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人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

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2014/12/25

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  • 三題噺:インフレ、円安、経済政策

    <インフレ>去年、原油の値段が上がってアメリカやヨーロッパも8%とか10%のインフレになりました。その後下がって来て、アメリカでは3%台に落ち着いています。しかしFRB議長のパウエルさんは、インフレについて大変心配性のようで、インフレマインドが消えない内は、金利を引き上げると牽制して、徹底的以インフレを抑えようという事のようです。アメリカやヨーロッパでインフレが激しくなるのは、物価が上がると賃上げ要求が激しくなって、賃金が上がり、それでまた物価が上がるという悪循環になるからで、日本の日銀に当たるFRBが金利を引き上げて、経済活動の過熱を抑え、賃金も物価も安定させるという政策を取ることになります。パウエルさんはインフレに厳しいので、まだインフレ再発の懸念があるから金利を引き上げるという気構えをなかなか変えま...三題噺:インフレ、円安、経済政策

  • 2023年度版の経済財政白書が発表になります

    今年は日本経済がなんとか動き出した年ですので、政府がどんなふうに見ているかと思い、ネットで内閣府の「説明資料」を見てみました。(「白書」は予約受け付中)副題が「動き始めた物価と賃金」ですから、今年にぴったりです。3章からなり第1章「マクロ経済の動向と課題」、第2章「家計の所得向上と少子化傾向の反転に向けた課題」、第3章「企業の収益性向上に向けた課題」です。第1章は概観で、2022年度までがベースですから「個人消費、設備投資が持ち直し、緩やかな回復との見方です。コロナ明けで対面サービスも回復、インバウンドも増えて、23年1-3月期までの直近のGDPの順調な伸びが図示されています。昨年から始まった消費者物価の上昇については、価格改定の頻度が上昇していること、労機材務費との関連が薄いなど的確な指摘がありますが、...2023年度版の経済財政白書が発表になります

  • そろそろ秋の気配、夏の終わり

    そろそろ秋の気配、夏の終わり年々暑さの厳しくなる夏ですが、殊更暑かった今年の夏も、「もうそろそろ終わりですよ」というように狭い庭のススキが穂を出してきました。そういえば、「暑い、暑い」と言いながら、この所少しは違うのかなと、ススキの出穂に少し敬意を表しても良いかなとも感じられるようにも思います。8月も明後日まで、もう今年も3分の2は過ぎるのです。何か1年が益々早く過ぎていくようです。子供のころは1年は随分長かったと思うのですが。やっぱり、割り算して「自分の年齢分の1年」の値が小さくなるのだから、歳を取るほど1年が短く感じられるのは仕方ないのかな、といわれて納得するしかないようです。我家では、家内も私もススキの穂の風に揺れるのを見るのが好きで、狭い庭に家内がススキを植えました。ススキの穂は毎年8月下旬から1...そろそろ秋の気配、夏の終わり

  • 「円安と経済政策:忘れられた賃金」雑感

    前3回の上の表題のテーマで、為替レートと物価と賃金の問題は、日本においては、政府や日銀も、アカデミアも余り的確に整理されていないのではないかという感じを強くしていました。最初は、古い話ですが、プラザ合意による円高の際、日銀は、円高は良い事と評価していた事に疑問を持ちました。しかし円高はデフレを招き日本経済を長期不況にしました。これは、白川総裁の末期までつづき、白川総裁は2012年ごろ気が付かれ『1%インフレ』を提起しています。その間には、2008年のリーマンショックがありました。そしてバーナンキさんが「世界恐慌は金融緩和で救える」との信念のもとにゼロ金利政策を取りました。世界恐慌にはつながりませんでしたが。ドルは大幅安になり、日本は円レート75円の円高で、日本経済は経済は再起不能になりました。アメリカは「...「円安と経済政策:忘れられた賃金」雑感

