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uparupapapaの徒然草 ~第2章~ https://blog.goo.ne.jp/uparupapapa

念願だった退職後の生活。 どう過ごしていくか暗中模索の日々で、 思いついた事をつらつら記していく

uparupapapaの徒然草 ~第2章~
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2015/09/29

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  • ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第26話 地震とゴキブリ

    ある休日の朝、平助が身もだえしている。インディアンの踊りのような奇妙な動作の場面に、偶然のタイミングでアパートのドアを開けたカエデ。驚いた平助は動作の一瞬の場面のまま固まり、カエデの方へ振り向く。見つめ合うふたり・・・・。って違うだろ!「何やってんの?」「な、な、何って・・・・、ノックもせずいきなり入ってくんな!」「頭おかしくなった?元々おかしいけど。」「だから!ノックぐらいしろ!って言ってるだろ!」その抗議を無視し、「その奇妙な平助踊りは一体何?世を儚はかなんで救済を求める踊り?でも平助の日頃の行状じゃ、神様も助けてくれないでしょ。うぅん、残念な平助。」「勝手に人を残念がるな!今は別に神様に助けを求めている訳じゃないし。」ここで平助はハタと思い出した。朝寝坊し微睡まどろんでいるとパジャマの首の袖から何か...ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第26話地震とゴキブリ

  • ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第25話 第三秘書 エリカ

    ネット内閣組織に副大臣や副長官という『副』とつくポストは基本無い。それは旧組織のようなお飾りのポストで、議員たちの出世欲や名誉欲を満たす必要が無いためである。議員当選一回目だの二回目、三回目だのという選挙の度に生まれる長期にわたる特権制を廃し、一律任期一年限り、一度だけポストを経験すれば充分だからという理由もあるから。但し例外もある。ある一定の部署に業務が輻輳ふくそうする事が予想される場合や、新設の業務を省内に設ける場合などがこれにあたる。そんな時どうするか?急な業務増に大臣ひとりでは対応できない場合などに、副大臣や副長官を設けるような仕組みを作っているのだ。だがネット政府応募組の人員はそれぞれ決まっていて、1年の養成期間を要する。だから急な補充に対応し、宛てられるのが公設秘書たちである。秘書というが、政...ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第25話第三秘書エリカ

  • ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第24話 生成 AI

    ネット政変以前に政権を担っていたある人物の談話がテレビ番組に登場。「減税?やってみろ!って感じですかね。大体この方、国を舵取りする経験もキャリアも無いし、首相になる志こころざしとか持ってんですかね?確固たる信念のない人が首相になったら、この国の将来は終わりですよ。ハハハハハ!」どの口で言う?テレビ画面の向こうで、昔懐かしいオジサンの顔。平助が首相に就任した際の、増税メガネの談話であった。政変以前の政界は、議員も高級官僚も二世・三世でなければその地位に就く事は不可能。それは目に見えない身分制度であり、『武士でなければ人でない』に等しい階級の断絶であった。そして不可思議なことに国民はその事実に関心を持たず、全く問題だと思っていない。それは身分制度だけではなく、どれだけ増税されても、購買力が低下し貧困が増しても...ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第24話生成AI

  • ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第23話 危険な賭け

    コロナ明け以降、日本は空前のインバウンド効果で沸き上がり、地方観光地の景気を左右するほどに成長した。何処に行っても外国人を多く見かけるようになり、微笑ましい光景や、拙いながらも身振り手振りを交えたコミュニケーションなどで交流する場面も珍しくなくない。だがそんな現象に漠然とした不安を訴える者も多い。右肩上がりの外国人の増加は、たとえ個々の観光客が短期滞在だったとしても、治安や環境の悪化を招く事例が増えるから。事実、外国人の集団がバカ騒ぎして警察沙汰になったり、大型商業施設に於いてトイレ以外の一般共用施設の場所にて、堂々と大便をする様な信じられない程モラルが欠如した観光客が多数見られたりと、問題行動を起こす者がインバウンドの増加に比例した。ネット政治掲示板にてその問題が提起されると、瞬く間に多数の意見がだされ...ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第23話危険な賭け

  • ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第22話 ネガティブキャンペーン

    官邸管理人と掃除のおばちゃん日帰り合同慰安バスツアーがあった一月後、マスコミによって批判記事キャンペーンが張られた。曰く、【公費を使って管理人や掃除人まで豪華旅行三昧】という見出しで平助内閣を攻撃するもの。税金を何だと思っている!旅行ぐらい自分の金で行け!平助内閣は自分の身近な者にも諂へつらい、人気取りのばら撒きか!官邸・公邸の私物化!などである。批判したマスコミのバックに、旧体制の巻き返し派が存在していたのは明らかであった。重箱の隅をつつくまさに彼らの揚げ足取りの典型的な手段である。その記事が登場した途端、真に受けた国民が反応し、内閣支持率がいきなり10ポイント以上下落した。だが平助はこの件で弁明しようと思わない。言いたい奴に言わせておけ。どうせ一年限り、短期間の任期だし、自分が弁明する必要のある案件は...ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第22話ネガティブキャンペーン

  • ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第21話 三郎の影響と、鯖江の異彩を放つ経済政策

    官邸管理人新井三郎の死は、関係各位の胸に深く刻まれた。単なる職場の仲間としてだけではなく、この国の根深い老人問題として。彼を思い起こすとき、常に笑顔で接してくれる柔和な人柄。彼から気軽に挨拶してくれるが、決して多弁なお節介ではない。聞き上手な好々爺として、誰からも好かれる好印象を持つ存在であった。だが同時に、彼には現代の老人問題と表裏一体の影をもつ。貧困や孤立。彼はそこから救われた筈だが、本当に救えたと云えるのか?通り一遍の制度の中に組み込めば、それで良しなのか?彼を知る関係者たちは敢えて言葉にしないけど、心のどこかでそう感じていた。当然その後の高齢者政策に大きな影響を与えたのは間違いない。老齢年金やそれだけでは生活資金が不足する人々に対する給付金。そもそもその制度を受けられない人々。彼らに残った受け皿が...ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第21話三郎の影響と、鯖江の異彩を放つ経済政策

  • ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第20話 管理人 新井三郎

    首相公邸と官邸には9時から17時までネット政変初代内閣以降、管理人が存在する。それまでは厳重な警備員がセキュリティーを担い、来訪者たちの受付も厳しいチェックを受けて来館するのが通常だった。政変以降もセキュリティー・システムが厳重なのはそれほど変わらないが、駅の改札のような自動入退館(改札)機が導入され、事前に承認済みの者だけに配布されたセキュリティーカードをかざし、入退館するように変更されている。その数機ある入退館改札機の壁の隅に小さな簡易管理室が設置されており、初老の管理人がニコニコ顔で立っている。管理人は一日二交代制で、午前ひとり、午後ひとりの勤務である。と云っても、別段何か重大な責務を負う職種ではない。来訪者と云えば政府高官や海外の賓客など、それぞれの側近たちが仕切るし、一般見学者たちも先導する専従...ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第20話管理人新井三郎

  • ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第19話 『プラン・シェア40』

    ある日のぶらさがり記者会見で、平助が景気の良い打ち上げ花火を上げた。それは今後の政策活動指針としての具体的目標をスローガン化したものである。その名は『プラン・シェア40』確かにネット政府は国民アンケートで今後の重点取り組み目標策定に当たっての国民の要望調査発表をしている。平助内閣はその流れに沿って具体的活動方針を明文化し、国民に示す事は職務の範疇から逸れてはいない。だがその内容は、具体的目標値として職務を超え、踏み込み過ぎている。しかもその内容は、第四代平助内閣の任期一年で完結できる内容とは言えない、壮大な取り組み方針であった。マスコミはこの派手な打ち上げ花火に素早く反応、真意を問う取材合戦が始まった。そもそも『プラン・シェア40』とは何ぞや?分かり易く云うと日本がかつて得意とし、日本経済を牽引していた産...ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第19話『プラン・シェア40』

  • ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第18話 鯖江《さばえ》の呪い?え?それって超能力(?)

