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2015/07/29

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  • 酒の60年のデータで分かった最適量

    私は毎晩夕食時にビール(ロング缶の半分)を飲み、風呂から出てきてからウイスキーの水割りを飲んでいます。何かで飲めないことがあっても、若干物足りない気がする程度ですので、問題はないと思っています。1963年に始まった「CIRCS研究」は、日本人の健康の不変的な法則を見出すために1万人を60年間追跡調査した日本の財産的研究です。医療×統計の技術を駆使して生涯、健康的に長生きする人の習慣を定点観測で研究し続けたこの研究は、日本人の健康を地域比較で徹底調査した世界最長の統計研究であり、絶大な信頼性を誇っています。圧倒的エビデンス力を誇る本研究が突き止めたのは、実は健康な人ほど健康になる習慣を無意識のうちに実践しているという事実です。ここではそのうちの飲酒の習慣について取り上げます。ここで出てくる「疫学」という学問...酒の60年のデータで分かった最適量

  • 世界の長寿地域ブルーゾーンの現状

    私は昔からあまり長生きをすることを希望していませんでした。その割には78歳となり平均寿命ぐらいは生きるのかもしれません。世界でも特に長寿の人が多いことで知られる、ギリシャのイカリア島の話です。島民は平均寿命が長く、しかも認知症の発症率が極めて低いのが特徴です。世界にはブルーゾーンと呼ばれる、長寿の人が多く暮らす地域があります。これらの地域にはイタリアのサルデーニャ島、コスタリカのニコヤ、米カリフォルニア州のロマリンダ、日本の沖縄、そしてギリシャのイカリア島が含まれます。イカリア島の住民は、アメリカ人よりも平均で8年も長生きし、しかも認知症の発症率が極めて低いようです。米国立衛生研究所(NIH)によると、現在670万人のアメリカ人がアルツハイマー型認知症を患っており、2060年までにこの数は1380万人に達...世界の長寿地域ブルーゾーンの現状

  • なんにお金を使えば幸せになれるのか

    私の家はそれほど裕福ではないのですが、お金の心配をしなくてもよい程度の暮らしをしています。このお金の有効な使い方というのは、それなりに難しいような気がします。なんにお金を使えば幸福度が上がるのでしょうか。拓殖大学の研究グループは、これまでの研究では体験・経験への消費は、モノにお金を使うよりも幸福度を高めるとされてきました。しかし最近、これに異を唱える研究が出てきたそうです。地球の資源が有限であるように、使えるお金も有限です。このためお金をどう使うのかは、人生における重要な問題です。日本人のお金を取り巻く環境を見ると、収入は微増していますが物価も上昇しているため、普段の生活はむしろ苦しいと感じることが多くなっています。厚生労働省の発表を見ると、2024年の物価を考慮した働き手1人当たりの実質賃金は、前年比マ...なんにお金を使えば幸せになれるのか

  • 旧統一教会に対して東京地検が解散命令

    安倍元首相の事件以来統一教会(現在は別な名称になっていますが、慣れている統一教会を使用します)批判が広がっていましたが、ついに東京地検から解散命令が出たとニュースになっていました。統一教会は当然控訴するようですので、最高裁で解散が決定するまでにはまだ2年か3年かかるようです。ここまでの動きは不思議と言えなくもありません。3年前に統一教会に恨みを持つ犯人が、安倍元首相が統一教会に深く関連していると間違えて襲ってしまったものです。もしこの犯人が間違えずに統一教会幹部を襲ったとしたら、教団幹部殺害されるといったニュースが出て終わりだったのかもしれません。それが元首相という日本の要人だったため、原因となった統一教会が大きく取り上げられました。このメディアの取り上げ方はすさまじく、宗教に全く関心のない私でさえ自然に...旧統一教会に対して東京地検が解散命令

