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uparupapapaの徒然草 ~第2章~ https://blog.goo.ne.jp/uparupapapa

念願だった退職後の生活。 どう過ごしていくか暗中模索の日々で、 思いついた事をつらつら記していく

uparupapapaの徒然草 ~第2章~
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2015/09/29

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  • お山の紅白タヌキ物語 第19話 最終回 「平和!」

    1943年9月30日御前会議で日本は降伏すると決した。だがいつ降伏を宣言するのか?どうやって国体護持を認めさせるのか?その問題を討議しなければならない。実際のこの後の歴史では、絶望的な戦いが続く中、首脳部は降伏の決断ができなかった。連合国側からポツダム宣言が発表され、日本の無条件降伏を勧告されてもである。その理由は、日本の首脳部が最後まで心配していたのが『国体護持』(天皇制維持)であったから。つまり彼らが心配していたのは国民の安全ではなく、天皇制の保全であった。国民にどれだけの犠牲を強いても守りたかったのが天皇制。その是非についてここでは触れない。ただ、歴史の事実として踏まえておくとする。とにかく無条件降伏を受け入れれば、連合国側(主にアメリカ)の意向で天皇制を廃止すると言われたら抗えない。日本の立場とし...お山の紅白タヌキ物語第19話最終回「平和!」

  • お山の紅白タヌキ物語 第18話 予知と会議

    キスカ島守備隊の撤退が終了し、雪江タヌキは札幌の北部軍司令部に報告のため帰投した。樋口司令が雪江タヌキの目から見た実際の状況報告を受け、事象の経緯を理解する。それまで事前に北方部隊指揮官河瀬四郎第五艦隊司令長官や、第一水雷戦隊司令木村昌福少将などから受けた報告と時系列の経過は一致するが、何故不可解な奇跡が起きたのかが謎だった。しかし雪江タヌキの報告を聞き、ようやくその謎の部分が腑に落ちる。確かに雪江タヌキの妖術や神通力が無ければ、一連のアメリカ軍の動きは説明できない。彼女の報告を総合的に判断すると、事実経過の推移の説明に齟齬が無く、多分自分の手柄として誇大に吹聴した訳ではないだろう。アッツ島での活躍は目に見えにくいものであったが、キスカ島撤退は明らかな超常現象と云えたから。そして何より驚いたのは、雪江タヌ...お山の紅白タヌキ物語第18話予知と会議

  • お山の紅白タヌキ物語 第17話 キスカ島撤退(2)

    撤収艦隊は事前に偽装工作を施していた。もし肉眼でアメリカ側哨戒に発見されても友軍(アメリカ艦)と誤認するよう、巡洋艦の3本煙突の1本を白く塗りつぶし二本煙突に見えるようにしたり、駆逐艦に偽装煙突をつけたりと各艦とも偽装、極力戦闘を避ける方針を貫く。実際撤収艦隊が出撃した際も、濃霧ゆえ友艦同士が衝突し、やむを得ず帰投した艦が出たほどである。しかし、だからといって濃霧の中の出撃とは言え、こんな稚拙で粗末な方法でアメリカ軍の哨戒を誤魔化せるのだろうか?無謀ではないか?正直誰もが疑問に思っていたが出来る事は何でもやろう。今はこれしかない。そう思う以外無いのだから。当然この艦隊の中に雪江タヌキも紛れ込み、幻術・神通力を最大限発揮し支援するつもりでいる。雪江タヌキはお地蔵様から再度授けられた力が、どれ程のものか知らな...お山の紅白タヌキ物語第17話キスカ島撤退(2)

  • お山の紅白タヌキ物語 第16話 キスカ島撤退(1)

    1943年5月12日アメリカ軍がアッツ島に上陸を開始してから17日間におよぶ激しい戦闘の末、5月29日アッツ島守備隊(指揮官山崎)が残存兵力を率い最後のバンザイ突撃を敢行、玉砕した。雪江タヌキは目を反らさずその様子を記憶に焼き付ける。そして戦死者の御霊の成仏を心から祈った。皆様きっと無事成仏されるだろう。だが魂をこのままこの島に置き去りにして良いものか?否、皆祖国に英霊として帰りたいに決まってる。ご遺体まで運ぶことはできないが、せめて皆様の御霊だけでもお連れして帰りたい。雪江タヌキは霊験を授けてくれた四国のお地蔵さまに祈った。「どうかこの私にもう一度神通力をお授けください。」と。この島での壮絶な戦いは雪江タヌキを消耗させ、力を失っている。でも何とかして戦没者の魂だけでも祖国にお連れしたい。そのためには再び...お山の紅白タヌキ物語第16話キスカ島撤退(1)

