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  • 診察室からコンニチハ(164)

    現在、厚生労働省の難病指定疾患は306になりますが、幾つか代表的なものを上げますと、 ①筋萎縮性側索硬化症 ②パーキンソン病 ③重症筋無力症 ④多発性硬化症/視神経脊髄炎 ⑤全身性アミロイドーシス ⑥悪性関節リウマチ ⑦バージャー病 ⑧全身性エリテマトーデス ⑨皮膚筋炎/多発性筋炎 ⑩全身性強皮症 その他、多数です。 ここで、小児発達障害のひとつ自閉症スペクトラム(...

  • 診察室からコンニチハ(163)

    この様な脳形成の重要な時期に、母体内から新生児期や乳幼児期を経て、食生活を含む環境汚染に晒され続けている現状では、私たちの精神に重大な影響が及ばされいる危険性は大きいと考えざるを得ません。身体的に例を上げれば、まず思いつくのは『アレルギー疾患』の増大です。「日本ではこの十数年の間に花粉症の患者が飛躍的に増えていると言われています。特に本州では、杉の花粉症が多く、社会問題化しているほどです。花粉は昔...

  • 診察室からコンニチハ(162)

    3.シナプス形成と子どもの発達中枢神経系としての脳の機能は、その部位により中枢機能が分業化していることは以前から指摘されています。要約すれば、後頭葉には外界との接点となる感覚受容器の中枢が局在し、前頭葉には高度の精神機能としての思考や意志決定などの中枢が局在しています。このような脳の機能の局在性の中で、140億とも160億ともいわれれる脳の神経細胞は、個々に独立して機能を発揮しているのではなく、お互いに...

  • 診察室からコンニチハ(161)

    (2)髄鞘形成と子どもの発達の続きからです。②知覚系知覚系の最も原始的な働きに対応する脊髄後根細胞に、まず胎生6ヶ月ごろから髄鞘形成が起こり、生後6ヶ月頃までに出来上がってきます。【視覚系】の神経系には出生直後から髄鞘形成が始まり、生後4から5ヶ月頃までに完成します。従って、生後4ヶ月から5ヶ月頃には、視覚的な知覚の機能が高まります。【聴覚系】の神経系には、視覚系と同じように、出生直後から髄鞘形成が始...

  • 診察室からコンニチハ(160)

    それでは参考までに脳の成熟と子どもの発達過程をみて行きましょう。人間の思考や行動、さらに心や感情の働きなどの精神活動を司るのが大脳である事は周知の事実です。考える力はもちろん、自発的、主体的であるかどうか、心情豊であるかどうか、意欲的、積極的であるかどうか、心優しく接するのか心冷たく接するのかなどはすべて大脳の働きです。その大脳の神経系の成熟が人間としての発達と大きな関連性を示しています。今日まで...

  • 診察室からコンニチハ(159)

    とりあえず現在のところ分類不可能な、これら小児の精神障害を「広汎性発達障害」PDDと云う仮称で、話を進めて行く事をお許しください。PDDの原因としては当初、遺伝的な要因が指摘されていました。しかし、その後PDDの驚くべき発生率の増加により遺伝的要因では説明がつかなくなって来ました。そして前述(157話)でも記載しました様に、米国や日本を含めた海外の統計データからみても私たちを取り巻く環境的要因の悪化が小児の精神...

  • 診察室からコンニチハ(158)

    同業者として、この久徳医師のような人を見ているとただ恥じ入るばかりです。この医師は男は外で仕事を、女は内で家庭全般を守るべきと云う古い倫理観しか持ち得なかったのでしょう。そんな固定観念で、医師と云う権威の上に胡座(あぐら)をかき、自己の独善を世間中に撒き散らしていたのでしょう。現在でもまだ同じような医師はそれなりにいるので、患者さん方は重大な疾患の時にはかならずセカンドオピニオンを求める必要があるか...

  • 診察室からコンニチハ(157)

    環境破壊が人体に悪影響を与えている、もっと大きなデータがあります。科学的な実証は未だ不十分ですが、ただの推論と云うには過小評価だと思うのです。それは人体と云うよりは、精神に与える障害です。世界各国の自閉症および広汎性発達障害の発生率を例に見て行きましょう。アメリカの分子生物学者たちは、1000人以上の被験者の遺伝子を検索し、自閉症に関連するとおぼしき数百のデノボ変異(親から受け継いだのではなく、新しく...

  • 診察室からコンニチハ(156)

    <汚染がひどい都会暮らしと精神障害の発症に関連性が認められたと、英研究チームが発表>大気汚染が深刻な環境で暮らす10代の若者は、不眠やイライラ、幻覚や妄想など精神障害の症状を経験するリスクが高まる可能性があることが最新の研究で分かっています。過去の研究で、都市生活者は幻聴や被害妄想など統合失調症のような症状を発症しやすいことが示唆されています。2050年までには世界の人口の70%が都市で生活すると予測され...

  • 診察室からコンニチハ(155)

    【水質汚染の例としては】殺虫剤・除草剤・有機質とその他、化学物質の広範囲の拡散。下水道や畜産業からのバクテリア、病原菌を含んだ食品加工廃棄物など…。さらに木材の搬出事業からの木材と払い落とされた小片等。揮発性有機化合物 (VOCs)(違法な倉庫から流出する工業用溶媒)。DNAPL (dense non-aqueous phase liquids) (塩素処理溶剤など)は、不溶性・難溶性であるため、溜池の底に沈殿する危険性もあります。石油炭化水素...

  • 診察室からコンニチハ(臨時)

    9月末に名古屋で開催された「認知症サポート医」の講習会に参加して来ました。2日間で、9時間という講習は割と厳しかったです。その講習会のパンフレットに書かれてあった文面に感動しましたので、皆さま方にご紹介いたいと思います。作者は不明です。【手紙】年老いた私が、ある日 今までの私と違っていたとしてもどうかそのままの私のことを理解して欲しい私が服の上に食べ物をこぼしても、靴ひもを結び忘れてもあなたにいろん...

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