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苺な彼とビールな僕 http://yukision.blog.fc2.com/

ホミンに魅せられて、ユノさんとチャンミン2人の甘々な日常を書いていきたいです。R18あり。

紫苑☆
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2015/07/23

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  • 君じゃなきゃ意味がない 15

    ~Cside~「シム君、この間はうちのユノが世話になったそうだね」「あ!!いえ///」「ほんとあいつってば何にも考えてないんだよな、いや、ほんと助かった、ありがとう」「あ、はい///」深々と頭を下げるマネージャーさんに僕も慌てて頭を下げる別に大したことをしたわけじゃない、ただあまりにも無防備でびっくりしたぐらいである意味大物なのかもしれない(笑)今日はまたツアーのリハーサルが入っているから、朝一からスタジオ...

  • ユノ社長の憂鬱 22

    ~Yside~「え………ユノさん?///」「おはようチャンミン、そしてただいま」「あ、えっと……おかえりなさい///」玄関先で茫然とする君が可愛いくて仕方ないまさかこんな朝早くに俺が来るとは思わなかったのだろう相手先の都合で会議がキャンセルになったのをいいことに、とにかく急いで戻ってきたんだまだ寝起きの君は瞳をくるくるとさせるばかりで、なかなか中には入れてもらえそうもないそろそろ抱き締めてもいいだろうか?「中に入...

  • 君じゃなきゃ意味がない 14

    ~Yside~「ち、ちゃんとわかるように説明しろっての!!」結構な剣幕で怒ってるってのに、そいつはキョトンと俺を見つめるだけでなんの反応もない腕組みしてギロリと睨んでやったのに、怯えるどころかクスクスと笑い出してしまった「な、何がおかしいんだ!!」「ぷっ、すいません、あまりにもわかってなくて呆然としちゃって」「なっ!!///」「本当に気づいてなかったんですか?もう少しでファンの子達に囲まれる所でしたよ?」...

  • ユノ社長の憂鬱 21

    ~Cside~「早く会いたい」『ぼ、僕も……です///』そんな、昨日の会話をベッドの中で思い出す今日は休みだからゆっくり寝てても良いはずなのに、早朝からすっかり目が覚めてゴロゴロとしていた掃除とか洗濯とかしなきゃいけないことはいっぱいあるのに、なんだかちっともやる気が起きない今日帰ってくる筈のあなたからは連絡もないままで、スマホを眺めては溜息をつくばかり………午前中は会議だって言ってたっけ朝のメッセージが届か...

  • 君じゃなきゃ意味がない 13

    ~Cside~「気づかれてますよ」「へっ?///」「先にでましょう」「あ、おい!!」僕は呑気にカウンターでラーメンを啜る彼の腕を掴んで外へと連れ出した勿論正面じゃなくって裏口の方、店主にはこっそりお願いしておいたから大丈夫だろう まさかU-KMOWがこんな所にいるなんて誰も思いつかないだろう、が……身に纏うオーラは隠しきれるもんじゃない僕が気付くくらいだから世間の女性達が気づかないわけがない後少し遅かったら女の子...

  • ユノ社長の憂鬱 20

    ~Yside~『ユノさんお疲れ様です、返事遅くなってすいません。ミノと飲んでて今から帰る所です』そんなメッセージが来たのはコ課長が二杯目のカクテルを頼んだ後だった暫くはホテルのバーでコ課長と飲んでいたものの、どうにも落ち着かなくてすぐに部屋に戻ってきたシャワーでも浴びて寝るとするか、明日は朝一に打ち合わせがあってやっと解放される君からの返信には気づいていたけど、なんだか悔しくて返事はしないままにしてお...

  • 君じゃなきゃ意味がない 12

    ~Yside~「へい、おまちどう!!」「おっ、うまそう!!」「兄ちゃん久しぶりだな、チャーシューおまけしとくよ」「おやっさんサンキュー」すっげえ久しぶりにきた馴染みのラーメン屋、練習生の頃通いつめた味は今も変わってないデビューしてからは宿舎も引っ越してしまったから、あんまり来れなくなってしまったけどやっぱここのラーメンは美味い!!今日はリハーサルも一発で上手くいったし、なんだかここに来たい気分だったん...

