chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
創作小説屋 https://blog.goo.ne.jp/shou0530

創作小説置き場。真面目なBL物語。高校同級生カップルの32年愛。完結・読切・色々。

尚(創作小説屋)
フォロー
住所
神奈川県
出身
神奈川県
ブログ村参加

2015/06/15

  • BL小説・風のゆくえには〜王子の王子とバレンタイン(後編)

    【渡辺恵視点】せっかく、私と王子、山田さんと三ツ谷君のダブルデートだと思ったのに……なぜか、王子の親友・桜井浩介がくっついてきてしまった。『今後、彼に色目を使うようなことがあったら、容赦なく虫扱いです』と、桜井浩介から、真面目な顔で冷たく言われたのは数ヶ月前のこと。『彼を守ることが僕の使命なので』とも言っていたので、もしかして、この策略がバレて王子を守りに来たのだろうか……と身構えていたら、そうではなかった。王子・渋谷慶君が無理を言って、桜井浩介に同行をお願いしたそうだ。「おれ、洋服とか全然わかんないからさ……」と、困ったように言った渋谷君の言葉に、「ぐぬぬぬぬ……」と声なき声が出てしまう。今回、このダブルデートを無理矢理2月14日に設定する理由として、『山田さんの彼氏・三ツ谷君のスーツを一緒に選んで欲し...BL小説・風のゆくえには〜王子の王子とバレンタイン(後編)

  • BL小説・風のゆくえには〜王子の王子とバレンタイン(前編)

    <登場人物・あらすじ>渋谷慶……医学部5年。身長164センチ。中性的で美しい容姿。でも性格は男らしい。桜井浩介……高校教師2年目。身長177センチ。外面明るく、内面病んでる。慶の親友兼恋人。渡辺恵……医学部5年。身長155センチ。慶と同じ実習グループの一人。あだ名はナベちゃん。本読み切りの主人公。高校2年生のクリスマス前日から晴れて恋人同士となった慶と浩介。それから7年。浩介が就職して、慶の大学の近くにアパートを借りているため、現在は半同棲状態。カミングアウトはしていないため、まわりには仲の良い親友と言っている。渡辺恵ちゃん、2回目の登場です。(短編「王子の王子」で、浩介に、慶に手を出さないよう釘をさされた女の子です)【渡辺恵視点】「バレンタイン、今年こそは!って思ってるのよ」実習の帰り道、同じ班の山田さ...BL小説・風のゆくえには〜王子の王子とバレンタイン(前編)

  • BL小説・風のゆくえには〜元旦の一コマ

    【浩介視点】2023年1月1日「あけましておめでとう。今年もよろしくね」例年通りの言葉を言うと、慶も例年通り、ふんわりと笑って、「おー、よろしくな」と、少し恥ずかしそうに返してくれた。毎年言い合えることが幸せだ。もう何年、その言葉と共に一緒に年を越してきただろう。「んじゃ、明日は7時に朝食ね?」「おお。もしおれ起きてこなかったら起こしてくれるか?」「分かった。おやすみなさい」「おやすみ」手を振り、ふすまの向こうに消えていく慶の背中を見送る。…………。…………。「…………あーあ」思わず、ため息がでる。コロナ対策のために寝室を分けてから、もう3年近くになるけれど……(………さみしい)全然、慣れない。(慶を抱きしめて眠りたい……)あの幸せな日々はいつになったら帰ってくるんだろう……(慶はさみしくないのかな……)...BL小説・風のゆくえには〜元旦の一コマ

  • BL小説・風のゆくえには〜親切な人(後編)

    【浩介視点】11月3日は「初キス記念日」と「愛してる記念日」と認定している。(初めてキスしたのは高校2年生の時だ。懐かしい)当日は、「久しぶりに築地に行く?」と誘うつもりだった。少し前に慶がテレビをみていて、「寿司食いてえなあ」と、言っていたからだ。あえて約束しなかったのは、最近の慶は、突然仕事になることが多いので、約束をキャンセルさせる心苦しさを味あわせたくなかったからだ。しかし……その選択は、結果的に正解だった。なぜなら、おれが当日、メンタルをやられて、外出できなくなったからだ。「ごめんね、なんかものすごく疲れたから出かけたくなくて……」そういうと、慶は目を見開いてから(たぶん、「めずらしい」って思ったのだと思う。でも、何も聞かないでくれた)、「それじゃ、寿司でも取るか」と、言ってくれた。やっぱりお寿...BL小説・風のゆくえには〜親切な人(後編)

