第十三場(同じく9月11日の夕刻。上海市革命委員会の一室。毛沢東と王洪文)毛沢東「やれやれ、君には随分世話になったな。万事、手際良くやってくれたので、わしの遊説も実に順調にこなせた。明日はここで、最後の大演説をぶってやるぞ。君は、張春橋や姚文元らとは仲良くやっているのかね」王洪文「はい、張春橋同志らとは、いつも心を一にして仕事をしてきました」毛沢東「そうか、上海の連中は若くて頭のいいのが揃っているな。頼もしいぞ。いずれ、君達が中国を支えていくことになる、頑張れよ」王洪文「はい、有難うございます。主席から、そのような御言葉を頂いて光栄です」毛沢東「なに、わしも先はそう長くない。君達のような若い人に、これから頑張ってもらわないとな。ところで、明日の演説会には相当集まるだろうな」王洪文「はい、何万という聴衆が集...文化大革命(17)