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2015/04/15

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  • ペローバの樹の茂った頃-1部

      眼の前に広がる暗黒の海の彼方で、一つの赤い斑点が点滅しはじめる。赤い斑点は大和の信号灯だった。「ゼンシンセヨ」と言っているようだ。耳の中で急に探信儀の音が聞こえ出す。それは過去に何度も聞いた事のある水晶発振機の発振音だ。その音に混じり、音探室

  • ペローバの樹の茂った頃‐2部

    その翌日、確かママイから刺繍糸を買って来るように言われたはずだ。糸を売っていた店は、確か町の反対側だった。町のほぼ中央にある教会の前の、町で一番大きな広場を横切って、少し行った所だった。その帰り道に、靖男という幼馴なじみに出会った。「ミツコー」彼はや

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