  • BL小説・風のゆくえには〜親切な人(前編)

    【慶視点】ここ数週間、浩介の様子がおかしい。外に出たがらない。近所の買い物は避け、遠くに行こうとする。しかも夜に出かけようとする。前に理由を聞いた時には「なんとなく…」と返され、その時は深く考えもせず、それ以上のツッコミはしなかったけれど、今日は、普段は歩きで行っているスポーツジムに「車で行く」と言いだしたので、さすがに見逃せなくなった。「お前、本当は何かあるだろ?」「…………うーん」聞いてみると、浩介は困ったように、こめかみのあたりに手をやった。「ちょっと……頭痛いというか……」「は?」頭痛い?「それならジム行ってる場合じゃないだろ」「あー……、て、わ、慶っ」力ずくでソファーに座らせ、おでこに手を当ててやる。「……熱はないな」「…………うん」コクリとうなずいた浩介。顔色も悪くはない。「どんな風に痛い?」...BL小説・風のゆくえには〜親切な人(前編)

  • お礼

    こんばんは。今日がいい夫婦の日だということを今朝同僚に言われて気がついた私……。帰宅後、書きたい!って思って、今、gooブログにログインしたところ、どなたかが今、「片恋」を読んでくださっていることに気が付きました。わーん😢更新止まっている中、過去のお話を読んでくださってありがとうございます!私は先日、嘘の嘘の嘘と閉じた翼を数日かけ一気読みしました。自分で書いたものでハラハラしている私、めっちゃ安上がり。地産地消。ええと、数日前から、慶と浩介の書きかけているお話がありまして。亀の速度なので何日かかるかわかりませんがそのうちあがります。いつもの日常話ですが💦どうぞよろしくお願いいたします。(あまりにも更新なさすぎて、「この人ブログやめちゃったのかな?」と思われてるかも!?と思い...お礼

  • BL小説・風のゆくえには〜満月の誕生日

    【慶視点】2022年9月10日土曜日。今年の浩介の誕生日は、浩介のお母さんが手料理をごちそうしてくれることになった。コロナ禍の影響で、会えても荷物の受け渡し程度だったので、一緒に食事をするということ自体、久しぶりだ。しかも誕生日当日を一緒に過ごすことも、ものすごく久しぶりだ。「せっかく今年は土曜日なのに。私もお父さんも、あと何回、あなたの誕生日をお祝いできるか分からないのに……」と、お母さんに泣きつかれたそうで、浩介も渋々行くことを了承したらしい。「二人とも長寿家系なんだからまだまだ大丈夫でしょって思うんだけどね……」そんなことを言いながらも、昔ほどの拒否反応が出ていないことにホッとする。せっかく築き上げてきたご両親との良好な関係、保っていきたい。「おれもなるべく早く行くから」おれは職場から電車で直接、浩...BL小説・風のゆくえには〜満月の誕生日

  • 生存確認

    こんばんは。皆様お元気でいらっしゃいますか?私は元気です。本当に月日が経つの早いですよねえ。最近、「あいじょうのかたち」を読み返していたのですが……あれ、2015年の話なんですよねえ。慶たち、41歳の年だったけど、今年もう48歳ですわ。あの時もうすぐ中学3年生だった南の妹の西子ちゃん。今や大学4年生です。「現実的な話をします」も読み返してたんですけど……あれが2016年の話で。あの時小学4年生だった陽太君、もう高校一年生ですわ。野球部の強い公立高校に進学しましたよ。なんて、読むだけで何も書いていない日々。いい加減書きたい。お休みの原因となった家族の怪我はほとんど良くなってきました。が、まだ在宅勤務が続いています。イコール、私がパソコン使えない。イコール、続きが書けない……来週は浩介の誕生日もあるので、なん...生存確認

  • おやすみのおしらせ

    (この投稿は後日取り下げます)週に一度、更新をするはずだったのですが……家人が怪我をし、入院→手術→退院で、サポート生活がはじまったため、しばらく更新をおやすみすることにします。落ち着いたら更新します。待っててくださる…という奇跡的な方がいらした場合に備えて、一応ご報告でした。私は元気です!この入院手術関係で見聞きしたことはいつか小説に還元しようと思ってます( ̄ー ̄)ニヤリにほんブログ村BLランキングランキングに参加しています。よろしければ上二つのバナーのクリックお願いいたします。してくださった方、ありがとうございました!「風のゆくえには」シリーズ目次1(1989年~2014年)→こちら「風のゆくえには」シリーズ目次2(2015年~)→こちらおやすみのおしらせ