  • 大腸ガンは果物で予防できる

    私は果物が大好きで、食後のデザートや3時のおやつとして果物を食べていました。季節によって食べるものが変わってくるのも、楽しみの一つでした。それがいつごろからかはよくわかりませんが、年を取ってからほとんど食べなくなってしまいました。これにはいろいろな要因があったようですが、また復活させたいとも思っています。最近の研究では遺伝的に予測される果物の摂取が大腸ガンのリスク低下と関連することを示しています。この研究は韓国のソウル大学の研究員らによるもので、食事摂取と大腸がんリスクの関連を調べるため、メンデルランダム化という手法を用いて分析を行いました。イギリスバイオバンクのデータを活用し、約9300万の遺伝子変異を解析し、食事に関連する399の遺伝子変異を特定しました。その結果遺伝的に予測される果物の摂取量が多い人...大腸ガンは果物で予防できる

  • 科学的とはどういうことか、科学の正体

    私はいわゆる科学者として一生を過ごしてきましたが、科学的とはどういうことかと聞かれるとなかなか難しい問題です。この科学について納得できる答え方を紹介します。ここではあまり科学的とは言えないものとの比較を通じて、科学に見られる特徴を抑えることにします。その題材として以下の文を読んでください。「ある夏の夜寝ていると、近くから人の声のようなものが聞こえ始め、胸を圧迫される感じが始まった。目を覚ましたところ、胸の上に白髪の老婆の姿が飛び込んでくる。飛び起きようとするけれども、手足はまるで何かに押さえつけられているかのように全く動かすことができない。そのあとの記憶がなく、気が付けば朝を迎えていた。」金縛りの例ですが、実際に味わったことが無くても、その恐怖体験について耳にしたことはあるでしょう。金縛り中の体験は、科学...科学的とはどういうことか、科学の正体

  • 死体を解剖せず事件性の有無を判断

    私は若いころ(多分高校時代)法医学に興味を持ち、それ関係の本を読み漁っていました。ただ法医学者になりたいという気持ちはあまりなく、医学部進学は考えていませんでした。ここでは日本における司法解剖の少ない問題について述べてみます。死者が出ても、警察に事件性なしと判断されることが多い火災事故があります。実際は保険金目当ての計画的な殺人だった、というケースも少なくないようです。司法解剖を介さずに犯罪性の有無を判断するとこうしたことが頻発しかねないとしています。日本では多くの場合、犯罪性の決定後に死因の特定が行われる実情があるようです。司法解剖医は、法医学的には完全に逆のプロセスであり、極めて異常であると警鐘を鳴らしています。ここでは千葉県の例を挙げますが、人口630万人の千葉県では、年間約9000体前後の変死体が...死体を解剖せず事件性の有無を判断

  • 道徳的な直観に反して不平等な社会が残っている

    現代社会が平等かというと、決してそんなことはない気がします。例えば私がよく行くパチンコでも、いつも勝っている人もいれば負け続けている人もいます。まあこれは不平等とは言いませんが。社会的不平等はおのずと発生し、世代を超えて受け継がれ排除するのは極めて難しいとされています。簡単に言えば、生じた社会経済的不平等ははなくなりません。誰にもその本質はわからないし、いくら探しても最善の解決策は見つかりません。完全に平等な社会は、今後もしばらくは実現しないでしょう。加えて際限のない不平等と過激な平等を対比する行動は混乱を招きます。それでもある程度平等な社会には利点があると考えられます。不平等が拡大していくことの最大の問題は、不平等な仕組みが社会資本を損なう、言い換えればその社会の全構成員間の円滑な協調を可能にする非公式...道徳的な直観に反して不平等な社会が残っている

  • 就職氷河期世代と正社員も苦しむ停滞する日本

    1992年から2002年の22歳~29歳の男性については、同時期の正社員の比率が顕著に低下しました。この時期の20代男性に限って言えば、非正社員の増加が正社員の減少と相関するという通説が当てはまります。この時期の20代とは、まさに団塊ジュニアです。1990年代に急減したのは、高卒就職者でした。91年の60万7466人から、2004年の20万8903人と約3分の1になったのです。その一方で大学進学率が25.5%(1991年)から40.5%(2002年)に伸びました。この情勢は高卒では就職できなくなり、大学に行かざるを得なくなったともいえそうです。90年代に大学に進学した団塊のジュニア世代はもともと人数が多く、団塊世代の1949年の出生数は約270万人で、団塊ジュニアの1973年出生数が約209万人となってい...就職氷河期世代と正社員も苦しむ停滞する日本