  • 「円安と経済政策:忘れられた賃金」雑感

    前3回の上の表題のテーマで、為替レートと物価と賃金の問題は、日本においては、政府や日銀も、アカデミアも余り的確に整理されていないのではないかという感じを強くしていました。最初は、古い話ですが、プラザ合意による円高の際、日銀は、円高は良い事と評価していた事に疑問を持ちました。しかし円高はデフレを招き日本経済を長期不況にしました。これは、白川総裁の末期までつづき、白川総裁は2012年ごろ気が付かれ『1%インフレ』を提起しています。その間には、2008年のリーマンショックがありました。そしてバーナンキさんが「世界恐慌は金融緩和で救える」との信念のもとにゼロ金利政策を取りました。世界恐慌にはつながりませんでしたが。ドルは大幅安になり、日本は円レート75円の円高で、日本経済は経済は再起不能になりました。アメリカは「...「円安と経済政策:忘れられた賃金」雑感

  • 円安と経済政策:忘れられた賃金 3、賃金と消費需要

    前回は、円安になった時の問題として、輸入部門は差損が出、輸出部門は差益が出るという、いわば自動的な所得分配の不公平が起きるという問題を先ず指摘しました。その上で、サプライチェーン全体で輸入部門の差損を均等に負担する事の必要性に政府も気づき、輸入品価格の上昇を国内価格に適切に価格転嫁すべきという事になったようです。この価格転嫁はまだスムーズに行われているとは言えませんが、この所、食料、飲料、日用品などの価格がかなり上がっていますからある程度進んでいるのでしょう。ここで新しい問題が起きます。輸入品の価格上昇を国内価格に転嫁すれば、国内物価が上がります。それを買う消費者に、その皺寄せが来ます。そうならないためには、賃金についても円安に応じた上昇(所得配分の是正)が起きなければならないのです。今迄の議論の中では、...円安と経済政策:忘れられた賃金3、賃金と消費需要

  • 円安と経済政策:忘れられた賃金 2、企業収益重視

    前回は、今の消費者物価の上昇がなかなか止まらないという現実を見、その主要な原因が円安にある現状を指摘しました。日本経済に相応しい円レートは、多分110円から120円でしょう。その辺りでもインバウンドは増えるでしょうし、主要輸出産業は適切な利益確保は可能でしょう。現在の146円は円安に過ぎます。これがいつまで続くかはアメリカ次第でしょうが、それが消費者物価上昇の原因になって、現状のような実質賃金水準が下がりっぱなしといった問題が起きれば、それは消費需要の不振から経済成長にマイナスとなります。という事で、経済政策としてはこれをどうすべきかという事になるわけです。同時に指摘しなければならないのは、円安になった時の経済政策の中で、通常説明されているのは、輸入企業は購入価格高騰で損が出て、輸出企業は為替差益で利益が...円安と経済政策:忘れられた賃金2、企業収益重視

  • 円安と経済政策:忘れられた賃金 1、物価動向

    今日総務省から8月分の消費者物価・東京都区部の速報が発表になりました。今、経済問題で、国民の最大関心事は消費者物価のようですから、このブログでも毎月その動向を追っています。特にこの所は、生活必需品中心に10%前後の年率上昇をしているものが多く、春闘賃上げがあっても実質賃金はマイナスといった状況が続いています。昨年の消費者物価上昇は、長らく輸入物価上昇でも、消費不振が深刻で価格転嫁が出来なかった反動の上昇という思いが強かったようですが、今年に入っての上昇率の加速は円安による輸入原材料価格上昇の国内価格への転嫁という理由が強くなっています。典型的にはガソリン価格で、昨日近所のスタンドで給油しましたが、会員は2円引きで177円/Lでした。これでも安い方かもしれません。政府は「元売りに補助金」をという話ばかりです...円安と経済政策:忘れられた賃金1、物価動向

  • 「濡れぬ先こそ露をも厭え」ですがその後は?