  • BL小説・風のゆくえには〜80歳になっても3

    【滝視点】ノートを借りたことをきっかけに、話しをするようになった『桜井忠雄』という男は、学校内での評判は芳しくなかった。「こわい」「感じが悪い」と、いうのが総評だ。「話してみると、そんなことないよ」と言って、みんなを桜井の元に連れていき、話の輪の中に入れてみたのだけれども、桜井の無表情さや、少し強めの話し方にみんな引いてしまい、結局誰も近寄らなくなってしまった。(損してるよなあ……)話は理路整然としていて分かりやすいし、楽しいし、背も高くて、スッと通った鼻梁で、容姿も申し分ないのだから、もう少し愛想よくしたらみんなと仲良く……(あ、でも、それは、本人次第か)隣の席でその綺麗な横顔を見ながら、はたと思いつく。(桜井が人づきあいしたいと思っていないのならば、別に損はしてないんだよな。むしろ、したくないと思って...BL小説・風のゆくえには〜80歳になっても3

  • BL小説・風のゆくえには〜80歳になっても2

    【桜井視点】東京の高校、東京の大学に進学したのは、親の見栄のためであり、自分の希望ではなかった。だが、実家を出るためなら理由は何でもよかった。勉強をすることは苦ではない。知識を頭に詰め込んでいる間は、余計なことを考えなくてすむ。人と接する必要もない。母の弟夫婦が営んでいる下宿屋の住人は、比較的おとなしい人間が多く、干渉してくる奴もいなかったので、居心地は良かった。学校でも、はじめこそ絡んでくる奴はいたが、適当にあしらっていたら、そのうち誰も近寄ってこなくなった。このまま静かに学生生活を送れるものだと思っていたのだが……「桜井ー桜井!」「…………」最近、振り返るといつもいる気がする「たきあきら」という男。大きめの目は、何が楽しいのか、いつも笑を浮かべている。「課題、やった?」「ああ」「見せて見せてー」「……...BL小説・風のゆくえには〜80歳になっても2

  • BL小説・風のゆくえには〜80歳になっても1

    【滝視点】奴と初めて話したのは、大学に入学して一ヶ月ほど経った日のことだ。講義で聞き逃した箇所を友人達に聞いて回ったところ、誰も分からず、「『銅像』に聞いてみよう」と、提案され、僕が代表して奴に聞きにいったのが、きっかけだった。『銅像』というのは、奴の密かなあだ名だ。無表情で誰とも話さず、講義中もジッと固まっている『銅像』。奴はいつも最前列で講義を聞いているので、きっと分かるに違いない。「ちょっと教えてほしいんだけど」「…………」一人で教室のイスに座っていた『銅像』は、僕の声に反応し、目線をふいっとこちらに向けた。その瞳にドキッとする。前々から、綺麗な横顔だな、と思って『銅像』のことは見ていたけれど、正面から見るのは初めてで……(わ……、なんか、黒い……)黒々とした瞳。深い深い漆黒。思わず言葉を失って黙っ...BL小説・風のゆくえには〜80歳になっても1

  • BL小説・風のゆくえには〜浩介・スパダリへの道

    【浩介視点】4月28日は慶の誕生日だ。翌日が祝日なので、夜ゆっくりできるのが有り難い。今年は久しぶりに外食を……と提案してみたけれど、「何時に帰れるか分からない」というので、外食は翌日に回すことにして。当日夜は、慶のリクエストに応えて、ハヤシライスのオムライスにした。卵を大量に使った贅沢オムライスだ。「おー!これこれ!」これが食べたかったんだよ〜と嬉しそうに言う慶の言葉に、幸せと懐かしさで体中が満たされてくる。『すげー!これが家で食えるなんて!』今から四半世紀前。初めてこのオムライスを食卓に並べた時も、慶はそう言って喜んでくれた。一人暮らしを始めた当初、おれは料理の手際も悪く、本当に簡単なことしかできなかった。就職したてで忙しく、改善策を考える余裕もなかったのだ。対して慶は、子どもの頃から、仕事をしているお母さ...BL小説・風のゆくえには〜浩介・スパダリへの道

ブログリーダー」を活用して、尚(創作小説屋)さんをフォローしませんか?

ハンドル名
尚(創作小説屋)さん
ブログタイトル
創作小説屋
フォロー
創作小説屋

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用