  • なぜロシア人はプーチンを支持するのか

    ロシアがウクライナに侵攻を始めて3年がたってしまいました。プーチンの大義が何なのかよくわかりませんが、プーチンにとっても予想外の長期戦といえるのかもしれません。ロシア国内の世論調査では、ウクライナ侵攻後もプーチン大統領の支持率が7~8割と高い水準で推移し、2024年3月の大統領選挙でも87%の支持を得て再選しています。なぜロシア国民はプーチンを支持すのでしょうか。ロシアはウクライナに軍事侵攻したことで、米国と欧州から激しい反発にあい、日本を含む国際社会から経済制裁や金融制裁を受けています。そして当然長引く戦争により死傷する兵士も増え続けています。それでもプーチンを選ぶ要因はいろいろあるようですが、その一端をソ連解体後の歴史に垣間見ることができます。1991年12月、社会主義国家の領袖として米国と対峙してき...なぜロシア人はプーチンを支持するのか

  • ガン転移の始まりの一端を解明

    高校時昨年代からの親友であったF君が亡くなってしまいました。連絡を受けたときは非常に大きなショックでした。ひとつには78歳ですので当然ともいえるのですが、ついに私の年代も亡くなる人が出るようになったということです。F君とは大学時代から麻雀をやったり、当時はやっていたビリヤードに行ったりと大学に行かずに遊びまわっていました。F君の大学に行って一緒に講義を受けたこともあります。F君は胃がんが見つかった時には手術でとることができず、化学療法を始めてすぐ肝臓への転移がわかり、わずか数か月の療養で亡くなってしまいました。やはり治療でとりわけ厄介なのが、ガンが最初にできたところからほかの臓器・組織に移る転移ですが、実はなぜ転移するかはよくわかっていません。京都大学や名古屋大学の研究チームは、がん組織内には活性酸素の一...ガン転移の始まりの一端を解明

  • 幸せな老後のための健康との向き合い方

    私はあまり健康に留意した生活を送っているとは言えないような気がします。特に喫煙については、害があると分かっていても私の楽しみのひとつであり、多分死ぬまで禁煙をすることはないと思っています。こういった健康に悪いとされていることをやりながらも、何とかほぼ健康でいますのでこれ以上望むことはなさそうです。日本人は慣習的に医者のいう事は絶対だと思い込みますが、一方で医者のいう事は気にしなくてもいいという意見もあるようです。典型的な例が血圧が140以上だと高血圧という数値です。昭和30〜40年代の日本人はタンパク質が不足して、血圧が140〜150ほどで脳の血管が破れて脳出血で亡くなる人が多くいました。しかし現代の日本人は栄養状態が改善してタンパク質を多く摂取するようになり、脳の血管が強化されて脳出血が減りました。血圧...幸せな老後のための健康との向き合い方

  • あまりにも有名なトロッコ問題

    思考実験というのは、ある状況を設定しそれにどう対処するかを問う問題ですが、なかなか答えが出せないものも多いようです。この典型的なものが1967年に提出されたトロッコ問題です。有名なものですが、ここに要旨を付けておきます。突進しているブレーキの利かないトロッコの前方に、5人の線路作業員がいます。このままでは5人はひき殺されてしまいます。しかしそれを見ているあなたの目の前には分岐ポイントがあって、それを切り替えればトロッコは引き込み線に導かれ、5人は助かります。しかしそうすると引き込み線にいるひとりの作業員は死んでしまいます。この状況にあなたがいるとしたら、5人を助けるためにポイントを切り替えるだろうか。それとも何もしないでいるだろうか、というのがトロッコ問題です。一人の命につき1の価値を与える、いわゆる幸福...あまりにも有名なトロッコ問題