    財務省主計局長佐藤鯖江さばえは日銀総裁相原権蔵と折り合いが悪い。と云っても表立って大きな対立や大太刀廻おおだちまわりがあった訳ではない。お互い畑違いからくる立場や考え方に、埋うめるのが不可能なほど住む世界が違うから仕方ないのだ。相原総裁はネット政変後もキャリア組で生き残る数少ない存在であり、有事の際の【影の内閣シャドーキャビネット】から切り離された要職であった。日銀総裁という立場はネット政変以降権限が大幅に縮小されたが、今も尚、金融市場をコントロールするキーマンとして機能している。そのため高度な専門知識と洞察力を要求され、公募組の素人集団に決断を任せるには時期尚早と判断されているのだ。それに加え、日銀総裁という立場は重要なポストな割には、生臭い利権や私利私欲の野心を満たす要素が希薄な役職である。そういった...ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第18話鯖江《さばえ》の呪い?え?それって超能力(?)

  • ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】 第17話 おふくろの味

    重ねて言うが、ネット政変以降、第一公募世代から第4公募世代に至るまでの仕事は、インターネット国民アンケート機構で決定された案件を条文化し、公布・執行する事。だからその国民の意思を着実に遂行するため、あくまでも一切のエリート意識を排除した信頼のおける愚直で誠実な庶民でなければならない。その中に個人的私利私欲な野心は、微塵も紛れ込ませてはならないのだ。一般社会のスーパーやコンビニの店員、飲食店の店員が誠実な接客に徹し、お釣りや売上げ金を責任を持って一円の間違いもなくチェックし管理するのが当り前のように、ネットで任命された行政執行者には、国家予算や行政の隅々に至るまで、正直で誠実な仕事が求められる。『平和・平等・誰もが安心して暮らせる社会』の崇高な理念の下、平助たちは奮闘していた。平助たち全メンバーのデスクとモ...ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第17話おふくろの味

  • ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第16話 対中国家総動員と井口外相

    インド国会での演説を終え帰国した平助の国政活動は,、多忙を極めた。帰国後直ぐに通常国会が開かれたのだ。国会と云っても、その役割別に『特別国会』『通常国会』『臨時国会』がある。その首相指名後行われる『特別国会』で所信表明演説を行った平助や新閣僚・官僚の活動が始動してから、彼らは鬼のような動きを見せる。国会と言えば旧国会では野党の追及、与党の攻防戦の印象が強いかもしれないが、ネット政変・憲法改正後の今では、各委員会、国会本会議の審議の場での争いは起きない。そもそも立法府などの政府機関では、スキャンダルやミスを追及したり、責任ある言質げんちの揚げ足をとる場ではない。現在ではネット政変以前の旧与党・野党の概念で運営されてはいないのだ。非生産的な与野党の争いからは、何も生まれない。だから不祥事やスキャンダルの追求は...ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第16話対中国家総動員と井口外相

  • ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第15話 パンデミックと宴会

    2019年、中国武漢を震源に、全世界に激震が走った。パンデミックの始まりである。人々は接触を禁じられ、話すことも出歩くことも仕事をすることもできない、孤立無援の生活を強いられた。歴史を紐解くと、過去に幾度もパンデミックは発生している。しかし直近の発生でも約100年前のスペイン風邪だったので、現在生きている人類にとってはほぼ初めての経験と言えた。世界経済は大打撃を受け、ワクチンの争奪戦が始まったのは記憶に新しい。感染による死者の増加、営業活動ができないが故の企業倒産、実質的なロックダウン状態が社会全体を隔離し、孤立した。そうして人々の心は病み、うつ病若しくはそれに準じた症状が蔓延する。その時マスコミでは報じられない数多くの悲劇が生じ、その爪痕はパンデミックの喪が明けても消えなかった。カエデの父はこの時の感染...ママチャリ総理大臣~時給1800円~【改】第15話パンデミックと宴会

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