振り返って 通り過ぎた夏
僕は1908年の原生林の 温かい土と甘い水
海を知らぬ少女の前に麦藁帽のわれは両手をひろげていたり
あなたが生まれた時、あなたは泣いて 周りは笑っていたでしょう だから、あなた
foto:Haruo Ohara /Instuituto Moreira Salles Collec
あの地平線に向かって行った涙は 15歳の忍耐の無さで死んでしまった
昔 昔 考えた WRANGLERの宣伝 タマシイの木で 家
眼の前に広がる暗黒の海の彼方で、一つの赤い斑点が点滅しはじめる。赤い斑点は大和の信号灯だった。「ゼンシンセヨ」と言っているようだ。耳の中で急に探信儀の音が聞こえ出す。それは過去に何度も聞いた事のある水晶発振機の発振音だ。その音に混じり、音探室
その翌日、確かママイから刺繍糸を買って来るように言われたはずだ。糸を売っていた店は、確か町の反対側だった。町のほぼ中央にある教会の前の、町で一番大きな広場を横切って、少し行った所だった。その帰り道に、靖男という幼馴なじみに出会った。「ミツコー」彼はや
家族でブラジルを旅行しようと言い出したのは、家族のメンバーではなく、もともと旅行社の田口さんの強引な売り込みによるものだったが、家内の康子が、せめてリオデジャネイロのキリスト像くらいは見てから日本に帰りべきだと、その提案にうんと言ったのが決定的なもの
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