  • 機械学習と人工知能が異なる過学習のメカニズム

    20世紀のあいだはブレークスルーもなく低迷していた人工知能研究ですが、21世紀に入って10年ほど経ったところで、救いの手が思いもかけない方からやってきました。いわゆる深層学習の登場です。深層学習はそれらしい名前が付いてはいるものの本質的にニューラルネットワークと同じもののようです。ニューラルネットワークは多数ある機械学習の手法の中で、脳の基本構成体であるニューロンの機能にヒントを得て提案されたひとつの手法です。機械学習には多彩な手法があり、虫の群知能にヒントを得たスウォーミングや、二分木のボ―ティングに基づくランダムフォレストなどがありますが、この辺りは私も良く分かりません。ニューラルネットワークの評価はあくまでパフォーマンスの良しあしでしか評価されません。知能のモデルとして妥当であるか以前に人間にもでき...機械学習と人工知能が異なる過学習のメカニズム

  • ヘルペス感染者の認知症発症リスクは2.6倍

    唇の端がガサガサになり切れて痛いということは私も良くありますが、これはヘルペスウイルスのためのようです。最近アルツハイマー型認知症は、このヘルペスウイルスが原因であるという説を見かけるようになりました。この仮説は1980年代からあったようですが、最近ではこの説を支持する論文がたくさん出ています。一般的にアルツハイマー病はアミロイドβというタンパク質によって引き起こされるといわれていますが、多数の疫学研究論文から多くの人が感染するヘルペスウイルスが原因だと指摘しています。もしそうであるならばすでにウイルスの増殖を抑える薬やワクチンもあるため期待ができるといえそうです。現在アルツハイマー型認知症の原因はアミロイドβ、というのはほぼ常識になっていますが、これは1980年代に脳内の老人班がアミロイドβで構成されて...ヘルペス感染者の認知症発症リスクは2.6倍

  • 魚にも心(意識)はあるのか

    ヒト以外の動物に、果たして意識はあるのでしょうか。そうであれば、どの動物が意識を持っているのでしょうか。意識という言葉は、さまざまな文脈でいろいろな意味でつかわれています。そのためどのような意味で意識といわれているかには常に注意が必要です。ここで述べる意識は、一人称の視点からの世界の経験という意味での意識で、そのような体験は専門的には主観的経験と呼ばれています。ちょっと意味の分からない定義になっていますが、ヒトの意識ほどはっきりしたものでなくてもよく、自己意識やメタ意識(自分に意識があることを自覚するような意識)などの高次の意識でなくとも、何らかの主観的経験が少しでもあればよいとします。たとえば普通に生活しているときに自分という存在がいるとか、自分には意識がある時にする人はほとんどいません。しかしそれに意...魚にも心(意識)はあるのか

  • 1回の産卵では死なないサケがいる

    生殖には常にコストが伴うとされています。生物が支払うことができる最大のコストは自らの命となっています。生殖が死の始まりとなるパターンは自然界にも珍しくなく、これをセメルパリティー(一回繁殖)と呼ばれています。この例としてはトンボやセミ、サケやウナギ、イカやタコなどがいます。植物でもヤシや多くのタケのほかに、いわゆる一年生植物が典型的な1回繁殖の例となっています。発芽してからは生長して、花を咲かせて種子を作って枯れるまでを、わずか数か月で駆け抜けるのです。この仕組みは比較的簡単なようです。植物は分裂組織で成長し、細胞分裂によって多くの細胞を作り出す組織で、芽や枝の先端にあります。しかし花には分裂組織がなく、花が咲いたらその芽や枝はもはや生長できなくなります。一年生植物の場合、発芽してからしばらくすると、ほと...1回の産卵では死なないサケがいる

  • 胃ガンの手術で胃の全摘出はしないほうが良い理由

    最近かみさんの友人に胃ガンが見つかり、胃の3分の2ほどを取る手術をしました。タイトルにあるように、胃の全摘出はよくないという説が出ているようですが、彼女の場合はこういった理由ではなさそうです。胃は単に食べたものを一時的にためておく袋ではなく、食欲をつかさどる臓器でもあります。ヒトは食べることができないと、栄養が取れず力も出ず免疫だって保たれません。胃を守ることは食べるを守ることで、胃を残すことが重要なようです。胃袋が大きければたくさん食べられ、胃が小さいと食べられない。そんなイメージを持っている人がいるかもしれませんが、実際にはそのような事実はなく、胃の大きさは食欲には関係ありません。同様に胃がんの手術で、胃を大きく残すほど食欲も維持できるのかといえばそのようなことはなく、予後を大きく左右するのはどこを残...胃ガンの手術で胃の全摘出はしないほうが良い理由

