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サンスクリット語 一日一語 https://sanskrit-vocabulary.blogspot.com/

ウパニシャッドやバガヴァッド・ギーターからのサンスクリット語を、ヴェーダーンタの教えに沿って紹介。

ウパニシャッドやバガヴァッド・ギーターなどの文献を引用し、サンスクリット語の単語の意味を、語源や派生から深く、詳しく、ヴェーダーンタの教えに沿って説明します。

インド在住サンスクリット語講師みちか
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2015/01/07

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  • 86.マハー・バーラタ(महाभारतम् [mahābhāratam]) - 偉大なるバラタ族の歴史物語

    マハーバーラタとは、紀元前○○世紀頃に著された叙事詩で、、、 とかいう、伝統では価値が認められていない年代などの情報は、もちろんここでは扱いません。 インドの伝統文化においての生活から得た学びならではの、 マハーバーラタのイントロダクションをまとめてみました。 このページの目次 1.マハーバーラタのお祈り 2.マハーバーラタの別名、「ジャヤ」 3.マハーバーラタに隠された数字、「18」 4.マハー・バーラタの語源 5.バーラタとは 6.マハーバーラタの入れ子式話し手 7.マハー・バーラタの、ヴェーダ文化における聖典としての位置づけ (アンカーを手作業で貼るのが出来なかったので、各自でスクロールダウンしてください。。。) 1.マハーバーラタのお祈り 聖典を読むとき、聴くときは、必ずお祈りから始めます。 それは、マハーバーラタの冒頭にあるお祈り自体の中でも言及されています。 नारायणं नमस्कृत्य नरं चैव नरोत्तमम् देवीं सरस्वतीं व्यासं ततो जयमुदीरयेत् nārāyaṇaṃ namaskṛtya naraṃ caiva narottamam devīṃ sarasvatīṃ caiva tato jayamudīrayet 意味: ナーラーヤナ(ヴィシュヌ、クリシュナ)と、 最も秀でた人間であるナラ(人間、アルジュナ)、 知性を司る、芸術・学問の女神サラッスヴァティー、 そしてヴャーサに、ナマスカーラをしてから、 ジャヤ(マハーバーラタ)という物語について話しましょう。 (なんか優しい口調ですね。。。訳:私) 「ナーラーヤナ」とは、全人類が欲しているゴール(アーヤナ)です。 人は時代により国により人種により、それぞれ違ったものを追いかけているようだけど、 あらゆるゴールの裏にある、唯一の真のゴールとは、満たされている自分、 ただひとつそれだけなのです。それに本人が気づいていてもいなくても。 そのゴールは全てに浸透しているかの如く、変わりゆくものに存在を与えている存在、 つまりヴィシュヌ(全てに浸透しているもの)であり、それを教えるのが、 マハーバーラタ戦争真っただ中で先生の役を務めている、 ヴィシュヌの化身クリシュナです。 人生のゴール

  • 「サ ハ ナウ ブナクトゥ」の「ブナクトゥ(भुनक्तु [bhunaktu])」の意味

    日本ではどうか知りませんが、 インドではこのマントラ、食事の前にチャンティングするものだ、 と一般的に認識されています。 伝統的なアシュラム生活しか知らない人には驚愕の事実ですが! もちろん、このマントラは、食事の前にチャンティングされるべきものではありません。 ヤジュルヴェーダのウパニシャッドの前にチャンティングされる、 勉強の前のシャーンティ・パータ(平和を願う祈り)です。 なぜ、食事の前にチャンティングされる、という間違った認識が広まったのか? 答えは、「中途半端なサンスクリット語の理解から始まった」、です。 「ブナクトゥ」の意味 ブナクトゥ(भुनक्तु [bhunaktu])は、 ブジ(भुज् [bhuj])という動詞の原型の、三人称・単数・命令形で、 「守ってください、守りますように」という意味です。 この「ブジ(भुज् [bhuj])」という動詞の原型(ダートゥと呼ばれます)の意味は、 パーニニのダートゥ・パータ(動詞の原型のリスト)によると、 「पालनाभ्यवहारयोः (守ること、食べ物の摂取、という意味において)」 と2500年前にパーニニ自身によって定義されています。 (守ることと食べること、両方の意味があるのに、 なぜここでは「守ること」という意味なのか? その答えは下の方に、スートラと共に紹介しています。 ) マントラの意味 स ह नौ भुनक्तु (サ ハ ナウ ブナクトゥ)という文章を、 一語ずつ見ていくと、、、 सः 1/1 = 「パラメーシュヴァラपरमेश्वरः (全てを司っているこの宇宙の在り方)が、」 三人称・単数の主語になっていて、「守りますように」という動詞と呼応しています。 何でいきなりパラメーシュヴァラ?と思うかもしれませんが、 1/1の1は、प्रथमपुरुषः (一番目にある、話す題材)を表している動詞と呼応しています。 サンスクリット語の文法では、三人称が最初に来るのです。 話す題材がまずありきで、話す価値のあるものが最初に来るのです。 話し手(I、私)は最後に来ます。 I、I、I、(私、私、私、、、)と私が一番に来る西洋的考えとは真逆なのですね。 ह 0 = 強調の意味(indeed)です。 नौ 2/2 = 「私達(先生と生徒)を」 2

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