chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 診察室からコンニチハ(184)

    ジェネリック医薬品への疑問(Ⅳ)最近では、あまりに激しいジェネリックの安値競争の影響から、日本国内では市場からジェネリック医薬品の幾つかが撤退しはじめています。安値競争の行き着く先は、販売停止か粗悪品の乱造です。国内での人件費が高くなれば、生産拠点を海外に移すと云うのは自動車でも電気製品でも、当然のごとき市場原理です。厚生労働省がこのほど公表した「2017年度後発医薬品使用促進ロードマップ検証検討事業」...

  • 診察室からコンニチハ(183)

    ジェネリック医薬品への疑問(Ⅲ)いまやアメリカでは、ジェネリックは先発品とは「別の薬」との認識が一般化しています。そもそもジェネリックは「後発医薬品」とも呼ばれており、新しく開発された薬(先発医薬品)の20年間の特許が切れた医薬品を他の製薬会社が製造して発売したものを指しています。有効成分名とその分量が判明しているので、ジェネリックメーカーはほとんど開発費用をかけることなく薬を製造できます(新薬開発に...

  • 診察室からコンニチハ(182)

    ジェネリック医薬品への疑問(Ⅱ)次にアメリカでのジェネリック医薬品の動向について見ていきたいと思います。ジェネリックは、アメリカで処方される薬の約90%を占めています。日本でのジェネリック普及率は70%ですから、アメリカ追従主義の厚労省は2020年には80%台を目標にしています。しかし、アメリカで処方されるジェネリックの大半は外国で製造されています。その国外で製造されるジェネリックの多くは、中国とインドが製造拠...

  • 診察室からコンニチハ(181)

    ジェネリック医薬品への疑問?(Ⅰ)ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、新薬(先発医薬品)の特許が切れた後に発売される薬ですが…有効成分は新薬と同じで、価格はずっと安い医薬品をいいます。しかし、その安全性には多くの疑問が出始めています。2011年10月11日に東京都保険医協会が作成した、「ジェネリック(後発医薬品)は医者に相談して」と、題したポスターに対して議論がわき起こっています。このポスターではジェネリッ...

  • 診察室からコンニチハ(180)

    アメリカの医療体制は金持ち優位のシステムで、日本のような国民保険制度とは違っていますので参考にはなりません。それで、ヨーロッパの医療保険制度と比較してみます。ヨーロッパ各国でも、それぞれに特徴はありますが、概ね75歳以上の高齢者には介護には力を入れても、医療に対しては淡白です。75歳以上での「ガン」治療はヨーロッパの多くの国で行っていません。そのような高齢者に、過度の医療行為をすること自体が、その宗教...

  • 診察室からコンニチハ(179)

    つまり、日本では1回ごとの受診で「医療費が過剰に使われる恐れがある」という医療経済的な視点から見れば問題はあるのですが、「医療が身近である」という国民側の安心という視点から見れば、これはかなり素晴らしいことと言えるのでしょう。要するに、「困ったらすぐに医者に行ける」という環境が整っていることになるからです。英国やスウェーデンなど、家庭医制度が行き渡った国では、確かに制度上は素晴らしいと言えますが、...

  • 診察室からコンニチハ(178)

    今回は日本人の医療満足度について考えてみたいと思います。わたしたち日本人の医療満足度は15%であると言われています。世界の先進22ヵ国中では最下位です。ちなみにトップは、スウェーデンの75%ですが、しかし日本の医療水準は世界一なのです。医療水準はスウェーデンをはるかに超えています。このあまりのギャップは、どこから生じるのでしょうか?まず日本の医療水準が世界一であるという根拠から説明します。色々な角度から...

  • 診察室からコンニチハ(177)

    最先端の科学と医療に接して、私たちの未来は幸福であるか否かを私は常に自問自答していました。個人的な結論としては、すべては人類の叡智にかかっていると思います。その宗教観、民族主義、権威主義、人種偏見、市場経済という妄想、さらに利権的な排他主義。あまりにも多くの価値観と、偏見に私たちは晒(さら)されています。過去もそうであったように、未来も時代のもつ価値観は、多くの変遷を経ながらも私たちの幸福を奪うかも...

  • 診察室からコンニチハ(176)

    2003年のNEJM(New England Journal of Medicine)に掲載された米国のカルテの分析によりますと、医療の質の評価で、正しい臨床を行ったというカルテ記載は全体の50~80%のみに留まる[NEJM:2003;348:2635-2645 June]と、されていました。また、別の2016年の論文ではこのような医療の質の問題が米国の3番目の死亡原因とされ、約1割の死亡がそれに基づくとも説明され[Makary MA, Daniel M. Medical error-the third leading cause of ...

  • 診察室からコンニチハ(175)

    しかし、最も危惧される問題として、人工知能の活用上データの集積が最も重要となるのが、高速に大量に産生される生データを入手し、翻訳・解釈を実施することです。それらのデファクトスタンダ ード(近年の技術革新による世界基準、GoogleやWindowsOSのようなもの)を握った企業・団体が、すべての市場を占有する危険性が存在します。今後 、IT 企業による医療・ 健康分野への参入、人工知能による融合が益々進んだ場合、医療・健...

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、narikawayuichiさんをフォローしませんか?

ハンドル名
narikawayuichiさん
ブログタイトル
認知症と美しい老後
フォロー
認知症と美しい老後

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用