  • 逆流性食道炎は年齢のせいではない

    私はあまり胸焼けがするといった症状は出てきませんが、かみさんは逆流性食道炎の疑いがあり、薬を飲んでいます。一口に胃の痛み、不快感といっても症状も原因も様々ですが、胸が焼けるように痛む場合は逆流性食道炎が疑われます。逆流性食道炎とは、胃酸を含む胃の内容物などが食道へ逆流することによって、胸やけや呑酸症状などを引き起こす病気です。かつては中高年の病気だと思われていましたが、昨今は20代の患者も増えているようです。胃酸などの逆流は、食べたものが食道から胃に入る入口にある逆流防止弁が破綻しゆるんでしまうことで起こります。食道の壁を荒らすことで症状を引き起こしますが、逆流防止弁をゆるませてしまうのは、喫煙や食の欧米化が原因であるといわれています。逆流防止弁がある噴門部はちょうどみぞおちのあたりです。この部分に炎症が...逆流性食道炎は年齢のせいではない

  • 今夏もコメ不足か、在庫量国の予測に疑問符

    このブログにはあまりこういった話題は取り上げないのですが、先日スーパーに行った折コメ売り場がほとんど空になっており、深刻な問題になるのかもしれません。私の家は年より2人ですのでそれほど消費しませんが、それでも基幹食品ですので若干気になります。かみさんに言ったところ、宅配業者から5キロ買ってあるので心配ないようです。今年6月末の米の民間在庫量が、農林水産省が見通す158万トンを大きく下回る可能性が出ているようです。直近の減少ペースが続くとして試算したところ、6月末民間在庫量は110万〜130万トンと低水準になり、国内需要量の約2か月分しかありません。既に流通業者間では、今年の夏も米不足になる危険は十分ある、と警戒感が広がっています。農水省が公表する在庫量の統計は、(1)毎月公表するJAなどの出荷・卸など販売...今夏もコメ不足か、在庫量国の予測に疑問符

  • 日本は確実に二極化が進行する

    少子化による人口減少の問題はこのブログでも取り上げていますが、政府に有効な対策がないことに疑念を持っています。ここでは若干新しい視点から、この人口減少を取りあげてみます。まず人口減少や少子高齢化が、全国一律に進むわけではないことの難しさです。東京の一極集中の是正は必要だと考えています。東京圏にすむ人々は、食料やエネルギーも若き労働力までも地方に依存しています。この一極集中は止まるどころか加速しています。現在の日本列島では、東京圏の人口膨張と、人口が大きく減る地方の拡大といった二極化が進行していきます。そして地方同士では、しばらくは政令指定都市などの中心市街地に人口が集中していきます。今後の東京は、これまで見たこともない新しい顔を見せ始めそうです。少子化によって地方に若者がいなくなることから、大企業ですら思...日本は確実に二極化が進行する

  • 悪天候になってしまった定例麻雀

    私は電車に乗る前にうどん屋で早めの昼食をとり、毎回同じ電車で行きますので少し早めの12時半ぐらいに雀荘についています。今回は自宅のほうでは曇りでしたが、雀荘の近くでは雨交じりの雪が降っており、完全に雪になると電車が止まらないかがやや心配でした。いつもはH君が先に来ており、情報交換などしてそろうのを待っているのですが、今回はこの時間でも他の3人がそろっていました。皆年寄りですのでだんだん早く集まるようになってきたのかもしれません。もう席なども決まっており、私があまり好きではない私の起家ですぐに始まりました。東1局はかなり配牌もよく、簡単にタンヤオになりそうでした。その後も順調に入り、10巡目ぐらいにタンヤオどら1を聴牌しました。まだ早いこともありリーチをかけましたが、数巡後に無事自模り見事親マンとなりました...悪天候になってしまった定例麻雀

