前回ご案内しましたプチ個展「えいじのギャラリー油絵展」は無事終了致しました。今回はその様子をご紹介したいと思います。 会場は上京区のbeー京都さん。趣ある町家ギャラリーの一部をお借りしての展示でした。 「えいじのギャラリー」の展示スペース、SMからF6号の油彩画七点の下の展示台に私の手芸品を並べました。 私としては主婦の手遊びの賑やかしという心算でしたけれど、ギャラリーの館長さん並びにプチ個展に同時参加された作家の皆様方に作品として見て頂き大変光栄でした。ここに改めて感謝申し上げます。 東京からわざわざ駆けつけてくれたお客様(倫敦生まれのぶみちゃんとちゅんちゃん)と記念撮影。 絵画モチーフを袋…
抽象的意匠の小物たちです。初めはほんの遊び心で「ブログ・えいじのギャラリー」主人描く所の油彩画「有象無象」系列のモチーフの一つを基に、古布を用い袋物として立体化してみた所、すっかり興に乗って仕舞い、刺繍・アップリケなど色々工夫をしてここまで増えたのでした。 こんな絵が こうなったり、 こんな絵が こうなりました。 こちらは頭它袋の作り方を踏襲した小袋に、刺繍とアップリケで抽象的意匠をあしらいました。下に敷いてあるのは抽象画を縫い取りした暖簾です。今様に気取って申しますと“抽象絵画と手芸の異色のコラボレーション”と言ったところでしょうか。(嗚呼恥ずかしいこと…) さて、来る4月25日~30日、プ…
堅牢で実用的な民藝の器と言えば、砥部焼を思い浮かべる方も多いのではないかと思います。実の所、私が初めて購入した民藝のやきものは砥部のくらわんか手の飯椀でした。その時は何年か後に松山に住むことになろうとは思いも寄らぬことでした。 この飯椀は丈夫なのは勿論のこと、使い勝手も良く、毎日使っていても全く飽きが来ない為、今日に至る迄二十数年間ずっと使い続けております。とは言え、後に松山に住まなければ、私の所有する砥部焼はこの飯椀きりで終わっていたかもしれません。 松山では多くの飲食店で砥部焼が使われており、至る所で砥部焼を販売しておりましたが、私は市内の至極便利な場所にある梅山窯の直売店が好きでした。う…
桜花酣の季節です。 先日所用の為伏見方面へ出掛けた折りに、道すがら見掛けた桜花爛漫の光景です。 さて、数年前インターネットで香港のラジオ放送を聴いておりましたら、私と同世代と思しき主持人(司会者)の方が“日本旅行の醍醐味は京都の桜と札幌の雪祭りを観ること”といった主旨の話をされていました。私は、成程京の桜というものは観光に於ける世界的名牌(ブランド)なのだなあ、と感心致しました。 私自身、歳寒三友にも四君子にも入っていない桜花を殊更に愛でる趣味はありませんが、何かの折に思い掛けず満開の桜花に出合えば、やはり華やいだ心持ちがするのも事実です。 桜が無いことで知られる東福寺。塔頭の塀越しに見付けた…
やきものの器の好みに関して、私は必ずしも民藝一筋という訳ではありません。若い頃は土ものの器や北欧製の食器なども持っておりましたが、自分の好みが定まってくるにつれて、磁器の器に入れ替わって行きました。 私のやきもの選びの基準は、先ず堅丈で手に馴染むこと、飽きの来ないすっきりとした意匠であり、器単体の色・形がどうであるかということよりは料理を盛った時どう見えるか、そして、万一破損して仕舞った時、悲しまずに済む程度の金額に収まるかどうかと言うことです。 これまでの人生に於いて、様々な地域に住み、その土地に根ざしたやきものを見る機会に恵まれましたが、自身の基準に照らし自宅用に求めたやきものは、その大半…
新しい姫だるまが出来ました。 高さ約3.5センチの豆姫だるまです。抱珠姫と名付けました。 私は数年前から豆姫だるま作りを続けています。最初は伝統のお手玉人形を基に小さいサイズに作っておりました。 その内創作意欲が湧いて来て、自分なりに工夫した創作姫だるまを作りました。 左が松姫、右を竹姫と呼んでいます。大きさは大体3センチから3.5センチ。 実の所、今回の抱珠姫は松姫に袖を付けて天然石を持たせただけのことなのですが…。 竹姫の方も最近完成型が出来ました。 豆姫だるま作りには、以前は端布を用いていたのですけれど、最近思う所があって、長年溜め込んで来た古布の中から良い物を選んで用いるようになりまし…
近所の池で見かける野鳥たちです。 一番のお気に入りはキンクロハジロ、この子達を撮ろうと写真機を持って出たのが、野鳥を撮影するそもそもの契機でありました。 キンクロちゃん達と集団を形成しているのが ハシビロガモと… これはマガモ…かな? 正月三日に見かけたカワウ。普段池では見かけなかったのですが、 別の日に近所の川の中州で一息入れているカワウの皆さんを発見。 正月四日に見かけた鷺の群れ。 そして 見つけると欣喜雀躍してしまうのがカワセミです。 葦に止まってふよふよと風に吹かれる様が愛おしい…。池の畔を散歩する度に今日は遇えるかなーと楽しみです。