    安倍政権の集団的自衛権の閣議決定から、日本の平和憲法は不安定なものとなり、今は、敵基地攻撃能力、武器輸出問題が議論される事になり、南西諸島にミサイルが配備されるようになりました。将来、日本の政府がどんな状況の中でどんな意思決定をするかは解りませんが、日本が戦争に巻きこまれる可能性が出てきたと国民は感じています。今日のマスコミの報道では、日本が堅持してきた「武器輸出三原則」もなしくずしに見直され、条件を付けながらも武器輸出を認めようという方針に政府が見直してきている様子が種々報道されています。日本には「濡れぬ先こそ露をも厭え」と言う諺があります。この諺の解釈な難しい所ですが、本来の解釈は「人間は本来濡れていないのだから、それを大事にして、少しでも濡れないように気を付けよう」という事と思いますが、ここで「濡れ...「濡れぬ先こそ露をも厭え」ですがその後は?

  • 処理水問題、岸田さんに何が出来るのか

    福島第一原子力発電所に溜っている放射能を含んだいわゆる「処理水」が、もうこれ以上貯める所もないという事で海洋放出が決まった事でとんだ騒ぎになっています。ニュースを聞いていても、何故こんな騒ぎにしなければならないのかとずっと奇妙な感じを受けています。岸田さんに一体何が出来るのか全く解らないからです。というのは、お忙しい岸田総理が、アメリカでの日米韓首脳の三者会談を終えた翌日には福島に行き、処理水放出についての現場を視察に行っています。その翌日には東京で全魚連の代表と会って「関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない」と言っていた手前でしょう、安全性の確保や風評対策を徹底して行うことなどを丁寧に説明し、24日には放出を始めるという順序を踏んでいるという事のようです。「大変ですね」と申し上げなければならないのか...処理水問題、岸田さんに何が出来るのか

  • 日本は、改めて民主主義を大事にしましょう

    78年前、日本は310万人以上と言われる犠牲者を出し、国土の大部分を廃墟にされて太平洋戦争に敗戦するという巨大は犠牲の後にようやく軍部独裁という暗黒の時代を卒業し、民主主義国という、より進歩した文化を持つ社会の仲間入りをしました。人間が生きる価値への認識が180度変わる体験を日本人はしたのです。当時、国民学校の6年生だった私も、この価値観の大転換から多くのことを学び、選挙権はありませんでしたが,やっぱり人間社会には民主主義が相応しいと理解して来ました。その思いからでしょうか、選挙権を得てから今日まで、選挙で棄権したことはありません。今でも民主主義の制度としての根幹は選挙にあると考えて、より良い民主主義社会を求めるならば、投票は最も基本的な義務と考えています。戦後、日本人はこうした意識からでしょう、選挙の重...日本は、改めて民主主義を大事にしましょう

  • このままでは景気は腰折れか?

    岸田総理は訪米から帰ってすぐに、福島へ。お忙しい事は解りますが、国内の重要課題である景気の先行きに蔭りが出て来ている事にお気づきでしょうか。政府と日銀の関係がどうなっているのか解りませんが、日銀も消費者物価の上昇には「注視」だけのようですし、政府は、4-6月の四半期GDP速報が年率6%の成長で気を良くしているのでしょうか。確かに昨年は、コロナ終息の予測の中で、消費の活発化が見られましたが、今年に入っては物価上昇に食われて連続のマイナス化、家計は財布の紐を締め始めたようですが、物価の方は今後、公共料金(電気など)や10月予定の一斉値上げの予告など、生活必需品を中心に値上がりが続きそうです。春闘賃上げがこれまでより多少高かったのも、最低賃金の4%上昇と物価上昇の深刻化で、霞んでしまったような感じです。更に加え...このままでは景気は腰折れか?

  • 人類分断への道か? 共存への道か?