  • ユノ社長の憂鬱 19

    ~Cside~「で、ズバリ、付き合ってるんでしょ?」「えっ?///」突然のミノの言葉にフリーズしてしまう僕つ、付き合ってるって……なんで知って……!?「ぼ、僕は別に社長とは……!!///」「ぷっ、先輩ってばわかりやすすぎ」「………へっ?あ!!///」やばい!!まんまとミノにのせられてつい口を滑らせてしまった!!僕ってば余計な事を………!!///動揺する僕を眺めてクスクスと笑うミノ、ああ、もう万事休すじゃないか………「別に責めてる...

  • 君じゃなきゃ意味がない 11

    ~Cside~「で、どうだったの?」「な、何がだよ///」「またまた~めでたくトレーナー就任したじゃん」「あ、うん///」ニヤニヤとしながら僕の顔を覗き込むキュヒョンから慌てて目を逸らすツアースタッフの顔合わせが終わって、その……噂の彼にも挨拶ができたし今日は身になる一日だったと思うんだ、うん///初めてU-KNOWに触ることもできたしリハーサルも見ることができたしあの体幹を支える筋肉は素晴らしいものだった!!つい緩ん...

  • ユノ社長の憂鬱 18

    ~Yside~『仕事が終わってホテルに戻ったよ』そんなメッセージを送ったのはもう1時間ほど前になるだろうか取引先との会食を終えてホテルへと戻ったものの、なんだか落ち着かなくて1人最上階のバーへとやってきた落ち着いた雰囲気の店内には心地の良いジャズが流れていて、疲れた体を癒してくれる一向に返事がないのはやはり出かけているから? 久しぶりに後輩と飲みに行くという君にまだヤキモキとしているとか………俺ってこんなに...

  • 君じゃなきゃ意味がない 9

    ~Yside~「ユノおつかれ、今日はのってたな!!」「ん?ああ」「なんだよ気のない返事だな、まあ、お前が機嫌よく仕事してくれるのが一番だよ、今日はもう何もないし、家に送ってくか?」「いや、ちょっと寄りたいとこがあるから」やけに上機嫌で俺の肩を叩くマネージャーに思わず苦笑いする……俺って普段そんな機嫌悪いっけ?ツアー前やイベント前はどうしてもピリピリするのに、今日はやけに体が軽くてキレが良かった気がするシ...

  • 僕は何度でも君に恋をする 35

    ~Yside~チャンミンが再び俺を受け入れてくれて、二人の絆はより一層深まったと思うどこか遠慮がちだったチャンミンは、少しずつ恋人という関係に慣れて、というか戻って最近では昔みたいにお小言も増えてきた気がする(笑)だけどね、そんなところも変わらない、なんて口元が緩むのを抑えられないんだこうして日常を過ごせることがどんなに幸せなのか実感してる………結局チャンミンの記憶はところどころしか戻ってはこなかったでも...

  • 僕は何度でも君に恋をする 34

    ~Cside~ユノさんと体を繋げたら…もしかして記憶が戻るんじゃないかって思ってたでも、もうそんなことはどうでもよくなってしまったぼくは心の奥底でずっとあなたを求めていてあなたも僕を求めてくれたから…もちろん、自分の為にも記憶を取り戻したいと思っていたでも、なにより僕を愛してくれるユノさんが大切であなたが、今のままの僕でいいっていってくれるなら………「チャンミン、眠ったの?」逞しい腕に包まれたまま顔を覗き込...

  • 僕は何度でも君に恋をする 33

    *R18です♡~Yside~初めてじゃないはずなのに初めての君体を震わせて俺を感じてくれることが嬉しくて、赤く染まる肌に何度も唇を落とした君に包まれる俺の指は熱く燃え、内側はじわりじわりと蠢いていて……白い肌に溢れる蜜がとろりと流れる「……ユノ…さ……もう…!!/////」意地悪だと思われるかも知れないけどもっと蕩けさせたい瞳を潤ませて俺が欲しいと言って欲しいんだ「……おねが……あっ……ユノ……」「チャンミン、もっと呼んで」「...

  • 僕は何度でも君に恋をする 32

    *R18です♡~Cside~僕はベッドの上で女の子みたいに声をあげることしかできなくて体が覚えているこの感覚に慣れず体を震わせて、あなたへと必死に指を伸ばした「……あっ…はっ……ユノさ……」「大丈夫、ここに居るよ」身体中に唇を落としながら、僕を安心させるように髪を撫でてくれるユノさんでも、わかっちゃったんだ最初はあなたも震えていて、ああ、緊張しているんだって…心と身体は別のもののようで最初は違和感がとても強かった...

