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時間のしずく time drops https://blog.goo.ne.jp/jikannoshizuku

ココロの風通し的散文です。思うこと/アート/本/映画/音楽/自然など、日常の写真を添えて綴ります。

すきなもの。たいせつなこと。ココロに風を通すと見えていなかったたいせつなことがあぶり出されてきたりします。

miko
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2014/12/01

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  • 父の撮した時間

    父が昔仕事でヨーロッパへ行っていた頃の写真。仕舞い込んでいた大量の古い写真を発掘。多分これはロンドンだと思われる。「ヨーロッパから戻ったら俺のことはすっかり忘れててお前に大泣きされたんや〜」とよく父が話してくれた。わたしが2歳の頃らしいので、1960年代終わり頃の写真だ。昔のプリントはさすがしっかりしている。もう50年以上経っているとは思えない。紙質がとても良い。とても気に入ったこの一枚をTシャツにしてみた。とても気に入って着ている。父が元気な頃に思いついたらよかった。父によく似合いそうなのにな。5月に父が他界してからもうすぐ4ヶ月。父の夢をみないのは何故だろう。以前よく父と夢の話をした。時々、二人でとてもよく似た夢をみることがあり、夢の世界は大きなどこかの世界と繋がっているに違いないとふたりで話していた...父の撮した時間

  • 映画「君たちはどう生きるか」

    映画「君たちはどう生きるか」監督/宮﨑駿素晴らしい映像美。。冒頭の階段を駆け上がるシーンの迫力ある臨場感にすっかりスクリーンに引きずり込まれ、そのまま夢をみているような映画時間でありました。これはやっぱり映画館で観てこそな映画です。宮崎駿さん、全部出し切りましたね!と受け取りました。この話題の映画は賛否両論あるけれど、わたしは断然、前者です。難解だとか言われているけれど、それでいいんです。ありのままを受け止めて、すっぽり宮崎駿氏の世界観に呑み込まれてしまえばいいのです。我知らず熱い涙が頬を伝い、清々しくラストを迎える。。。一緒に長い夢の中にいたような、フシギな気持ち。この映画は生と死、生き直し、そして深い「母」の愛の物語なのだと感じます。この特別な空気感を持つ映画の中にまた潜り込みたくなって、実は二度目の...映画「君たちはどう生きるか」

  • 新種の傘クラゲ

    透明傘は雨が上がるとクラゲになりますあまりにきれいだったので記念にパチリ家を出る時にひどい雨だったので前がよく見える透明傘をあえて差して出掛けたものの…雨の後、透明傘は日傘にはまったくならないのがざんねんですせっかくなのでおひさまに乾かしてもらいつつ帰りました。ゲリラ豪雨、気をつけようがないですがこころ構えだけはしっかりしておきたいですね新種の傘クラゲ

  • デイリークイーンと映画の日々

    家業の店番。店の外は溶けるような暑さで人影は疎らだ。アイスクリームが食べたいなぁ。と思考が勝手に巡る。昔、銀座にあったファーストフード店。なんて名前だったかなあ。しばらく考えていたら、思い出した。そうだ、デイリークイーン。コーヒーゼリーにソフトクリームを乗せたやつ。あれ、絶品だったなあ。ぽよんとした形のソフトクリームにキャラメルソースのかかったのも美味しかったなあ。昔々就職したばかりの頃、仕事帰りに学生時代のともだちと「銀座文化」に古い映画をよく観に行った。いつもデイリークイーンで待ち合わせて映画の前に腹ごしらえしていた銀座店。そういえば、デイリークイーンってもう見かけない?と思って調べたら、日本から店舗は全て撤退していた。そもそもアメリカのチェーン店だから海外では今も人気みたい。銀座文化ではその頃、2週...デイリークイーンと映画の日々

  • 夏の午後と電車と綿毛

    いつもは乗らない路線に乗るとちょっとよそゆきな気持ちになる。乗り換えまでほんの数駅、電車に揺られながらぼんやりとものを思う。眼の前で並んで揺れる吊り革。いや。もはや「つり革」じゃないし。しっかり強いポリ塩化ビニール製か。昔ながらの名称って改めて考えるとおもしろい。革製だった吊り革を見たことがある人はもうほとんどいないかもしれないのに、「つり革」で通じてしまうのだもの。灼熱のホームで電車を待っていたら、線路上を大きな綿毛が次から次へとふわりふわり。なんの綿毛だろう。直径5センチはありそう。滑り込んできた電車に舞い上げられて青い空へ悠々と飛んで行った。。電車を待つ間にも周りの人々は手元の画面しか見ていない。陽射しをまとった綿毛たちは魔法みたいにきれいなのに、見逃すなんてもったいないことを。なんて思うわたしはか...夏の午後と電車と綿毛

  • 光 テート美術館展

    テート美術館展光ターナー、印象派から現代へ国立新美術館。ここを訪れるのはコロナ禍を経て四年ぶり位かも。晴れた日のこの建物がとてもすきなのだけれど、この日は変わりやすい天気で薄曇り。それでもやっぱりこのコントラストとカーブ、うつくしい。光がテーマのこの展覧会。ジョン・コンスタブルの空も観れたし、いくつかとても惹かれる絵に出逢った。ジョン・エヴァレット・ミレイの「露に濡れたハリエニシダ」この露の光と靄のうつくしさには溜め息…。ミレイといえばあの「オフィーリア」の!と、後から気づく。この床に映る光。。。かなり好み。(この絵を観ながら庭園美術館の書庫室でみた光景を思い出していました)カンディンスキーは今まで一度もピンときたことがなかったのだけれど、この一枚はすきだな。たくさん並ぶ名画の中、素直なココロですきだと想...光テート美術館展

