く作らない方が・・・」ということで、人数16名に対して、握り寿司がトータル125カン用意。炊いた寿司飯は約8合とやや少なめには致しました。あ、お稲荷さんは前日に作っておいて、こちらは約3合。で、スタッフの健康に留意してタケノコ、フキなどの煮付けを合わせた。食後にはカミさん実家に植えていたサクランボ。前日夜までに、マグロ・ツブ・ヒラメ・サーモン・カツオ・...【社長食堂再起動・握り寿司125カンお稲荷12コ】

  • 【大工職人さん減少が示していること】

    図は北海道ビルダーズ協会・武部会長のプレゼンより。武部会長の会社・武部建設では先般ご紹介のように大工の育成に総力を挙げて取り組んできています。この図で見ると、大工職人の数がピークを迎えていたのは1980年。93.7万人が最大人数。そこから2015年・37.2万人まで25年間で6割が減少してきている。いわゆる人口減少による社会的減少幅をはるかに超えている。それを証しているのは年齢別の割合で、20歳代の減少が目に付く。武部さんのプレゼンでひときわ耳をそばだてさせられたのは「大手ハウスメーカーから当社に、大工さんいないか?と声が掛かった」という部分でした。ハウスメーカーの側でも業界情報については当然わきまえて、それでもなお、元請け独立自営の中小企業に頼みたくなる現実がある。このことはそういうことを表しているのでしょう...【大工職人さん減少が示していること】

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