江戸市中だけでなくどこでも米の値段は高騰して米不足でもあり、食を得られず江戸に流れてきた者たちも増加……、幕閣でもなんとか手を打とうと策を講じてはいるけど即効性はなく状況は悪化するばかりで…。重三郎も日本橋の旦那衆とともに何とか策はないかと頭を捻るもののなかなか…。そんな中、大文字屋の誰袖花魁の身請けが決まる……、実際に身請け金を出すのは花魁と相愛の田沼意知だけど、表向きは別の武家の妾になるというテイで大門を出ることに。瀬川花魁のときのような白無垢白打掛の華やかな花嫁装束での堂々とした花魁道中はなく、武家の妻女風の着付と丸髷で武士に付き添われ重三郎と語らいながら去っていく。江戸城内の方はというと、これはまぁ引っ搔き回したようにいろんな人の思惑が入り乱れてる。意知さんは佐野政言をなんとか引き立てようとするけ...第27話―意知殿、散るんだね…♪