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ゆめと(ttm21)
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2014/11/20

  • フィンランドに学ぶ(4)

    本シリーズの最終稿として、私がこの学びを、コンサルタントとしてどのように活用しているかをお話ししたいと思います。従業員教育は、従来の講師が知識を教えるという形は極力避け、皆でディスカッションしながら「なぜ」を従業員全員で追及する形をメインとしました。具体的には①全員を1チーム3~5人の小グループに分ける。(全員が意見を言える機会を確保するため、人数は抑え、半年ごとにメンバーの組み変えを行う)②当初は経営上の課題(品質事故の防止、社員の定着率向上等)を講師が提示するが、レベルが向上すれば、課題自体も従業員が討議して決めるようにする。③頻度は週一で、講師5分、討議15分を原則とする。(時間を取れない事業所は、従業員の了解のもとに昼休みに行う)④月一の頻度で「現在のマイブーム」「私の好物」等のくだけたテーマで”...フィンランドに学ぶ(4)

  • フィンランドに学ぶ(3)

    本稿の締めにフィンランド教育研究の第一人者、信州大学学術研究院教育系の伏木(ふせぎ)教授のお言葉を引用させて頂きます。フィンランドに学ぶべきはその教育観だと思います。すなわち教育の目的は学力を高めることではなく、ウエルビーイングを高めて、一人一人のの子供たちが自分らしく生きていく自信と勇気、スキルを身に付けることであるという考え方です。フィンランドの教育関係者の多くは、ウエルビーイングと学力を「両立」するべきものとは捉えていません。ウエルビーイングが最上位にあり、それを高めるために何をすべきかと考える。学力向上は、ウエルビーイングの向上に伴う副次的な成果にすぎないのです。フィンランドの先生たちは、子供たちの学習権を徹底的に保障しつつ、「子供たちは一人一人違うのだから、出てくる結果も違うはずだ」と考えます。...フィンランドに学ぶ(3)

  • フィンランドに学ぶ(2)

    フィンランドの教育は、幼児教育から初等教育、高等教育、社会人の学び直しに至るまで、幅広く、きめ細かく制度設計されています。これらすべてに言及すると、膨大なボリュームとなりますので、本稿では主に9年間の義務教育に注力して、進めたいと思います。フィンランド教育における世界的にトップ並びにトップクラスのものを上げますと*授業日数・宿題の少なさ等。年間授業日数はOECD中で最も少なく、日本より40日ほど少ない。(塾通いもないので、固定的な勉強時間はさらに少なくなる)宿題はほとんど出ません。生徒個々人の理解度を確認するための試験はありますが、序列をつける試験は一切ありません。(他者と比較しない)したがって、学校間の偏差値格差がないため、生徒にとって良い学校とは、自宅に一番近い学校ということになります。高校入試もなく...フィンランドに学ぶ(2)

  • フィンランドに学ぶ(1)

    前稿の「建設的相互作用」はフィンランドの教育制度にヒントを得て構想されたもののようです。そこで本稿ではフィンランドについて調べてみたいと思います。フィンランドはスエーデンとノルウエーに国境を接する北欧に位置します。人口は556万人で70%以上が森林という自然豊かな地ですが、地域によってはー30度にも達する冬が8か月も続くという厳しい自然と対峙せざるを得ない国土でもあります。フィンランドは従来からオーロラとサウナで有名でしたが、世界の注目を一身に集めたのは、先進34か国で構成されているOECD(経済協力機構)が3年ごとに各国の15歳を対象に実施する調査(PISA)で「読解力」「数学的リテラシー」「科学的リテラシー」分野において2006年、2009年に総合1位という抜群の成績を収めたからです。最新の調査では難...フィンランドに学ぶ(1)

  • 建設的相互作用<協調学習のキーワード>

    放送大学の「教育心理学概論」を修了して特に印象に残ったものを記します。*いま教育現場では「協調学習」が,これからの急激な変化の時代に適応できる人材育成のための、新しい教育形態の本命ではないかと言われ、日本だけではなく世界中で様々な研究と試みが行われています。・従来型:学校において、先生が正解(正しい知識)を生徒に教える。・これからの教育(代表的な一例):知識は自宅で学ぶ(オンデマンド:PC,TV)学校においては、生徒をグループ(小集団:3~5人)に分け、学んだ知識を生かして、先生の与えた応用問題をグループでの討議を通して正解にたどり着く。(但し正解は一つではない)※男女比、人種比をみる等の特別な目的がない限り、グループ内にダイバシティ―(多様性)が確保されていることが望ましい。*これらの試みのバックボーン...建設的相互作用<協調学習のキーワード>

  • レジリエンスとは?

    放送大学の「レジリエンスの諸相」(奈良由美子教授、稲村哲也名誉教授編集)の2023年度第2学期単位認定試験をリモートで受験しました。レジリエンスとは(きわめて広い定義として)「危機や逆境に対応して生きのびる柔軟な力」のことです。これに近い意味をもつ言葉として「サスティナビリティ(持続性)」が以前から使われてきました。レジリエンスの語は、もともと1970年代に、主に心理学や生態学で使われ始めたようです。この語が東日本大震災により「災害レジリエンス」という概念で脚光を浴びるようになったわけです。また今回の能登半島地震の発生により、その研究の重要性が再評価されています。そもそもハード対策による強固な備えには限界があり、様々な知恵を総動員して被害を軽減させたいという願いがこの言葉に込められているのです。放送大学テ...レジリエンスとは?