  • 僕は何度でも君に恋をする 31

    *R18です♡~Yside~ベッドの上で重なり合って何度も口付けを繰り返し、ゆっくりと服を剥ぎ取っていく少しずつ露わになる白い肢体に目眩がしそうだよずっと愛してきた体なのにまるで初めて触れるような気がするんだ唇を落とすたびに桜色に染まる肌声を漏らすまいと口元を手の甲で抑えるその姿ああ、初めて君を抱いた時を思い出してしまう「チャンミン、力抜いて」「…わかってる……けど、…んっ……声が出ちゃう…んっ…」「出していいよ...

  • 僕は何度でも君に恋をする 30

    ~Cside~まるでスローモーションのように落ちてくる唇は甘く優しく、僕の心まで溶かしてしまうようで…体の奥がジンと熱くなるのはあなたのせい……?何度も繰り返される口付けにとても立っていられないああ、どうしようもなく体が熱い……!!///「チャンミン、渡したいものがあるんだ」「……え?」「きて、歩ける?」「は、はい…あの、ユノさん?///」フラフラとする僕を抱えるようにしてベッドルームへと向かうユノさんキ、キスぐら...

  • ユノ社長の憂鬱 17

    ~Cside~「いやぁ、ほんと久しぶりですよね!!」「うん、まさかあんな所でミノに会うなんて思いもよらなかったよ」「これぞ運命って感じですよ~さ、今日は夜通し語りましょう!!」「う、うん」ユノさんのいない週末、ちょうどミノに声をかけられて飲みに行くことになったもちろんユノさんには後輩と会うことは伝えてあるし、今日は夜通しゲームとかする予定はないけど『日付が変わるまでには家に帰るように』なんて念押しされ...

  • 僕は何度でも君に恋をする 29

    ~Yside~「僕をあなたのものにしてくれませんか?」チャンミンの言葉が一瞬では理解できなかった、それってどういうこと…?真っ直ぐに俺を見つめる瞳は濡れたように艶やかに熱を帯びて、チャンミンの決意をあらわしているようだった「……チャンミン?」「僕…ユノさんが好きです、僕が記憶は無くしてからもずっと…その、僕のこと愛してくれて…あなたの気持ちに応えたいって………」「チ、チャンミン!!」「ユノさんは…僕が….欲しくな...

  • 僕は何度でも君に恋をする 28

    ~Cside~「今日病院行ってきたんだろ?変わりはなかった?」「あ、大丈夫でした、どこも異常はないって」「そう、よかった……なのに、なんでそんな食欲がないの?」「…えっ!?/////」言われてみれば殆どパスタも減っていなかった、そしてユノさんは心配そうに僕の顔を覗き込む………そ、そんなに見つめないでほしい/////慌ててパスタを口にいっぱい頬張る僕、緊張しちゃって味なんてわからないよ……///ホントにこれ美味しいのかな、な...

  • 僕は何度でも君に恋をする 27

    ~Yside~仕事帰りにワインとチーズを買って、インターホンを鳴らせば迎えてくれる君の笑顔が眩しくて「ただいまチャンミン」「おかえりなさい、あ…ワイン!!」「ん、お土産、君の好きなチーズも買ってきたよ」「わあ、美味しそう、ありがとうございます」俺の手から嬉しそうにワインとチーズを受け取ると、君はクスクスとそれを見て笑う「実は僕もワイン買ってきたんです、あとね、ユノさんの好きな苺のケーキ」「ええ?気があう...

  • 僕は何度でも君に恋をする 26

    ~Cside~「元気そうだね、顔色もいい、で、何か思い出した?」ナム先生はコーヒーカップをテーブルに置くと、僕の向かい側にゆっくりと座った人懐っこい笑顔に心が癒される、いつも相談にのってくれる優しい先生なんだ「以前先生が言われてましたよね、思い出したくないことがあるから余計に思い出さないんだって」「ああ、無意識に記憶に鍵をかけてしまうんだよ、事故に遭っての記憶障害というのは物理的なショックもあるけど、...

