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矢嶋武弘の部屋 https://blog.goo.ne.jp/yajimatakehiro

沖縄は独立せよ!

941年生まれ。早大仏文科卒、フジテレビに就職、定年退職後、自由な思想生活に入る。 好きなもの⇒孫、美人、空想(妄想)、歴史、映画、音楽、インターネット、旅行、散歩

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2015/04/12

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  • 青春の苦しみ(5)

    5)恋文冬休みに入ると、行雄は百合子との関係をなんとか打開しなければと焦ってきた。しかし、妙案があるわけではない。電話で話しても、自分の気持を十分に伝えることは極めて難しい。思い切って彼女の自宅を訪れようかと考えたが、そうする勇気もないし、彼女だって自宅に来られるのは断るに違いない。どうしてよいか分からず、行雄は悶々たる気持で数日を過ごしたが、そのうちにある考えが固まってきた。百合子に心から謝罪し、自分の真心を伝える手紙を出すということだった。それ以外に良い方法はないだろう。行雄は決意を固め、クリスマスの二日後に百合子宛の手紙を書いた。それは敗軍の将が全面降伏し、勝った敵将の許しと憐れみをひたすら懇願するような内容のものとなった。「・・・十一月七日、僕は登校時に君の天使の微笑みを見てから、頭がフラフラにな...青春の苦しみ(5)

  • 『森の水車』

    〈以下の文を復刻します。〉荒井恵子さんと言っても若い人は知らないだろうが、1950年代に活躍した歌手である。その彼女が80歳で亡くなった(2010年6月18日)のをつい最近知ったが、荒井さんの最も有名な歌『森の水車』を思い出した。早速ネットで調べてみたら、彼女の歌声よりも他の歌手の方が多く出ており、この中に大女優・高峰秀子が映画『秀子の車掌さん』で歌うものがあった。この映画は1941年(昭和16年・小生が生まれた年)の作品で、高峰はまだ17歳とういういしい。懐かしくなったので『森の水車』をアップしてみる。https://www.youtube.com/watch?v=6F9c_Wlk0nE『森の水車』

  • 青春の苦しみ(4)

    4)白昼夢十一月下旬の早稲田祭が近づいた頃、行雄は、中野百合子が歌舞伎研究会のサークル活動をしていることを思い出した。彼女は入学した時からサークル活動をしていたようで、教室でも時々、歌舞伎の話しをしていたことを行雄は覚えている。彼は歌舞伎にそれほど興味はなかったが、歌舞研(歌舞伎研究会)ももちろん早稲田祭に参加しているので、それを縁にぜひ百合子に接近したいと考えた。早稲田祭が始まる前日、行雄は意を決して荻窪の彼女の自宅に電話をかけた。大きな期待と小さな不安で心臓がドキドキしたが、電話口に出た百合子の母親の声は明るく、とても感じが良かったので行雄は胸をなで下ろした。百合子を呼び出してもらうと、彼女の弾んだ声が受話器の向うから流れてきた。「まあ、村上さん、なんの御用でしょうか」「うん、どうも。あしたから早稲田...青春の苦しみ(4)

  • <まとめ> 青春流転

    過去の小説をまとめる必要が出てきたので、この場を借ります。ご了承ください。早稲田大学のキャンパス(2018年6月撮影)http://blog.goo.ne.jp/yajimatakehiro/e/0a92fcbf70cde312f68d5e282d742bc8http://blog.goo.ne.jp/yajimatakehiro/e/564060ae124cff08c99eda50356f1cf0http://blog.goo.ne.jp/yajimatakehiro/e/1f0bc47dd1c0b2407c8c9f9a46b05a55http://blog.goo.ne.jp/yajimatakehiro/e/51bb23997be14f3968d8401554f181d7http://blog.go...<まとめ>青春流転

  • 青春流転(17・第1部完)

    彼は精神的にも肉体的にも疲れ切っていたが、その日の午後、渋谷の東急プラネタリウムに出かけた。(その当時、ここは最新の天文博物館として人気を集めていた。)プラネタリウムに着くと、小学生のグループが教師に引率されて見学に来ていた。大勢の小学生の中に、青白い顔をしてやつれ切った行雄がいるのは、なんとも異様な光景だったかもしれない。しかし、彼はそんなことには構っていられなかった。小学生と一緒に天文博物館に入る。やがて場内が暗くなると、丸天井のスクリーンにいろいろな星座が映し出され、解説者の声が聞こえてきた。「わあ~、きれい」と子供達の歓声が上がる。北極星を中心に小熊、大熊、カシオペヤなどの星座が光を放つ。美しい。宇宙の生命と神秘の中に引きずり込まれていくようだ。季節ごとに、次々と星座が映し出されていく。うっとりと...青春流転(17・第1部完)

  • 青春流転(10)

    9)国会突入笹塚らと議論した翌日、行雄は早速、大川に会ってアナーキズムについて問題提起をしてみた。彼は行雄の話しを一通り聞いた後で、次のように語った。「村上君、笹塚は理想論ばかりを言っているんだよ。悪いけど、プチブルのたわ言だね。それより、僕らはマルクス主義について、まだ完全に熟知していない。マルキシズムを十分に理解していない者が、どうしてアナーキズムを云々することができるだろうか。君がもしマルキシズムに疑問を持つのなら、“クロカン”や本多さんにいろいろ聞いてみたらいいじゃないか」大川が行雄の問題提起に応じなかったので、彼はそれ以上話すのを止めた。仕方がないので、これから自分一人でアナーキズムを研究していこうと思ったが、行雄は、自由を尊重するこの思想に本能的に何か惹かれるものを感じていた。丁度その頃、ソ連...青春流転(10)

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