    アメリカ、韓国、日本の3国のトップが集まるサミットで岸田総理は勇躍ワシントンに出発し、3国の関係を更なる高みに引き上げることで一致したようです。バイデン大統領のアメリカ主導のアジアの安定の枠組みが今後どう展開するのかは解りません。おそらく、米中会談がその方向を決めるのでしょう。しかしアメリカとしては、中国の隣国で、民主主義国である韓国と日本の動きが、米中会談にも大きな影響を持つと考えるのが当然でしょう。今回の3国サミットでは、首脳級会合の定例化、連絡網の強化といった、情報共有システムの基本的な枠組みで一致したのに加えて、高性能ミサイルの共同開発や、北朝鮮のサイバー攻撃に対する対応といった具体的のものもあるようです。三首脳は、キャンプ・デービッドにあるバイデン大統領の山荘で行われ、その結果については「キャン...人類分断への道か?共存への道か?

  • 7月消費者物価、インフレ心理収まらず?

    今朝、総務省統計局から2023年7月度の消費者物価指数が発表になりました。このブログでは毎月の動きを見ていますが、今年に入って一層高まってきた生活必需品関係のインフレマインドは収まる気配がないようです。マスコミの報道では対前年上昇率3.1%とし、昨年8月以来3%を超えたままといった上昇を強調するものと、6月の3.3%から0.2ポイント下がったと指摘するものとあります。3.1%という数字は「生鮮食品を除く総合」で、「総合」は3.3%の上昇で6月とかわらず、「生鮮食品とエネルギーを除く総合」は4.3%の上昇です。7月は、生鮮食品が高値で、電気・ガスなどのネルギーが下がったことを反映しているとの説明ですが、昨年来の3指数の動きは下図の通りです。「生鮮を除く総合」(赤)と「総合」(青)お天気や漁獲量、鶏卵などの価...7月消費者物価、インフレ心理収まらず?

  • 今年の8月15日、今年は2つの問題点が

    今年の8月15日、今年は2つの問題点が終戦の日を2日過ぎました。今年も8月15日を中心に、「戦争」についての沢山の記事、解説、意見などが報道だれました。既に1年半になるウクライナへのロシア侵攻による悲惨な現実を背景に、戦後78年、平和憲法のお陰もあって、戦闘行動は行わず、平和を享受出来た日本でも、新たに2つの問題への指摘が多く見られたような気がします。1つは、「戦後」という常用語に加えて、「戦前」という言葉が混じって来た事です。しかも、最近の「戦前」は太平洋戦争前の「戦前」ではなく、今日現在が「戦前」だという意味なのです。典型的、象徴的には麻生太郎氏の「戦争の覚悟」が必要という発言に見られるような、新たな戦争を予感させる「新し戦争の前の時期」という意味です。つい昨年までは誰もそんな事を考えなかったのではな...今年の8月15日、今年は2つの問題点が

  • 2023年4~6月期GDP速報:年率換算6%成長というが

    昨8月15日、内閣府より今年4~6月のGDP第一次速報が発表になりました。マスコミ報道では季節調整値の対前期比実質成長率が中心の解説が多く、実質GDP成長率1.5%、年率換算では6%成長と順調で、3四半期連続の実質プラス成長、実額GDPも史上最高といった記事が多いようです。確かに昨年秋以来、世界的にコロナ終息の気配となり、日本経済も何となく元気を取り戻すような気配になり、春闘の結果も高めになっていました。しかし、この4~6月の四半期GDP速報をつぶさに見れば、どうも手放しで喜べる状態ではない面もあります。このブログでは、最近3か月という短期の動きではなく、この1年の各四半期の対前年同期の伸び率を見ることでもう少し趨勢的な動きを重視していますが、そのあたりの問題点も含めて見ていきたいと思います。先ず、昨年4...2023年4~6月期GDP速報:年率換算6%成長というが