  • 僕は何度でも君に恋をする 25

    ~Yside~今日は月に一度のチャンミンの検診の日、午前中なら付き合うと言ったのに、何かを決意したような顔で首を横に振った………何かあったのか?いや、表情は至って穏やかだったそれに、俺達上手くいっていると思う、最初の頃の緊張した表情もなくなってとても柔らかくなった思い返せば事故の前、結婚式の日取りが決まってからは喧嘩ばかりしていた気がする街外れにある小さな教会、家族と親しい友人だけを集めてするはずだった結...

  • 君じゃなきゃ意味がない 9

    ~Cside~「う…わ、凄い……!!」今日は初顔合わせだし、他のスタッフ達との打ち合わせもあって、そのままU-KNOWのリハーサルを見せてもらうことになった本当だったら外に出てなきゃいけないのに、今日は彼の機嫌がいいんだとかそういやU-KNOWって仕事に厳しくて有名だったっけ情熱マンスールなんて呼ばれてて、かなり熱いキャラとしてテレビにも出てた気がするそりゃリハーサルにも手を抜かないわけだ確か、僕より歳下だったはず、...

  • 僕は何度でも君に恋をする 24

    ~Cside~ユノさんの唇は甘く優しく僕の唇に触れて、僕の歪んでしまった心も溶かしてしまうよう………僕、知ってる初めてだけど初めてじゃないユノさんとのキス何度か角度を変えて口付けると、ユノさんはゆっくりと離れていく「これ以上は、まずい…かな///」バツの悪そうなユノさんの顔が少し赤く染まってて、それを見た僕も凄く恥ずかしくなってしまった「………ま、まずいですか?///」「えっ!?…だって、ほらっ…だからっ…!!///」「...

  • ユノ社長の憂鬱 16

    ~Yside~「社長、随分と渋い顔ですわね」「コ課長?」「そんなにシム君がいないとダメですか?」「はは、いや」出張先のホテルに向かう車の中、俺の顔を見てクスクスと笑うコ課長に溜息をつくなんだ、うちの部下は俺を揶揄うのが通常になっているのか金曜の夜、仕事を早めに終えての前乗りのフライトは、週末の疲れも相まって憂鬱でもあるつい二日ほど前に一緒の夜を過ごしたばかりなのに……「随分と変わられたんですのね」「え?...

  • 僕は何度でも君に恋をする 23

    ~Yside~最近チャンミンの様子がおかしい元気がないっていうか、物憂げに溜息をつく姿がよく見える俺にはわからないようにしてるみたいだけど………あれは、ドンへと会ってから?食欲も落ちてるし、あんまり眠れないみたいだし、何かあったんだろうか?「チャンミン?」「は、はい!!何?」「いや、なんでそんな元気ないの?」「げ、元気ですよ?」明らかに無理して笑う表情一体何があった?なんでも話してほしいのに、もどかしさと...

  • 僕は何度でも君に恋をする 22

    ~Cside~ユノさんの家に戻ってから自分でも心が穏やかになっているのがわかって、やっぱりこの人のことが好きなんだって自覚してしまっただから、ユノさんのスキンシップに過剰に反応してしまうんだ毎日のハグや挨拶代わりのキス、頰っぺや髪に触れるだけなのにドキドキとして………あと………気付いちゃったんだよね///ユノさんの腕の中で微睡んでいると、必ず唇にふわりと何かが触れる最初は夢なのか、とか、気のせい?とか思ってたけ...

  • 僕は何度でも君に恋をする 21

    ~Yside~「うん、うまいっ!!」久々に食べたチャンミンの手料理、以前は毎日のことで当たり前になっていたのに「ほんとに?………よかった///」嬉しそうに笑う君が眩しくて、誤魔化すようにガツガツとカルボナーラを口に運んだこんな日常が幸せで何だか泣きそうになってしまう「ユノさん?」「な、何?////」…………やばい、泣きそうなのバレたかな?「ソースついてますよ」そう言ってクスクスと笑いながらティッシュを渡してくれる君...

  • 僕は何度でも君に恋をする 20

    ~Cside~『俺がチャンミンが必要なんだ』そう言って僕を抱き締めるその腕は震えていて、あなたの温もりに、あなたの言葉に、どれだけ安心するか知れない……!!「もう、飛び出したりするな!!事故のこと思い出してゾッとしたよ」ああ、そうだった僕……家を飛び出してそのまま車に……「もう、あんな思いはしたくない…!!」「ユノさん…ごめんなさい」ぎゅっと瞑った瞳には透明の雫がキラリと光っていて、そんな思いをさせてしまった...