  • 知能研究の論理に大きな飛躍があった

    私はAI(人工知能)に興味を追っており、そういった記事には大体目を通しています。そのなかでかならず「いつの日かAIは自我を持ち、人類を排除するのではないか」という文があります。しかしほとんどがそれを否定しており、これは単なる杞憂ではないかと思っています。その理由は簡単で、AIと人間の知能は本質的に異なっているからです。ただ知能とは何かという問題にはまだ明確な答えが出ていません。コンピュータの同義語が電子計算機という名前になってしまっているのは、一種の誤謬といえます。コンピュータは別に電子回路で作らないといけないという訳ではありません。今の計算機は半導体を用いて作られていますが、初期の電子計算機は真空管という全く別のデバイスを用いて作られていました。真空管というのは今ではすっかり見かけなくなってしまいました...知能研究の論理に大きな飛躍があった

  • 地球にしか存在しない宝物「土」

    自宅の庭は当然土で覆われていますが、いわゆる赤土になっています。普通の土よりかなり赤みが強いのですが、これは富士の火山灰土という説があります。いろいろな植物は普通に育っていますので、性質としては普通の土と変わらないようです。普段食べているものは海産物もありますが、ほとんどは陸地つまり土から得られるものです。家畜も土から育った試料を食べ、土は貴重といえます。厚さ1センチの土ができるまで日本で100年、条件の悪い場所だと1000年もかかるといわれています。そもそも土とは何かを専門家によれば、「土壌は岩石が崩壊した砂や粘土と腐植が混ざったもの」と定義されています。土なんてどこにでもあると思ったら大間違いで、米宇宙航空局(NASA)も、これから目指す月や火星に土がないことで困っているそうです。生物が生み出す腐植の...地球にしか存在しない宝物「土」

  • 未だに謎だらけの私たちは何故眠るのか

    睡眠の話をよく取り上げますが、私は寝るのが割と好きになっています。今は黒猫のクロと一緒に寝ていますが、私がベッドに入るとクロがもぐってきてゴロゴロスリスリし始めます。しばらく相手をしてやると満足するのか足元にいき寝てしまいます。これでゆっくり眠れるような気がしています。ウィスコンシン大学の研究者は、睡眠のシナプス恒常性仮説と呼ばれる仮説を発表しています。生き物が眠る理由を紐解くカギを、シナプスが握っているというものです。この睡眠のシナプス恒常性仮説を深堀するため、脳の中の配線構造、つまリ神経同士の接続について説明する必要があります。脳内には1000億個以上もの神経細胞があり、互に接続して回路を形成しています。まるで人と人が手をつなぎあい、一人の興奮が手をつないでいる相手に伝わっていくかのようです。この細胞...未だに謎だらけの私たちは何故眠るのか

  • 長時間労働の影響を甘く見てはいけない

    私はずっと研究職として働いてきましたので、時間外労働は当然多かったようです。私の上司は自分のやることは自分で決めろという方針でしたので、命じられて残業することはありませんでした。私の大学時代の先生の口癖は、8時間仕事をするなら5時間考え、3時間実験するようにという事でした。私はこの教えを守れず、3時間考えて5時間実験をしていたような気がします。さてここでは長時間労働によって引き起こされる脳卒中の話です。脳卒中は高齢者だけの病気ではなく、日本では4.3人に1人が発症するとされています。働く世代の推計患者数は約16%にのぼるとされています。脳卒中は脳の血管に異常が生じ、脳の一部に血液が届かなくなったり、出血したりすることで起こる病気の総称です。現代社会において、脳卒中は多くの人々にとって重大なリスクとなってい...長時間労働の影響を甘く見てはいけない

  • 病気にならない人が運動するのは朝か夜か

    健康にいるためには適度な運動という事は、どんな記事でもかならず出てくるような気がします。私は肺炎になってから全く運動していませんが、歩くのが嫌いなため軽い運動がしにくいようです。1963年に始まった「CIRCS研究」は、日本人の健康の普遍的な法則を見出すために1万人を60年間追跡調査した日本の財産的研究です。医療・統計の技術を駆使して生涯健康的に長生きする人の習慣を定点観測で研究し続けた本研究は、日本人の健康を地域比較で徹底調査した世界最長の統計研究であり、絶大な信頼性を誇っています。圧倒的エビデンス力を誇る本研究が突き止めたのは、健康な人ほど健康になる習慣を無意識のうちに実践しているという衝撃の事実です。ここでは数ある法則の中から食事の習慣を中心に紹介します。医療と統計を掛け合わせた実践的学問を疫学と呼...病気にならない人が運動するのは朝か夜か