  • 雇用構造と賃金構造のこれから 2

    生成AIの登場で、雇用が減るという心配はないでしょうが、問題は求人難と失業が併存するような雇用のアンバランスが心配というのが前回の視点でした。社会の安定を維持するために必要なことは、誰もが自分に合った仕事に就けること、そしてその仕事から、安定した所得を得て自分や家族の生活が安定する事でしょう。職業に貴賤はないと言いますが貴賤は無くても所得格差があるのが現実です、そして、前回も触れましたが、対個人サービスが中心となるエッセンシャル・ワーカーの仕事の中には、一見誰もが行う家事労働に類似し、マンツーマンであるところから生産性が上がらない仕事が多いので賃金が上がりにくいという問題があるようです。特に高齢化社会では介護や家事労働を始め、体力と根気のいる仕事が多くなります。こうした生産性の上がらない仕事の賃金を、如何...雇用構造と賃金構造のこれから2

  • 雇用構造と賃金構造のこれから 1

    生成AIが急速な発展を見せている中、ホワイトカラーの雇用問題が心配されています。端的に言って、論文の要約、議事録の作成、資料の収集その他、人間よりも生成AIの方がずっと効率的だということが解って来て、そうした仕事の雇用は大幅に減る可能性が指摘されています。私もそんな仕事を随分やってきましたが、実はあまり心配していません。今迄も、いろいろな分野でそうした問題が指摘されてきました。古くは機械化でラダイト運動が起きました。電話システムの進化で交換手が要らなくなりました。ワープロで清書係りが消えました。ME化、ロボット導入でも工場労働者の雇用問題は随分心配されましたが、日本でもアメリカでも、今も求人難です。これは人間の社会が、そうした新しい発明を活用して、新しい活動分野を広げて、新しいタイプの雇用がどんどん拡大す...雇用構造と賃金構造のこれから1

  • 日中関係は100年の計で

    今日は土曜日だから少し勝手な事を書くという訳ではありませんが、麻生太郎氏が台湾で、「日本も戦う覚悟を持て」と言い、公明党の北側氏が賛成したなどというニュースが入って来ますと、日本はこんな人達が政治をしているのだと情けなくなってきます。自民党の国会議員などは勿論、平和愛好のはずの公明党も、与党となればこんなことになるのかと思うからです。言っている理屈は、本気でケンカするという姿勢を見せれば、相手はケンカしないだろうという理屈です。これでは子供のケンカと一緒です。強がって見ても、相手が強くてケンカをしたければ、残念ながらそんな理屈は通らずボコボコでしょう。日中の人口と軍事力から見れば、相手の方がずっと強い(予算規模を較べてください)のです。(また大和魂ですか?)正に「蟷螂の斧」という諺が当てはまりそうです。ま...日中関係は100年の計で

  • 輸入物価下落、企業物価安定、消費者物価上昇

    昨日、日銀から輸出入物価と企業物価の7月分が発表になりました。マスコミの報道では企業物価の対前年上昇率が7カ月連続で低下しているといった企業物価の安定傾向が指摘されています。企業物価というのは、以前は卸売物価と言われていたもので、日本経済が成長していた時代には卸売物価は余り上がらずに消費者物価がいつも上がっているというのが常識でした。卸売物価は物が中心の物価ですから、日本の製造業は生産性が上がるので、卸売物価は余り上がらず、一方、各種サービスなどを含む消費者物価は毎年生産性上昇以上の賃上げがあるので常に賃金インフレ傾向でした。以下、毎月続けている所要3物価、輸入物価、企業物価、消費者物価の3指数の最新の動きを見てみましょう。主要3物価指数の推移資料:日本銀行、総務省先ず、主要3物価の原指数の動きです。輸入...輸入物価下落、企業物価安定、消費者物価上昇

  • 家計支出は生活防衛型に、物価上昇を警戒

    昨日、総務省から2023年6月度の家計調査(家計収支編)が発表になりました。マスコミでは「消費支出は前年同月比4.2%減」といった家計の厳しい状況の指摘が見られます。勿論これは物価上昇分を差し引いた実質値で、名目値がこんなに減ったら大変ですが、実は名目値も、この4月から前年を下回っているのです。6月の二人以上世帯の消費支出は、名目値でマイナス0.5%、実質値でマイナス4.2%なのです。勿論この差が物価の上昇3.7%になるわけです。下にグラフを出していますが、このブログでは、昨年来、勤労者所帯の平均消費性向が上がって来て、家計の消費意欲が日本経済を支える状態になってきたと分析していたのですが、今年に入って家計が生活防衛的になってきたように感じられます。勿論、理由は、物価の上昇が予想外に酷く、食料、飲料、日用...家計支出は生活防衛型に、物価上昇を警戒

  • 国立科学博物館の窮状、一事が万事か?