  • 僕は何度でも君に恋をする 19

    ~Yside~この辺りじゃ一番大きなショッピングモールだから誰に会っても不思議じゃなかったでも、そんな時に限って一番会いたくない人に出会ってしまった以前同じ事務所に勤めていた同僚、ヤケに絡んでくると思ったら俺に気があったらしい俺は恋人がいることは公言していたし、男だってことも話してのにまさかこんな時にこんな所で………男だから、とか女だから、とかそんなの関係なくチャンミンに惹かれた運命だと思った他の誰も欲し...

  • 君じゃなきゃ意味がない 8

    ~Yside~なんだよ、いい腕してんじゃん………パクさんの代役で入ったトレーナーとやらにマッサージを施して貰ったあと、すげー体が軽くなったっていうかそこまで力が強かったわけじゃなく、どっちかってーとソフトな感じだったのにツボをわきまえてるっていうか、触っててわかるって感じ……かな?軽くジャケットを羽織ってダンサー達のいるスタジオに向かうと、楽しそうに笑うあいつの姿があってさっきはわかんなかったけど、そんな顔...

  • 僕は何度でも君に恋をする 18

    ~Cside~ユノさんと迎える朝はどこまでも甘くて、でも、食料が全くないなんて(笑)かっこいいのに可愛くて、どこかヌケてるあなたはとてもあったかくて切なくなる………どうして、思い出せないんだろうあなたと出会った大学のこと、付き合うきっかけになったサークルのこと、一緒に住み始めたこと沢山の話しをしてくれるのに、僕には初めて聞くことばかりで買い物に行く車の中、グルグルと考えながらぼんやりと景色を眺めていたそん...

  • 僕は何度でも君に恋をする 17

    ~Yside~ぼんやりと目を覚ますと、俺はしっかりとチャンミンを抱き締めていて…ああ、こうするのって何ヶ月ぶりなんだろうきっと無意識に抱き寄せてしまったんだろう、起きなかったのかな、それとも…?すうすうと寝息を立てるチャンミン、眠っていると更に幼く見える、伸びかけの髪が出会った頃を思い出させるんだ甘い匂い、長い睫毛もつやつやの頬も何も変わらないのに…ほんの少し開いた唇はほんのり桜色で、つい指で撫でてしまう...

  • 僕は何度でも君に恋をする 16

    ~Cside~ユノさんと一緒に迎える朝はとても穏やかで優しくて、胸が苦しくなるほど幸せだったこんなに良く眠れたのはいつぶりだろう………事故に遭って目覚めてからは、よく眠れない日が続いたし、悪夢にうなされることもあった断片的な記憶なのか、フラッシュバックするのは叫ぶ僕の声、道路に飛び出す子供の背中、冷たい道路の感触そして、気を失う前に呼んだのはユノさんの名前…?隣で眠るユノさんはとても綺麗な人で、本当に僕の...

  • 僕は何度でも君に恋をする 15

    ~Yside~『僕は一緒でも…』そう言って赤くなって俯いてしまったチャンミン、そんな顔されたら我慢出来ないよ一緒に寝ないのは別の理由もあるって気付いてるんだろうか、天然っていうか…「一緒に寝たらさ、その…我慢出来なくなるかもしれないしね」「…え……あの?」「襲っちゃうよ?ガウッて」「ふふ、またガウッ…ですか?」「そ、ガウッ(笑)」「で、でもやっぱりソファはダメです!!///」「…わかった、ありがとう」ホッとした様...

  • 僕は何度でも君に恋をする 14

    ~Cside~バタン、とドアが閉まってベッドルームに一人残されると、じわりと寂しさが心に生まれた『おやすみ』そう言った時のユノさんの寂しそうな顔が頭から離れない………僕と一緒に寝たかったのかな?結婚を間近に控え、その前からずっと同棲してたんなら、そりゃ一緒に寝てるよねぼ、僕は一緒でもいいけど/////それに明日は休みでも…仕事してきた人をソファに寝かせるなんてきっとゆっくり休めない………よし!!僕は意を決してソフ...