  • 管理職への昇進はモチベーションとならない

    私は入社以来研究専門職として過ごしていましたので、管理職にあまり興味はありませんでした。実際30代半ばで主任研究員という管理職になり、自分の研究室を持つようになりましたが、それほど大きな変化ではありませんでした。近年ジョブ型雇用への移行の気運が急速に高まったのは、少子高齢化に伴い社会構造が変わってきたことが大きな理由とされています。日本は人手不足やマーケットの縮小が避けられず、その打開策としてDXによる生産性向上や高付加価値のビジネスモデルへの転換に踏み切らざるを得なくなってきています。DX導入に合わせて新規プロジェクトを立ち上げるには、専門性の高い人材の確保が急務であり、年功序列でゼネラリストを育成するメンバーシップ型雇用ではとても対応できません。勤続年数による技能やノウハウの積み上げでは間に合わないと...管理職への昇進はモチベーションとならない

  • 脳の進化は誤解されるのか

    脳の解明は非常に進んでおり、その一端をこのブログでも書いていますが、まだまだ俗説がまかり通っているようです。動物を思い浮かべてくださいと尋ねられたら、イヌやネコ、キツネやリス、ライオンなどが多いようです。これらの動物はみな哺乳類というごく一部のグループに属しています。ヒトも哺乳類であるせいか、動物のイメージは哺乳類に偏ってしまいます。では生き物の例では、鳥や魚、エビやタコなどさきほどよりは広い範囲から集まるかもしれません。しかしここで挙げた生物はいずれも動物です。ここでも自分たちの属するグループに偏ったイメージを抱いてしまう傾向にあります。こうした人間を中心として世界や物事を捉える思考様式を人間中心主義と呼んでいます。人間中心主義のバイアスは、これまでの科学思想史にも甚大な景況を及ぼし、現在でも様々な文脈...脳の進化は誤解されるのか

  • 介護される側になったらと考える人が知らない事実

    私も78歳となりましたので、介護を必要とする時期が近付いているような気がします。もし必要になったらすぐそれなりの施設に入るつもりですが、ここでは介護の実態について紹介します。令和4年版高齢者白書より、介護が必要になった原因についてみてみると、最多は認知症18.1%、脳血管疾患(脳卒中)15.0%、高齢による衰弱13.3%、骨折・転倒13.0%と続きます。男女別に見ると、男性は脳血管疾患24.5%、女性は認知症19.9%が多くなっています。この調査で55歳以上の人に介護頼みたい人について尋ねたところ、男性の場合は配偶者が56.9%と最多でした。ついでヘルパーなど介護サービスの人22%、子供12.2%と続きます。一方女性の場合は、最多となったのはヘルパーなど介護サービスの人39.5%、子供31.7%、配偶者1...介護される側になったらと考える人が知らない事実

  • 認知症患者増加で日本はこれからどうなるのか

    私の身近なところでも認知症はかなり一般的でした。私の母や女房の両親は皆認知症を発症してしまいました。母は80歳になるころから軽度の認知症となり、徐々に進行していきましたが、89歳で亡くなるまでそれほど重症化はしませんでした。それでもしっかりしていた母が徐々に壊れていくのを見るのは辛いものがありました。最後は急な発熱などがあり、医師も自宅では危険という事で入院しましたが、認知症患者を自宅でというのは難しいのかもしれません。さて日本は人口減少が進む中で、認知症患者は増加しています。これにどう対処すればよいのかは難しい問題といえるようです。身体機能や認知機能の低下が現れ始める状態を示すフレイル(虚弱)の増加が懸念されています。身体を動かす機会が減ることで、徐々に歩行が困難となり階段を少し上がるだけで息切れしたり...認知症患者増加で日本はこれからどうなるのか

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