    国立科学博物館が1億円を目標に「クラウドファンディング」を発表し、即日1億円の目標を達成したばかりでなく、今日現在、すでに5億円近い支援総額になっているという事が報道されています。我家でも、家内が「うちもやりましょう」と早速反応を示しましたが、このニュースは、良いニュース、嬉しいニュースだなという感覚とともに、ずっしりと思いモノを多くの人の心に押し付けたのではないでしょうか。国立科学博物館は上野の本館のほか、港区白金台、筑波にも分館がありますが、子供のころ親に連れられて行ったり、学生時代自分の興味で行ったり、親になって子供を連れて行ったりと、いろいろな機会に行かれた方は、恐らくその収蔵品の凄さに圧倒された経験をお持ちではないでしょうか。特に子供のころのそうした経験は、時に人の生涯を決めるような経験となるこ...国立科学博物館の窮状、一事が万事か?

  • 国際収支の行方、円レートの行方は?

    今年の3月、「日本の国際収支は大丈夫か?」を書きました。丁度発表された1月の経常収支が、未曾有の大幅赤字を計上したからです。その際、今後も動きを見ていきますが、未だあまり心配する事はないのではないでしょうかといった感じで書いていました。今日、今年上半期の経常収支が黒字になったという報道がありましたが、やはりまだ日本は、アメリカのような万年赤字国には、未だ、ならないよう頑張っているようです。この1年半ほどは国際的なエネルギー価格の高騰などもあり経常赤字の月も出始め、何と無く心配でしたので、財務省の国際収支統計でそのあたり様子を見てみました。結果は、下の図のような状況です。茶色の柱の貿易収支は昨年来マイナス幅の大きい月が多くなり、マスコミも貿易収支の赤字化を報告していました。経常収支、貿易収支、第一次所得収支...国際収支の行方、円レートの行方は?

  • 今年も原爆忌を迎えて:世界の平和を考える

    今年も原爆忌を迎えて今年も8月6日の広島原爆忌、9日の長崎原爆忌を迎える時期になりました。マスコミは原爆の悲惨さを伝えてくれます。丸木伊里、丸木俊夫妻の「原爆の図」制作の際のことなどを聞けば、丸木美術館のすさまじい絵とともに、原爆が人間に与える恐ろしさを改めて強く感じます。今年はG7も広島でありました。皆揃っての献花も行われました。しかし一方で、現実の世界を、見ればロシアの原爆の使用に言及する「脅し」は次第にエスカレートするようで、核の抑止力は破綻したという見方が一般的になりつつあるようです。そうした悲惨さを招く原爆は使わない事にしようと「誰も」が考えれば、原爆を使うことはなくなるのです。全ては、人間の心の問題なのですが、人類世界には極く少数ながら、場合によっては原爆を使いたくなる人がいるのです。今人類の...今年も原爆忌を迎えて:世界の平和を考える

  • モーターとエンジンは、どう違う!?

    モーターとエンジンは、どう違う!?今日は土曜日で、何となくのんびりです。最近気がついたことで、言葉の遊びのような事になってしまいますが、言葉は世につれです。その前に、昨日のマイナカードと健康保険証の問題について、当方の間違いで説明部分に欠落があり、誠に申し訳ありませんでした。今朝、訂正いたしましたので、ご寛恕のほど伏してお願い申し上げます。ところで、最近のEVブームの中で何となく気になっていたのが、自動車メーカの社名です。かつて長く世界一を誇ったGMは「ゼネラルモーターズ」ですし、フォードも「フォードモーターズ」です。日本でもトヨタモータース、日産モーターと名のつくのがトヨタ系、日産系の会社では一般的です。ホンダの場合もホンダモーターサイクルという会社があってこれは二輪車ですが、名前はモーターですが、皆エ...モーターとエンジンは、どう違う!?