  • 僕は何度でも君に恋をする 13

    ~Yside~なんとか片付けを追えて、約二ヶ月ぶりに綺麗になった部屋でささやかなお祝いをしたデリバリーでピザをとって、ワインを開けてアルコールは退院してからは初めてだって言うチャンミンは、ほんのり頬を桜色に染めて艶々のほっぺがやけに色っぽくて……「もう、いいの?もっと食べなきゃ」「ふふ、今日は食べたほうですよ」「食欲ないってお義母さんが心配してた」「……今日はユノさんが居たから/////」そう言って俯いてしまう...

  • 僕は何度でも君に恋をする 12

    ~Cside~ユノさんに後ろから抱き締められて、僕の心臓は口から飛び出してしまいそうにバクバクと音を立てる…でも嫌じゃなくて、安心するなんて………やっぱり恋人、だから?僕の肩に顎を乗せて、吐息がかかるほどに顔が近くにあって///「チャンミンの匂いがする」「…ぼ、僕の匂いですか?///」「うん、甘いくていい匂い」「……///」ユノさんはすうっと深く息を吸い込んでゆっくりと体を離した、その目には薄っすらと透明な膜涙……?「...

  • 君じゃなきゃ意味がない 6

    ~Cside~「いえ、あの……太腿の筋肉が綺麗だなって///」「はっ?」しまった!!///つい本音が出てしまった!!慌てて何もなかったかのように黙々とマッサージを続ける僕へ、変な奴だって思われてしまっただろうか……体に触れた時から筋肉のつき方が綺麗だって思ってて、触れれば吸い付くようなモチモチの肌に感心しちゃっててだって僕にはない肌質、男性なのに女性のようなキメの細やかさそのくせガタイはいいから芯はしっかりして...

  • ユノ社長の憂鬱 15

    ~Cside~「……何かあったのかと」「いや、週末出張が決まった」「そ、そうですか」「それでね、寂しくなって来てしまったんだ」「ユノさん……///」なんだろう、この状況って………いつもは自信たっぷりで仕事だってバリバリとこなす人な筈なのにこんな風に僕に甘えてくれるのって、本当に心を許してるからでそれって凄い嬉しいことで………「ユノさん、あの///」「抱き締めてもいい?」「そ、そんなの聞かなくても///」「なんか俺、かっこ...

  • 僕は何度でも君に恋をする 11

    ~Yside~思いがけずチャンミンがうちに帰ってくることになって、慌てて部屋を片付けたものの、これが…なかなかうまくいかなくて事故の後は本当に余裕がなかったのもあるけど…ほんと俺ってチャンミンに頼ってばっかりだったんだって実感するキッチンもリビングも、いつも過ごしやすいように整頓されていて、清潔なシーツからは洗剤の良い香りがして…あの時は当たり前すぎて気づかなかった「チャンミンごめん!!先に謝っとく!!」...

  • 僕は何度でも君に恋をする 10

    ~Cside~自分の部屋で一人でいると、僕のいたはずの家なのにまるで違和感しかなくて、一週間経っても慣れることが出来なかった母さんはアルバムを辿って僕のことを話してくれたけど、欠片も思い出せないのが申し訳なくて、余計に辛くなってしまったんだぼんやりしていると、頭に浮かぶのはやっぱりユノさんの顔で…そんな僕を心配して、母さんがユノさんを呼んでくれたみたいで、ユノさんは泣いている僕をずっと抱きしめてくれたど...

  • 君じゃなきゃ意味がない 6

    ~Yside~「そ、それじゃ失礼します……///」マッサージベッドに横たわると控えめにタオルをかけられて、ゆっくりと体を揉み解すそいつ歳は俺と同じくらい?いや、年下にも見えるけど年上にも見えるスリムなくせに細マッチョな感じだし、男にしちゃ可愛い顔過ぎじゃね?そりゃあ美人には違いない女の子だったら超絶に好みなタイプでも、ま……男だしうわ……ひょろりと細いくせにやけに良いところを押してくるから思わず声を上げそうなる...