  • 贈りもの玉

    雨上がりの晴れた朝葉っぱに残る水玉がとてもとてもきれいだなによりすてきな空からの贈り物。グリーンがすきだった母は、今頃あの世の庭でたくさんの植物に囲まれているだろうか。その庭に、もう父が訪ねて行けているだろうか。彼の世のことは全て想像でしかないけれど母が父をにこやかに迎えてあげているといい。88歳の最期まで青年の心を持っていた父を、母が赦して抱擁してあげているといい。もう秋の虫が鳴き始めた。今年のお盆も母の郷にお参りに行けなかったけれど想いは届いていると信じたい。贈りもの玉

  • 熱気に溶かす。

    夏雲のハート♡街の夏はすきじゃないけれど街の夏空の表情はすきだ。大きく形を変えながらいろんな顔を見せてくれる雲。透けるようなヘブンリーブルーの空。雲を真似るビルの鏡。熱気を抱きながら暮れゆく夏の夕空。大人になるっていうのは記憶を空気に溶け込ませるのが上手になるってことなんだなと、唐突に知る。言い換えればいい塩梅に忘却力がついたということか。濃厚な夏の熱気に上手に溶かして空へ送ってしまおう。熱気に溶かす。

  • ふしぎなきもちになるアート

    野又穣個展「continuum想像の語彙」東京オペラシティアートギャラリー新宿での女子会前に初台にヨリミチ。すこーんと突き抜けるような清々しさのあるアート。ヒトの作ったものと自然のうつくしい調和。。。でもどこか廃墟的な寂寥感が漂う。植物はあるのに人影がないからだ。と気づいて、どの絵の中にもニンゲンを探してしまった。たくさんの絵の中で、たった一枚にだけ2人のヒトをみつけた。そして、電燈の灯る絵にヒトの気配を感じてなぜかほっとする。昇りたくなる階段。一枚一枚、絵の中に入って中を探索したくなる。こんなふしぎな建物たち見たことないはずなのに、何故か知っているような懐かしいようなキモチになる。雲の色のせいだろうか。東京オペラシティアートギャラリーにて2023年9月24日まで開催中。東京オペラシティの建物もアートです...ふしぎなきもちになるアート

  • 「杉浦非水の大切なもの」川越市立美術館

    「杉浦非水の大切なもの初公開・知られざる戦争疎開資料」川越市立美術館へ日本のグラフィックデザインの魁、三越の看板デザイナーとしての仕事のほか、ポスター、雑誌表紙、装丁など幅広い分野で活躍した図案家・杉浦非水(1876〜1965)の作品展を観てきました。友だちに誘われて調べてみるまでお名前は知らなかったのだけれど、あの時代のポスターや雑誌の色合いやデザインは大好物。実際、どれもこれも素晴らしい作品がたくさん!!地下鉄上野浅草間開通のポスター。なんともモダンなホームの乗客たち!そしてとても気に入った一枚!色合いに惚れました。そう言うわたしに、友人が図録から送ってくれました!ありがとう〜見どころいっぱいの展覧会でありました。小さな缶バッジ買っちゃいました〜。川越市立美術館にて9月3日まで開催中ですこの日はあまり...「杉浦非水の大切なもの」川越市立美術館

  • ハニワににっこり

    先日古代メキシコ展を観終えた頃、突然の雷と豪雨に見舞われそのまま博物館に足留め。メキシコ展の後、浅草橋へ革問屋に仕入れに行こうかなと思っていたのだけれど予定変更。雷雨で足留めついでに、せっかくだから平常展もゆっくり巡って鑑賞することに。たくさんの埴輪や土偶を堪能〜。中でも、このヒトの笑顔にやられました。説明によると「盾を持ち、大きく耳を開き笑顔で表現されているのは、邪悪なものが古墳に近づくのを払う役割を担った人物」とのこと。笑顔のチカラは昔も今も偉大です。笑う門には福来たるですね。どなた様も、この笑顔につられてにっこりしちゃってください。暑さをひと時忘れるかも?(後の埴輪がカブって、手を振ってるみたいに見える〜笑)ハニワににっこり

  • 古代メキシコ展

    東京国立博物館「古代メキシコ」展へ。思い返すと一番に瞼の裏に浮かび上がるのは、色。美しい天然石の青緑、壁画の赤、土偶に塗られた空色。そして、すばらしい造形美。それにしても、こういう歴史的な展示を観るたびに突きつけられることは、大昔からニンゲンは常にニンゲン同士で戦っているということ。。。つくづく、ヒトは戦わずにいられない生物なんだなぁ。。かなしいことだ。カタチ的に一番気に入ったのはこの「神に捧げる供物の台」(マヤ文明)360度どこから観てもすばらしい造形美。それぞれの神のために争いが起き、神のためにヒトの命も捧げられる。ニンゲンって今も昔も何も変わっていない。ツールは進歩を遂げたものの、根底は少しも進化していないんだな。そんなことを改めて気づかされた展示でありました。アステカ文明の「鷲の戦士像」こんなん着...古代メキシコ展

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