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  • 診察室からコンニチハ(134)

    医師である私が、現代医療を否定して徒らに精神主義に頼っているわけではありません。ただ科学万能主義に頼って、延命治療に邁進している人たちに僅かばかりの疑問を投げかけているのです。この地球上で最悪の生物はホモ・サピエンスだとはかなり以前から言われています。「万物の霊長」と、豪語して多くの動物を実験材料にして多くの薬物を開発して来たのです。誰がそれを許したのです。自分たちホモ・サピエンスだけが生き残れば...

  • 青田さんへの回答

    一口に認知症と言っても、アルツハイマー型の単独ケースもあれば、レビー小体型認知症が合併している事もあります。さらにピック病の合併だって起こり得ます。さらに別に「老人性うつ病」の併発だって起こりますし、脳血管性(動脈硬化性)認知症の合併だって考えられますし、甲状腺機能低下症も高齢者には比較的に多い病気で、この場合ですと気力低下も起こります。一見、認知症に見えてもその裏には多彩な病状が隠れていたりします...

  • 診察室からコンニチハ(133)

    もう少し薬剤耐性の話をさせて下さい。免疫力が極端に落ちた癌末期の患者さんや、超高齢者を除けば入院して肺炎の治療ををする機序はどうなっていると思いますか?通常に考えて行けば医療サイドでの治療効果は60%ぐらいでしょう。それ以外は個人の免疫力が40%ぐらいはあるのではないかと私は推測しています。それを無視していたずらに抗生剤に頼るところに耐性菌の問題が発生するのかもしれません。むかし抗生剤の無い時代、1928...

  • 青井さんへの回答(再)

    お話を聞く限りは、失礼ですがMCIというよりは限りなく認知症(アルツハイマー型もしくはレビー小体型のいずれか?)に近いかもしれませんね。長谷川スケール21点というのはMCIの定義に当てはまりますが、お父様の入院だけは理解ができていないというのやは重要な所見であると思います。また腰痛(脊柱管狭窄症)もあって、昼食逆転しているとのご説明ですが、私としてはレビー小体型認知症の疑いを強く抱きます。ただ一般医ですと、...

  • 診察室からコンニチハ(132)

    ここで少し感染症の問題に話を戻す事をお許し下さい。それは抗生剤と耐性菌の因果関係について考えてみたいのです。さらには免疫力の問題にも関係してくるのです。1928年ペニシリンがフレミング(英)により発見されて以来、耐性菌の問題は常に我々に付き纏っています。抗菌薬(抗生剤)は、われわれにとってそこまで大きな毒性はありませんが、細菌にとっては猛毒です。そのため、細菌はあの手この手でその毒から逃げ延びようとします...

  • 青井さんへの回答

    一般に、せん妄とは意識障害が起こって頭が混乱した状態を示します。高齢者に多く見られ、15~50%は、入院中にせん妄を経験すると言われています。お母様も入院中に見られたとのお話でしたね。もちろん全身麻酔の影響は避けられませんが…。せん妄は認知症とは違い、症状が急に発生し、数時間から数日間かけて進行するのが特徴です。認知症の方がせん妄を発症することもありますが、その場合でもせん妄の症状は、一時的なもので治...

  • 診察室からコンニチハ(131)

    では、免疫力を上げるにはどうすれば良いのでしょうか?インターネットには色々な方法が推奨されていますが当てにならない情報もたくさんあるので注意してください。世の中には商業主義な宣伝広告も多いのです。免疫力を上げたり、がんを予防したり出来る事が証明された特定の食べ物やサプリメントは未だありません。常識的に考えるならば、バランスの取れた食生活とか、無理のない運動とか、ストレスのたまらない生活、規則正しい...

  • 診察室からコンニチハ(130)

    レジオネラは日本の感染症法では*四類感染症に指定されており、全数把握対象疾患となっています。年間1,000件以上の発症例があると報告されています。この数字は日常生活を送るなかで発症する肺炎の頻度としては、看過できるものではありません。レジオネラ症はときに重篤になり死につながることもあるため、注意が必要な病気です。【全ての医療機関が報告すべき疾患】は《一類感染症》から《五類感染症》まであります。《一類》...

  • 診察室からコンニチハ(129)

    その後ケンブリッジ大学のロバート・エドワーズ教授は2010年にノーベル生理学・医学賞を受賞し、ルイーズは「素晴らしいニュースです」とコメントを寄せていました。ルイーズの父ジョンは2007年に死去。母レズリーは体調を崩してブリストルの病院に入院し、2012年6月6日に64歳で亡くなりましたが、5人の孫に恵まれていました。2018年5月20日、日本に招かれルイーズは六本木ヒルズで講演しました。その折に『読売新聞』によるインタ...

  • 診察室からコンニチハ(128)

    ☆アシロマ会議の発端は組み換え技術を開発したポール・バーグが腫瘍学者のロバート・ポラックにその危険性を指摘されたことに始まります。最初は反発したバーグでしたが、ポラックに説得され、米科学雑誌サイエンスにジェームズ・ワトソンらなどと連名で遺伝子組み換えのガイドラインに関する国際会議を行うことを呼びかけました。この会議はアシロマの国際会議場で開催され、会議は「生物学的封じ込め」によって合意をみました。...

  • 診察室からコンニチハ(127)

    FDAのシプラチンの抗ガン剤認可後から、1979 年には1055もの他の白金化合物が調べられましたが、シスプラチンを上回るものを見出すに至りませんでした。しかしシスプラチンは大きな腎毒性によって最大投与量が決定されるため、より腎毒性の少ない白金製剤が摸索され、1989 年にカルボプラチンが、日本 ではネダプラチンが開発されています。また、2番目の問題点として、耐性が非常にできやすい性質を有するため、交差耐性の小さな...

  • 診察室からコンニチハ(126)

    ☆その後の日本では、和田心臓移植から再び心臓移植が開始されたのは31年後の1999年2月28日におこなわれた大阪大学チームによる心臓移植でした。和田教授の、免疫学を無視したと取られてもやむをえない強引な心臓移植手術の強行が日本の心臓移植、ひいては臓器移植の遅滞を招いたとの批判もあります。臓器移植という医療は、社会風土、倫理、人生観、宗教、博愛精神、などさまざまな要素から成り立っており、この心臓移植一件で、臓...

  • 診察室からコンニチハ(125)

    *和田寿郎を主宰とする札幌医科大学胸部外科チームは、1968年(昭和43年)8月8日に日本初、世界で30例目となる心臓移植手術を実施しました。ドナーは21歳の溺水事故を起こした男子大学生で、レシピエント(ドナーから臓器を提供される人)は心臓弁膜症の18歳の男子高校生で、和田によれば「多弁障害」を抱え人工弁置換術では根治できないとされる患者でした。手術は約3時間半をかけて明け方に終了しました。レシピエントの意識障害...

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