  • 僕は何度でも君に恋をする 9

    ~Yside~「ああ、ユノ君、無理言ってごめんなさいね」玄関で迎えてくれるチャンミンのお母さん、控えめだが明るい人、今日は少し疲れている?目の下にクマが見える「いえ、それでチャンミンは?」「今は部屋にいるの、やっぱりあんまり食べてくれなくて…ねぇ、ユノ君、こんなこと言うとあなたに迷惑かもしれないけど、やっぱり…チャンミンはあなた達の家に帰ったほうがいいんじゃないかと思うの」「…え?」「少し話してやってくれ...

  • 僕は何度でも君に恋をする 8

    ~Cside~「ほらチャンミン、ここがあなたの部屋よ、ベッドはそのままだから使って、あとこれ、ユノ君が運んでくれたあなたの荷物、クローゼットに適当に入れておいたからね」「…ありがとう…ございます」「やあね、家族なんだから気にしないのよ!!」退院して実家へと帰ってきたものの、記憶をなくしている僕にとっては初めての場所で、落ち着かない気持ちでいっぱいだった退院する前にユノさん渡されたスマホ、使い方はさすがに...

  • 僕は何度でも君に恋をする 7

    ~Yside~その週はとても仕事が立て込んでいて、会社に泊まり込むほど忙しかった設計事務所に勤める俺は一級建築士とインテリアコーディネーターの資格を持つチャンミンとは同じ大学で建築を学び、キャリアを重ねた後、二人で独立するのが夢だったチャンミンの状態では仕事の復帰はまだ無理だろうから、体調を見て徐々にというところだろうか「ユノ、今日も帰れないけど大丈夫か?」「あ、はい、チャンミンは実家に帰ってるんで」...

  • 僕は何度でも君に恋をする 6

    ~Cside~事故で全ての記憶を無くしてしまい、絶望に暮れる僕を支えてくれたのは、家族と友人と、そしてユノさんだったユノさんは仕事帰りに毎日のように僕を訪ねてくれて、最初は…警戒してほとんど喋らない僕にずっと話しかけてくれたんだ僕を見つめる瞳はどこまでも優しくて、いつの間にか僕は彼が来るのを心待ちにしていたユノさんと僕は恋人同士で、結婚を間近に控えていたらしい同性婚っていうことに驚きを隠せなかったけど、...

  • 僕は何度でも君に恋をする 5

    ~Yside~「チャンミン、具合はどう?」「ユノさん!!」事故から一カ月、チャンミンはすっかり回復してリハビリも順調に進んでいた、後遺症もなく、記憶を無くしたこと意外はまったく変わらないほどで担当のユン先生も驚くほどの回復ぶりだった最初、チャンミンは…誰だかわからない俺のことを警戒して、なかなか心を開いてくれなかったけど、来れるときは毎日のように病院に通い、ゆっくりと話しかけ、やっと『ユノさん』と呼んで...

  • 僕は何度でも君に恋をする 4

    ~Yside~一命を取り留めたチャンミン、頭を強く打ったショックですべての記憶を無くして目を覚ました…俺のことがわからないのか?恋人なのに?家族はおろか、世間のことも、産まれてから一切の記憶を無くしてしまったチャンミンベッドにぼんやりと座るその姿は消えてしまいそうで見ているのがとても辛かったどうしていいかわからず、飲めない酒をあおり、生活は荒れて、心はズタズタになっていった心から愛した人に忘れられてしま...

  • ユノ社長の憂鬱 14

    ~Yside~「ど、どうしたんですか?急に///」「ん、急に顔が見たくなってね」「………会社で会ってるのに?」「会いに来ちゃダメか?」「い、いえ///」突然訪ねたのはほんの思いつき、いや、急な出張が決まって少し寂しくなったのは否めないが多少は不審がられても仕方ない、かな普段は俺の部屋に来ることが多いから、改めて我が恋人の部屋をマジマジと眺める綺麗に整理された本棚がやけに印象的で、休憩中に本を読む姿が目に浮かぶ本...

  • 君じゃなきゃ意味がない 5

    ~Cside~「ユノ、こちらが今日からお前のトレーナーになるシム・チャンミン君だ」「は、初めまして!!」「先任トレーナーのパクさんの体調が悪くてな、同じジムから来て貰ったから腕は確かだ、な?」「あ、はい!!が、頑張ります///」「ほら、ユノも黙ってないでなんとか言えよ」ミネラルウォーターを持ったままソファにどっかりと座って僕を見上げるアーモンドアイ……もしかしてちょっと機嫌悪い、とか?僕の事をじっとりと見つ...

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