  • <運のいい人>はよりよく生きている

    表題は脳科学者中野信子先生のベストセラー「科学がつきとめた<運のいい人>」(コンパクトサイズの新版が出ました)のプロローグより引用したものです。下記にはその他の特に共感した箇所を抜き出しました。<プロローグ>*運・不運というのは、誰の身にも100%ではないが、ある程度公平に起きていて、その運をどう生かすかを少なくとも人は主体的にかかわっていける。*脳がとらえる「運・不運」・私たちの身の回りには「見えない」運・不運が無数にある。・運のいい人というのは、誰にでも降り注ぐ運をより多くキャッチできる人、またより多くの不運を防げる人、あるいは不運を幸運に変えられる人。・運がいいといわれる人たちをよく観察すると、共通の行動パターン、物事のとらえ方、考え方が見えてくる。<本編>1.運のいい人は世界の中心に自分をすえる・...<運のいい人>はよりよく生きている

  • <運のいい人>はよりよく生きている

    表題は脳科学者中野信子先生のベストセラー「科学がつきとめた<運のいい人>」(コンパクトサイズの新版が出ました)のプロローグより引用したものです。下記にはその他の特に共感した箇所を抜き出しました。<プロローグ>*運・不運というのは、誰の身にも100%ではないが、ある程度公平に起きていて、その運をどう生かすかを少なくとも人は主体的にかかわっていける。*脳がとらえる「運・不運」・私たちの身の回りには「見えない」運・不運が無数にある。・運のいい人というのは、誰にでも降り注ぐ運をより多くキャッチできる人、またより多くの不運を防げる人、あるいは不運を幸運に変えられる人。・運がいいといわれる人たちをよく観察すると、共通の行動パターン、物事のとらえ方、考え方が見えてくる。<本編>1.運のいい人は世界の中心に自分をすえる・...<運のいい人>はよりよく生きている

  • 悪魔の振りをした天使 (ミック・ジャガー)

    史上最強のロックバンドとしてデビューして60年ザ・ローリングストーンズが18年ぶりの新作アルバム「ハックニー・ダイアモンズ」を10月20日、全世界でリリースしました。また早い時期にこのアルバムを引っ提げての東京公演を希望しているとのコメントもあり日本のファンとしては待ち遠しい限りです。2014年にストーンズの東京公演に招かれ、共演も果たした布袋寅泰さんはそのご縁でトークゲストとして引っ張りだこでテレビでそのコメントをご覧になった方も多いと思います。そこで本稿では少し趣を変えて表題はその2014年の3月8日の日経夕刊作詞家阿木耀子さんのコラム「天使か悪魔か」から引用しました。ストーンズの東京ドームライブでのミック・ジャガーを評したご主人宇崎竜童さんの言葉です。「なんという若々しさ。動きも歌声も70歳(現在8...悪魔の振りをした天使(ミック・ジャガー)

  • ラグビーW杯から組織活性化の原点を探る

    サモア戦を競り勝った高揚感が抜けませんが、コンサルタントの立場からラグビーワールドカップのもつ独特の魅力をクールに組織論の立場から分析してみたいと思います。*日本代表33人のうち18人が外国籍、外国出身、もしくは帰化した選手。代表選手選出条件(どれか一つを満たせばよい)・出生地がその国・両親、祖父母のうち1人がその国出身。・その国に5年以上継続して居住、又は通算10年にわたり居住。但し所属できる代表チームは生涯にただ1っのみ(前回から)*オリンピックなども含めて国籍主義だが、ラグビーは自分の暮らしている地域の代表になれるスポーツ。例えば日本代表の前キャプテンであるリーチ・マイケル選手はニュージーランド出身で、母親はフィジーの人。日本に5年以上住んでいるので、選択肢がそれだけある。*韓国籍の具智元選手も、父...ラグビーW杯から組織活性化の原点を探る

  • やる気について

    夏休みも終わり、さあ仕事・勉強と行きたいところですが、なんとなく「やる気」が出ない方も多いのではないでしょうか?そこでこの分野の第一人者である先生方の諸説をリサーチしてみました。1.信州大学大木幸介元教授(医学博士、分子生理学、生化学)人間のやる気は、感情や状況にかなり左右されやすい。これは脳の中にある、直径2ミリほどのやる気の発生装置”側座核”の働きと関係ある。側座核は全部の脳へ神経を配線しており、各脳に対してやる気を出せと指令を出す。この脳の配線を分析すると、やる気を活性化する方法が見えてくる。要は側座核の働きを促進することで、具体的には①目的を持つ②好きになる③好奇心を持つ④欲を持つといったことが有効になる。また物事をやり遂げた達成感は脳にとって快感であるため、やる気の源になる。2.国立精神・神経医...やる気について

  • Z大統領への提言

    前稿の補足です。Z氏に下記を提言します。プーチン氏に下記条件で停戦を呼び掛ける。*ネオナチによるロシア系住民への攻撃を禁止する。これを担保するためにロシア、中国、アメリカ、インド、トルコ他の少数(総員50~100人程度)の国連軍を駐留させる。国連軍を除きロシア兵は撤退する。アメリカが遂にクラスター弾をウクライナに提供し即使われています。この兵器は異常に殺傷力が強く、かつ不発弾が戦後も地雷のように残存して死傷者を出し続けてしまうため多くの国が使用禁止条約に批准しています(米、ロ、ウクライナは未批准)。この兵器を国内・同盟国の批判を押し切ってなぜ?の疑問に対してはBjが供給できる余剰兵器はもうこれぐらいしかないからだと思われます。大幅な増産で新たな武器を供給するためには巨額な設備投資が必要であり今後とも大規模...Z大統領への提言

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