  • お山の紅白タヌキ物語 第15話 アッツ島の死闘(2)

    *この回も激しい戦闘シーンの描写があります。中には残酷と思われる場面もありますので、ご注意ください。思いの他頑強に抵抗する日本軍。もちろん日本側守備隊は何もせず、ただ漫然と敵の襲来を待っていた訳ではない。第二地区隊隊長山崎保代大佐の指揮のもと、大規模な防衛陣地を構築していた。無数の塹壕やトンネルを掘り、その中を守備兵が自由に往来、機関銃などでアメリカ兵を狙撃・掃射し、その結果想定以上の損害を与える。日本軍の待ち伏せなどを受け、想像以上の苦戦に慌あわてたブラウン第7師団長。当初アッツ島は3日で制圧できると踏んでいた。アーネスト・キング海軍作戦部長の「戦艦を動員し、ジャップを吹き飛ばしたらどうか?」との提案を受け、アッツ島に激烈な艦砲射撃を浴びせる。当初の事前偵察でアッツ島守備隊は僅か500名のみである(実際...お山の紅白タヌキ物語第15話アッツ島の死闘(2)

  • お山の紅白タヌキ物語 第14話 アッツ島の死闘(1)

    雪江タヌキが最初に考えたのは、島の地形と気象の詳細を知る事。隅々まで見て回るにはどうするか?最初野ネズミに化けてみたが、どうも準ツンドラ気候の寒冷地であるこの島では不自然に思えて、野生動物として相応しくないようだ。次に考えたのが、この島に多く生息している野鳥たち。固有種が多いらしく、見た事の無い姿の鳥たちが自由に活動している。「そうだ、鳥なら誰にも怪しまれず探索できそうだ。」雪江タヌキは早速ここでよく見かける鳥に化け、島の空を舞い上がった。だがこの島は一年を通して雨や霧が多く、雪江タヌキが入島してからもアメリカとの戦闘が始まるまで一度も晴れ渡った日が無い。こんなに霧の濃い状態では全体像が見通せないではないか。仕方ない、低空で丹念に見て回るしかないようだ。そこで分かった事。島の至る所に高山植物のような可憐な...お山の紅白タヌキ物語第14話アッツ島の死闘(1)

  • お山の紅白タヌキ物語 第13話 接見と上陸

    雪江タヌキは相変わらずお里のお地蔵さまや、晶子・圭介兄妹との交流を楽しんでいた。しかし五右衛門タヌキたちから度々戦争について聞かれるので千里眼を以って透視し、その度状況を伝えていると戦況が気になりだす。晶子とその兄の圭介の父が出征した事もあり、日を追うごとに悪化する生活環境と、お里の暗くなる一方の雰囲気に心を痛めていた。もうあの頃のように、幸せな交流はできないのか?晶子と圭介はお地蔵さまと雪江タヌキの前ではいつも明るく振る舞ってはいるが、時折ふと暗い表情を見せる。父はいつ帰る?寂しくて、寂しくて、遠くを見る。そんな様子を目の当たりにして心が動かない筈はない。雪江タヌキまでも晶子・圭介兄妹の父の無事の帰還を心待ちにするようになった。もちろんお地蔵さまも同様である。そんな頃、お山のタヌキたちがそれぞれの戦地に...お山の紅白タヌキ物語第13話接見と上陸

  • お山の紅白タヌキ物語 第13話 接見と上陸

    雪江タヌキは相変わらずお里のお地蔵さまや、晶子・圭介兄妹との交流を楽しんでいた。しかし五右衛門タヌキたちから度々戦争について聞かれるので千里眼を以って透視し、その度状況を伝えていると戦況が気になりだす。晶子とその兄の圭介の父が出征した事もあり、日を追うごとに悪化する生活環境と、お里の暗くなる一方の雰囲気に心を痛めていた。もうあの頃のように、幸せな交流はできないのか?晶子と圭介はお地蔵さまと雪江タヌキの前ではいつも明るく振る舞ってはいるが、時折ふと暗い表情を見せる。父はいつ帰る?寂しくて、寂しくて、遠くを見る。そんな様子を目の当たりにして心が動かない筈はない。雪江タヌキまでも晶子・圭介兄妹の父の無事の帰還を心待ちにするようになった。もちろんお地蔵さまも同様である。そんな頃、お山のタヌキたちがそれぞれの戦地に...お山の紅白タヌキ物語第13話接見と上陸

