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2015/05/16

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  • 読書案内「落花は枝に還らずとも」 ② 争乱の時代を生きた会津藩士・秋月悌次郎

    読書案内「落花は枝に還らずとも」②争乱の時代を生きた会津藩士・秋月悌次郎ブックデーター:中村彰彦著中央公論新社(上下)2004.12初版中公文庫あり『落花は枝に還らず、破鏡はふたたび照らさず』この本のテーマとなる諺(ことわざ)。落ちた花は元の枝には帰らないように、破れた鏡もまたもとのように輝くことはない、という意味で、『覆水盆に還らず』と同じような意味。破綻したものは再び元には戻らないという。だから、人や家族友人などは、大切にしたいという戒めにもなる。小説ではこの諺にひとひねりのスパイスを効かせている。落ちた花は二度と同じ枝に花を咲かすことはできないが、次の春に咲くための種(たね)となることはできる。会津藩士・秋月悌次郎の生き方を暗示する題名だ。会津藩の外交官秋月悌次郎からみた幕末史を丁寧に綴った歴史小説...読書案内「落花は枝に還らずとも」②争乱の時代を生きた会津藩士・秋月悌次郎

  • 読書案内「落花は枝に還らずとも」会津藩士・秋月悌次郎 ①幕末の時代背景

    読書案内「落花は枝に還らずとも」会津藩士・秋月悌次郎ブックデーター:中村彰彦著中央公論新社(上下)2004.12初版中公文庫あり①会津藩士、秋月悌次郎が生きた幕末の時代背景歴史はいつの時代でも勝者によって書き換えられ、敗者の記録は歴史の時のなかに埋もれて消えていく。敗者の多くは命を失い、あるいは逃亡の末歴史の表舞台から抹消される。尊王攘夷思想のさきがけとなり、時代の先鋒を牽引するかに見えた徳川斉昭の水戸藩は、内部紛争と殺戮を繰り返すうちに多くの人材を失い、時代はいつの間にか薩摩・長州が率いる尊王討幕の大きなうねりの波に飲み込まれてしまう。水戸藩の第九代藩主・徳川斉昭の七男で一橋慶喜が15代将軍となるが、傾いた幕府の屋台骨を立て直すには、時代を襲った改革の波音は大きく、慶喜は江戸幕府最後の将軍という敗者の汚...読書案内「落花は枝に還らずとも」会津藩士・秋月悌次郎①幕末の時代背景

  • 秋景色 月待の滝

    秋景色月待の滝北茨城の久慈川の支流、大生瀬(おおなませ)川が作り出す小さな滝。『月待の滝』。なんとも情緒の漂う名前だ。高さ17㍍、幅12㍍で水に濡れることなく滝の裏側に行けるところから、『裏見の滝』、『くぐり滝』とも言われている。栃木県日光にも『裏見の滝』があり、こちらはだいぶ前に崩落が進み裏に行くことは出来なくなっている。また、残念なことに滝への遊歩道も落石発生のため通行止めになっています。(2022.7.7情報)元禄2(1689)年4月2日、松尾芭蕉が奥の細道行脚の途中この地を訪れました。しばらくは滝にこもるや夏(げ)のはじめ奥の細道によれば、廿余丁山を登つて滝有。岩洞の頂より飛流して百尺、千岩の碧潭に落たり。岩窟に身をひそめ入て、滝の裏よりみれば、うらみの滝と申伝え侍る也、とある。この時代、『裏見の...秋景色月待の滝

  • 里山を歩く ② 落ち武者の声が聞こえる

    里山を歩く②落ち武者の声が聞こえる晩秋の風が枯葉といっしょに里山の雑木林の中に消えていき、初冬の寒さが里山に降ってきて、北のブロ友からは初雪の写真のニュースがめっきり多くなりました。冬を迎える田圃のあぜ道を抜けて、山間の緩い坂道を上っていくと古い空気に包まれた古刹の甍に秋の名残りが枯葉にまじって漂っていました。この境内で数百年の風雪に耐えて生きてきた天然記念ぶっのクスノキを仰ぎ見、薄暗い本堂に鎮座する慈母観音に手を合わせ、弘法大師の像に別れを告げ、法螺貝の野太い声に送られて、林の中の城址に続く道を登っていく。今となっては城の痕跡の気配も感じられないけれど、私は、戦いに敗れ落ちていく雑兵や地方武士の叫びを、林を縫って走る細い道に聞いた気がした。すっかり葉を落として裸木になった林を抜け、谷に掛る吊り橋を渡り、...里山を歩く②落ち武者の声が聞こえる

  • 里山を歩く ① 路地裏を抜けて風が通りすぎる

    里山を歩く晩秋のある日、8時少し過ぎ小さな駅に着いた。乗車客が一日100人ぐらいしかいない田舎駅。この街の人口はおよそ2万人。山間の小さな町は人口25000人をピークに少しづつ減少しているが里山に開けた町が明るく活気のある町として息づいているのは、焼き物の産地として観光客を呼び寄せる人気があるからだろう。改札口を抜け、まずは、駅前のモニュメント、時計台をパチリ。小さな駅舎を背中にして家並みを通り抜け、路地を抜け、林を迂回し、田圃を縫うようにして進んで行く。この道程が私は好きだ。枯葉の匂いがするような風が頬を撫でて通りすぎていく。静かなひと時に身をゆだねるのも良いが、同じくらいに、人の匂いや、生活の匂いがかすかに漂う、初めての街並みや路地を歩いていくのもいい。時々放し飼いの犬にであったり、道路を逃げるように...里山を歩く①路地裏を抜けて風が通りすぎる

  • 北海道旭川いじめ凍死事件 ⑤ 責任逃れの隠蔽がなされないように…

    北海道旭川いじめ凍死事件⑤責任逃れの隠蔽がなされないように…何もしなかった学校・旭川市教委爽彩さんが川に飛び込み、それに至るいじめの数々の事例に精神的に重大なダメージを受け入院したにもかかわらず、学校はいじめ対策を組織で検討することを怠った。同じように市教委も、2019年6月26日には母親から、性的いじめや川に張らざるを得なくなった自殺行為の報告を受けながら、このことを重大事態として認識していれば、学校に対し強く指導することを怠った。市教委の要請にしたがわずに放置した学校も、的確に指導できなかった市教委もその責任は重い。市教委や学校がいじめに対する法やガイドラインの規定を認識していなかったことが、今度のいじめ凍死事件を悲惨な結果に終わらせてしまったと言っても過言ではない。市教委のいじめや人権に対する主体性...北海道旭川いじめ凍死事件⑤責任逃れの隠蔽がなされないように…

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