ある日ふと窓下の樹々を見やると、シジュウカラがちょろちょろ動いていました。 急ぎ写真機を持ってベランダへ出ますと、次にやって来たのが コゲラ。その次がいつもは地面を歩いているくせに、 さあ、撮って下さいと言わんばかりのつぐみ。そして ジョウビタキのお嬢がこんなポーズで登場。 随分長いこと花芽を啄んだり木の実を食べたりして、たっぷり動画を撮らせてくれました。 この日はまるで“ベランダ野鳥まつり”のようでした。
散歩の途中で見かける野鳥を撮影しました。 先ずはお馴染みさん達。 ヒヨドリ ムクドリ シジュウカラ セキレイ 何故か何時も地面をお散歩しているツグミ そしてお気に入りのイカルちゃーん! 何時もうぞうぞと群れています。 見つけると一層嬉しいのが ジョウビタキ(雄) メジロ。そろそろ春の野鳥達が見られそうです。
許地山が1922年に発表した「頭髪」は、僅か2頁の短い作品です。その内容は、ビルマの或る郊外の道を当時の社会運動の指導者たる一人の比丘が連行されて行く、一連の光景です。多くの人々が比丘を見送る為に集まり、女性達は次々と地面に自身の黒髪を敷き、(比丘の足を泥で汚さぬ為)その上を歩いて貰おうとします。 この物語の語り手である“私”は人々の姿が消えた後で、かこち顔の少女に出会います。彼女は自分の髪の長さが足りず、地面に敷くことが出来なかったと嘆いていたのでした。“私”は傍観者であり、少女の思いに共感することは出来ませんが、比丘が釈放される頃には、少女の髪も充分長くなるだろうという言葉をかけて別れます…
今日は趣味の話題を少々。 縮緬で作った小さな布人形です。 高さは約15センチ、桃山風の衣装を着せてあります。古い絵巻物や屏風絵等の絵画資料を参考に制作しました。 小袖に使った布は母が送ってくれた正絹古布です。 お顔は刺繍してあります。ちょっと茫洋とした表情になって仕舞いました。 実は桃山風衣装の人形はこれで三体目です。(前作に興味がお有りの方は鶏毛茶坊までお運び下さいませ) 右側の人形が二作目、これと対になるよう作りました。
或る小説を読んで、何か現実離れのした、神秘的な印象を持った場合、その原因として一つには小説の狙いがそもそも不思議な世界を描くことにあるというのが考えられますが、その他に、読み手の側の知識が不足している為に、何か薄霧に遮られたような不思議な感じがするということもあると思われます。 私は許地山の小説に、何時も何か不思議な、幻想的な印象を受けるのですが、その原因は恐らく前述の両方にあると思われます。 許地山の描く世界は、確かに同時代の中国の作家達に比べて一風変わった所があり、巴金名誉主編とする選集では許地山の作品に「霊異小説」という副題を付けてあります。霊異という評価が妥当かどうかはひとまず措くとし…
私が「民藝」とはじめて出会ったのは、二十代初め頃に出掛けた松本への一人旅でのことでした。 信州松本と云えば「民藝」と関わりの深い街であることは周知のことと思いますが、当時の私にはそんな基礎知識すらありませんでした。では何故松本を訪れたかと言いますと、それは文学的憧憬の為でありました。ですから旅の第一の目的地は県の森にある旧制松本高等学校記念館であり、第二の目的は安曇野の風光を体験することと碌山美術館でした。そして、此の旅で宿泊したホテルや一休みした喫茶店で松本民芸家具に魅了され、ふと立ち寄ってみた松本民芸館で「民藝」とは何かを知ったのでした。 旅の最後に、記念となる民藝の品をと思い、蔵造りの商…
以前、NHKの或る番組で“最近民藝が再び注目されている云々”と言うようなことを放送しておりました。私は「そうかなあ…?」と俄には信じ難い思いでした。 私自身は、まま民藝好きな方かと思います。以前家に遊びに来た友人が我が家の調度を見て「民藝喫茶~~だね。」と云ったことがあります。松本民藝家具と藍染めの敷物や掛け物、それに厚手の染め付けの器等が揃うと“民藝趣味”と認定されるのかも知れません。 若い頃に「転勤のあるうちは良い家具を買わぬが好い」と聞いたことがあります。成程その通りではありますが、そうなると我が家では夫の定年まで“傷ついても構わないような間に合わせの家具”で生活することになり、大層味気…
洛外の団地にて… 皆様御機嫌よう。私は鶏毛子と申します。 此の度二十数年に渉る渡り鳥(転勤族)生活に終わりを告げ、ようよう永住の地を求めて転居して参りました。それに伴い今まで運営して来た二つのブログを統合移転することに致しました。些か雑多な内容になると思いますので「雑記」と名付けました。どうぞよろしくお願い申し上げます。 過去記事については以下をご参照ください。 鶏毛書房 中国書籍を中心とする読書の備忘録と読書周りの諸々について 針線人手記 お人形関連のお針子日記。 この他、多趣味の空間「鶏毛茶坊」HPもございます。中国文学の翻訳、漫画随筆、料理仕様書、手作り人形と1/6人形の写真等々展示して…
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