chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 診察室からコンニチハ(144)

    ☆2018年 - 札幌医科大の本望修教授らとニプロが開発した、脊髄損傷の治療に用いる自己骨髄間葉系幹細胞を使う細胞製剤「*ステミラック注」の製造販売が、厚生労働省に条件及び期限付きで承認されました。中医協総会は2月20日、ニプロの再生医療等製品・ステミラックの薬価収載を了承しました。算定薬価は1495万7755円となる概算です。安全性を確保する観点から、同日の中医協では、施設・医師要件などを定める「最適使用推進ガイ...

  • 診察室からコンニチハ(143)

    この iPS細胞がもつ多分化能を利用して様々な細胞を作り出し、例えば糖尿病であれば血糖値を調整する能力をもつ細胞を、神経が切断されてしまうような外傷を負った場合には、失われたネットワークをつなぐことができるように神経細胞を移植するなどのケースが考えられます。 iPS細胞から分化誘導した細胞を移植する細胞移植治療への応用が期待できます。一方、難治性疾患の患者さんの体細胞からiPS細胞を作り、それを神経、心筋、...

  • 診察室からコンニチハ(142)

    ☆2007年 - 京都大学の山中伸弥らのグループが、ヒトの皮膚細胞に遺伝子を組み込むことにより人工多能性幹細胞(*iPS細胞)を生成する技術を発表しました。また同日、ウィスコンシン大学のジェームズ・トムソンもほぼ同等の方法でiPS細胞を生成する論文を発表しました。*iPS細胞は2006年に誕生した新しい多能性幹細胞で、再生医療を実現するために重要な役割を果たすと期待されています。 しかし、そもそもiPS細胞とはどのように...

  • 診察室からコンニチハ(141)

    ☆2003年-*ヒトゲノムプロジェクトの完成版が公開されました。これは富山大学の中村真人が、世界で初めてインクジェット式バイオ3Dプリンターで生きた細胞での3次元構造の作製に成功した業績です。*このプロジェクトは1990年に米国のエネルギー省と厚生省によって30億ドルの予算が組まれて発足し、15年間での完了が計画されていました。発足後、プロジェクトは国際的協力の拡大と、ゲノム科学の進歩(特に配列解析技術)、および...

  • 診察室からコンニチハ(140)

    カプセル内視鏡の現状について、もう少し説明させて下さい。先ずはカプセル内視鏡で、消化管のすべてを観察できるかと云う問題です。結論から言いますと一つのカプセル内視鏡で消化管すべてを観察することはできません。現在日本では小腸用のカプセル内視鏡と、大腸用のカプセル内視鏡が保険適用となっており、小腸、大腸疾患に対する有用性が報告されています。一方、他臓器においては食道用のカプセル内視鏡、胃用のカプセル内視...

  • 診察室からコンニチハ(139)

    ☆2001年-分子標的治療薬*イマチニブがアメリカ合衆国で承認されました。*イマチニブ: 抗癌剤(こうがんざい)の一つで、慢性骨髄性白血病・消化管間質腫瘍などに対して使用される分子標的治療薬。商品名グリベック。2001年にスイスの製薬会社ノバルティスファーマが発売しています。慢性骨髄性白血病の原因となるBCR-ABLという異常なたんぱく質や、消化管間質腫瘍の原因となる異常なKITたんぱく質と結びつく特定のチロシンキナーゼ...

  • 診察室からコンニチハ(138)

    この頃、イマチニブ、リツキシマブ、ゲフィチニブなど、がんの分子標的治療薬の臨床試験が相次いで始まっています。分子標的治療薬は悪性腫瘍の化学療法に革命的変化をもたらしています。*分子標的治療薬とは癌(がん)細胞などの増殖に必要なたんぱく質などの分子を標的として、癌細胞のみを破壊する薬剤の総称です。分子生物学によって解明された遺伝子情報を活用して開発されたものです。従来の抗癌剤が癌細胞とともに正常な細胞...

  • 診察室からコンニチハ(137)

    ☆1998年-ウィスコンシン大学のジェームズ・トムソンらにより、*ヒトES細胞株の樹立に成功しています。 *ヒトES細胞株ES細胞とは胚性幹細胞(はいせいかんさいぼう)と呼ばれ、英語では(embryonic stem cells)と呼称され、動物の発生初期段階である胚盤胞期の胚の一部に属する内部細胞塊より作られる幹細胞細胞株の事で、英語の頭文字をとって、ES細胞(イーエスさいぼう、ES cells)と呼ばれています。受精後5 ~7日程度経過...

  • 診察室からコンニチハ(136)

    1998年-マスター・スレーブマニピュレータの開発によって、*手術ロボットの臨床利用が始まりました。*手術ロボットで既に実績を残し、最も期待されているロボットと言えば「da Vinci」(ダビンチサージカルシステム)の名を挙げる人が多いでしょう。2017年にダビンチを使って行われた手術(症例)は世界で約87万5000件。前年比16%増と大きく伸びています。こんなダビンチですが、医療従事者でなければ名前は知っていてもどのような...

  • 診察室からコンニチハ(135)

    さて、話は再び医学史に戻ります。☆1996年-国際エイズ学会にて逆転写酵素阻害剤とプロテアーゼ阻害剤を併用することによって、劇的に治療効果が上がったことが発表され、*HAART療法の有効性が認められました。これにより不治の病と恐れられたエイズにも明るさが見えてきました。*HAART療法(ハートりょうほう) (highly active anti-retroviral therapy) とは、複数の抗HIV-1薬を各人の症状・体質に合わせて組み合わせて投与し、...

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、narikawayuichiさんをフォローしませんか?

ハンドル名
narikawayuichiさん
ブログタイトル
認知症と美しい老後
フォロー
認知症と美しい老後

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用