  • 「資格証明書」を職権で交付します

    岸田政権がマイナンバーカードについて基本的にどんな考え方をしているのか解らない中で、健康保険証を廃止しマイナカードに一体化するころにすることになりました。マイナカードは強制ではなくて、作りたい人だけ作ることになっているので、「国民皆保険」の日本ですから、当然この両制度の間には矛盾があります。「マイナカードを作らない人はどうなるの?」です。その辻褄を合わせるためにマイナカードを作らない人には「○○健康保険の加入者です」という「資格証明書」を発行しますという事になり、その有効期間は1年だという事でした。どう考えても政策に合理性も整合性もなく、健康保険証の様に人の命にも関わるものですから反対論が沢山出ていました。そこで政府はなにか良い考えを出さなければならなくなり、今日岸田総理が記者会見をして、国民にご迷惑をか...「資格証明書」を職権で交付します

  • 進化するインターンシップ:学生から社会人への架橋

    昨年、経団連と大学サイドの協議会で、インターンシップと採用の関係が柔軟化し、今迄のインターンシップを採用に結び付けてはいけないという考え方が見直され、2025年卒業生からつまり今年のインターンシップ(3年生)からは、採用直結のインターンシップも一般的になるようです。ご承知のように日本では学生から社会人になる人生の大変化の時期をできるだけスムーズに通過できるような方式「新卒一括採用」という方式が上手く成立しています。それは、若年層の失業率が欧米諸国に比べても圧倒的に低い事に示されています。何故そうなのかという理由は、欧米流の「ジョブ型」採用でない、人物本位の採用で、即戦力でなくても、良い素材を採用して給料を払いながら企業が育てるという考え方が一般的だからです。その意味では、将来この企業に馴染んでくれる人間を...進化するインターンシップ:学生から社会人への架橋

  • 今、日本に必要な「是々非々」の思考と行動

    今年も8月に入りました。8月は「8月15日」の「太平洋戦争終戦の日」がある月です。この所マスコミでも太平洋戦争の惨禍を取り上げることが多くなっています。理由ははっきりしています。今、日本は、戦争に巻きこまれる可能性が、確率としては「ゼロ」でないという現実の中にいます。しかもそれは日本でない他者の意思決定によるという状態です。具体的に言えば「台湾有事」が起きるか否かです。日本政府は、沖縄の南西諸島中心に、それに備えようと具体的な政策を展開しています。沖縄が再び戦争に巻きこまれる可能性だけではありません。日本中に米軍基地は沢山あります。この近所では横田基地です。ミサイルがどこまで飛んで来るかは、中国の意思決定次第でしょう。こうした状況の下で、今、我々はそれなりに平穏な日々を過ごしています。「台湾有事」などは起...今、日本に必要な「是々非々」の思考と行動

  • 金融経済学、労働経済学とインフレ問題

    金融経済学、労働経済学とインフレ問題政府、日銀は2%インフレ目標を掲げています。政府はインフレが2%になれば、それだけ経済活動が活発になるのだからそれが望ましいと言ってきました。日銀は、インフレが2%になれば、ゼロ金利では経済合理性に反するから、金利を上げて国債や銀行預金にもそれなりの利息が付いて金融が正常化するようになる、インフレ2%は金融正常化への入り口としているようです。最近の国際情勢では、原油などの資源の値上げ利がきっかけになって、アメリカやヨーロッパでは、10%前後のインフレが起き、政府も中央銀行もインフレ抑制に躍起です。国際経済情勢が各国経済に及ぼす影響は欧米も日本も同じはずです。日本はインフレにならないと言われてきましたが、この所、日本の消費者物価も上がっています。2%を超えて、3%台になっ...金融経済学、労働経済学とインフレ問題

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