  • お山の紅白タヌキ物語 第12話 樋口季一郎との出会い

    40年前と同じように五右衛門(末裔)タヌキたち一行が参加の許可を得るため、東京に向かう。そこは流石に首都だけあって、戦時中とはいえまだ活気がある。偉そうな軍人が闊歩し、街の至る所に戦時スローガンが目立つ。だがそこに人タヌキを見る目がある者は見当たらぬ。40年前と同じように、人に化けたタヌキたちを一目で見破る者など何処にもおらず、皆喧騒に紛れ忙しく行き交うのみ。誰も他人に注意を払わず、無関心に通り過ぎて行った。これぞ!と云う人材を一人も見つけられず、困惑する一行。出来れば時の首相にでも会う事ができれば申し分ないが、何のツテもなく己の正体を明かさず面会できる訳もない。一週間探し続け、とうとう諦める事にした。「これだけ話の分かりそうな人材を探して見つからないのなら、何処か別の場所に行って仕切り直そう。」「そうだ...お山の紅白タヌキ物語第12話樋口季一郎との出会い

  • お山の紅白タヌキ物語 第11話 雪江タヌキたち

    おせんタヌキから数えて4代目の頃。代々女の子ばかり生まれ、しかもおせんタヌキの卓越した特殊能力を受け継ぐ子孫たち。その中でも特に雪江タヌキの持つ能力(妖術と神通力)はおせんタヌキと比べ一段とパワーアップし、四国中で圧倒的NO.1を誇る。当の雪江タヌキは先代同様、相変わらずお里のお地蔵さまに通うが大好き。ご先祖様のおせんタヌキが持っていたDNAを、彼女が一番受け継いでいるのだろう。おミヨちゃんの孫の晶子とその兄の圭介兄妹と、親しい間柄を持続させている。余談だがおミヨちゃんは戦争未亡人であったが、最愛の夫慎太郎亡き後暫く悲しみを乗り越え数年の後再婚、婿養子をとり先祖代々の田畑と、生まれ育った郷里の歴史を守っていた。お里のお地蔵さまはあの頃と比べ風化の跡が著しく、お顔の表情が分り難にくくなっている。それでも風雪...お山の紅白タヌキ物語第11話雪江タヌキたち

  • お山の紅白タヌキ物語 第10話 おせんタヌキの恋

    日露戦争は日本海海戦の結果、日本側勝利のうちに幕を下ろす。1905年9月5日セオドア・ルーズベルトアメリカ大統領の仲介により、日露双方が講和勧告を受諾し、ポーツマス条約が締結された。陸・海軍双方に(秘密裏に)所属し、戦闘に参加したタヌキたちは続々と郷里に帰還、四国のお山中が歓喜に沸く。おせんタヌキや権蔵タヌキ、尚五郎タヌキ、庄吉タヌキなども無事元気に戻り、お山がお祝いムードに溢れ、一気に明るくなった。それとは逆に、お里の村人たちは多数の戦死者たちを出した事と、戦争による税負担が重く圧のしし掛かって複雑な心境にあり、戦勝気分一色という訳にもいかない。それでも若者たちが多数帰還できたことは、明日への希望であるのは確かだった。おせんタヌキは真っ先にお里のお地蔵さまに会いに行き、無事に帰還できたことを報告、感謝を...お山の紅白タヌキ物語第10話おせんタヌキの恋

  • お山の紅白タヌキ物語 第9話 日本海海戦

    1904年10月15日にバルチック艦隊がリバウを出航してから北海事件(ドッガーバンク事件)にてイギリス漁船を砲撃し多数の犠牲者を出し、イギリスの憎悪を受ける。その結果、早々にその後の航海が前途多難を極めた。当然おせんタヌキがたち一行も旗艦「スワロフ」(クニャージ・スヴォーロフ)に施入していたため、困難を極めた極東・日本海(正確には目指したのはウラジオストック)への航行に付き合う事となる。彼らバルチック艦隊はその北海事件のイギリスから受けた憎悪のせいで、当時の最短距離の地中海ルートを通るスエズ運河渡航を許されず、アフリカ大陸・喜望峰を迂回しなければならなかった。それは非常に厳しい。何故ならその航海ルートの制海権を握っていたのはイギリス。当時の軍艦は蒸気を用いて駆動する蒸気船である。その燃料は石炭であり、常に...お山の紅白タヌキ物語第9話日本海海戦

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